先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

これ、公務員側が「復学斡旋」してやらないと、えん罪で逮捕された奴は名誉も人生も回復できないぞ…

前回エントリー記事はこちら
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20121013/1350055062




というか何度も書いてるが、

・テレパシー犯罪も横行
・テレパシーネットと、インターネットは、酷似し、犯罪手法も流用されることが多い
・テレパシー空間でなりすましを受けると、ログが残らないのでインターネット以上にえん罪と気づくのが困難
・テレパシー気配には洗脳・強制作用があるため、えん罪でもえん罪でないと信じ込ませる作用がある
・テレパシー犯罪は公務員も盛んに悪用してきた歴史がある
・市街のあちこちに、一般市民と見分けにくい格好のやくざどもや、カルト宗教信者が潜伏して生活し、
 他人の脳を乗っ取っての『なりすまし』によってえん罪犯人を作りあげたり、
 他人をあやつって、凶悪犯罪に及ぶよう仕向けたりと、
 逮捕されない、『魔術的テレパシー犯罪』を繰り返している
 逮捕されないから、調子に乗りまくっている。地域のそういう工作員を実名と住所入りで幾人か指名できるぐらいだ。

アキバ通り魔や、海外の拳銃乱射事件のああいったたぐいもその大半が、ギャング工作員が、テレパシー通信で犯人になりやすそうな人間を『あやつって』凶行に及ばせているんだぞ。

http://mainichi.jp/select/news/20121019k0000m040128000c.html
PC遠隔操作:警察、逮捕4人に謝罪へ 処分取り消し検討

毎日新聞 2012年10月19日 00時53分(最終更新 10月19日 01時28分)
片桐裕・警察庁長官=竹内幹撮影


 ウイルスに感染したパソコン(PC)などから犯罪予告が書き込まれ4人が逮捕された事件で、警察・検察当局は、神奈川県警に逮捕され保護観察処分を受けた男性(19)の処分取り消しに向けた検討を始めた。また、検察当局は、ほかの3人についても、不起訴あるいは起訴の取り消しを検討している。18日の記者会見で、誤認逮捕の「可能性が高い」と言及した片桐裕警察庁長官は、警視庁など関係都府県警が関係者への謝罪を検討していることを明らかにした。

 保護観察は、非行少年などに社会生活を営ませながら、改善更生をはかる制度。男性は小学校襲撃予告をネット上に書き込んだとして神奈川県警に逮捕され、8月に家裁の処分を受けた。しかし保護観察中の今月、TBSなどに「犯行声明」メールが送りつけられ「真犯人」が浮上。県警は、検証の結果、男性が事件とは無関係とみて、処分の取り消しを求める方向で検察当局との協議に入った。

 犯行声明を巡っては、4人を逮捕した警視庁と大阪府警、神奈川、三重両県警が、声明に記載された全13件の犯罪予告について、送信者が全てを実行したとほぼ断定している。警視庁などは19日に合同捜査本部を設置し、不正指令電磁的記録作成・同供用や威力業務妨害などの容疑を視野に、送信者の特定を進める方針だ。

 一方、4人は誤認逮捕だったとの見方が強まり、捜査が不適切との指摘も出ている。片桐長官は会見で「捜査の検証をしているので、現段階ではコメントを差し控えたい」と話した。当面のサイバー犯罪捜査における留意事項を取りまとめ、近く全国の警察本部に通知するとともに、ネット監視などを行う民間業者などとの連携を強化する考えを示した。【村上尊一】

 【ことば】保護観察

 更生保護法に基づき、家庭裁判所で保護観察処分となったり少年院から仮退院した少年や、刑務所から仮釈放された成人らを、社会生活の中で更生させる制度。国家公務員である保護観察官のほか、実質的にはボランティアの保護司が定期的な面接などを通じて指導にあたる。また少年法は、少年に非行事実がなかったことが後に判明した場合、家裁は処分を取り消す決定をしなければならないと規定している。

