先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

折りたたみ16インチ激坂仕様…3号車ドッペルギャンガー104、アヘッド導入でほぼ完成


最初に…「カインズ・サイクルパーク」
BBBやUNOのロード用MTB用パーツけっこう在庫してる。ステムやヘッドキャップやディスクブレーキパッドまで。
http://www.cainz.co.jp/cycle-park/
多摩サイの終点付近でパーツをあさるなら、ここか、青梅街道のCBあさひ。


 ◇


前回以前のエントリー記事から指摘の通り、http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20121205/1354700013
ドッペル104〜102は『欠陥設計』だ。折りたたむと便利と言うこと以外は深く考察されていない。
スポーティ中高速域で乗り回すにあたっては非常に危険な設計が、104でメインチューブ6cm伸ばされたことで拍車がかかっている。


前回はサドル取り付けを変更することで、一気に5cmはサドルを前方へ逃がし、後輪過重を防ぐことができた。ペダルも漕ぎやすい角度になった。
今回はハンドルを前に追いやって前輪加重を稼ぎつつ、ヒザが当たるのも防いだ。


結果から言うと大成功。欠陥設計そのものはほぼ克服。
あとは8s化ぐらいしかやることはない。


加工は、電動と、工具と、両方で行った。それぞれ得手不得手が異なる。


電動ドリルに切断と研磨の砥石をつけるんだけど…
はじめに言っておきますが『絶対に、実務未経験の素人はマネしないように。やらないように。』
せめて、実務経験者に指導を仰いでください。太い血管を切断したり指を切ったり失明してからでは遅い。今回の加工作業でも砥石は粉々になっております。
よって、ここでは詳細なやり方は書きません。
(一応、砥石による研削加工は、資格取得講習を修了しないとやってはいけない建前がある…試しにやるとわかるが、万一があると非常に危険なので)
http://www.tokubetu.or.jp/kyoiku02.html


基本的には、電動で届く範囲だけささっと彫り込んでしまう。コの字に切り進めることになった。
残りは金切りノコで。残り2mmにもなると板チョコみたいに手で叩けば折れてしまう。仕上がりのきれいさは求めない。


今やアヘッドステムと言えば根っこ取り付け部の内径は28.6だが
ドッペルギャンガーやFLYWAYは25.4なので、スペーサーが必要。
これは馬鹿正直に市販のスペーサー買うのはばからしいので、
FLYWAYの折りたたみ部のガタをアルミ缶からガスケットっぽいのをつくって貼り合わせて克服した…あのときの手法で済ませることにした。
このやり方だとアルミ板の集合体がショックアブソーバーになってくれるので、一枚板に比べ、ガタが発生した部位も非常に長持ちするようになる。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20121010/1349871811


ゴミ箱からアルミ缶をいくつか引っ張り出し、ハサミでステム取り付け部の幅で切る。
一枚は0.1mmなので、28.6−25.4=約3の半分=1.5mmが厚みになる…のだがしかし、このアルミ板は巻くとすこし重なるので、馬鹿正直に15枚重ねなくても足りる。
…手抜きであるし、このやりかたもまた『金属加工業の実務経験』がないと、思わぬケガや破損の原因となります。いろいろなコツや大事なことは仕事でないと覚えられない。


手抜きアルミ缶スペーサーでもキッチリ装着できたが、
しかしなんと、取り付けたバズーカアジャストステムは、可動部分が微妙にニョロニョロとよれる、ガタつくのだった…
調整範囲外だとガタというのが出てきてしまうが、これが最適位置なのでガマンして使うことにする。
調整範囲内でもやはり可動部は、ハンドルに体重をかけるとか引っ張るとかすると、ユラユラする。安いから別のやつも買ってみるかな…


DAHON系など丸パイプ溶接で、ママチャリと違うステム&ハンドルポスト一体式の場合、ただの薄いパイプなので、アヘッドステム取り付けにはヘッドキャップによる内側からのプレスも必要。薄いので徐々に負けて変形したり、なんかの拍子にへこんでステムがズレたりしかねないんだろう。
うちのAmourはDAHONタイプなので、もしアヘッド化するならヘッドキャップのコマも必要だ。


ドッペルやFLYWAYの場合はママチャリステムを圧入する際に特殊な肉厚の丸パイプを内側に圧入してあるため、すでに非常に1cmちかい厚みがあり、ヘッドキャップはほんとうにキャップだけでOK。
ハンドルポストのパイプが肉厚なのだから内側からプレスする必要が無いし、変形しないんだからアヘッドステムの2本ボルトのみの固定で十分。
ここらへんがよくわかってない人が、下にクランプをつけたり上のヘッドキャップに合わせて「5mmぐらいアヘッドステムを上に浮かせて取り付ける」なんていうカンチガイ加工をしているが、製造技術職の経験が無い『無知の極み』であるのでマネしなくていい。
実際はアヘッドステムだけで固定するのだから、上に浮かせるなどもってのほか…アヘッドステムの内径部分は全部ハンドルポストのパイプに接触しないと外れやすくなってしまうぞ。
この状態でさらに上からヘッドキャップで押し込んだりしたら、わざわざ下側へ向かってアヘッドステムが脱落するのを助けるに等しい。
ドッペル系ハンドルポスト(FLYWAYのも同型)には純正ステム固定のための8mmねじ穴がすでにあるので、ヘッドキャップと8mmボルトを加工すればポン付けできる。(以下に画像で解説する。)
この場合のヘッドキャップはアヘッドステムから浮いていても良い。どのみち万一、ステムが上に向かってずれてきても、キャップの方が大きいので受け止めてくれる。脱落防止になる。


