先従隗始・温故知新

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ボーイング787 初期トラブルが出終わるまであと5年はかかりそう


工業系各分野とIT業界を渡り歩いてきた経験から言っている。


巨人企業が人材も財力も結集して、アメリカの世界覇権プロジェクトの一環で国家プロジェクト単位でつくった747ぐらいの名機はともかく


いまやただの民間企業に成り下がって流行の過ぎたボーイングが、世界中へ外注に出して作った寄せ集めアセンブル機だ。
頭で考えたとおりに、現物は仕上がってはこない。


頭と現物が一致しているホンダの90年前後のマシンは、とにかく長距離乗っても壊れない。
日本やアメリカに限らず、あの頃の製品だけがそういう特徴を持つ。ホンダでいえばカブしかり。


90年代以降はどの国もダウンサイジングを余儀なくされて、妥協妥協の連続だ。
初期バグが多くて当然、寿命も以前より短くて当然。
トヨタはいまやリコール製造機で、ホンダもフィットなどで大規模リコールが続く…
いずれも多品種での部品共通化でリコールが膨らんだり、コストダウンによる構造共通化や簡素化でもかつての堅牢性を出せなくなっていたり…生産ラインで手を動かしてるのもかつては機械好きの工員だったが、いまはいつでも首切りできる期間契約の主婦とバイト兄ちゃんだ…


つまりは未亡人製造器=オスプレイでも同じだ。
最初はバグが出まくる。
すべてのバグをパッチでふさぐととたんに当面の間ノートラブルになったりする。
これは、自分でオートバイや自転車を組んだり修理したりしていても同じだ。


いつか…5年か、10年か、あるいはスペースシャトルのように無理な構造があっていつまでも続くのか…
さえたキーマンがいて何とかなる場合もある。ならない場合もある。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140309-OYT1T00497.htm
日航787型機、右エンジン止めハワイ緊急着陸


 9日午前8時40分頃、羽田発サンフランシスコ行き日本航空002便(ボーイング787型機)が太平洋の約1万メートル上空を飛行中、右エンジンにトラブルが発生したことを示す計器表示があったため、米ハワイ・ホノルル国際空港緊急着陸した。乗員乗客171人にけがはなかった。

 日本航空によると、同機は同日午前0時過ぎに羽田空港を出発したが、太平洋上空で、計器に右エンジンの潤滑油の圧力と油量の低下を示す表示が出た。このため、機長は右エンジンを停止し、ホノルルに着陸したという。

 787型機は2013年1月、バッテリーからの出火や発煙などのトラブルが相次ぎ、国内で約4か月間、運航停止となった。製造元の米ボーイング社がバッテリーなどを改良し、同年6月に定期便の運航を再開。今回の機体も同年1月、米ボストンの空港でバッテリーから出火していた。


http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ08019_Y4A300C1TJC000/
三菱重、原因究明急ぐ ボーイング787主翼ひびの恐れ

2014/3/9 0:36
日本経済新聞 電子版


 米ボーイングの新鋭中型機「787」の主翼に小さなひびが生じる恐れがある問題で、製造を担当する三菱重工業が対応を急いでいる。ひびが入る恐れがある主翼はすべて航空会社に引き渡す前の機体40機分。運航中の機体にひびが生じる可能性はないという。

 787の主翼三菱重工大江工場(名古屋市)で製造し、ボーイングの米ワシントン州などの組み立て工場に供給している。製造中の主翼は部品を取り換えるなどして対処する