けっきょく、Torネットワークなんて無数の警察ノード(パケット監視用)を潜入させて息苦しくして、いわば「荒らしておく」しかない、対症療法しかない。IPがバレないのは勝手だがあっちもこっちも警察だらけという、まあ手間はかかるがそのようにするしかあるまい。
2ちゃんねるにしても、Winny勃興期にはWinnyちゃんねると、Tor流行するとTorちゃんねるなどと、せっせと「ネット上での組織犯罪環境の整備」に邁進してきた。2ちゃんねるのユーザになるだけで、知らぬ間にネットやくざやネットの他国工作員に、操られ、扇動され、「兵隊 鉄砲玉」にされてしまうのが実態だ。端的にはかつての駅前デモなんかがそう。ネット上では顔が見えないがゼロ距離なので、やくざ筋複数名とサークルで一緒になってしまうようなヤバイ環境が、簡単に構築できる、しかも一般人には気づかれない。


警視庁の対サイバー犯罪スキルとか対テレパシー犯罪スキルに疑問を持ったのはもう洞爺湖サミットのころで。
「右翼勢の一部に、サミット襲撃をほのめかす奴がいた」と、事実をメールで送っただけですぐに署の刑事が玄関まで来て問い詰めにかかった。今回の冤罪顛末と同じく、第一通報者を容疑者の一部と疑ってかかることしか初動ではしないわけだ…アホかと本気で思った。背後関係を予測できるほどの知能もなくて体育会系脳みそだし、だから知能犯的な組織犯罪の全体像をぜんぜん知らない。へたなインターネットヘビーユーザーの一般人より全然実態がわかってない。特にサイバー犯罪やテレパシー犯罪に関しては。署や本庁のアナログな刑事には、ネット上でガチ右翼が割と本気でサミット襲撃をほのめかしているという「空気」に触れる機会すらないようなんだよ。アナログ捜査の日々でネットに触れていないようなんだ。ヘビーユーザは一日に何時間もやってて、やばいごろつき勢力ともなんども喧嘩してるからねえ…


『相棒』でいえば捜査一課の3バカ。『江戸を斬る』でいえば南町奉行所。それが警察の現状。


(余談ながら相棒の番組制作にはいろいろと協力しておりロケに呼ばれもしたのは大いに無関係な話。当ブログ「ロケ弁」カテゴリをクリック。)


 ◇


以下のブログ記事は、やくざ側による犯罪勢力擁護記事だろう。擁護しすぎだ。昔は犯罪するネタにも乏しく、一般人が組織犯罪に次々に取り込まれていくような環境もなかった。犯罪とは一部のヤバイ身なりのやくざがすることだった。ごく一部のやくざがかなりレアな悪事をするのみだと、ナアナアのほうがよかったりしたのだ。
だが今や「時代が違う」
福岡県警の警部補の逮捕に見られるように、ナアナアが癒着構造になってしまうし(九州のやくざは昔ながらの兵器武力抗争なので、昔気質のマルボー的な警部補が取り込まれるのは仕方がない)


今や、インターネットそのものが「組織犯罪と、大規模収奪のためのツール」として普及しており…たとえば店舗の売り上げも多量にインターネット通販がかっさらっていくし、DVDやゲームソフトの売り上げも一般人多数が簡単に泥棒ハッカーになれるソフトウェアがあることで多量に盗み出されてしまうし(つまり一般人多数が、ボタン操作一つで窃盗犯罪者になる時代=誰でも犯罪者の時代)…まさに『時代が違う』
警察側も、いろいろと平穏が増えた時代の仕事作りに余念がないのはあるだろうが、むしろインターネットの凶暴性・深刻性に、正面から向き合った結果がWinny顛末であり、決して間違いとは言い切れない。PSPクライアントソフトは物品そのものでダメだけど、動画サイトで劣化版ぐらいならまあ(特に映像ソフトが販売されない海外向けにはファンサブある程度黙認)…というBtoC上の「線引き」にもつながった。これは一種の進化といえる。変えないんでは、進化はない。昔のように警察が戻れなんて物言いは阿呆でしかない…太陽にほえろテレ玉でやってるから見てみろよ、ああしたいのかと。


