先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

原発事故後における第一義


当ブログが、過去エントリー記事で何度か言ってきたことの繰り返しにはなるが…



原発
・中央集権、中央一極設備にせざるを得ない(家庭ごと、自治体ごとに原発は作れない)
・すると担う企業がマンモス化し、多大な利益を得るが、
・事故を起こすと被害甚大になりすぎ地方一つ潰れ、またいかなマンモス企業でも負債と補償を抱えきれず倒産する


次世代発電の一部、ソーラーと風力
・家庭ごと、自治体ごとが基本である、昨今のITオープン系システムにも即している
・故障も分散、事故補償も分散(マンモス企業の事故補償費用が電気代に上乗せされることは無いし、好きなシステムを自分で自由に組むこともできる)
・ソーラーも風力も、発熱しない(原発も火力も海水への廃熱が大きく北極南極の氷を溶かす一因に…海流は世界中を巡っている)


いいかげん、メインフレームでセントラルシステムで、部品がどれもこれも特注で…こんな前時代の発電所はやめませんか?


以下を読んでいても、原発擁護側の偏向バイアス記事にするという前提がまず先にある。政府による原発ゼロシナリオにしても随所に無理難題や脅迫をちりばめてあり選択しづらい実施しづらいようになっている。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120821/235841/
原発依存ゼロシナリオの「盲点」を話そう
豊田正和・日本エネルギー経済研究所理事長

ちょっとでも平和になってくると、震災と原発爆発の記憶が風化してくると、もう既成概念を復活させてしまうホメオスタシスが、平和ぼけ民族日本人では根強い。


何度も繰り返された反論ではあるが
・毎度毎度、福島県みたいな汚染で終わった地方一つつくってまで、動かすべきが原発であるのか?
第一義はそれなのに、ほかの第二義以降を第一にもってこようとするこそくなミスリードが跋扈している。
要は欧州各国のような長年培ってきた知性が無いから、『華麗なる転身』が苦手なだけなのに、色々格好つけたり、逆ギレしたりと、みっともないねという話ではある。


またこれは、公務員なら親方日の丸食いっぱぐれない発想と同じく、たしかに食いっぱぐれない反面、多大な不正や内部腐敗から逃れられず運命一蓮托生になってしまうという大きな弊害もある。原発とはまさに大きすぎる公務員のような中央集権なものである。
実例として、自衛隊内部の不正を告発したために冷遇されまくりイジメられまくり、こないだやっと定年退官できた沖縄の女性事務自衛官とか、うちの親も公立教師だが発言や姿勢が改革的だったりリベラル的だったりということで同じ仕打ちを受けてしまい「定年までしがみつく」防衛戦を続けていたりと…腐敗と一体化して泥船に乗ってコールタールを浴びまくるか、それと戦って永年苦痛を受け続けるかという不毛…


翻って日産はどうだったか。つぶれかけた90年末に、日本人だけでは本当につぶれるしか無かったが、フランス人=ルノーの英知を入れたことで劇的に回復できた。
・無駄な贅肉はどんどん切り売りしたこと
・なすべきことにはどんどん資本投入したこと
・切り売りしまくったことでつねに軍資金=現ナマを多額持っていたこと
いわば選択と集中と、コミットメント。


実際、日本人だけによる90年代日産車は、かっこうわるく、無駄なラインナップが相次ぎ、デザインを含むソフトウェア的にも、コンセプトを含むイメージ的にも、ホメるところが無かった。いまの日産車はルノーとデザイナー共通化により欧州車の造形が入ってるからこそ、洗練されたり、世界中で迎合されている。たとえばフーガは皇族も常用しているが、国際社交界レベルで通用しないデザインや機能性ではまず採用されない。
本日の別エントリー記事、グアム編に続く…http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120829/1346168187


