先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

ゼータガンダム 旧キット1/144を用いて「美しきフォルムのウェーブライダーに可変」改造

Zガンダム Ζガンダム


前記事
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120329/1333024723
ネオファム1/100 スリングパニアーと盾を自作


次記事
2機目と旧1/60と旧1/100
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20171004


 ◇

http://gundameclipse.net/topic/5077417/29/
someone posted this in a Facebook group: Japanese modeler customized a 1985 1/144 Zeta kit to transform, based on the RG Zeta's design.http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120502/1335885810

No,
not RG based.
This Sample is based on the official 1985 transform gimmick.
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130516/1368636220
http://f.hatena.ne.jp/geasszero/20130516212324
RG is the only sample to measure dimensions.


 ◇


冒頭に断言するが、
・HGを使えばラクだろ×
・HG使うと、HGのギミックに束縛される。自作するほどに、最初から理想的に設計可能
・そのデメリットの割にはHGは高価。旧キットをベースにして浮いたぶんは材料費に回す方が安上がり。


いわばもうね、おれカミーユだよね。ゼータ設計しちゃうよね。すでに狂ってるようなもんだしw

         ,.. -─‐''''' ‐`ヽノ
         ,.‐'´            ~`ヽ
.      /                ヽ、
.    /                 i.
    /   {( ト 、              .}
   .!  .ノ八ヾ=、三ー 、_         !
   l  /‐- 、     ,..-─ヾj l j   (
    {.   i ‐r:qヽ   ‐f┬o;-ヽjノノ    ゝ
   ヽ.  l.`‐-'/}   ー-‐__`ー'、.     {こんなウェーブライダー、修正してやる!
    \. l.  ヒ._     `゙ 6 }     l
     j, !.   `___     _ン   ノ
     ヽ、_ ヽ、  -    |l ̄` ー-r'´
.     |l ゙̄ー-丶、__,,. ‐'_,|l    _ ノ
      |l_   .f,「  ̄  7ヽ ̄  ̄`.二/^
     \  _,7 .| `ー--‐'//   / ̄
      \ヽ. |     /   /



・設定通りにはしないが、ウェーブライダーじたいは設計通りに見えるようにする
・逆に言えば、そのためには矛盾を含む構造部はどんどん改変していく。変形のための邪魔や無駄があればどんどんはぎとって形状も構造も変更していく。
・ネオファム改造のポリシーを受け継ぎ、航空機、スペースシャトルとして、矛盾がないように改変していく。


大気圏内で飛行しないと、意味が無い。
理想型はギャプランだ。シンプルな変形で航空機になる。


だからロボを飛ばすなんてそもそも滑稽であり、
技術的には輸送機のコンテナに格納するか、リガズィやスーパーガンダムみたいに輸送機っぽいシェル構造のほうがいい。
ようは空力を追求しないと空気抵抗ばかりで速度も出ず飛行中も安定できず、横風一つで大変に揺れたり最悪は墜落する。


矛盾のないウェーブライダー=薄い。
バンダイウェーブライダーHGUCの差し替え変形がいちばん理想型に近づいたが…やはり集積率とか『厚み』がダメだ。
もっともっと、薄くして、集積して、設定画とか作中の動画のようにしていかないと、飛行機として飛べない。


宇宙でだって、前面投影面積が薄いほうが視認性が落ちて、まるでF22ラプターみたいに発見されずに敵を撃破できる。
なせガンダム世界の宇宙空間ではレーダーがつかえない…視認性がすべてだ。


厳密を言い過ぎると…「ウェーブライダーって、ロケットエンジンジェットエンジンにも兼用できちゃうのか???」だけど。
あの時代ではほとんど燃料を消費しないんだな。
まあロケットエンジンと考えながら製作していく。



 ◇


2012/05/10
さて、ぼちぼち開始。案の定、ネオファムが押してるので…

なんにせよガンプラ、ことガンダムは、いま現在まで絶やさずずっと製品化が続いてきてアップデートを繰り返しており、
ユーザ側も、自作はできないが審美眼だけは肥え太ったのが多く、


正直、あんまりおもしろい材料ではない。自分で手を入れる余地が全くないからだ。ウォッチオンリーにせよライトモデラーにせよ、ホビージャパンや電撃ホビーみたいなああいうのがプラモだと思い込んでるし…
・あまりにメジャー化している
・あるマジョリティだけが幅をきかせ、多様性がない
・資本が入り続け、アップデートが絶えず、改造ユーザがいじる余地がない


よっっぽど奇をてらわないと、既視感があってまるで猿まねみたいになるし。奇をてらうのは嫌いだし。
ただ幸いなことに、今の今まで国内メーカーはどこも、ウェーブライダーをとことんカッコよく変形させたことがない。そこにはまだ余地があった。
MGのは、パッと見た目はよくできてるようでも、やはり集積率が悪い。まるでドダイみたいだ…航空機でスペースシャトルなら、そうじゃねえだろと。


