・シロッコファンと熱交換フィンと筐体を分解清掃できない
・除湿や冷房で運転を止めると、中身はマグカップ一杯〜500ペットボトル一本の水でずぶ濡れ=カビ天国
シロッコファンは外さないとまともに洗えない。近年やっと外せる機種が出てきている。
分解しない場合、ちまちまと一節づつ、綿棒や、ピンセットにキッチンペーパーかませて、エタノールを付けて、カビを拭き取るしかない。一周で20節ぐらい、が10列ある。
なんとエアコンは、本体内部のずぶ濡れ状態を、そのまんまにする欠陥機械なのだ。
これでは早急にカビが大繁殖して当然だ。
なので筆者は、「排気ダクト」を簡易なものだが自作。70Lゴミ袋を室内機の送風部分のみに密着装着し、すぐ近くの窓まで伸ばして穴を開けて、網戸をしたまま排気する。すべてダクトテープで貼り付け(室内機と、窓枠に)。もし窓が遠いと、アルミフレキとか樹脂ダクトで導くしかない。ゴミ袋を切り貼りして繋いでも構わんけど風でバタバタしてうるさいよ、ただ乾燥したらたたんでしまえる。
(1時間のドライ運転後(相対湿度70%)、ダクト装着し、暖房に切り替えて15分ほどで、ずぶ濡れだったダクト=ゴミ袋の中が乾燥してくる、その後も1時間に至るまで暖房継続(80%に…窓を少し開けてるから流石にね)…冷房ドライで運転を止めるとずぶ濡れの室内機からどんどん湿気が落ちてきて困っていたが(寝る前に70%でも、外の湿度に比例して翌朝には90〜100%)、これがなくなった)
エアコンメーカーも極めてバカで、せいぜい現状では「冷房後に電源を切る前に、90分間で送風と暖房をして、内部の「マグカップ1杯分」の水を室内へ撒き散らす」
つまりこれで室内機の内部はカラカラに乾いてカビは死んだり仮死状態になるが、部屋の中はカビ胞子と潤沢な湿気でまみれる。どんどん育っちゃうし、壁も家具も置物も全て全面がカビる。
馬鹿である。科学者、化学者、技術者、設計者として、馬鹿すぎる。https://goo.gl/9d4SGs
ソリューションは簡単で、上述の自作した「排気ダクト」があれば済む。
冷房時ははずしておき、冷房終了後の暖房運転=内部乾燥運転のときだけダクトを装着。
これをメーカー側が実装するだけなんだが・・・
なんで室内へ湿気をカビを送るの?
これが2016のハイテクかよww
ほんとエアコンというのは仕様を知れば知るほど馬鹿である。
40年も売ってきてなにやってたんだと言いたい。エンジニアの端くれとしては。
◇
さらに「カビ殺菌」徹底の方法論。
エアコン自身の暖房での発熱量は、微々たるもので、熱交換器フィンにさわってもちょっと暑い程度。
これではカビは死なない。内部をうまく乾燥させるのが精一杯。
カビは休眠状態で再起を待っている。
ゆえに、カビ死滅高温処理を加える。
室内機の排気口を養生テープでほぼ塞いで、ふとん乾燥機のダクトを接続し、1時間温風。
ふとんのカビを死滅させる仕様だから発熱量が高い。シロッコファン側からの送風だがフィンも全体的に熱くなる。
この処理を済ませてからドライ1時間運転したが、完全にカビは死んでいた。
(ただし、いちどちゃんと室内機内部のカビ洗浄掃除をすること。残っているといくら死滅させてもアレルゲン活性の高いカビの死骸が吹き出してくるし、これを餌や苗床にして新たなカビが繁殖する)
なのでサイクルとしては
冷房・ドライ
↓
排気ダクトを取り付けて暖房15分で内部除湿(ダクトに漏れがあると室内機が蒸気を吸い込んでループしてしまいなかなか乾燥しないので注意)
↓
ほぼ内部乾燥したら、布団乾燥機による処理に切り替える
難点は、電気代が二倍かかること。
ドライ1時間の電気代分と同じかもうちょっとかかる。一日の最後にやれば十分。
あと、こういうのはメーカー側で内蔵してくれないと
人がやるとえらく手間がかかる。
蒸気排出時は窓を開けてないとならず、少しは室内に入ってきてしまう。蚊も入ってくる。
◇
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http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20100617/1278421736
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130809/1375968400