 ◇


ダウン症も被曝障害として挙がる病名であるから
タイミングがいい朗報と、言うべきか…


放射線治療では不完全だった自分も、米学会の新治療法により究明された過去があるからねえ…複雑な心境。

http://mainichi.jp/select/news/20120829k0000e040200000c.html
ダウン症出生前診断:来月から妊婦血液検査を試行 2012年08月29日 11時57分(最終更新 08月29日 12時49分)

 妊婦の血液だけで、胎児にダウン症などの染色体異常があるかを99%の精度で調べる米国の会社が開発した新型の出生前診断を、国内の2病院が来月から試験的に開始することが分かった。流産の危険があった従来の検査に比べ、安全に調べることができる一方、異常が見つかれば安易な人工妊娠中絶にもつながることから、カウンセリング体制の整備などが課題になりそうだ。

 検査を始めるのは国立成育医療研究センター(東京)と昭和大学病院(同)で、いずれも臨床研究として行う。対象は胎児の染色体異常のリスクが高まる35歳以上の妊婦など


壇上で言うべきでは無いことだけは確か。
当てはまる人も当てはまらない人も、あくまで確率論や体質の面で決定されるから、ややこしい。
決して荒唐無稽な物言いでは無くて、ただ不謹慎なだけ。
だが「わざとこうなるよう言ってのけた」のだろう、疫学のプロとして。こうでもないと世間に広く報知など出来ないから…放射能汚染は日本史上のこれまでのいかなるアクシデントともアナザーであるので類似災害の前例を踏襲や参考にしにくい(鉱毒ともプラント火災とも違う的な)。その意味では「よく言った」とも取れる。

http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY201208290581.html
放射能地域の人、結婚しない方が」公益法人会長が講演


 福島市議会の佐藤一好議員らは29日、記者会見し、公益財団法人・日本生態系協会の池谷奉文会長が東京電力福島第一原発事故の影響について話した7月の講演で「不適切な差別発言をし、容認できない」として、訂正を要求することを明らかにした。

 佐藤市議らによると、池谷会長は講演で「福島の人とは結婚しない方がいい」「福島では発がん率が上がり、奇形児が生まれる懸念がある」と述べたという。

 協会側の説明や記者が確認した録音によると、池谷会長は、福島のほか原発事故で一定の放射能汚染を受けた関東地方の県名をあげ、地域の地図を示しながら「放射能雲の通った地域にいた方々は極力結婚しない方がいいだろう」と発言。「結婚して子どもを産むと、奇形発生率がドーンと上がる」などと話した。

 池谷会長は朝日新聞の取材に、「被曝(ひばく)で遺伝子損傷と奇形児出産のリスクが高まることを訴えた」と説明。「一般論として私の見解を話した。差別する意図はなかった」と話した。


http://www.j-cast.com/2012/08/30144630.html
発言について、日本生態系協会の総務担当者は、協会が反原発の立場であるわけではなく、池谷奉文会長の私見を述べたものだと説明した。放射線の知識がある獣医として、池谷会長がチェルノブイリ事故の報告書などを調べる中で出てきた考え方だという。

池谷会長は、取材に対し、自らが反原発の立場であることを明確にしたうえで、発言についてこう説明する。

「議員の方から文書で指摘を受けましたが、差別発言ではまったくありません。もっと大きな問題を言っており、事故の重大性をきちっと認識する必要があるということです。26年前のチェルノブイリでは、奇形児が生まれたり、発がん率が上がったりしたことが現実にありました。日本の場合も、原発事故の後では環境が違っており、安易な考えで結婚することは危ないと言いたかったわけです。結婚するときは、十分に注意して下さいということですよ」

そして、「言ったことは間違っていない」とし、議員からの訂正・撤回要求については、「それに応じるというよりは、発言を真摯に受け止めてほしいということです」と言っている。

なまじ獣医だからこそ、人間相手の医師にはあるタブー意識をすっ飛ばせたとも言える。


おれも結婚だのと浮かれたことはせず(まったく興味も必要も無い立場ではある)、あしながおじさんや、養子縁組までにしておこう。すでに中東やタイなどに援助したことは何度かある。