先従隗始・温故知新

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折りたたみシティ自転車20インチAmourは1号車、2号車に通好みのFLYWAY投入


結論から言うと「カリブー・ライトより、ずっといい。」
さすが、イオン。さすがKHS(公式ではないがそれっぽいという風評)


次にぼやく。しまったあーーーーーーなにおするだァァァゆるさんッ!MF-TZ31をスペアで取っといたので、きょうのFLYWAYのOHでインストールしたが…7sだとずっと気づいてなかった…いちおうトップギア入ってるか確認しようとみたら…7速目があるじゃん!
…しかたねえ、ワッシャでエンド幅広げて7sシフタに変更して無理矢理に7s化するわ…たまーにやってる人のブログ報告を見かける。6sは130mmだけど7sは135mmなんだよな。市販のボルト用ワッシャM10−20は厚みが1.5なんだよ…両端につけると3.0になり136になる。鉄(純鉄、ニクロバナ=ステンレス、あるいはクロモリなど)は比較的しなりに強いが、アルミだと設計や溶接によってはいずれリアアームのどこかが割れる原因になるかもしれない。アルミ缶を潰すとすぐ割れるよね。
でも、やっちゃうぞ。すでにカインズでステンレスワッシャは買ってきたwカインズブランドAVEC VENTのミニベロが7sなので寸法測ってきたけどやっぱエンド幅135だね。とにかく今のままでは最高段が16Tなので厳しい…


で、FLYWAY205のOH(オーバーホール)顛末。
時間でいうと9時〜17時と7時間パートタイムぶんかかった…えっらいボロ車、生半可なイジリしかできない一般人ではいじりきれず投げ出す程度。はっきりいってAmour(アムール)のほうはすごく程度が善かったよ、いまでもリムはみじんも歪んでないし、さびは点在するものの室内保管で新車のようだった。
引き取ってきたFLYWAYは、都会のガキが乱暴に遊ぶだけ遊んで捨てた感じ。普通だったらそのままスクラップだね。これまた技術知識もほとんどないガキらしく、へったくそなイジリによってリムはガタガタの傷だらけでブレーキワイヤ端はエンドキャップがなくなってほどけ放題…


手順的には
・まず全分解した
・回転部という回転部をすべて分解してOHした
・前後輪分解、タイヤチューブ目視、前輪はスプレーグリスで復旧、後輪はボールベアリングまで分解し全部拭き取りとリチウムグリス再充填
・なぜか後輪のボールベアリング締め込みがキツすぎてゴロゴロになっていた…へたくそな前オーナーがヘタにいじったのだろうか
・サビすぎているギヤセットは廃棄し、スペアのMF-TZ31に交換(これ、スゲーんだよ…ショートケージのターニーだから無理だろこれとか思ってたら、ちゃんとスレスレで34T入るんだよこれ…カタログ上でも大丈夫とは書いてあったけどさ、最大34Tて)
・チェーンもサッッビサビで駄目かと思ったが、夕方にいじると556が浸透したのか生き返りかけていたので、チェーンルブも吹いて回転しまくって試乗して、どんどん蘇生していった
・BBは生きていたので一応556でグリスを飛ばし、スプレーグリスで再充填
・前後輪ともリムが横揺れしまくり…ググった程度の知識だがスポークの張りで調整し、ほとんど気にならないレベルまで仕上げた(回転リムの急な重心移動によって回転維持(慣性回転)がジャマされない程度には…)
・リムの振れは、高速で走る、車輪が高回転する(はいミニベロ20インチはアウトー)、マシンほど命取りになる…洗濯機の脱水運転も洗濯物が偏ってると…低速ではけっこう回ってくれるが高回転になるとエラー検知して止まっちゃうよね…
・つまり、激坂をゆっくり登るためのヒルクライム・マシンでは、そんなにリムの横振れに神経質になりすぎなくていい…縦振れはまた別だが


