先従隗始・温故知新

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原発事故と、それ以外

まったくの別物。未曾有。被害規模が桁違い。


むしろ今までと同じであろうとする側が「どうかしている」始末。

http://mainichi.jp/select/news/20120629k0000m040106000c.html
原発再稼働反対:金曜のデモ参加者急増 警視庁、厳重警備 2012年06月28日 23時40分(最終更新 06月29日 01時54分)


首相官邸(奥)に向かって、原発再稼働反対を連呼する抗議集会参加者ら=東京都千代田区で2012年6月22日午後8時20分、手塚耕一郎撮影


 毎週金曜の夕方に東京・永田町の官邸周辺で行われている原発再稼働反対を訴える抗議活動で、参加者が急増している。背景にツイッターなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及があり、参加人数の予測は難しい。29日は過去最大規模になるとの情報もあり、警視庁は「抗議活動としては過去十数年で最も多い」という数百人体制で警備にあたる方針。

 従来のデモは既存の団体や政党が「動員」をかけるケースが多く、警察当局は参加人数を把握した上で、警備計画を立てていたとされる。一方、今回は主催者側に特定の政党色は薄いとされ、ツイッターフェイスブックなどで呼び掛けが連鎖的に広がっていることもあり、人数の把握はかなり難しいという。

 警視庁などによると、抗議活動が始まった今年3月には数百人規模だったが、次第に増加。政府が大飯原発再稼働を決定する前夜の15日は主催者発表で約1万1000人(警視庁調べ約2600人)が集結。再稼働が正式決定(16日)した後の22日には主催者発表で4万5000人(同1万1000人)に膨らんだ。いずれも警視庁の事前予測を上回った。




http://www.asahi.com/national/update/0629/TKY201206290577.html
全国各地で原発抗議 官邸前「15万人」で騒然


 関西電力大飯原発福井県)の再起動を7月1日に控え、反対する市民らの抗議行動が29日夜、首相官邸前であった。毎週金曜日夜を中心に実施されてきたが、主催者はこれまで最高だった前回の約4万5千人を大きく上回る15万〜18万人が集まったとしており、官邸周辺は騒然となった(警視庁調べで約1万7千人)。同じ時間帯に全国各地でも抗議行動があり、反対の声は広がりを見せた。

 官邸前では参加者がマイクで「名誉ある撤回を」「国民の声を聴け」などと次々と声を張り上げた。車道にまであふれた参加者は中高年から子連れまで年齢層もさまざま。

 東京都足立区の主婦(36)は、長男(7)とベビーカーの次男(3)を連れ初めて参加。「政府は私たちの生活を全く考えていない。これまで黙ってみていたが、我慢の限界に達した」と話した。「私たちは、選挙かデモでしか訴えられない。自分たちの気持ちを伝えていくうえで、結局、数にまさるものはない」と力を込めた。


たしかにツイッターなんか見ちゃうとつい、行ってみようかと思うもんな。


総理もなるべく無視して平静に努めようと必死だな。なぁんかこの人も安倍福田麻生鳩山菅も、大局をうごかす大物、ってかんじが全然しないんだよな…

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012062901063&m=rss
野田首相「大きな音だね」=官邸周辺の反原発デモに

 野田佳彦首相は29日夜、首相官邸を出て徒歩で公邸に移動する途中、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に抗議する官邸周辺のデモ隊の掛け声や鳴り物の音を耳にして「大きな音だね」と傍らの警護官に語った。驚いた様子だったが、そのまま立ち止まらず公邸に入った。
 デモはここ数カ月、金曜日ごとに行われており、この日も官邸周辺は「再稼働反対」と叫ぶ参加者と、警戒に当たる大勢の警察官がひしめき合い、騒然とした雰囲気。首相は25日の国会答弁で「シュプレヒコールの声は官邸にも届いている」と発言していた。(2012/06/29-21:27)

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4号機は、震災中は定期点検のために建屋内のプールに、使用済み核燃料が運び込まれていた。それは、1331体にも達しており、もし空気中に露出すれば大変な事態になる。

オーストラリア放送協会(ABC)の2012年6月25日付ニュースでは、京大原子炉実験所の小出裕章助教が出演して、その危険性を指摘した。小出助教は、プールの水面が地上5階、約30メートルと高いところにあり、地震や台風によって崩壊しないとも限らないとした。もし、プールにひび割れが生じ、水が漏れて燃料がむき出しになれば、これまでにメルトダウンで放出された放射性セシウムの10倍もが大気中に拡散する可能性があり、風向きによっては東京も住めなくなるという。そのうえで、できるだけ早く、燃料を安全なところに運び出すべきだと警告した。

4号機は水素爆発で上屋が壊れ、最近は、建屋の傾きなども見つかっている。これで安全なのかについて、東電の広報部では、次のように説明している。

「震災後に、プールの底を支える構造物を作って補強しており、建屋の耐震性に問題がないことも分かっています。爆発して上屋の壁はなくなっていますが、鉄筋コンクリート製ですので強風で崩れるほどのものではありません。危機的状況だとは考えておらず、何か必要があればその都度対処します。燃料については、がれきを撤去するなどの対策をしながら、来年12月から運び出していく予定です」


通常でも2〜3年は、温度上昇するので移動させられない。空気中にも出せない。結局来年12月だから2年半は出せないと言うことだ。…ちなみに未使用の燃料棒はもうそろそろ取り出す。


・・・それにしても、10倍の線量…
飯舘村の地表1m:
1年3ヶ月後のいま3μだが、30μに…(事故直後はこの100倍にも達する)
柏市周辺の雨どい最高線量:15μぐらいだから、150μに…
都内西部や多摩:雨どい1〜3μだから、10〜30μに…