ネットやくざに限らず、知能犯は巧みに自分たちを正義だとか、相手が間違っているんだとかいった、ディベート的な自己弁護をはかる…むろん虚像であり事実とは遠い。
ソフトを取り締まるのは包丁ナイフを禁止することだと言っても、刃物の中でも凶悪犯罪にばかり使われるものは銃刀法で規制禁止されているし、高校生死体製造機だった88NSR路線なんかもとっとと行政圧力も絡んで消えていった。…この後ろ半分を知能犯の組織犯罪者は決して言わない。まさに右翼政党VS左翼政党のように、自分たちをかっこつけることしか言わない。


Torは日本では使えないぐらい取り締まっていいと思う。だがそれには日本の警察のITスキルを国際的にも一流にまで鍛え上げないと無理だが…
以下の記事中でも「学術機関などで適正な使用もある」とあるが、猟銃だって免許制で法規制を受けながら適正使用されている。『限定使用』に制限していいんだよ。誰でも猟銃や日本刀を所持して歩けたら危ないだろ。

http://mechag.asks.jp/497778.html
過剰な摘発は抗生物質と同じ
2012/10/18 02:27:00


抗生物質の多用は耐性菌の出現を促す。そして際限のないイタチごっこが続く。そしてどんどん抗生物質の開発のハードルが高くなっていく。そのうちどんな抗生物質も効かない菌が出現するのではないか。そう警告され、医療では抗生物質の乱用が戒められて久しい。

最近の警察とP2Pの戦いを見ていると、その光景がだぶる。どうでもいいような些細な著作権違反や児童ポルノ違反でWinnyを叩きまくった結果、次々に高度なP2Pシステムが登場し、摘発が困難になっていった。


ネットや、ネット犯罪に、身近に触れてる面々は口をそろえて
「警察はもっと『両刀使い』になれ」と言う。宮本武蔵だ。


サイバー犯罪を、サイバー犯罪者並みに熟知し、つねにそのトレンドを追いかけて身につけろと。サイバー犯罪者になりきらなくてはサイバー犯罪は取り締まれない。現場を知らないからだ。
…その上で、Torのような匿名化機能完璧のツールにおける犯罪では、その外堀から当たれという「アナログ捜査の基礎の基礎」を要求しているわけだ。Torユーザだって住むし食べるし歩きもする。指紋がないわけがない。高速道爆走カーがたとえナンバーなど痕跡を消してる知能犯でも、なんらかのべつの手がかりを追うだろうという初歩の初歩だ。


いまの警察はアナログすぎる。ぜんぜんデジタルITをわかってない…だがこれは政官財全体にいえることで、イノベーション推進室がすぐ廃止になったり、デジタル家電がカンチガイ製品ばかりで全然ヒットしなかったりしている。つまり上層部の老化だ…ラジカセや一眼レフが青春だった団塊だけで上層部をやってる組織が、ITが得意になるわけがない…実際にイノベーション推進室内で若手官僚の書いたレポートを読んだことがあるが、元システムエンジニアの自分には意味不明で机上の空論な文言ばかりであった…題名は「イノベーションとは」
311震災でも官製ネットワークツールの大半は機能麻痺分断されてあるいは回線パンクして使えず、ツイッターなどITデジタルが得意な職員が各個で通信広報手段を確保したのである…

http://nebula2.asks.jp/55412.html
遠隔操作ウィルスの犯人の捕まえ方
2012/10/18 17:41:00

[info]メカAG
まあTor自体をいくら調査したところで無理だと思うんだよね。むしろ足がつくとしたら他の面からだろう。

たとえば犯行予告が書き込まれた行われた神奈川のサイト。犯人は自分で作ったスクリプトで実際にそのサイトに書けるか、ちぇっくしたはず。

この時も慎重にTor経由でチェックしたか?もしかしたら油断して、自分の生IPでチェックしたかもしれない。別に犯行予告するわけではないのだから。きっと書き込み内容は何の変哲もないものでチェックしたことだろう。

