先従隗始・温故知新

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モンベル雨具 ストームクルーザー 洗濯用撥水剤で死亡


有名なゴアテックス雨具。


先代の厚く重いやつは優秀で、耐久性がよく、汗もレイヤーがうまく吸収していた。
2008頃にいまの耐水ジッパーや極薄レイヤーになってから、いろいろな欠点が出てきた。山登り以外に利点がないのだ。


シームテープもやや耐久性が亡くなったし
襟首のフード縫製部分が非常に弱くなったし
極薄レイヤーがすこしでも汗の油脂を吸収すると、ゴア生地もシームテープもすぐ死ぬ…「皮脂に弱すぎる」
あきらかに先代の製品よりも劣化した部分。
セレブはすぐ買い換えれば済むけどさ…


しばらく風呂入れず、その首や頭髪が雨具の内側にあたって、記事が内側から外側まで油紙みたいに透き通ったらもうアウト。先代ストームクルーザーではここまで脆弱ではなかった。
現行型は大汗をかき続けたら短期間でアウト。メーカーはこまめに洗濯しろというが、綿の下着じゃないんだから洗ったところで染みこんだ皮脂は取りきれない。撥水性も邪魔してくるし。逆に言えば染みこんだ皮脂が取れるほど洗剤や水が染みこむようならこんどは撥水性が完全に死んでおり、撥水剤を使ったところで二度と新品状態には戻せない。


92年からハミングバードモンベル、アシックスでゴアを使ってきて、
現行型ストームクルーザーは日用的には最悪な製品になってしまった。
それを補うため、モンベル側もさまざまな用途別で製品を細分化してきているが。


もう自転車ロングライドや、新聞配達には、ストームクルーザーは使えたもんじゃない。
せめてパンツはストームハンターか、バイク用自転車用のタフな製品でないと。


シームテープが油脂に弱くなったので
専用洗剤で洗濯し、洗濯用撥水剤を使うと
どうやら油脂が溶け出してきて、シームテープにしみこんで、ダメにしてしまう。襟首部分が全滅した。
襟首の縫製部分より上は全て、皮脂でスケスケになっている。ゴアシートじたいが機能をなくしている。
こうした現象は、極薄になり、汗や皮脂の吸収処理に余裕がなくなった、現行モデルからだ。


襟首のシームテープは、元々のテープは全て剥がして、リペアシートをアイロンプリントしてどうにか回復していたが
たった一回、手洗いでモンベルショップ販売の専用洗剤で洗濯し洗濯撥水剤ですすぎ、脱水機もしないで干したが、それでダメに成ってしまった。
どうやら袖部分などにも、洗濯と撥水剤をしたことでむしろすぐ雨水が染み渡るようになってしまった部分がある…
もう雨具としては使えないので、冬季の防風ジャケットとして使う。
一応ゴアリペアシートを買ってきて、襟裏のモコモコ生地から下、シームテープ部分まで全面を貼り付けておいたが…ダメに成ったシームテープは全部剥がして。けど表地もすっかり死んでグシャグシャなので撥水も防水も期待できず、内側までしみやすくなってるからダメになるのは速いだろう。
常に、フードを収納して襟をおおうか、フードを使用して襟をおおうか…していないとみるみる染みこんでくるだろう。雨天時にフードを後ろへ垂らす=襟に雨水が直接かかる使い方はもうできない。限定的な使い方で来年いっぱい使えばめでたく満10年を超える。新品購入者が1年、ヤフオク経由でうちが9年。05上着も最近まで補修して使ってたけど新宿あたりで自転車にかけといたのをどうやら盗まれた。盗んだ奴は今頃グンマーの呪いでひどい死に方を遂げていることでしょう…http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140320/1395229326


かと思えば、一緒に洗った2年目のレインダンサージャケットは全然元気のままだ。


結局、メーカー出荷時の、あのキラキラして撥水力潤沢でまずしみこまない、あの状態がなくなってしまえば
あとは「ただの衣類」ということだ。経年劣化しているから、洗剤や撥水剤が染みこむと逆に死亡してしまう。