…というかぶっちゃけ、藤田のデザインした変形ギミックがよくなかった…バルキリーの猿まね変形過ぎる割に、バルキリーほど集積率がよくない。顔はしまうだけで無用の長物だし、腕も収納すると邪魔だし…バルキリーは腕を収納して出っ張ってもいいデザインなんだよな。ゼータもバルキリーも、デザイン上より、じっさいは腕が大きくなってしまってジャマなんだけど、タカトクのバルキリーなんか全然違和感がない。
どうせバルキリーのマネなら、ギャプラン最強、合理的ですよ。


それにしても、ゼータプラスも、デルタプラスも、変だよな…どっちもシェルに包まれず、空気抵抗になる構造体がむきだし…あれでなんで「大気圏内用」になるんだ…逆だろ、シェルで包んで流線型にして空気抵抗を減らす=大気圏内航空機で(だからこそ流線型の輸送機で運搬する意味もある…バイクはカウルに伏せないと地獄である、こと80kmh以上は)、ごつごつしてようが出っ張ろうがかまわないのは宇宙用のほうだろ…ウェーブシューターはだから合理的。
バンダイサンライズのつくる設定、ナンカヘンデス…


 ◇


2012/05/27
ネオファムが終わりません…来月スタートですね。


今回は
・設定版:なるべく設定通りのウェーブライダーへ変形
・飛ぶ飛行機版:大気圏内を飛べるフォームにしようよ、航空流体学的にさ
2種類を同時につくろうかと…


後者はつまり紙のように薄くなきゃいけない=バルキリーVF-1みたいに薄くないとダメ。変形プロセスも全部変更、追加アーマー発生するかも。
従来のフライングアーマー廃止。マーク2が使用したフライングアーマーのほうが実用的なのでああいう一枚板のでいく。
…はたしてゼータとかウェーブライダーと呼べる物になるか微妙だが…


とにかく「ひざなんか折ってたら、おそらを飛べるわけねーだろ!」は徹底したい(宇宙だけで使うならまだしも)。まだギャプランアッシマーのほうが秀逸。


 ◇


追記 近況報告2012/11/17


トゥランファム製作記事などでもボヤいていたとおり、悪党どもに毎日毎年ちょっかいを仕掛けられる特殊身分なんで、
今は自室で模型をいじれるような平和な境遇では、ありません。つまり製作環境が整えばとっとと完成させられると言うことです。
あきらめたり、放り出したり、してないことだけはご報告します。


トゥランファムもそのおかげで、完成まで2年、しかし製作時間は40日ほどでした…


数年後、出来ちゃってるかも知れません。覚えてたらまた検索してみてくださいw




追記 2013/01/08
やっぱダメ。むしろ安倍政権になってから右系の悪党どもの追い込み工作は悪化の一途…暗黒時代だな。
今年中に、手を付けられるかも未定。アイデアはいくらかあるんだが…やはりいい物をつくるには集中できないとね、いまの生活環境はつねに悪党にジャマされている。飛んでくる殺気が絶えない。


RGが発売されたね。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/review/20121210_578137.html
こういう変形ギミックやプロポーションにするつもりは無い。
特にWRはもっともっと設定画に近い、薄いコンパクトなモノにする。脚も設定通りにひどく前へせり出させる。しかし完全変形だ。…なので一部形状は変更するが、立像などが「これ微妙に違う」と思われない程度にする。
何度かバンダイ静岡にはメールを交わしており、連中もこっちのバイファム系作例記事やあちらのブログに送ったコメントを参考にしている形跡はある。関節のギミックや強度、フライングアーマーへの本体のメリ込み具合などにおいてその痕跡がうかがえる。相互フィードバックは大いに歓迎。


…この記事投稿より丸一年になる前には、ちょっとは手を付けたくはある。せめてもの抱負。ありがとう、そしてありがとう。


2013/02/14追記
RG購入して組み始めた。右足まで完成。
さすがキットなので1週間で終わりそう。
やはりランディングギアやフライングアーマーなどは、おれがバンダイ静岡へ提示したプランが活かされている。はからずもこのエントリーで冗談交じりにAAにした「こんなゼータ、修正してやる!」が実現したことになる 苦笑。


…せっかくなので多少はRGのギミックも参考にしつつも、目指す方向性は同じでは無いのでやはりベツモノをスクラッチすることになるだろう。同じであるポイントはせいぜい
・今までに無い変形をして、より完成度の高いウェーブライダーになること
ぐらいかな。
両者のウェーブライダー時のフォルムは全然違う物になることは明言しておく。バンダイが遠慮してやれない部分をとことんやる。


