先従隗始・温故知新

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スロットルがボンドで固着


よくある失敗のパターン。
高いバイクはハンドルのバーエンドが別体なのでまだいいが、安いスクーターはエンドもグリップが被覆するのでつまり、
グリップボンドつけてねじ込んだ際、余ったボンドがまずエンド側にたまって、
次に雨水逃がしのピンホールを通じてスロットルの筒の内側へ侵入…分解してみると、たった1mm幅のボンドだけどスロットルを固定する接着力があった。


結局これは、たまにゆるんでくるグリップボンドの貼り替えが発端ではあるが、神様は「とことんやれ」と諭しているのだ。
もう7万kmのバイク、リード90。スロットル動作は堅くなってきてる。余計にボンドが緩みやすくなる。(それでも二輪講習会レベルならへたな大型中型より速いのだが)
点検の時点で分解してるのだからオーバーホール…清掃と注油までできてしまう。やれということだ。


点検が大変だった。エンド側のグリップを切り落とし、さらにスロットルの筒も切り抜いて完全に筒にする。
でないと分解しただけでは手の施しようがない。目視点検もしづらい。
筒の側、ハンドルバー側、両方のボンドをキレイに取って、シリコングリスを塗りつつ筒を差し込み、よくなじませるため全方位へ順番に押しつけつつ回転動作を繰り返す。
これは清掃であり、粉塵レベルのゴミカスを取ってしまうために行うものでもある。なので動作し終わったらキレイに拭く。そして注油はしない。
基本的に、スロットル部は注油するところではない。ほんのり油膜があれば、あちこちへたってきてる長積算距離の車両には優しいかもね、という程度。
一応、筒の軸受け(ケーブルが巻き取られる部分)にも油膜程度には塗っておく(清掃後にね)。
当然、スロットルケーブルのチューブの中にもラスペネ(556)を吹いて通してパコパコと抜き差しを繰り返す。これがいちばんキクわけだが…
結果、新車のときの動作感が戻った。いちど新古車も乗ったから感覚を覚えている。


もうヘッドライトのカプラー部もカチコチしてきてるし、たまに整備結線時に短絡してローもハイも同時に点灯したりするんで、ここも接点復活剤をシューーーー
見事に結線のかんじがやわらかくなり短絡も消失。


組み付けたら、さっき切り取ったグリップのエンド部分もコニシボンドG17で接着。
ここはそんな頑丈にくっつかなくてもいいが、ついてないと雨水や砂埃などが浸入してよくない。バーエンドをつけたいが、ハンドルバーにメクラブタが溶接してあって不可能。


やるべきことがやれた。ボンド固着さまさまだ。