   *   *   *

他の犯行予告からすると、なんとなく犯人は関西っぽい。日本橋で殺人予告するとか。もし関西在住の人間が神奈川の市役所の市役所のサイトに書き込みをしたとすれば、なんとなく不自然だよね。

そういう点から一つ一つ洗い出していくしかないと思うんだよね。もちろん犯人がそういう事前テストも含めて、慎重に慎重を期して一切、生IPを出さずにTorを使っていたなら、無理だけど。

   *   *   *

それにしても警察が自白強要などせずに、まじめに調べていれば、もっとはやく警察自身の力で「何かがおかしい」と気づけたと思うんだけどね。たとえパソコンやネットワークの知識がなくても、「どうもおかしい、なにか自分(警察)が知らないことが起きているのではないか?」と怪しみ、しかるべきコンピュータやネットワークの専門家にアドバイスを仰ぐということもできただろうに。

今回の冤罪連発の件、警察の誰かが責任を取らなければ収まらないだろう。


各地方警察は、以下を読んでも理解できて「システムエンジニアのタマゴ並み」
精通しているので鼻で笑って読めたら「上流工程に絡めるシステムエンジニア並み」だね。


つまり技官が警察庁内に増えないとダメだ。医師免許を持つ厚労省の医系技官と同じく、システムエンジニアのマスターレベルのスキルや資格を持つIT系技官である。

http://nebula2.asks.jp/54662.html

神奈川県警はXSS脆弱性も見抜けなかったのか?
2012/10/15 23:08:00

[info]メカAG
  「PC遠隔操作、TBSに“犯行声明メール”」 News i - TBSの動画ニュースサイト
  http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5156862.html
  | この事件はウイルスではなく、別の方法でやったと記されています。警察が改めて明大生のパソコンを解析したところ、実際にネット掲示板に何者かが仕掛けたURLをクリックしたわずか数秒後、保土ヶ谷区役所に犯行予告が送られていたことがわかりました。

URLをクリックしただけで瞬時に犯行予告が書き込まれるって、ウィルスでもTorでもなく、単なるよくあるXSS脆弱性(クロスサイトスクリプティング)だよね。

以前「予告.in」にスクリプトが埋め込まれて、予告.inにアクセスすると自動的に2chに犯罪予告が書き込まれる事件があった。2008年の頃だ。

  予告.in - Wikipedia
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%88%E5%91%8A.in#.E3.82.AF.E3.83.AD.E3.82.B9.E3.82.B5.E3.82.A4.E3.83.88.E3.82.B9.E3.82.AF.E3.83.AA.E3.83.97.E3.83.86.E3.82.A3.E3.83.B3.E3.82.B0.E4.BA.8B.E4.BB.B6

神奈川県警は、過去のこうした事件の知識がまったくない!こんなんで有罪にされたら、たまったもんじゃない。ネットワーク犯罪を捜査する資格がない。

ウィルスの方は多少警察に同情の余地があったが、こちらはまったくその余地がないほどずさん極まりない。

   *   *   *

あと、ウィルスの方も、ハードディスクの全ファイルをチェックするには何年もかかるとか、こういうことを言っている連中が捜査をしていることが恐ろしい。これって殺人犯を1億人の日本人を一人ひとり調べていったら何年もかかるというのと同じだよね。警察はいかに自分たちの言動がみっともないか自覚していないらしい。

ネット越しに活動するウィルスなんだから、ダミーのネットワークを構築して、そのパソコンを動かしてみればいい。どこかに接続に行くはず。もしくは通常でないポートを開いて、どこかから接続されるのを待っているはず。その時動くプロセス(プログラム)が怪しい。

そういう部分から洗い出していくわけで、彼らはアンチウィルスメーカーはどうやって未知のウィルスを発見していると思っているのだろうか。ウィルスの発見方法がわからないにせよ、アンチウィルスメーカーが実際にやっているのだから、方法があることぐらい想像がつくはず。