バンダイは、独占ガンプラメーカーとして、つねに舌の肥えたガンプラモデラーw(あれでモデラーかよ…キットマンのマチガイじゃ…的なのはさておき)を満足させる精巧で難解なギミックとフォルムを常に進化させて提示する義務を負っているが、
おれは、ただの個人モデラーとして、むしろ旧キットぐらいのゆるーいままでいいから、変形などのギミックを満足のいくカタチで付与したいだけ。
同時に、バンダイは製品メーカーなので強度やデザインやらに高度な義務を負うが、おれはそんな義務は無い。


たぶん、おれがこれから旧キットをベースに完成させる完全変形ゼータは、フライングアーマーのアイデアなどは共通するが(そりゃ、おれがバンダイへフィードバックしたアイデアだしな)ほとんど異なる部分で占められるだろう。
だいいち、面倒くさがり屋なので当然ながらRGやMGみたいに中までギチギチにメカニズムやドレスアップパーツを詰め込むことは無い。すでに作例を提示しているトゥランファムやネオファムみたいな出来に落ち着くことだろう。あのぐらいでないと気安く触れるオモチャに思えないんだよ、そういう世代だからのかは知らないが。


はたして旧キットの何割が残るか…ネェルアーガマの時はベースのアーガマは1割ぐらいしか露出しなかったけど。変形させるとなるとどうしても大半がプラバン面になってしまう気はする。
本作はさすがに可動部が多すぎるのと、流用しようにも1/144キットはぜんぜん持ってないので、以前にことぶきやで買ったポリキャップも活用せざるを得ない。廃品利用主義者としては不本意だがね。


予定では、来月中に自作ゼータ完成し、そのままネェルアーガマUCノベル版、ZZ版ネェルアーガマ3機目、旧キットアーガマ、の順で仕上げていく。余裕があればヒートペンを使ってプラバンで美少女フィギュアもやってみるかも知れない…瞳の塗りとかいろいろ考えると市販サイズより大きくなりそう…1/10とか。


2013/02/18
詳細は画像の説明の通り。
作っててだんだんとイヤになる。一日はすこしづつで、延び延びになる。
製品組み立てライン作業として考えても、かなり面倒な部類だ。
おれはMGやRGの組み立て作業に慣れてないからね。やはり旧キットのチャチですぐ終わるあれじゃないとな。


つまり『バンダイのエンジニアたちは、頭でっかち』なんだよ。
プラモばっかりやってるから、いわばマニアやオタクになっちゃって、とことん突き詰めてしまうわけだ…構造とかいろいろ凝ったものを考えすぎる。そういうメーカーが作る製品になじんだいまのガンプラユーザーもまた頭でっかちになってしまった。それ以外のユーザがだんだん離れていく…90年代後半の子供〜青年向けTVアニメ市場と同じだ。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/review/20121210_578137.html


くどいようだがバンダイがデザインするウェーブライダー
フライングアーマーが大きすぎるのと
足があんまり前側にスライドしないで後ろに出っ張ってしまっている。
バンダイだって技術的には余裕がありキットメーカーとして不可能なだけだとは思うが、(製品としての丈夫さとか色々鑑みて)
こちらも個人という立場を活かしてココはがんがん攻め込みたいね。



2013/02/20
RG、完成。
変形させてみたけど、やはりネット上の評判そのものだね。
・華奢でグニャグニャ曲がる
・あっちもこっちも動くので、なかなか思い通りに変形させにくい
・はめ込みパーツのクリアランス設計が甘く、変形作業中にポロポロとれる(むしろそうやって空いたスキマを利用しないとスムーズな変形が不可能…うちのは左腰アーマーのハメコミ部と右フライングアーマー付け根ボールジョイントがユルユル…これは射出成形時のアドリブで決まるので個体差が激しいかと思われる)


ゼータのことなら放映当時から頭にたたき込まれてるおれでも、初めてWR<>MSに変形させるのに10分かかった。ちなみに組み立て作業中は説明書通りにはせず、WR状態で組み上げた 笑


バンダイ、やりすぎちゃった感。とにかく色違いは全部別パーツで、どんな複雑なギミックにしてでも精密に変形させる…
100てんだが零点…そういうシロモノだな。
フォルムにしても、設計環境がCADの3D、造形環境もそれをデジタルで投影するだけの自動加工機だから、やたらにカクカクしており、流線部分がプアなんだよな。職人が手作業でノミやヤスリで仕上げていく木型や金型ではないからね。
UCのネェルアーガマはそれによるカッコよさが出た好例だけど、
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20100804/1280858826
RGにかぎらずMGでもゼータでは「これなんか違う」の原因にもなってしまっている。
ちょっと以下の日経BP記事にかぶるんだけどね。いくら従来路線の延長で精巧な製品を作っても、それが支持を得たり大売れするとは限らない。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130218/243911/
日本企業の「ものづくりの病」を打破する方法
「行動観察」の専門家・松波晴人氏に聞く


中略
 であれば、従来のフレームから出て、どういう価値を提供すれば時計を購入して身に付けてくれるのか、を真剣に考える必要がある。同じフレームの中で議論している間は画期的な製品は出てこないわけです。こうした概念を外して本格的に取り組むことが「行動観察」なのです。

