先従隗始・温故知新

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あくまでじょし、の問題点


かきふらいの、けいおん


これは、普通の女子高生という「豊富な素材」をベースに、作者自らが趣味とするバンド演奏を描いている。
情報の素材が豊富で、表現が豊かになった。


三浦ゆあんの、あくまでじょし。http://seiga.nicovideo.jp/comic/15610


これは各話を見ても実にチープだ。三流ファンタジーもので、はたらく魔王さま!に泣いて詫びる資格を得た作品といえる。
えてして異世界ものは空想だから現実世界ほど情報量が揃えられず、よほど作者や編集の想像力と表現力が追いつかないとチープになる。
エルフを狩るモノたち」の場合はひたすらエルフを脱がすとか猫戦車といったネタで引っ張り続けることが出来た。


つまり、かき三浦は異世界ファンタジーで食えるタイプではないということだ。
しかし趣味のバンドの漫画は満足行くほど描き尽くしてしまった…


そこで終わるなら、それまでの人だろう。
えてして漫画家もアニメーターもゲームメーカーも、永久にネタが出てしかも永久に若者に受けるようでないと、一生食ってくのは無理だ。


そもそも「けいおん!」の原作は、アニメ2クール分しかない。
2期の半分と劇場版はオリジナル回だからアニメ制作側で付け足したものだ。
一発屋とはいえ、えらくメガヒットになったものだと思う。
原作力、アニメ力、演奏力、各セクションがそれぞれ持ち寄ったらダイヤになった。


苦手領域を題材に新連載で不振…もうひとりいる。
め組の大吾の作者だ。異世界ものの連載ではいかにも苦手領域の題材という感じで苦戦している。
いずれの作者も、現実社会を切り取る漫画は得意だが、ファンタジーは苦手で想像力表現力がないということ。