先従隗始・温故知新

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風立ちぬ レビュー


おそらく上映最終週で、ちょうど映画の日が日曜…
レイトでやってるところを探してみるとMOVIXさいたま、イオンシネマむさし村山。


青梅駅付近からイオンむさし村山まで自転車で40分。クネクネだし起伏も信号待ちもあるからこんなもん。


内容は…


ナホコ「二郎さんごめんなさい、いま泉の精におねがいしてしまったの…」
泉の精「あなたは正直な人ですね、ご褒美にこのキレイな二郎をさしあげます」
二郎「え…」
キレイな二郎「さぁナホコ、結婚しよう、いっしょにお勉強もしよう」
泉の精「さぁ私と泉の中に帰るのです本物の二郎!」
二郎「きゃー」


ドキドキシスコン 風たちルンルンLOVEパニック!
・カワイイツンデレの妹が、病弱なフィアンセをライバル視!そこへ、怪我をしたときに介抱してあげた女中も参戦してきて…
・料理対決、水泳対決、入浴対決…
・さぁどうする?おにいちゃん!誰の料理を食べるの!(NG:紫色の湯気が立つ毒物質料理)


…では、ありませんでした。うまくお伝えできなくて申し訳ない。
以下エントリーの末尾にバンダイへの苦言メールを転載したけど、ここらへんが二郎に共通するね。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120502/1335885810


というか、戦前のそこらの里山ってみんな木材徴用で裸の山だったから…
そういうところを細かく描写しちゃうのはさすが宮崎。


宮崎による動画は、とにかく
・大人数のモブを登場させ、全員動かすのでモブじゃないみたい
・髪の毛も植物も機械も、細かく揺らすこと揺らすこと…そりゃ手間がかかりすぎて1カット1年もかかるわ…
それを一人で指示し、スタッフ大勢が書いてきたやつを「あれも違うこれも違う」って一人で直すので…数年かかるし、本人非常にしんどい。


団塊ジュニアがどうしても80年代を思い浮かべちゃうように…
宮崎世代は、やはり大正ロマンとか昭和初期なんだろうね…
お兄さんとか、お父さんとか、そういう世代の青春時代がどうしても頭に焼き付く。


参考
http://dtikanta.dtiblog.com/blog-entry-608.html


さて
もはやレイト一回きり上映の、ロングラン上映最終週…
それでも20名はいた。
ちょうど、公開直後のかぐや姫が向かいのシアターだったが…「誰も出てこない。」
まだ公開直後だから大半の客は昼間に来るとは言え…


すでに高畑のかぐや姫は、20億円赤字確定らしいが…誰がメガホン握らせたんだ…


ふつう、朝廷の政治抗争を描くときは
実際にそういうスジ…皇室だの霞ヶ関だのが関与していることは多い。
つまり、実際に今起きている利権抗争・派閥抗争などを、世間に「におわす」ためにこういう作品を作らせる。


たかが
朝廷の権力闘争だのをにおわすためだけに
あるいは
権力闘争のコンペのために


売れるわけもない映画を作らせるとは…これを作らせたのが王族だろうが高級官僚だろうが、
ちゃんと斬首されてでも「責任取るんだよね?」
偉い人だから逃げおおせられるなんて甘いこと考えてないよね?


嫉妬心や闘争心を自己満足させるだけのために
大損害や
大きすぎる犠牲を
これ以上増やすなよ、そういう政治権力的なスジたちよ…


 ◇


120億円でも採算が取れない…ずいぶん非効率な商売だな。

http://snn.getnews.jp/archives/200894
 ジブリ設立前から、2人と共に作品を作り続けてきた鈴木敏夫プロデューサー(65才)は、2作品に込めた思いをこう打ち明ける。

「宮さん(宮崎さん)は辞めるって言うし、高畑さんは10月に78才になった。2つの映画を合わせた製作費は、通常の日本映画の100本分といわれてしまった(笑い)。

風立ちぬ』はお陰様で興行収入が120億円ですが、これだけでは実は採算がとれない。ビデオやテレビ放映権を入れて、ようやく黒字になる。『かぐや姫』は、おそらく放映権などを含めても黒字化は厳しいでしょう。

 口に出そうかずっと悩んでいたんですけど、この2つの映画は、2人への退職金だと思っているんですよ。ずいぶん高いですけど(笑い)」

 1985年の設立以来、移りゆく時代の中で、多くの国民的ヒット映画を作り続けてきたジブリは今年、大きな転換点を迎えている。

※女性セブン2013年12月5日号


http://www.asahi.com/culture/articles/TKY201309170295.html
公開中の「風立ちぬ」の興行収入が11日、100億3千万円に達した。日本映画で100億円を超えたのは8本目。
うち5本を宮崎作品が占めた。しかし鈴木さんは喜んでいない。まだ採算ラインに届いていいないのだという。
「製作に時間がかかればかかるほど人件費など製作費が膨らむ。4年を要した『崖の上のポニョ』(興収155億
円)はもうからなかった。『風立ちぬ』は5年。次やれば6、7年かかる。もう無理なんです」

ジブリには約300人の社員がいる。これが制作費を押し上げている
「システムを再構築しなくてはいけない。じゃあどうするのかまだ悩んでいます」

やっぱ日本人は人件費がね…ふつうアニメはアジア諸国に外注してるし。
グローバルで、製造しか能の無い日本がいまいち勝てないのもそういう理由でしょ。
カンボジアは今でも、フォークリフトを使うよりも人に運ばせる方が安いって言うし…


もののけから先は、ずっと俺が影ながら入れ知恵してきたジブリですから
おれがスタッフになればスパスパと黒字化してやるゼ!
…って言って上げたいところだけど(ジブリ内部には)


過去12年間で、政争に首を突っ込みすぎて毎日欠かさず右翼極道創価、時に公務員や政党員との「戦い」を余儀なくされ抜け出せない、
いわば呪われた身分なので…
だから多くの業界、多くの企業に、なんとなく誘いを受けることもこれまでもあったが
全て断っている。
報復や見せしめで、家族を暗殺されたり、しまいにはお世話をしてあげてる先の芸能人や企業幹部まで暗殺されたり…
自分一人がいくらヤクザや創価やCIAや公安と物騒に殺し合っても別になんてこたないが
相手はコロシや陰謀のプロだから、すぐこっちの知り合いに迷惑がかかるように仕組んでくるので…


誰とも交われないんだよね。やっぱ呪われてる身分なの。


なまじ何をやっても奇抜で天才的で、数字も成果も出るからこそ
政治だの裏社会だの方々に引っ張り出されてカモにされつづけ、あるいは敵陣営に狙われ続け…