   *   *   *

今回の一連の警察の言動から察するに、捜査している人間はネットやコンピュータに恐ろしく疎いということ。そこらのOLと同じレベルなんじゃなかろうか。

おそらく上から大雑把な手順、先ずIPアドレスを調べて、そこから家宅捜索して、あとはひたすら容疑者の自白へと追い詰める、みたいなものを指示されているだけで、意味もわからずその手順通りやっているだけなのだろう。

基礎知識がないから応用力がない。いきおいひたすら自白へと追い詰める力技しか取れないわけだ。皮肉なことにハイテクが、警察を多くの冤罪を生んだ自白偏重の昭和初期の時代に戻してしまったようだ。

  死刑確定後再審無罪事件
  http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/muzai.htm
  | 1949年(昭和24年)から1955年(昭和30年)にかけて起訴後に真犯人が現れた事件だけでも46件もあった。

捜査官の基礎的な教育が不十分なまま、「ネット犯罪を取り締まれ!」という上からの大号令で突っ走った結果だろう。準備不足のまま取り締まり強化に暴走した警察全体の方針のあり方が問われねばならない。

   *   *   *

追記

  | fukken マジレスするとCSRFです


 ◇


奇策には奇策をもって応ず…


あの手この手の犯罪者相手に、馬鹿正直で対応したってバカにされるだけだ。したたか相手にはしたたかにならないと。


どうも日本の公務員は、イジメでも、原発事故でも、ウイルス犯罪でも、「『稚拙な手順と決まり』はちゃんとやりましたよ、問題ないです=いじめはなかったと認識してるから逃げさせてね」という、腐った女みたいな女々しい態度が基本姿勢なので、よけいに裏社会からナメられている。


P2PネットワークやTorと同じなのだ。匿名化、水面下隠匿化、大衆分散化…顔が見えない、主体が見えない、逃げ切ることが大前提…
つまりTorとは、サイアクの進化を遂げたハイパー公務員ソフトに、現代の公務員が完敗したともいえる。いわば将棋ソフトに将棋プロが負けた。
原発事故やイジメやウイルス犯罪への対応のまずさでわかるとおり
・いくらプロだと威張っても無意味
・いくら専門家をそろえても無意味
・組織の力、などと大人数化、責任分散化しても無意味
結局、森羅万象なにごとも『システム』である以上、局所のカリスマ・リーダーに依存すべきフェーズは必ずやってくる。


水平分散型の大集団依存システムでは、リーダー依存型機能をオフセットしていないので、行き詰まるときが必ずくるのだ。
端的には、石油だけでは足りないからバイオマス、それでも足りないならシェール、といったリスク分散マルチソース発想だ。


なにごともバカの一つ覚え…そんな支配方式の日本が、ついに潰れようとしている…

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121022/waf12102208120001-n1.htm
(下)崩壊するネット秩序 「書き込み放題」現実に 
2012.10.22 08:07 (1/3ページ)[westナビ]

 「札幌ドームを爆破するぞ!!警察は必要ねぇよ」

 インターネット掲示板2ちゃんねる」に今月16日、こんな犯罪予告が書き込まれた。通報を受けた北海道警は敷地内を捜索。翌日にあったプロ野球パ・リーグクライマックスシリーズでも、警備強化を余儀なくされた。

 「またウイルスか」

 「逮捕楽しみ」

 予告に続くコメント欄には、騒動をおもしろがる言葉が並んだ。

 「脅迫、書き放題だね。IPアドレスを根拠に追及されても『ウイルスのせいだ』と主張すれば済む」

 一連の犯罪予告が冤(えん)罪(ざい)の可能性が高いことが明らかになってから、こうした書き込みが急増した。実は、遠隔操作ウイルスの登場で警察当局が冤罪と並んで懸念を示しているのが、この「書き込み放題」になってしまうことだった。

 ネットに投じられた遠隔操作ウイルスの一石は、早くも警察当局の懸念通り、サイバー空間の法秩序を崩壊に追い込みつつある。

× × ×

 ネットセキュリティー会社「トレンドマイクロ」によると、新種のコンピューターウイルスの出現頻度は1秒に1種類。同社の広報担当者は「ウイルスのひな型となるキットがネット上に出回っており、素人でも簡単に作成できる」と現状に警鐘を鳴らす。

