ほんの数年前まで、ドラえもんで無くても今年やった新作映画は、TV初登場は数年後だった。
5年後とかいった気まぐれなタイミングであり、洋画ロードショー番組みたいに再放送も何度もやった。
そしていま現在、アニメの描画表現品質が劇的にアップ=ものすごい手間とマンパワーがかかっている。
地デジ化でハイビジョンHD画質になったから、線引きもすごく気を遣ったり、細かい部分も描きこまれたり、手抜き絵が使いづらくなったり…
かつてボトムズの作画(原画)担当は1回3名だった…いま30人がかりのTVアニメも珍しくなくなった。動画担当者はその数倍である。
プリキュアは昨年放送分のスイートプリキュアがもうローカル局で放送されている。(余談だがプリキュア制作の東映アニメーションは少人数省力作画システムを導入し、いまでも『たまに一人原画の回がある』『動画担当者も少ない』という30年前同様のことがやれている…作画は紙にではなく、ベジェ曲線でPC上にさっさと描く)
それを模倣して、青少年向け深夜アニメもキー局での本放送終了直後からローカル局で再放送だ。MXTVはそこでうまく波に乗って社員一人あたり1億円の大黒字を出した。
昨年2012、
ドラえもん映画「奇跡の島」が春に公開され、TV初登場は大晦日だった…
・商材寿命が劇的に短くなった(置きっぱなしの商店街が最強ならば、どんどん売る大型店はとことん脆弱になった)
ipodなどアップル端末も一年後にはゴミになっていて、関連グッズの山の後始末(ワゴンセール常連化)は大型店舗の悩みの種だ。
流行依存のアイテムが、ことごとく短寿命化…しかも昔と違ってとっても生産に手間がかかっている。
そりゃ、価値も下がろう…価値を下げてでも、どんどんワガママに拍車がかかる『流行』に追いつこうと必死になれば…
商品も、人材も、どんどん価値を失う。どんどん使い捨てされていく。
牛丼屋やマクドと、ヤマダ電機やカインズホームは、売り方は同じだ。
どうやっても損失になるようなアカ覚悟の薄利だが、全体規模が大きいから黒字を出せている。中小規模店には太刀打ちできない。
けどなんかの拍子で客足が鈍ってくるとすぐに報道されるような売上げ不振や赤字に転落する…
これは、政府機関や政権与党がなにもしなかったからとかいうイイワケでは説明できない。
むしろ「直線説」、つまり永久成長をいくら試みても、どんな王侯貴族向けのブランドでさえいつかは100円になってしまうという極論を示している。
いわばこれは、民主導の劇的な変化なのだ。グローバル化もそういうことだ。
先の自公政権は、戦後自民独裁の総決算で、英米主導の国際マネーバブルに倣ったが、国内デフレ傾向はさして問題視しないまま下野した。
そして民主政権は、いきすぎた外需主導&円安依存がこれはこれで雇用も発生しないし問題だと言って、内需と福祉などにウェイトを変更した。
結局はそれも大した結果はなく(あるわけないよな…めざましい成果を出すような政策じゃ無いから)、
また先祖返りで自公政権に戻ってしまったが…この人たちは昔を顧みるタイプの勢力なので、またマネーバブルとかインフレ誘導するのがいいんだと言ってしまっている。
誰しも、大人になったらもう背は伸びない。
「いや、背は伸ばしてでも成長するんだ」と、ドーピングや外科手術をしてでも背を伸ばそうとしている。
老化していく身体にそれはとても酷なことでもある。とても歪んだ施術である。60代までに4mの巨人になる計画らしい。
目を覚ませ。
置かれた状況の厳しさからそういう気持ちになるのはわかるが、『根本が、間違っている』
根本つまり根っこが歪んで間違っていると、いくら色々手を尽くしても植物は生長せず、むしろ枯れる。素人アマチュアがよくやる失敗は肥料をやりすぎて根腐れや落葉を招くことだ。
植物論で言えば老木のオリジナルを残すのは接ぎ木が一番で、動物論なら子孫交代ということになる。
現行の産業文明のフォーマットではもう、劇的な進化によるパラダイムシフトで、それまでの古びた世界をひっくり返すような余地はもう、無いと見ていい。
かつてのように、剣が銃になるとか、中世農耕が工業産業革命に置換されるとか、戦前経済が戦後経済に塗り替えられるとか、
そういう余地は、どう見ても存在しない。しないということは、ノコされたのは乱暴なバクチばかりと言うことだ。
100年前までは、世界大戦を起こし、あちこちを廃墟にして、人口も減らして、リセッションをはかる乱暴なオペレーションが通用していた。
けど今の世界経済規模で、あちこちが高価なインフラだらけになって、そんなうまくいくわけがない。