 先ほどの腕時計の開発でいえば、メーカーはモノに注目しています。が、日本の消費者は時計を通じて得られる経験に注目しているのです。


再度おまけ
自作・ペーパークラフト完全変形ゼータ
http://www.geocities.jp/kasumin777/ire/g.html
初版は放映終了直後。小学生でもそのぐらいに変形ギミックは丸暗記していた。


 ◇


2013/02/21
そろそろ自作のほうの完全変形ゼータに着手。


RGゼータいろいろ
モビルファイター・ゼータRG
ガンメン・グレンゼータ
ゼータガウォーク・バルキリー

http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20121227/1356534151


せっかくだから別角度からも…なんかRGだとピタっとフォルムが決まるな…


 ◇


2013/02/23
いよいよ本格始動。
詳しくは画像の本文の通り。


やや面倒なのは、胸部胴部のユニットと、膝折れ部ぐらいなので、
あとはプロポーションのバランス調整であちこちをリサイズしていくぐらいかな。
胴部と胸部を上下スライドして短縮する(公式設定である)ギミックは、強度や可動部の確保、デザインとの兼ね合いなどからバンダイには不可能と言える。製品メーカーにはいろいろと制約も多い…トヨタだって本音では今でも86年のハチロクみたいなのだって作りたいが諸事情から不可能だ。
変形も各部の簡素化を心がけ、誰がやってもけっこうスパスパさっさとやれるように(しかしけっこう頑丈に)してみたい。なので流行の多重関節化は導入しない。旧キットののっぺらぼう一体成形でモールドのない「良さ」も残す。
…まあおれ、金型屋だったからね。元プロだから。



2013/02/24


さっさとRG、壊れやがった。なんともろい…
ただのプラモと違いABSやPP使ってるから修理できないんだよこれ。それこそ骨折みたいにステンステーとマイクロねじでギプスする方が容易。


樹脂製品の扱いを設計現場や生産現場で心得てきたおれが壊すんだから、そうじゃない一般ユーザはもっととっとと壊すだろうな。


バンダイよ、これからおれは君たちに対して講義を行う。とくと吸収するといい。旧キット改造で、RGを凌駕する耐久性実現および一部RG以上の変形ギミックを付加する。アナログな射出成形金型職人を経てデジタルの牙城ITエンジニアに転身しその合間に生産や物流の現場も渡り歩いてきたおれの神髄を見せよう。

問題のパーツはFランナーの19番。(ABS)

画像でも少しわかるとおり、脚部を横へ展開していくパンタグラフ式のアームユニットは(人工衛星ソーラーパネルみたいだね)、おおむね板もので構成され、つまり長尺なので展開方向へ向かってかかる応力には強い。ガチガチだ。
…しかしながらCAD設計者は何を考えているのか、F-19の真ん中だけは薄くしてしまった。
これでは構造力学的に言って『クルミの殻割り器』や『缶切り』と同じになってしまう。ほかは頑丈なのに一点だけ薄々で弱いんだから、まっさきにそこだけ折れる。卵の殻も針ならすぐ貫通するように。バナナを真ん中で折るのは難しいけど房の根元なら簡単に折れるよね。プッチンプリン…最近のオートバイのブレーキレバー(社外品)もこれを応用し、転倒事故時に全部が折れたり曲がらないように、一カ所だけ細く削って加工してあるんだよ。転倒して起き上がったときにレバーがなかったらもう運転して帰れないという悲劇が待ってるからね。


…さらに悪いことに、このパンタグラフ部の各可動部の軸は、どこも全部動きが非常に堅い…思い切り力をかけないと動いてくれない。いくらナラシをやっても柔らかくならない…ふつうこういう機能の構造物なら、可動部の動きを柔らかくすることで脆い構造でもいいようにするか、可動部の動きは固くしたいので各構造を補強するか、だ(力学)。こうした『全体設計』はベテランとか、コツを伝授されて隙のない技術者でないと完璧には仕上げられない。バンダイのRG担当技師は知識と経験がまだ欠けているね。