 新種が出るたび、各セキュリティー会社はワクチンを開発。「iesys.exe」(アイシス)と名付けられた今回のウイルスもすでに駆除は可能になっているが、機能を一つ付け足すだけで、検知の網から逃れてしまう。今この瞬間にも、アイシス2号ともいうべきウイルスが登場しているかもしれないのだ。

× × ×<

 一連の事件を受けて、警察当局は犯罪予告が遠隔操作によるものか自発的に書き込んだものかを見分ける方法の検討に乗り出した。


 だが、複数の情報セキュリティー会社によると、感染パソコンをいくら解析しても「遠隔操作か自らの意思か、見破るすべはない」という。パソコンに残るログ(記録)はどちらもまったく同じだからだ。

 事態は犯罪予告にどう対処するかという問題にとどまらない。

 セキュリティーソフト大手「カスペルスキー」(東京)の担当者は「遠隔操作でオンラインバンキングのパスワードを盗み出すのも、政府機関にサイバーテロを仕掛けるのも、技術的には不正な書き込みの応用に過ぎない」と指摘。犯行前にウイルスに故意に感染させておけば「遠隔操作されたといくらでも言い逃れできる」と危機感をあらわにした。

× × ×

 ネット上の犯罪予告の摘発は、平成20年6月に起きた東京・秋葉原の無差別連続殺傷事件を機に強化された。元派遣社員の加藤智大被告=1、2審死刑、上告中=は携帯サイトで犯行を予告。警察庁はこの事件を教訓に、通信事業者団体などにネットで犯罪予告を見つけた場合、110番するよう要請した経緯がある。


 遠隔操作ウイルスによって冤罪が生まれたことで、今後の捜査がきわめて難しくなった。だが、犯罪予告を放置すれば秋葉原のような悲劇を再度招くことにもなりかねない。現状では、IPアドレスをたどる従来の捜査手法を続けながら、より慎重を期す他ない。

 警察当局の苦悩は深い。ある警察幹部はいう。「海外の複数のサーバーを経由させて発信元を分からなくする匿名化技術を使われたら、世界中の国がすべてのサーバーに通信記録の保存を義務づけない限り、たどるのはほぼ不可能だ。国内で何らかの規制を考えないと、まったく手が出せない日がいずれやってくる」


http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121020/waf12102019140013-n1.htm
ネットセキュリティー会社「マカフィー」の本橋裕次サイバー戦略室長は「サイバー空間では捜査当局より悪意あるユーザー側が圧倒的に優位」と言い切った。

 お手上げの状況は海外も同じ。欧米や中南米で今年1〜6月、ウイルス感染したパソコンのネット口座から60億円以上が不正送金される被害が発覚したが、米連邦捜査局FBI)もウイルス拡散に利用されたサーバーを追跡しきれていない。

 「警察・検察の方へ あそんでくれてありがとう」

 真犯人は犯行声明の最後にこう記した。ここまで警察が弄ばれたのは昭和59年に起きたグリコ・森永事件以来かもしれない。無関係の人が事件に巻き込まれる不安と犯人が捕まらないことへの失望。28年前と同じ二重の不信が警察の屋台骨を揺るがしている。


http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121021/waf12102119000009-n1.htm
 府警幹部は「任意捜査に1カ月をかけ、慎重を期した」とするが、結局はIPアドレスを決め手に逮捕に踏み切った。実名も「警察への挑発」とみなし、それ以上踏み込まなかった。

 足利、布川事件など数々の冤罪(えんざい)を招いた自白偏重主義への反省から、捜査現場では客観証拠を重視する傾向が強まってはいる。だが大阪府警は証拠にこだわる余り、不自然さを見抜く刑事の「勘」を働かせることができなかった。

× × ×

 一連の捜査で最も厳しい検証が求められるのは、横浜市の小学校襲撃予告事件だ。私立大生だった少年(19)は神奈川県警の調べに「不当逮捕だ」と訴えたが、横浜地検の取り調べで自白に転じ、保護観察処分となった。

