先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

自転車のアヘッドを高くするためのエクステンダーについて、注意


BBBのエクステンダー、BHP-20あるいは21(オーバーサイズ用)がメジャーだ。


だがこれ、説明書が海外メーカー製で出来が悪く、手順がわからない。おかげでワイズロードの社員もスレッド専用だと勘違いしていた。
(当ブログ筆者はIBM富士通で手順書ばかり書いていたので、手順書、説明書の出来栄えは瞬時で見ぬく。)
http://www.riteway-jp.com/pa_img/bbb/torisetsu/bhp20_21_extender.pdf


なので、筆者が補足を書いておく…すでに代理店のライトウェイにも電話して、手順書のアップデートを頼んである。


この製品はいわば、スレッドのためのコマと、アヘッドのためのヘッドキャップが、一体化したものだ。
・まずスレッドのように、フォークコラムへポストを差し込み、コマで固定する。
・次にスレッドのコマを締め付けるM8ボルトに、アヘッドステムを押さえつけるためのM6ボルトを差し込み、ネジを締めていく。

この手順が、メーカー手順書にはちゃんと書かれていない。だから大手用品販売店のそれなりのベテラン社員でも勘違いしていた。


手順書だと手順2は、閉め込む、と書いてあるが、これは誤り。(1は、ファングルナットの取り外し)
正しい2は、「まずコマ用のM8ボルトと、ヘッドキャップ用のM6ボルトを、ネジをゆるめて、分離させる」


手順書を信じて、最初から閉め込んでしまうと、両方のボルトが締まってしまい、はずせなくなる。
筆者は、バイスプライヤーでM8をガッチリ固定してから、M6をゆるめたが、ここまでやれる人はそう多くはない。
作業台の万力でもいいが、オーバートルクで潰しかねない。(まぁ作業台もってるひとは、そこまで音痴じゃないだろうが)


なんとか作業を成功させ、組み付けが終わり、折りたたみポストを取り外したFUURI(IDIOM)のアヘッドの高さを調整することが出来た。高さ調整に10mmスペーサー6つ必要なので、合計270g増えてしまうが仕方ない。折りたたみポストは550gほどあるから…半分で済む。猛者はカーボンフォークを輸入し装着するようだが。
うちのFUURIは激坂アタック用なのでむしろ前にウェイトがあるのはメリットにもなる。リアに重心が偏るとひっくり返るから。


生産時からついてるスターファングルナットは、うまく外せればいいが、今回は面倒くさいので下へ叩いて落っことすだけにした。キャリパー取り外すの面倒だし、うまく抜けるとも限らない。
電工用の長いプラスドライバー(ベッセル)を当てて、軽めのハンマーで叩けば落ちていく。逆方向、ヘッドキャップを閉め込む方向へは、爪が食い込んで進まない。


…それにしても、なぜかIDIOM系は、ロードバイクよりもBB位置がすこし高い。サドルは高くなるし脚付きは悪いしハンドル高も高くせねばならず、あまりメリットがないので困る。
おそらく純正の折りたたみポストがとても高いので、それにあわせたサドル高さにしてある関係だろう…レーシングディメンションではないのだ。
FP3を横に並べて乗り比べて、なるべくポジションが似るように工夫しておいたが。


おなじ車重でロードバイクと同じタイムが出るのが最終目標、成木ヒルクライムコースにおいて。



2016/02/29追記
どうもコマが欠陥かもしれない。


コマまでもが軽量化のためかアルミ製なのだが、ふつうフレーム側のチューブは鉄であるから
鉄より柔らかいアルミは「負ける」


しかもこのコマはあまり溝が掘られておらず、いわばヤスリのようにこらえてくれない。
すると、だんだんと抜けてくる。しっかり締めて組み付けたのに30kmぐらいガタガタしながら走行しているとすっかり緩んでる。


むろん、事前にフレーム側の穴をパーツクリーナーつけた布で洗浄しておく脱脂作業も必須だが。


ママチャリ規格の鉄コマを見るとわかるが、ヤスリ同様にギザギザして、摩擦力を過剰なぐらい付けてある。
本製品のアルミコマにはそれがない。
自分で溝を追加してもいいが、アルミなのでフレームの鉄に負けるだろう。


2017/02/15
結局、ネジロック剤を塗ってから組み付けたらやっと抜けてこなくなった。
毎度ロングツーリングのたびに少しづつ抜けてくるので参っていた。