・途中、1号車amourとパーツ交換を行う…SR XCTは2号車FLYWAYに、FLYWAY純正48Tクランクは1号車に(Amourのディレイラーケージが、48−28Tだとまっすぐになってしまった…リンク数計算すると4リンク足りないからね)。サドルも2号車純正を1号車に
VブレーキをOH…案の定、グリスは固化してた…リチウムグリス充填(モリブデングリスっぽいのがついてたがマメに整備するからリチウムでいい)、左右位置調整もしなおす、前輪側のブレーキワイヤを通す金属チューブを引っかけるクリップ部が乱暴な前オーナーによりねじまがって変形していたので…鉄でよかった…ラジペンで形状修正。ワイヤークリップがなかったのだがCBAでいろいろ聞いていたら店長がサービスで取付けしてくれた…こんどまた何か買おう。ごくたまに1万円自転車しか買わない人よりは、頻繁に小物を買う方が売り上げ貢献度は高いw
・なんとFLYWAYは酷使されすぎてフレームのジョイントがガタガタしている…一般人はここでめげてあきらめたり、ジャンク屋にクレームしてもめるだろうが、おれは「ものづくり日本の一翼」ですから転んでもただでは起きないし、そもそもなかなか転びません。
・要は、アルミフレームなのに、鉄棒でヒンジを組むから行けない…アルミ缶ははさみで切れちゃうし、アルミねじ山をなめると削れてくる…そうアルミは柔らかくてすぐ削れる…まして鉄の方が硬いんだからまず鉄棒でヒンジを組むとアルミ側の穴が次第に広がってくる…設計ミスだね
・だがしかあし、設計技師の経歴もあるおれがこんなつまんないことでくじけてはいけない…東京砂漠!まず要件を定義する…ヒンジによるジョイントは『けっしてガタついてはいけない=バイクでもそうだが振動はいろいろなものを壊し、振動でガタが広がりますます削れたり割れが拡がってますます壊れていく…』
・ホンダ・リード90はヘッドライト周辺ががたつくので、純正のままだと次第にカウルなどが破損していく…これを防ぐには肉や魚の白いパックをはさみで切って、ヘッドライトとカウルの隙間に詰めて、ヘッドライト・アッシーが振動でビビらないよう細工すると5年間は大丈夫(たまに白パックを交換する方がベター)
・つまり、折りたたみ自転車のジョイント部も同じことだ。具体的には、ビールなどのアルミ缶を用意、上蓋部分と底の部分をハサミで切り取り、胴体部分をペシャンコにして、一回折る…これをジョイント部の隙間に入れれば「ガスケット、スペーサー」になる道理。アルミフレームでもアルミ同士だから片方が負けて削れることもない…なにより交換式ガスケットだから安価で簡単だし隙間が拡がったら厚みを増やすことも簡単にできる…普段の折りたたみ作業を簡単にするため、このスペーサーは両面テープで貼り付けておく…ちなみに車種次第ではただ折っただけでは大きすぎる可能性もあるので(FLYWAYもそう)片方からはさみで切る…もしアルミ板がこれにより2枚になってしまったら両面テープで接着する…もし鉄フレーム車の場合はなるべく鉄缶を使うこと。アルミだとすぐ削れてきてしまいかねない…ただし缶切りでわかるとおもうが鉄は固くてアブナイから加工時は注意(私は金属加工の元プロですんで)
・結局、フレームのガタは収まった…今後またスペーサーがつぶれていくと初期つぶれが治まり次第スキマが出るかもしれないのでそしたらまた足していく


試乗。受け取りの時のみすぼらしさ、ガリガリのサビ錆びは消失。乗りごこちも実によい。
とにかく軽く、よく進む…なるほどローディがこれでもかと力任せに漕ごうとするのもうなづける…スタンドとディレイラーカバーをはずし、クランクセットをSR XCTに代えてるのでほぼ11kgジャストぐらい=アルブレイズに迫る、イディオムの1kg増し。


amourとの全体的な相違は、ハンドルが3cm低く1cm以上遠い、少しキャスター角が立って、少しフレームが長い、少しクランク取付け位置が高い、ドロヨケはポリカーボネイト。純正ハンドルがやや幅広、ハンドルポストは六角固定で交換可能。シフターがいわゆるサムシフター=MTBと同じ。Vブレーキ装備で最初からVELOスポーツサドル。純正タイヤ?はKENDA・KWEST1.5、チューブはKENDA1.25-1.5により軽量化してる…


チューブ選択は、MTB的にオフロード・クロカンするなら最低ラインでつまり1.75ならなるべく上限でない方を選ぶ。ロード的に乗るなら上限(1.5なら1.5)のを選ぶと薄くて、硬くて弾力が無い反面、剛性が高くなる。…というのは技術論だが実際に数多くテストしてないんで詳細不明とする。とりあえず低山登山道のダウンヒルヒルクライムの連続で、1.75にリジッドフレームで不足を感じたことはないしまだリムに振れは出ていないしパンクもゼロ。チューブは1.5〜1.75であるが。


…それにしてもおもしろいのは、最近のVブレーキは前だけパワーモジュレイター装着により簡易ABSになってるのね。いきなりガツンと効き過ぎてスリップダウンが多いからだね。






最後に一句…
「ダホンの一つ覚え」
BD-1のひとつ覚え」
「ローディの一つ覚え」
先達はあらまほしきことなり…
街も山間部も、あっちもこっちも、こいつらしか見かけないんだもん…
おれからするとBD-1なんて前フォークがリード90みたいでダッサ!かっこわる!
ダホンなんて170cm以上の日本人にしか体格的にフィットしないのに何がありがたいんだか…よくオートバイでもバックステップだのセパハンだのと取付けて喜んでライディングポジションを破壊してる浅知恵ライダーがいるけど…ポジションセッティングだけでマシンポテンシャルの半分が決まるのに…