世界大戦と言っても当時は、いまのような高度成長経済国家は欧米と日本ぐらいだ。戦争で傾いてもごく一部だけで、資本総額も商業規模も大したことは無い。
本国が失ったモノは、アジアアフリカの植民地や、敗戦国から調達すれば良かったし、戦後高度経済成長がこれから控えていた。
だが今や世界中がものすごい総額で覆い尽くされ、インターネットによるグローバルネットワークでみんな連携している…
つまり、一瞬でも破壊的なスプレッドが起きれば、まさに世界経済すべてが木っ端みじんに崩壊しかねない。レバレッジが半端ないのだ。
まして資産総額が世界有数の日本が、自ら戦争をやりたい、参加したいなどというのが実現するなら…日本が世界を支えてるのは311震災後の供給ショックで世界中が思い知ったから、
「日本が、戦争で破壊されて、国内外が廃墟だらけになる」ということはつまり、それがグローバルネットワークで世界中に波及して「世界経済が自殺した」状態を瞬時に引き起こす。
ということはつまり、豊かで飽食の先進国はむしろ、スプレッドすることで「即席の、大飢饉餓死大国」と化してしまうだろう…みんなが仕事して効果地を生み続けないと死んでしまう日本は、みんなが仕事を辞めて戦争で殺し合って破壊ばかりすると、そういう悲惨な事態になるのは誰でもわかるだろう…夫婦がケンカを始めて、勤めもサボり、食事も作らず、ずーっと皿や家具を投げてばかりで1ヶ月もしたら、その仮定は完全に崩壊して再起不能、一家離散で餓死者も出る。日本だけが破壊されてもそうだが、まして仮に中国がおなじく交戦状態になって商業活動を辞めたなら…人口も売上げも10倍の中国が。
…ゆえに、骨董品のような100年前、50年前の持論を展開するタイプの主張には、ものすごく注意警戒せねばならない。
そこの正しい判断、聞き分けができないような連中は、政府担当者をやってはならない。
端的には、ずっと名家で裕福な家庭で生まれ育ち、学生時代に作家デビューしてアルバイトも社員経験もしてないやつが威張り腐ったまま知事や議員になり「戦争するぞ、これは威信をかけた云々、餓死してでも銃で撃たれても」なんて威張っていても、じゃあおまえは何度か飢えて死にそうになって生活保護受けたのか?と言うぐらいに怪しむべきなのである。
法律にせよ、端的には警察や生活保護制度・年金制度にせよ、「時代に追いついてない」という苦情が殺到している…
いわば政府や政府機関だけに国政や世界政治経済をさせても、「彼等の時代感覚が、追いついてない」のは、そういうことだ。なにも日本ばかりでは無い…拳銃乱射が続いてもなお銃規制が進まない国があるように…
とはいえ
ずっとひとつの苦しみを続けるのは、とてもつらい。ずっと低成長デフレではついに怒り爆発もして、インフレ誘導政策もやりたくなるのは動物本能として仕方が無い。
だが
本文で解説したのでわかるとおり、インフレ誘導政策もまた「成功しない道」でしかない…各派のガス抜きを順々に行っているぐらいの性質でしか無いよ。デフレーインフレーって順番で。
◇
イギリスの大手経済誌も、
第二次安倍政権の問題点を指摘し始めた…
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36873
日本の新内閣:未来に背を向けて
2013.01.08(火)
The Economist
安倍晋三首相が指名した恐ろしいまでに右傾的な内閣は、この地域にとって悪い兆しだ。
閣僚中14人は「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」という議員連盟に所属
安倍氏は中国に対して怖じ気づいてはならないが、自らの国家主義的性向を抑え、過去の亡霊を自民党の物置にしっかりと閉じ込めておかなくてはいけない。こうした自制はいかなる場合においても難しいはずだ。そして安倍氏の新内閣の陣容は、このような自制をほぼ不可能にしているのだ。
◇
ボーイング最新旅客機787が初期不良で出火、そして燃料漏れ。
まさかリチウムイオンじゃ無いとは思うが、(もろ
Liと判明。)電池か配線か充電回路いずれの不良か…
燃料系統はすぐ復旧したところからして、非常用排出系統の組み付け不良かなんかかな。
世界各地へ部品生産アウトソーシングしてるので、どうしても相手先単位で不良が出やすい。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130108/k10014646201000.html