後に少年のPCの通信履歴を調べると、サイトに接続した時間は2秒。その間に250文字以上が書き込まれていた。捜査が徹底されていれば気付けたはずだった。

 さらに大きな問題も浮上した。検察官が作成した少年の供述調書の内容だ。

 「楽しそうな小学生を見て、自分にはない生き生きさがあり、困らせてやろうと思った」。少年があたかも犯罪予告をしたような文言が続く。検事が「作文」した疑いが濃厚だ。

 「言ってもいないことをPS(検察官調書)にすることはよくある」とは、検察史上最悪の不祥事とされた大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件で、ある検事が送ったメールの一文だ。

良くも悪くも、
警察と検察のコンビの「長年の悪辣体質」をあぶりだしてマスコミでさらした、という功罪の功もある…


そしてなにより、グリコ森永事件も、今回のウイルス騒動も、近畿圏に犯人がいると言うことだ。大阪をよく知る人間が大阪のオタロードでの犯行予告を書いた。アニメ屋の北村某さんが大阪人だなどと知る、気にするのは、大阪人ぐらいだろう。
テクノロジーを過剰に信奉して調子に乗りまくる傾向も、都会中枢よりは地方田舎に多い。2ちゃんねる(ねらー)なんて今や田舎者の巣窟ともいえる。そういうバカな田舎連中徒党に、インターネット極道が混じり込み、扇動したり、利用したりして、暗躍している。そうしたいわゆるネットやくざは朝鮮系や中国系つまり他国政府がらみですらある。


本日分の、別記事にも目を通してもらいたい。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20121019/


結局、数日前に警視庁へ提案メールを送ったその通りになった。
そんなにベテランというほどでもないシステムエンジニア職歴の俺の指摘で、その通りに動くんだから、いかに日本の警察のITレベルは低すぎるかを明示している。はたして海外応援要請や現地派遣で「どこまで追いつけるか」

http://www.asahi.com/national/update/1022/TKY201210220118.html
PC遠隔操作、海外サーバー捜査へ 各国に協力要請


 パソコンの遠隔操作事件で、警視庁や神奈川県警などの合同捜査本部は、海外のサーバーを捜査するため、関係国への捜査員の派遣を検討している。捜査関係者が明らかにした。近く、警察庁を通じて各国に捜査協力を求める。

 捜査関係者によると、予告犯とみられる人物から東京の弁護士とTBSに送られた犯行声明メールは、それぞれ別の国のサーバーを経由したことが判明している。

 遠隔操作された大阪と三重の男性のパソコンからの書き込みも、海外のサーバーを経由しており、捜査本部は犯人が発信元をたどられないよう、海外サーバーを経由させたとみている。


http://mainichi.jp/select/news/20121023k0000e040192000c.html

PC遠隔操作:民間と連携強化…警視庁など

毎日新聞 2012年10月23日 12時00分(最終更新 10月23日 12時19分)


 パソコンの遠隔操作事件を受け、警視庁は「成り済まし」対策などを強化しようと、不正アクセスなどを監視する情報セキュリティー会社などが参加する官民合同の協議会を設置し、23日午後に初会合を開く。今後、警視庁などは捜査の現場レベルでも民間の専門家の意見を参考にするなど連携を強化する方針。

 協議会には、情報セキュリティー関連企業の担当者のほか、ネット犯罪に詳しい大学教授などが加わる。ウイルスの現状や対策などについて警察側と情報共有を進めるとともに、捜査手法の見直しも検討する。

 一連の事件では、警視庁、大阪府警、神奈川、三重の両県警が4人を誤認逮捕した。遠隔操作についての知識が不足していたことなどが誤認逮捕につながったとされる。

 一方、今回の事件でTBS(東京放送)などに送られた「犯行声明」や「脅迫メール」が海外のサーバーを経由していたことから、合同捜査本部は関係国の捜査機関に協力を要請し、捜査員を派遣することを決めた。