…ちなみにGIANTのIDIOM2も、これと同じく「アヘッドステムのボルトのみで固定」方式だ。ユーザの好きに上下移動して固定できる。(GIANTストア目黒店はじっさいに試乗車をそうしている)
ハンドルポストは表面をザラザラに砂面加工してあり、ズレ脱落を防いでいる。


ヘッドキャップの加工はカインズホームの工作室で行った。ボール盤や電動ドリルやヤスリによる加工。使うドリルは自分で買うんだよな…高い。
しつこいようだが実務経験者が行っているので、素人はやらないように。せめて実務経験者に指導してもらうか、代行してもらいなさい。



いずれにせよ、アヘッド化でハンドルが3cm前へ、4cm上へ行ってくれた。
まっすぐにすると7cm前方、下方1cmダウンかな。
激坂登坂においては一番下までおろすのもテストする予定。
ハンドルバーは一文字、ほぼストレートのショートバー(幅52cm)に交換したので、ぜんぜんヒザが当たらなくなった、たとえUターン中でも。(ゆえに、より遠くでハンドルを握るので、ハンドルクランプ部計算よりも余計に前方へ逃げている)
4cm近く前に来たサドルと相まって、ほぼ理想的なポジションと車体ディメンションを達成。
ビーズ…ドッペルギャンガー販売元の欠陥設計は払拭できた。Uターンやクランクや歩道乗り上げも楽々になった。多摩サイのバリケード通過で外壁に突っ込みそうになることはもう無い。


これは身長175ぐらいまでは余裕な仕様で、180でもサドルをやや後方にしつつ、ドロップハンドルを導入すれば、前後輪加重を最適化しつつ乗れることと思う。


…加工ついでに、1号車Amourのサドルポストまわりも削って修正。
安物にありがちな、徐々にシートポストチューブの内側にツメが立ってきてポストを傷つけたり、噛んで固着させたりする。
今回は、安く買ったアルミポストは安物だけに真ん中へんだけが少し太かったので余計に詰まりやすかったため、砥石と布ヤスリで徹底して削った。
同時に、ホビールーターシートチューブの内径部分も当たる部分は徹底して削った。
最後に、556軽くつけたサドルポストをなんどもチューブの中でピストン運動させてアタリを撲滅する「オイル式研磨」やって、拭き取り清掃して、バッチリ。
ついでだから、余ってたエンドバーも装着…ガンダムカラーにしていこうかな…


エンドバーって登坂で引っ張ると非常に便利だと使ってから知った。
反面、ブレーキにすぐには手が届かないので、ブレーキ重視なら、ブレーキレバーのアジャスターのとこに親指を突っ込む方がアームレストとしてはベター。


 ◇


翌日、多摩サイ右岸にてテスト走行。バリケードが多い福生までの走行。


思惑通り、クランクS字走行は問題なくできるようになっていた。
非常に『ふつうの自転車』の走りができるようになった。


可変ステム、
まっすぐだとやや低い…羽田までロングライドするときはこのぐらいだろうか。でもロングは来月に8s化してからがいい…3時間超えか2時間切るかの違いは大きすぎる。
街乗りは一番上まで上げてちょうどいい。
青梅・御嶽山山道では一番下にしてしまってもいいかもしれない。後日またテスト走行する。


バーエンドはあるとやはり便利。


そろそろ、いじる場所がなくなってきた。
8s化し、
樹脂製ドロヨケを市販品と切り貼り=継ぎ足しして実用性を高める…そのぐらいしか。付属品は飾り程度で前輪もないし。
(ドッペルの16インチホイールは28H、一般で入手できるのも20Hか24H…ハブが高価なのしかなくて、28HのTNI(シマノ6600は絶版)&リムとスポークは今つけてる車輪から流用でも¥16000…たかが8s化費用がこれでは…たじろぐ。20インチは安く済んでいいなあSORAハブ32Hならリム新品買ってもまだ安い1万ちょい。…32Hハブで穴飛ばして28Hリムに組むか16インチも…長さ違いのスポーク買ってもなお1万円切るしhttp://blogs.yahoo.co.jp/hoshinomako10/23256076.html


3号車=ドッペル104と2号車=FLYWAY205は、MTBベースのワイドレンジ激坂仕様8sとし、
1号車=Amourのみ、52T化しつつ6sメガレンジ34Tで坂道対応としようかと思う。こいつのディレイラーはターニーでいいかな。