先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

カセットテープデッキのヘッド消磁、ヘッド周辺クリーニング

なんて時代だ…TEACの消磁テープ捨てなきゃ良かった。


いまやもう消磁器は生産も販売もしてないのね…
レコードプレーヤーよりひどい廃れぶり。ディスクと違って長くはもたないからな…テープ。


ヤフオクで消磁器を入手するしかない悲哀。ソニーHE-3のあんま使われてないヤツをゲット。


しかもカセットテープ型のと違い
オープンリールやマイクロテープにも使える汎用のロッド型ヘッドイレーザーは
ただしい手順でやらないと、むしろ帯磁が悪化するとか…
うまーくやるとボソボソも消えてえらく高音が復活して一目瞭然だけど。


ただし、かえってヘッド周辺に目に見えないゴミをくっつけてブッツブッツと不定期に電気的ノイズを発生させる大仏様になってしまうことも。消磁器自体がホコリを持ってくる場合もある。
この場合はヘッドだけではなくテープが走行する経路すべてを、消毒アルコールを含ませた綿棒でぬぐっていく。手鏡できちんと隅々を見ながら。


消磁したのにいつまでも不定期にブッツブッツいう…
なんど消磁しても駄目、ピンチローラーのテカリをペーパーで削り落としてもキャプスタンを清掃しても駄目…
でヘッド周辺のクリーニングで解消、と。目に見えない場合があるんだよね。
ゴミがヘッドに寄ってきて滞留し、引きずり続けることで規則的な一定間隔でブッツブッツ言い出すようだ。バネみたいにゴミが動いてるのかも。
最初にヘッドだけせまくクリーニングしたけど、不十分だった。走行経路を広くやらないと駄目。
あと2ヘッドだとえらく狭く小さいので、湾曲してるヘッド面をくまなく綿棒でぬぐうのは結構大変。
大変だけど、ちゃんとやりとげること。手鏡つかって。伏兵ゴミは一番届かない場所に隠れている…まるで歯磨きと虫歯の関係のように。




CD音源を手に入れるのは簡単だけど
当時にテープで入手していたものは、やっぱり思い出として価値のある品だからテープで入手しないと。
ガンプラにしても当時の思い入れそのままに旧キットしかさわらないようなもの。近年発売されてるガンプラガンプラじゃないし思い入れがわかない、みたいな。
いちどCDにしちゃうとテープは全部捨てるしかなくなっちゃう。
テープを入手して再生するならハードも手入れしないと。
おなじイラストの同じ意匠でも。やはりテープとCDとではパッケージの印象が全然違う。
当時の自分が手に握っていたのはテープのケースなのだ。レコードでもCDでもない。


CDやMDが動かなくなったからと捨てられたラジカセやカセット付ミニコンポが活躍中。ケンウッドステーションへ駆け込んで部品集めて修理。松下など白物家電メーカーは部品だけでは出してくれない鬼。
CDやMDはピックやガイドレールが寿命になるともう手業では修理できない。
けどテープデッキは手業や部品調達で修理可能であることが多い。
ローテク側の方が長持ちさせられる皮肉。
メディアだって、耐久性が良くて保存状態がいいテープの方が長持ちする。
CDはじつは長年経過すると樹脂劣化や錆で読めなくなる。
HDDなどでデータ化して定期的にバックアップを継承していく(定期的にHDDなどのバックアップストレージを更新する)ぐらいしか、長期保存性は担保できない。


 ◇


テープデッキ再生時に、規則的にブツップツッっとノイズが入る


…というような症状をいくつかグーグル検索しても
質問サイトではろくな回答がない…


当方のエントリーが一助となれば幸いである。


すくなくとも、3秒おきにブツッブツッと仏様がご光臨なされるようになっても
ヘッド含めた走行経路を丹念にクリーニングしたあとは
あきらかにブツッは消失するか、激減する。
ノイズのソースがそこであるのは明白だ。


 ◇


追記
どうも「テープ由来」?
Aというアニメのテープはいつも鳴る。ワーナーパイオニア
Bという別番組のテープは一切鳴らなかった。日本コロムビア


Aをほかのラジカセで再生するとやはり鳴る。鳴る場所や頻度は毎度違うようだ。
テープのヘルスが悪化してるのか…
磁気記録データが不良再生ヘッドによりノイズを追記されてしまった場合は、いつも同じ場所へおなじノイズが走るはずだから…


まさにパルスノイズそのもの。テープのくせにやけに高い周波数のパチッ音。


検証を続ける。おなじテープばかり何往復もかけるようになるが仕方ない。