バンダイよ『リコールに準じて、対策部品を出しなさい』
知識と実践の不足した若い技術者による過失なのだから、3千円もするんだから、それぐらいの補償はしなさい。


経験を積んだ設計技師や金型工なら、図面の上がってきた段階ですぐ気づくよこんなの。つまりバンダイも、以前なら図面を仕上げてから金型工に明け渡すまでに時間がかかったけど、いまはCADでさーっと図面を引きグリッドモデルで検証して、すぐ自動機で金型を作っちゃうから、じっくり丹念に欠陥を洗い出す、バグフィックスの期間が足りないんだろうね。
変形の構造は3Dグリッドで検証するから緻密なんだけど、じっさいに成型されるパーツの材料樹脂の強度とか、どういう形状にすると強く、弱く、なってしまうかという『実践』を知らないんだな、たまにテレビに出てくる設計担当技術社員は。彼らの脳内はバーチャルだけで完結しちゃっている。彼らもおれのように旧キットを完全変形にする改造を行うという、罰ゲームみたいな”試練”を重ねた方がいいぞ。実物をさわって、自分の頭脳とアドリブ一つで構造を実際に作り上げ試行錯誤する…この作業がないとRGのF-19パーツみたいな欠陥が出てしまう。
なんかねえ…最近はキャラホビに出店するような自称モデラー&ディーラーwも、同じく頭でっかちの割に、肝心な形状を出せず、肝心な強度を出せず…なにやってんだあいつはみたいなヤツが増えたよ。設計も加工も機械任せなんでカクカクしてるしな…自分で触って削れよと。


これは実体験に基づくんだけど…
CMsのネオファムも関節のABSっぽい樹脂が、新品を動かしてたらすぐ粉々に割れた。これは樹脂配合において弾性を全く考慮せずコチコチな材質だったせいもあったが…モナカあわせの部分が全然溶接になってなくて剥離しちゃうとか…さすが中国製。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120608/1339084598
そしてRGゼータのABSも同じように割れた…
メーカーとしては高剛性だけに着目するんだろうけど、むしろハガネや鋳物と同じで、硬い反面、一定の応力を超えると『カンタンに割れる』よね。
むしろタミヤのプラバン+アロンアルファ耐衝撃用のコンビのほうが、耐久性は上だと想う。うまくしなってこらえて、局所疲労も置きにくい。


…さっそく試作開始。
おおざっぱから始めるのは試作の基本。けどおれの場合、試作物の廃棄率は少ないのでたいていは作ったものはそのままか加工して使う…まんまRX試作タイプのガンダムだな。
まあおそらく、RGの設計でも苦心されてるけど、各ユニットをどうぎゅうぎゅう詰めにするかというプロセスにおいて画像の自作パーツもあちこちが形状変更になるような気はする。
バンダイが関節の高負荷部位にやたらABSつかうんで、今回はそのランナーを流用してみた。


2013/02/26
当初のプランは「もっと飛行機っぽいちゃんと飛ぶウェーブライダー」であったが、一年もたつとすっかりそっちのモチベーションは失せた…これはいずれ気が向いたらやる。それ用の旧キットはまだ一箱ある。
いまはRGがせっかく出たのでそのアンチテーゼとして、真っ向勝負?の旧キット改造完全変形を先に手がけている。


「…おわかりだろうか?by特捜部」

まだまだ各部品を変形のために最適化してないのでわかりにくいが
ウェーブライダーの上下長を薄くする努力や、変形時に各ユニットを箱根細工みたいにピッタリ合わせる加工など…)
だいたいこんな感じのプロポーションになる。MGやHG、RGとはまたテイストが違うものになる。


今後、変形のために各部品を最適化する際に、部品流用ではなく新規レプリケーションが最適ならそうする。
やたら削り粉ばっか増やして無駄な作業が増えては本末転倒だ。でもレプリカであるからなるべく元の形状を復元する。
(まあ…盾はさすがに延伸したりするけどね。)


旧キットはRGと比較して一回りガタイがいいので(イケメンか兄貴かというぐらい)
その持ち味は残してウェーブライダーも構築する。前後長は設定通りに縮まるので、あるいはズングリして見えることになるかも。


オートバイでも、最近のほっそり小柄なビッグスポーツバイクもいいけど
それ以前のゴツゴツして大柄なのが好きだという人も健在であるように…
というか、RGでバンダイウェーブライダー変形時に手足頭をギチギチに詰め込んで集積化したのは
まさにヤマハやホンダがR1やCBR−RRに年々施してきたことだ。工業の実務を知っていればなんてことはない汎用的な努力とわかる。


明日は背骨だなー。ここバンダイにはまねできない部分。(プラモであるが故にね)


みなさん誤解しているが、じつはゼータガンダムの変形はシンプルで、ちょっと改造スキルがあればカンタンに自作できる。
「ただ」
胴体部だけがやたら複雑で構造が多いんだよ。ここだけクリアしたら手足もフライングアーマーもカンタンでしょ。
(ねぇ、カンタンでしょう?byボビー)


というかみんなスペースシャトルをよくわかってないけど…
あれ「凧 カイト」だからね?
飛ばないよ?噴射しないよ?
大気圏突入後はロケットエンジンは使わないの。だから裏面のタイルぎっしりの一面は真っ平らになってて形状もカイトそのもの。
カイトとして滑空しながら、エアブレーキだけで調整していく。シミュレーターゲームやってみるとわかるけど。
…ゆえにウェーブライダーでは大気圏突入後の飛行は難しい。
ロケットエンジンは短時間に長距離を移動するためのもの(一気にペットボトル飲み干す的な原理)…燃料がいくらあっても足りない。
ということはゼータプラスはタービンエンジンと言うことか。まだミノフスキークラフトはない時代だもんな。


