先従隗始・温故知新

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わかってないねえ素人どもは…宮崎引退について


以前からアニメファンで
何十年も宮崎の仕事ぶりをレポートで知ってた人々からすれば


宮崎が監督の映画は二度と無いことはよくわかってる。


あの人は、ぜんぶ一人でやり過ぎる。分業してない。【アニメ界のブリッテン】
だから作業量が膨大になる。宮崎が着想とペーパー落とし込みを終えるまで制作現場が動かない。
(ポニョも風も、それで半年単位で遅れに遅れ)
現場は口を開けてる雛だからいつまでも優秀なやつが育たない、オペレーター、作業員しかいない。


『だから引退』


こんなことは、80年代から彼の作業実態を見聞きしてたファンなら周知の事実。


だからもう、宮崎が現場であれこれ口を出して描いてみせる意味での宮崎映画はあり得ない。
いやでも分業…あっちもこっちも若手スタッフに委任することになる。
宮崎の役割はせいぜい、いま流行の「現場にちょっかい出してくる原作者」にとどまろう。


だがそれはもう宮崎映画ではない。


これからも、その体制でなら3,5,10年とやれる可能性はあるが
宮崎駿は、人に任せて人を使うことを、「これから」覚えねばならない。
もし10年を待たずに召されても、原作ストックさえ貯めておけば後は体制の側がやってくれる。


浦沢直樹宮崎駿…脳内で映像作品が仕上げられ、完璧なモーションとデッサンが構築され、
あとは当人が超人的スピードで転写するだけ。
宮崎の作画監督作業も、次々と動画アニメーター達の描いた「ウソのポーズ」を書き直していく…ふつうはマンガならそういうのは許されちゃうが、宮崎はそうしない。
普通の人は無数の群衆の、ウソ偽りのない動作とポーズなんか脳内でイメージしきれないが、宮崎と浦沢には出来てしまう。
それはサヴァン症候群の一種なのか…宮崎も幼少時は虚弱なので絵ばかり描いてたし、自分は生きていていいのかという劣等感があったという。
宮崎は老化で、ついに転写スピードが衰えてしまった。いくらイメージできててももう転写できない。つまり、いわゆる宮崎マンガ映画は二度と作ることは出来ない。


もし宮崎原作で動画は若手に任せきってしまうなら
動画は完璧さを失い、けっこうアラが目立つようになる。宮崎がアチコチに修正をいれないからだ。
宮崎演出と感じられるものも激減するだろう。


仕事の流儀で最後に映し出されていた、引退後の宮崎が好きで書いてる漫画…
あれを映画原作などと早合点する連中もいるが…
むしろ風立ちぬの原作マンガと同じで、「ただ好きだから書いてる」だけだろう。
もうそのマンガを映画に焼き直す能力を宮崎は失った。原作だけをやり、若手に動画制作を明け渡し完全委任する方法しか残ってない。


下の記事はつまり無知な馬鹿達がカンチガイして勝手に喜んでるだけ。ニワカの連中がね。

http://www.j-cast.com/2013/11/20189530.html
宮崎駿、戦国時代を描いたマンガを披露 「映画化決定!」「引退は撤回」と盛り上がる
2013/11/20 18:52


映画監督を引退した宮崎駿さん(72)がテレビのドキュメンタリー番組に出演し、自分のアトリエでマンガを描いている姿が映し出された。

ネットではこのマンガが読みたいという声の一方で、絵コンテをさらに緻密に描いた画を見て、「やっぱり引退はウソ」「映画化するに決まっている」といった声が上がった。

実は、スタジオジブリのアニメ映画のもう一人の巨匠、高畑勲監督(78)が2013年11月7日に行った新作アニメ映画「かぐや姫の物語」(11月23日公開)の完成報告会見で、宮崎さんについて「引退を撤回する可能性があるし、もしそうなっても全然驚かない」などと語り周りを驚かせていた。
アイディアや表現方法など、「出てくる蛇口が細くなってしまった」

宮崎さんは2013年9月6日に都内のホテルで引退記者会見を開き、「これまで何度も引退すると言ってきたが今回ばかりは本当だ」と記者に話した。引退後は何をするのかは決めていない、などと語っていたが、引退発表についても「どうせすぐにカムバックするはず」と考える人が多かった。それは宮崎さんが大好きな映画製作から離れられるはずがない、という理由からだ。

宮崎さんは2013年11月18日放送のNHKプロフェッショナル 仕事の流儀」に出演した。「風立ちぬ」制作から引退宣言するまで、「なぜ愛してやまないアニメーションから離れたのか」と題したドキュメンタリーだ。

放送では、引退を決意したのは「老い」だと強調した。集中して仕事に向かえる時間が短くなってしまったことと、アイディアや表現方法など、「出てくる蛇口が細くなってしまった」ため、満足のいく作品が出来上がるるかどうか分からない恐怖があった、などと説明した。出世作風の谷のナウシカ」(1984年劇場公開)が完成したときも、全てを出し尽くしたため引退するつもりだった。番組では「面倒くさい!」とつぶやくシーンが何度も出た。そんなに面倒くさいなら辞めればいい、と言われるが、

「大事なことは面倒くさい。面倒くさくないところにいれば、面倒くさいが羨ましい」

と語った。つまり、面倒くさいことをしているのは幸せなことであり、「風の谷のナウシカ」以降も監督を続けてきたのはそうした思いがあったからだと語った。

そして番組最後のシーンが流れると、見る人をハッとさせ、「また引退はウソだった」などと思わせることになってしまった。

(続く)


武将が戦をしているようなシーンの漫画が…

最後のシーンは引退記者会見を開いてから約2か月後の13年10月17日だった。「けっこう楽しくやっているだろ、オレ」と自分のアトリエで披露したのは、細かなタッチで描かれたマンガだった。武将が戦をしているようなシーンがあり、

「今までなかったものを描かないと意味がないよね。戦国ものなんて範疇に属さないものを描きたい」

と語り、デスクに向かってマンガの絵に着色する様子が映し出された。なぜこのシーンにハッとさせられたかといえば、宮崎さんの映画は宮崎さんの描いたマンガが基になっているからだ。「風の谷のナウシカ」は宮崎さんのマンガ連載後に映画化された。新作の「風立ちぬ」も自伝的なマンガだった。映画化するつもりはない道楽で描いたものだったが、スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサー(65)に見出され、映画化に踏み切っている。番組に出てきたマンガは「映画になりそうもない道楽のマンガ」と紹介されたが、「風立ちぬ」と同じ道を歩く可能性がないわけではない。これを見てネットでは、

「映画化決定!」
「ぶっ倒れるまで現役だろうな」
「次が駿の引退作かもな。見にいかなきゃ」
「僕は長編を引退すると言っただけなんだけど?何か勘違いした人達が大勢いたみたいだけどwww とか言って平気で映画つくるよこいつは」

などといった書き込みが出ている。ひょっとして本当に新作映画の製作が発表される日が来るのかもしれない。


 ◇


ツタヤの更新はがきが来て
一本無料はいつものことだが
「ない」
借りるものがない。


店内うろうろして、「べつに映画館で無くていいや」作品を見て回るけど
ないなー今期は。
ハリウッドもいまや映像美ばかりでコンテンツの魅力に乏しいしな。
なんとか見つけたのが図書館戦争の劇場版だけ。これもハリウッドみたいなもんだしな…


いや、まどか劇場版は借りても良かったんだけど、入荷が少なすぎてみんなレンタル中…
なんやねんたった3本って…ここ都内やぞ…
まどかなら300本でも常に貸し出し中やんw