ここのブログの考察は概ね正しい。
http://ioreviews.blog137.fc2.com/blog-entry-63.html
界面活性剤が、表地の撥水処理を殺してしまい、また3層に渡り染みこんだ油脂を落としながらも生地全体へむしろ浸透させてしまうから、シームテープにもどんどん染みこんで接着作用を殺す。ゴアメンブレンと表裏2層を接着している部分も界面活性剤によって接着力が殺されてしまう。
というか「発売元:モンベル」として売られている、「ゴア雨具にも使えると明記」されている、「モンベルショップで売ってた液体洗剤」が、モンベルのストームクルーザーを殺したのだ…8年目の雨具とはいえこれはひどい…8年目だとダウンシュラフも洗濯しただけで死ぬけどね…ふわふわのとこが疲れきってるから、洗剤によってがちがちにくっついてしぼんでしまう。


バイト通勤で2年ぐらい、あとはたまに外出で使う程度で、合計8年。
実務であまり使わなかったから、長持ちしたほうだが。
実務だと先代ストームクルーザーでは5年がせいぜいだが、たぶん現行モデルを実務で使うと3年目が怪しい。先代は汗がたれても染みこんでもキャパシティが豊かで、3層全てが透けてくるなんていう脆弱なことは全く無かった。旧式ストームクルーザーだけで10年ほどで3回買い換えたがまったくなかった。新聞配達なんて汗だく2時間だけどねえ…
たしか91年にハミングバード、93年にストームクルーザー、95年にタラスブルバを買い増し、00年に試験場通うのにボロボロのタラスブルバじゃ限界なんでさかいやで赤ストームクルーザー買って…05年にさかいやでオレンジストームクルーザー買い増しして、08年にホームレスに赤いのあげて、09年にオレンジ08モデルストームクルーザーをヤフオクして。14年頃に前年モデルのレインダンサー上着ヤフオクで買い増し。使用年数が短めの時は新聞配達バイトなど過酷用途。現状のパンツは09ヤフオクのと05のいずれもストームクルーザー。なかなかパンツは買い換えないねー。一回だけハイドロブリーズのイスカかどっかの買ってみたけどすぐ撥水なくなった。表地が安いカッパと同じナイロンだもの…


もはや現行ストームクルーザー=防水ファスナー以降は、「通勤や配達やロングツーリングなどには不適」と断言していい。
まだワークマンでも売ってる作業用ゴア雨具などのほうがいいかもしれない。今はJRやANA朝日新聞、ワークマン販売品など、独自の仕事用ゴア雨具が広まって久しい。
モンベルだとフィールド、ストームハンター、自転車モデルのサイクルレイン。たしかフィールドは説明文に「農業などに」と明記されている。
バイク用も今は、ゴアもそれ以外の生地も、色々出ているし、ずっと座る、何度も座るを繰り返す、用途だからパンツは丈夫な製品が多い。
今は昔と違って上下セット販売は消滅したので、乱暴に業務レベルで使うパンツならむしろ安くてすぐ買い換えるグレードのほうがいいかも。なるべく撥水性は経年劣化しない製品で。


たしか上下セット販売の90年代のストームクルーザーは、安かったよね。実売2万円程度。
明らかにセパレート販売開始に便乗して値上げしてから、どんどん高くなっていった。



ついでに、2003モデルのスノーピーク、ランドブリーズソロテントの
グランドシートを補修。テントや雨具と違って性能はアバウトでいいものなので。地面の突起から保護できればね。ある程度の浸水を防げればね。


なんと一枚生地でなく貼り合わせなので、ここのシームテープは安物なので崩れ去っている。
洗濯、撥水剤適用後に、ゴアリペアシートで補修。


買うと微妙に高いし…数千円だけど。ブルーシートはカットしたりハトメ入れたり面倒だしかさばるし。