2013/02/27
また折れた…もしやRGゼータの設計担当は、プッチンプリンが大好きなおじゃる丸なのかああああ、おじゃおじゃ!
もはや数カ所に、致命的な強度不足が明らかになったRGゼータ…部品請求するのはやめて、自作パーツに交換することにする。しつこいようだがおれはプラスチック射出成形金型の製作技師だった。
バンダイ丸、きょうこそRGゼータの購入代金をかえしてもらうよ!がったい!」
「ビリーくん、めがねっこじゃないっぴーー!!!」


肝心な話、
バンダイホビー事業部の連中はあんな冷暖房完備の新社屋でパソコンいじってCAD製図ばっかりやってるから
・図面ばかり、3Dばかり視てるので、現物を触って材質選定欠陥やクリアランス欠陥などを見抜くことがない
・冷暖房完備の屋内でテストしてるので、たとえば氷点下20度とか、50度とかいった、極限環境下でのテストを怠っている
現に、次々に関節が折れる現象は暖房のない我が部屋で起きているし、比較的冷え込みが厳しい日の夜に起きた。なんだかいつもより可動部が硬めに感じたので、おそらく冷えて樹脂が収縮してギチギチに硬くなってしまったと思われる。


金属でも木材でも樹脂でも起こる気温収縮…これ製造業の技術レベルの基礎。ちょうつがいや、エンジンのピストン・シリンダーなどの、円柱と円筒による摺動構造のクリアランス…あるいは板ものがソリが入るか否かという問題。


まだまだ新開発したてであるMSジョイントはこれ、欠陥が払拭できてないね、いわば試作段階だ。こんなもんもっとクリアランスはユルユルでいいんだよ…細い構造に可動部担当という無理をさせるならばね。

自作側の作業は進む…
どうも頭部エレベーターのギミックがやっつけっぽくて嫌…なんか対策したい。


2013/03/01
「エゥゴトロン戦士、トランスフォーム!」
…する日はいつのことか…
きのうは政治工作員大勢の襲撃デーになってしまい、自宅も外出先も物騒すぎて、戦いで精一杯、こちらの作業もブログ更新もあまり手につかなかった。


これのモデリングのみならあと1週間〜半月もあればってところだけど、塗装とか、プロポーション調整とか、おもわぬ凝ったギミックや手のかかる構造物など…まあスクラッチというのは意図せぬ延期は当たり前、短縮はほとんどなし…そういうもんだからw


2013/03/04
胸パーツをどうマウントするかで思案中。
完成は10日後ぐらい。ただ塗装しないであちこちに見本で貸し出す可能性があり、塗装後の作例はもう少し遅れそう。
あと、プラモ製品ではやってないようなギミックをいくつか採用してるので、塗装してもすぐはげちゃうかも…多色成形な最近のプラモに向いてるギミックを多用してる。EX-sもたしかすぐはげるほど詰め込みすぎてると聞いたが。


2013/03/05
胸パーツのマウント完了。
画像ではわからないが、ガンキャノンと同じ砲台式のマウントアーム2本を、マイクロサイズ化して背中パーツへ埋め込んである。ちゃんとRGやHGとおなじく可動パーツだよ、ハメコミや差し替えではなく(完成したら作例画像をいっぱい掲載するけど)。
バンダイのABS樹脂(RGのランナー)には非常に世話になっている。硬度や弾性が絶妙なのでパーツのコンパクト化や耐摩耗性に貢献する。PS樹脂比較で明らかに強度は増すので細く薄く小さくできる。こすれて減る部分にどんどん使用する。ポリキャップ不要なように開発されたABS樹脂(ABSたってメーカーや用途ごとに星の数ほど…)なのでこれも改造にはありがたい。


射出成形品とちがいプラバン貼り合わせ造形なので、『最適な形状』が不可能な場合がほとんどだ。迂回するとか厚みを増すとかいった苦労や妥協が増える。おかげで腕の付け根位置はだいぶ下がった。

塗装するときは、最終準備稿のカラーにしようかと…おそらくリガズィのカラーの元になったヤツ。


RGのほうの設計や考証ってさ、たぶん本放送を視た世代ではないひとが担当してる。なんというか、あんまりわかってないなあと思える設計があちこちにあり、たとえばコクピットはもっと太くしないと人が入れないなあと、そういう形状があちこちにある。設定画をきちんと視てないか、または省略してしまったんだな…当時の本放送を夢中で視てた世代なら、はしょらない部分だけどね。