米の空港でJAL機が出火 けが人なし
1月8日 3時54分
アメリカ東部、ボストンの空港に駐機していた日本航空のボーイング787型機で、一時、出火があり、機内に煙りが立ちこめました。
乗客、乗員183人はすでに降りたあとだったため、けがはありませんでしたが、機体中部の電気系統から火が出ていたということで、航空当局が出火の原因を調べています。消防などによりますと、アメリカ東部・マサチューセッツ州のボストンにあるローガン国際空港で、現地時間の7日午前10時半ごろ、旅客ターミナルに止まっていた日本航空のボーイング787型機の機内で、煙が立ちこめているという通報が整備士からありました。
消防が駆けつけたところ、エンジンを止めている間に機内に電力を供給するためのバッテリーが爆発し、小規模な火災が発生していたということで、消防士が、機体後部にある貨物用の入り口などから中に入って火を消し止めました。
日本航空によりますと、この機体は成田空港を7日出発したボストン行きの8便として運航され、乗客、乗員あわせて183人が乗っていましたが、煙が出ているのが確認されたのは、全員が降りたあとだったということです。
この機体は、現地時間の7日正午に、7便として成田空港に折り返す予定でしたが、この火災の影響で出発が延期されています。
今回、火が出た日本航空のボーイング787型機は最新鋭機で、航空当局などが出火の原因を調べています。
http://www.asahi.com/international/update/0109/TKY201301090005.html
2013年1月9日6時35分
日航787型機、今度は燃料漏れ 米ボストンの空港で
【ニューヨーク=中井大助】8日正午(日本時間9日午前2時)ごろ、米マサチューセッツ州ボストンのローガン空港で、成田空港に向けて出発予定だった日本航空7便(ボーイング787機)から滑走路に燃料漏れが起きた。空港によると、燃料漏れを受けて飛行機はターミナルに引き返し、181人の乗客がいったん降りた後、点検を実施。安全が確認されたとして、約4時間遅れで出発したという。
787はボーイングの最新型機。日本航空の別の機体も7日に同じローガン空港で、着陸後に火災を起こしたばかりだ。
http://www.asahi.com/national/update/0109/SEB201301090016.html
787機、ブレーキ不具合で欠航 山口宇部空港
9日午後4時50分に山口宇部空港から羽田空港へ向かう予定だった全日空(ANA)のボーイング787が、欠航した。山口宇部空港事務所によると、左翼側のタイヤのブレーキに不具合が起きたため。乗客100人は次の便などに乗り換えた。
787機は昨年1月に山口―羽田線に就航。この路線で燃料漏れ(1件)やコンピューターのメッセージエラーなどの不具合でこれまで7回、欠航している。
http://www.asahi.com/national/update/0109/OSK201301090148.html
日航機の電池供給元、調査員派遣へ 787型機出火事故
日本航空のボーイング787型機が米国で着陸後、補助動力用のバッテリー付近から出火した事故を受けて、同機にリチウムイオン電池を供給する蓄電池大手GSユアサ(京都市)は9日、調査のため近く担当社員を米国に派遣する方針を明らかにした。
GSユアサは787型機に、補助動力や非常用のバックアップ動力として使うリチウムイオン電池を、フランスの電気システム大手を通じて全量供給している。同社広報室は「電池の納入先とも連携し、原因究明に全面的に協力したい」という。
こりゃしばらくは初期不良が出まくるな…たのむから墜落はするなよ…
かの747も安定してきたのは、墜落事故を重ねたあとだった。ただ787はIT時代なのでハイテク化という概念は無いため、軽度の部品不良が今後も重なるのだろう。
◇
4Kテレビなる、HDより解像度を上げた品種を出そうとしてる…日本製品の逆転材料にしたいらしいが…
もはや、必要十分すぎる機能がどんな製品でもそろってしまった時代に、そんなうまくいくかねえ…
3Dテレビとか、3D映画とか、洗剤の量を自動計算するインテリ家電とか…ああいう失敗というか、失敗未満のいまいちな結果に、なるだけじゃないかな…
流行仕掛け人としては、PSVitaの末路が発売前に予想できる程度には目は衰えてないつもりであります。