都心の汚染が、事故直後の福島市郡山市ぐらいになっちゃう…
埼玉までは住めなくなるなあ。つまり北は岩手ぐらいまで。
都心に住むにしても、いまの福島県内ぐらいに「暗黙の了承」で汚染地域に住む格好になってしまう…数年後にガン続出。


燃料保管プールはいわば格納容器のない炉心。チェルノブイリ原発よりさらに開放。頑丈な容器がないってことはとうぜん災害にも弱いし、物質閉じ込め性能もないに等しい。


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やっと政策転換。
震災前から、各電力とも、政府が開発を進めた増殖炉は「高すぎる、ポンコツ過ぎる、時間がかかりすぎる、こんな粗悪品を、いまのBWRやPWRの代わりで買えとはとても承伏できない」と再三再四、突っぱねていたからね。お荷物公共事業。失敗のたびに課長が自殺させられて呪われている事業。

http://www.asahi.com/politics/update/0628/TKY201206280396.html
 国の原子力委員会近藤駿介委員長が朝日新聞の単独インタビューに応じ、原発の使用済み燃料をすべて再処理する現行のやり方は限界があり、将来は地中にそのまま埋める直接処分との「併存」になるとの考えを初めて示した。今夏、政府が示す新しいエネルギー政策で全量再処理を断念すれば、半世紀にわたって進めてきた原子力政策が大きく変わることになる。


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絶対に差し押さえてでも全量保全し、早急に公開されねばならない。

http://mainichi.jp/select/news/20120629k0000e020201000c.html
福島第1原発:テレビ会議記録、保全申し立て 東電株主 2012年06月29日 12時01分


 福島第1原発事故の責任を問う東京電力株主代表訴訟で、株主側は29日、事故直後の東電本店と同原発免震重要棟などとのやりとりを録音・録画したテレビ会議システムの記録について、東京地裁に証拠保全を申し立てた。株主側は記者会見し、河合弘之弁護団長は「記録は役員の個人責任を追及する第1級の資料。歴史に残る大惨事の際に何がおきたのかを知る国民の共有財産だ」と話した。

 申立書によると、保全の対象は、東電が保管管理している事故発生の昨年3月11日から同30日までの記録。▽新旧役員らが地震津波によるシビアアクシデント(過酷事故)を想定せずに対策を怠っていた▽事故当時に原子炉内の圧力を下げるためのベント(排気)や炉心の露出を防ぐ海水注入が遅れた際の各役員の言動−−などについて、的確な立証ができるとしている。

 東電はこうした記録の公開を「プライバシーの問題がある」と拒否しているという。株主側は「政府や国会の事故調査委員会の調査終了後に記録が消去される危険性がある」と主張している。


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当然、ベクレル測定は常に行っているだろうが…

http://www.news24.jp/articles/2012/06/28/07208478.html
2年ぶりに屋外で水泳の授業 福島・川俣町


今年は専門の業者に委託して除染を行い、保護者に事前説明をするなどした。


長野県は、原発爆発時の気流:那須・群馬ルートおよび会津ルートでの、高汚染の線上にある。とくに軽井沢は群馬ルート上の重汚染地帯だ。

牛や鹿など草食の場合、完全に生態濃縮だね。出るとすれば肝臓や腎臓などと、よく使われる筋肉=脚部や心臓など。

http://www.news24.jp/nnn/news8842010.html
ニホンジカから基準値超の放射性物質(長野県)


県は、軽井沢町で捕獲されたニホンジカから基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。軽井沢町と隣接する佐久市北佐久郡御代田町において野生獣肉の出荷と摂取の自粛を呼びかけている。

福島で昨年の調査結果

汚染マップ…軽井沢は佐久のちょっと右上


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全国の殺伐とした気配が降り注いでいて、現場ももうテンパってるんじゃなかろうか。まして役人が増員され常駐してるんだろ。
とにかく大飯は今までこの手の報道が『毎日欠かさず』ある。多すぎる。あきらかにうまくゆくはずがない雰囲気である。


・元々、たまに警報が出るぐらいは当たり前の現場なのかどうか(それは黙認範囲内なのかどうか)


画面上に障害ログが次々と表示される、データセンターの運用監視チームにいた俺としては、そこらへんが気がかりだ。静観していいレベルの警報と、見過ごせないレベルの警報があり、それらは色分けされて表示されるし、危険度によって警告音が出るやつと出ないやつがある。医療現場で言えばトリアージ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120628/k10013188231000.html

大飯原発 電源誤動作で警報
6月28日 20時0分

運転再開に向けた準備作業が進む関西電力大飯原子力発電所で、計器などの漏電を監視するシステムの電源を運転員が誤って切り、警報が鳴りました。
関西電力は、安全上の問題はないとしています。

国の原子力安全・保安院によりますと、28日午後4時ごろ、大飯原発3号機の中央制御室で、運転員が送電線の状態を監視する計器などに漏電がないかを調べるシステムの電源を誤って切り、警報が作動しました。

運転員は、操作のミスにその場で気づき、スイッチを入れ直したことから、電源はすぐに復旧し、このミスによる機器の異常は発生せず、関西電力は、安全上の問題はないとしています。
大飯原発3号機では、来月1日の原子炉の起動に向け今月16日から準備作業が始まっていて、警報が鳴るのは4回目ですが、人為的なミスによる警報はこれが初めてです。
関西電力は、今回のトラブルをほかの運転員などに周知したり、スイッチの周辺に注意を促すふたを取り付けたりして、再発防止を図りたいとしています。