2013/03/08
現状、コクピット再現工程まで来ている。ここに限らず大半のユニットは接着マウントにはせずハメコミにするなどして、メンテナンス性を考慮してある。
きのう…二輪で横浜、大宮(ガンダムUC6話を映画鑑賞)
きょう…大泉へ自転車パーツ受け取りほか
かかりきりも飽きるので休んでしまった格好だが、おかげでUC見てきたんで、次回にネェル・アーガマ小説版をサクッと完成させる意欲はチャージできた。ちゃんと横浜からの道中、アキバのイエローサブマリンでデザインナイフを買い足しておいたし…これだけが頼みの綱のキラーツールなので、酷使続けてるとポキポキ折れちゃうんだよね、ブレードを支持する部分が鋳物だから。
…それにしてもセガとミクの”癒着”ぶりはひどいな…あんなのもうセガじゃないやい。


2013/03/12
週末を挟んで、自転車のパーツ交換とかいろいろやることがあり、進んでない。きょう少しやったのでコクピットの造形まではほぼ終わり、あとはマウントだけだ。足をやれればほぼ完成が見えてくる…フライングアーマーもかなり手を入れるようになりそうだけど…


2013/03/13
チマチマしたマイクロレベルの作業が続くので、画像は数日おきにする。コクピット開閉再現したのもあって無駄に工数が増えてしまった…あとは何度か書いてるとおり、ながらく政争に巻き込まれた身分なので右翼創価がたまに生活妨害工作を仕掛けてくる…そのときは作業中断か、思考・発想が邪魔されるのでなかなか設計のほうが進まなくなる。
なんとかきょうでコクピット部分はほぼ終わり胸部へマウントもできたので、あすは脚部にかかる…ここは公式設定から大胆に変形ギミックを変更する。


2013/03/14
脚部のギミックがすんなり決定できてよかった。あとはフライングアーマーのギミック決定すれば、あとは全体の最終調整だけだ。


2013/03/18
じわじわ遅延するのはいつものことw


これはオープンソースです。ことさら特許レベルの技術も使ってません。ゆえに皆さん、どんどんまねしちゃってください、できるなら改良もしちゃってください。いくつかギミックを省略すればたとえロースキルでも完成形にはできるはずです。


2013/03/19
ほんとは以前の画像のように、RGフライングアーマーの羽は後方へ伸ばしたくないんだけど、
伸ばさないと肩〜腕がアーマーのくぼみにはまってくれないので渋々伸ばしています。実際に完成したらもっと前後長は短い。


2013/03/21
じっくりなやむ。一番の要諦なので緻密さを高めたい。
いじってながめてあれこれ考えて。


2013/03/22
ちょっと翼部の前後長が短いかなあ…
でもRGとちがい胴体はちゃんと伸縮するから、長ければいいってものでもないし…
取り付け角度やら位置やらで、たとえ同じユニットをつくってもぜんぜんスタイルが変わっちゃうので、非常にシビアな部分だ、フライングアーマーは。


2013/03/23
腰アーマー部、フライングアーマー。
形状およびギミックの試作がうまくいきつつある。


よくある、旧キットをとことんいじりこんでベツモノに昇華させる手法ではなく(正直、そういう趣味はない)
あくまで旧キットを変形させるんだというベーシックさを忘れない。
かつオープンソースとして、改造手法を見せることを重視。さっさと塗って完成して作例示して終わり、ではない。


2013/03/24
大きな残作業はあと一つのみ、フライングアーマーのマウントユニット。


脚部が大きいので、メッサーラみたいだよね…でも過去のバンダイウェーブライダーみたいに消化不良な不格好さではない。
結局、バンダイぐらいしか変形ウェーブライダーはやってこなかったけど、バンダイも十分な予算を掛けられず価格をつけられず、『やっつけ』ばかりだったんだよね、だから高額なMGになってやっと少しは見られるできばえになった。けどバンダイは過去、ゼータの胴体部をちゃんと縮めるギミックをやったためしがないので、MGやPGにいたるまで旧キット1/100の設計思想を引きずったままだ。


2013/03/25
フライングアーマーのマウントユニットは、パンタグラフ方式になりそう…


けどスペースの都合上ひじょうに場所がないので、ものすごくミクロ化せねばならない…設計に時間がかかっている。
よくよく動かせば動かすほどRGのボールジョイント方式は合理的だ(ヒンジ+回転が1セットにできる)。ただ材料がランナーやプラバンだけではボールジョイントはやや大きい…それを受け止めるバーやステーなどがどうしても強度不足になるし、大きいから省スペース化は難しい。
あと、そのRGのボールジョイントをなんどか動かしていたら、球受けの台座部分が割れたぞ…つくづくRGゼータ設計者は、なんかトイ部門の人らしいが、『材質なりの強度設計』が苦手のようだね。あちこちがポキパキ折れるし割れる。


きょうは、ライン生産で言えばファイナルの作業をやってた。寸法あわせや、動作時の不具合を潰していく作業。たとえレクサスだって開発中は常にこれの繰り返しだ、あそこが当たるとかあすこが振動で揺れるとか、テストコースで走らせながらひとつづつ潰しまくっていく。そのときに思いついた便利機能や機能改善は実装していく。量産におけるファイナルは、組み立て工がこすってしまった部分を塗装や研磨できれいにしたり壊してしまったモノを修理交換したり、配線や動作や見た目のチェックしたりという最終工程で、ラインで発見された不具合品を直接持ってきてもらって修理したりもする。