ヘビーに動画編集とか最新MMORPGするとかBD再生とかじゃないかぎり、10年前のPenMのDELLノートでこうしてPCライフできちゃってるからねえ…そろそろ試験的にCore2中古モデル導入はするけど。
10年前は5年オチのPCなんて使い物にならなかったよ。
いくら経済誌とはいえ、ダイソン掃除機1つに国家の命運かけさせるなよw
ダイソンに命運をかけるのは、当たるかどうか不明のベンチャーに託す行為だから、なまじのリフレ政策並みかそれ以上に恐ろしいよ。ある意味で「福祉1つで国を富ませます」と言ってのけた鳩山政権と同レベルだよね。
もはやどんな業界や製品も予算潤沢で、長い歴史であらゆるアイデアを具現化しまくってきており、物理的に無理がある=末期だ。たまたまの斬新なアイデアも、いつまでも商材として続くかわからない。
青梅市の電気屋にNHK製作のTV1号機みたいなのが飾ってあるが、ああいう時代はまだいくらでもネタが豊富なんだよな。
もはや従来路線の進化ルートマップ上に乗っかってるだけでは限界で、
これからは各国、各業界が、自分の役割を模索し、変更していく、国際社会リノベーション時代が到来している。試行錯誤なんだからアンチョコなんてありはしない。
【NBO IT革新】「コモディティ化」は禁句!…の心構えで(1/8)
■「コモディティ化」は禁句!…の心構えで
3年半ほど前、報道関係として世界で初めてマレーシアにあるダイソンの開発拠点
に足を踏み入れる機会を得た。ご存じの方もいるかもしれないが、製品の耐久性を調
べるため、現地の女性スタッフが始業から終業まで、延々と掃除機を放り投げたりガ
ンガンとヘッド部を壁にぶつけたりしている、徹底的に“製品をいじめる”場所だ。ここまでやるのかと、そのこだわりぶりには半ば呆れてしまったのだが、もう一つ、
印象深い思い出がある。それは開発を手がけるデザインエンジニアたちの、これまた
執拗なまでの意見や感想を求める姿勢だ。製品をいじりまわすこちらの顔色をじっと
うかがい、何を言っても「グッド・フィードバック!」と応じながら熱心にメモをと
る。決して言い訳などしない。場の雰囲気が暖まってきたのを見計らい、「キャニス
ター型とハンディ型が合体して、状況に応じて『トランスフォーマー』みたいに変身
する掃除機があるといいよね」という軽い冗談にも、彼らは真顔で「グッド・フィー
ドバック!」(その後、ハンディ型に長いパイプを装着できる製品を発売した)。革新的な製品を生み出す企業の中には、市場調査やユーザーに意見を求めたりしな
いところもあるという。それも一つの考え方ではあるが、ダイソンの取材を通して、
当たり前のように市場やユーザーを調べ尽くし、問題点を確実につぶした上で、さら
に時代を先取りする“革新的”と呼ばれる製品やサービスを送り出すことは十分可能だ
ということを実感した。確かにジェームズ・ダイソンという類い希なるタレントの存
在は大きいが、ユーザーの声に本気で耳を傾ける大勢の社員が会社を支えている。さて、近頃「コモディティ化」という言葉を目にする機会が増えてきた。市場が成
熟して差別化が難しくなっている状況を表す場合、ちょっぴり発音しにくいこの一言
で万事OKという、便利な言葉だ。しかし、それは思考停止の危険もはらんでいる。
ビジネスの世界に眠るイノベーションの萌芽を見落とさぬよう、自分の中では「コモ
ディティ化は禁句!」ぐらいの心構えを持ちたい。ダイソンの掃除機は、あれ以降も
進化を続けている。さらにマレーシアから帰国して3カ月後、同社は「羽の無い扇風
機」を発表した。なぜ、今更、扇風機なのか?――ジェームズ・ダイソン氏は笑って
答えた。「手を乾かすハンド・ドライヤーがあるだろ? あれを開発していて思いつ
いたんだ」。……「コモディティ化」はしばらく封印しよう。最後になりましたが、今回から「IT・イノベーション」を担当することになりま
した酒井です。めまぐるしいIT関連の動きをキャッチアップし、ビジネスの革新に
役立てていただけるような内容を目指します。どうぞよろしくお願いいたします。(酒井康治、IT・イノベーション担当)
こんなものは、有り金全部を一食につぎ込むようなもので、その後に仕事が無かったら飢え死にだ。
しかも日本は相変わらず外需依存=円安依存=ドル高でサブプラみたいなマネーゲームを再度やってもらうの心待ちで、
つまり英米が浮上に失敗したらこの5兆円は無駄になるってことだ。延命療法の先に根治治療が発明されることを祈るようなモンだ。
緊急経済対策:公共事業に5兆円 景気浮揚の即効性を重視
緊急経済対策:20兆円超に 補正総額は13.1兆円