先従隗始・温故知新

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地表面すべてのセシウムは水路へ流れ、すべて海へ注ぎ込み、泥がキャッチして離さない


『海底はほとんど除染できない』


できると思う?


アルカリ性金属の宿命…泥との化学的親和性は。
これからも、何年も何年も、徐々に増え続けるよ。東京湾こと大陸棚の魚介類がコワイ…ベクレル公表値から目が離せない。
じっさい、宮城・塩釜港で加工の薩摩揚げは、なんど買って、その都度に線量計で簡易計測しても、ほかの産地より、音が多い。0.3μsvは余裕で越える。


放射能汚染問題は、かように、100年単位で見守らねばならない。安全とか危険とか性急に怒鳴っても無意味で、必須とされる経過観察期間が長すぎる。
セシウムの減り具合に、神経をとがらせ
長期被曝による、特定疾病患者の増加にも注意を払い…


チェルノブイリ事故における患者数が増えてきたのは、疾病にもよるが、どのような経緯で被曝したかによっても違うが
短くても5年後、最近だと30年後の今頃に急増している…事故時に赤ん坊や幼児だった世代に集中している。


こんなことを、事故後も100年は続けなくてはならない。
チェルノブイリ被害地域だって、まだ30年しか経過してないのだ…50年後のことは人類誰もわからない。


セシウム137が10%にまで減るには90年かかる。(半減周期30年)
セシウム134は6年。両者の割合は半分と言われている。(半減周期2年)
当然、早く減る物質の方が有害性が高い。同じ数だけ原子があっても、つねにたくさん崩壊して電磁波を出してるからだ。
短い半減周期=原子がたくさんぶっ壊れ続けることで、早めに減っていく、反面、1秒あたりに放たれる電磁波の数が非常に多く、人体有害性が高い。
ヨウ素被曝の怖さがそれである。半減期I131が8日、I132は総量は少ないが2時間!。


べつに10%にまで減ったからって、有害性が変化するとは限らない…
人体影響は数十年観察の統計データでしか判断できず、だからこそ『性急に決めつけず、せめて30年後に』となるわけだ。


からしいだろ?原子力なんて。
そもそも原子力という言い方がおかしい。英語ではニュークリア・パワープラント=核発電所という。
核兵器はニュークリア・ボムだ。日本語訳では言い方を変えて、連想を防ぐ小細工だった。


以下、生態濃縮が繰り返されることに留意…たしかNHK ETVでは50倍とか言っていた。

http://www.dailymotion.com/video/xph6a4
番組の最後に福島の漁師さんが「除染するのはいいよ。でも、その水はどこに行くんだ。最後は海だろう」 って。


http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111202/1322804638
番組中の岡野眞治博士の調査結果…線量比率…海水1海草10魚貝類50(生体濃縮)。海面1海底70(海底沈着)。


こっちのグラフなんかみると、すっかり福島第一原発付近の海底土汚染に、東京湾の海底土汚染が、追いつき並んできているのがわかる。
具体的には、銚子港沖の数値が毎月ごとに上昇を続けているよね。これは海流でフクシマ原発の方から流れてきてるケース。
以下の報道にある近畿大・山崎教授の調査は昨年春から行われ、NHKスペシャルでは昨年8月頃で江戸川河口付近1620ベクレルと報じているが、これはきょうの読売新聞記事は報じていない…
原発付近は湾では無いから河川からはあまり流れ込んでこない。
東京湾はあれだけぶっとい河川がいくつも流れ込み、大きな内湾のため海流もおとなしいから…関東平野セシウムの最終処分場みたいな状態になった…

http://shinurayasu.wordpress.com/2012/01/16/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D%E3%83%BB%E8%8D%92%E5%B7%9D%E3%80%8C%E6%B2%B3%E5%8F%A3%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%8D%E3%81%AB%E5%9B%B2%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%81%9F/
NHKスペシャル「シリーズ原発危機」知られざる放射能汚染〜海からの緊急報告〜
http://www.nhk.or.jp/special/onair/120115.html


以前は、寿司屋とかで
東京湾の直接契約の漁師さんの水揚げした新鮮な魚をそのまま直送してすぐおろす」
なんて垂涎ものだったが
今や、ベクレル検査にも回さない内湾の魚介は、怖くて食えない…まだ海外産の回転寿司やスーパーの魚介のほうがいい。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120513-OYT1T00617.htm
東京湾の海底土のセシウム、7か月で13倍に


 近畿大山崎秀夫教授(環境解析学)は今年4月2日、荒川の河口付近など東京湾内の3か所で海底土を採取し、分析した。深さ1メートルまでの土に含まれるセシウムの量は1平方メートルあたり7305〜2万7213ベクレルで、昨年8月20日の調査結果(同578〜1万8242ベクレル)を3か所とも上回った。

 海底面から深さ6センチまでのセシウム濃度(1キロ・グラムあたり)は321〜397ベクレルで、やはり8月20日の調査結果(75〜320ベクレル)を上回った。河川の泥にたまったセシウムが少しずつ東京湾に流れ込んでいるためとみられる。
(2012年5月13日20時14分 読売新聞)