明日こそは、マウントユニットを完成させたい。


2013/03/26
フライングアーマーとシールドを一体化しないと、フライングアーマーのマウントアームの座標と寸法が確定しない…そのためにはコクピットがぐらぐらでは駄目で、固定位置を確定せねばならない…
かくして段取りを確定していくと、大まかな予想より工数が増える。
ジャズ式であってもどこかで緻密な計算がなくてはならない。


ファミコングラディウスに拡張ROMぶっこんで、アーケード版とほぼおなじモノに改造したアマチュアの人も居る時代http://www.youtube.com/watch?v=SbrACNNY3Dg
旧キットもこのぐらいにできる人はあちこちにいるのだろう。


…なんか、RGは最新新幹線で、旧キットは初代のぞみって感じだよな。


2013/03/27
6時間かけて、アラのままの仕掛品を仕上げていく作業に徹した。自作ものはここに時間かかって嫌になるのは毎度のこと。明日こそはパンタグラフ開発と思いつつもう1週間が過ぎたw
とりあえずフライングアーマー+盾はやっと合体してマーク2のように一枚になったが。
3月中にどこまで終わるかな。4月はネェルアーガマ2アーガマ1が控えてる。


2013/03/28
胸部のスライドレールと、頭部のレールが共用設計で、頭部が一番上までいけない欠陥を抱えていたので、
背骨ユニットの真ん中に細いレールを彫って複線化。もはや「特急の通過待ちのため5分少々停車いたします、発車までしばらくお待ちください」というジレンマはなくなった。
あちこちの整形バリ取りなど雑作業は何時間もかかる苦痛だが、そんなレール彫りは重要項目なのに炊飯の合間の20分で終わるという…


2013/03/30
やっと、フライングアーマーのマウントアームが完成。
開発の試行錯誤で失敗を重ねつつ4時間、少しづつ仕上げて2時間…そんでも一日で終わった。
やはりアームとかヒンジってのはやたら多面体であちこちに精密…流線やコンマ1ミリ精度の切削が入るので、やたら時間がかかる。ヒンジは3ミリ円に1.5ミリ穴を電ドリで開けてるので、やってみるまで強度が十分かわからない。だめだったら別の形状に変更するか重ね貼りで補強するのでタイムロスとなる。ヒンジじたいも可動範囲が思ったより狭くなってると切削して修正する繰り返し。
金型の部品でも、こういう感じの入れ子部品はすごく工数がかかるし細かいので、とれる単価も高い。
こんな細いアームをつくれるのは、バンダイのABSランナーあってこそだ。PSのプラバンでは貧弱すぎて無理。RG先に買っておいて正解…一部形状ギミックは参考になったし。


ヒンジはZに曲がる。Z計画とはヒンジをZ形状にするための計画だった!


…先輩発見
http://policap-inside.cocolog-nifty.com/blog/cat5685970/
MGを参考にしていないっぽい…RGまだなかったしな…


2013/03/31
客観的に言うが、以下のような設計は、バンダイはじめ国内模型メーカー、ガレージディーラー、誰もできないだろう。
ほぼバンダイだけがゼータ可変キットを設計販売するが、変形ギミック設計の基礎的ディメンションはMGやPGでも旧キット1/100のままだ…そしてバンダイ以外でゼータの可変に取り組んだディーラーはほぼない。
模型業界は、外からの転職組は少ないだろう。新卒組が多いと思われる。
樹脂成形業界ならばこの程度の設計は並レベルでも、模型業界、バンダイなんかにとっては「思いつかない発想」ということになる。
こと最近のプラモデル設計者は、CADや自動加工機に依存しすぎる…(これはガレキディーラーを自称するアマ連中にも浸透しつつある)ネットと同じでちっとも現物に触れないので、材質も理解しないまま理論上の最適設計で済ませてしまう…RGゼータはそのせいであちこちがすぐ割れるし折れる。
おれの場合、今回のようなスクラッチにおいては真逆で、まず材質を見極めてから設計を行うし、いじってるうちにさらなる理解をしたら設計変更を重ねてしまうジャズアドリブ方式だ。だから、すべての関節・可動部の緩み具合が、ぜんぶ最適化されている。RGみたいにどこか極所がプッチンプリン設計となっているために折れてしまうヘマはしない(サンタナとは違うッ)。だから最近の若い模型設計者には言いたい…「自動機やPCを離れて、個人作例はアナログに徹して没頭せよ」と。「板前修業と同じで、暇があったら寝る間も惜しんでこのアナログスクラッチ修行を重ねろ」とも。


RGの、ABS部分は設計的に細くしてある部分しか折れないが(製図上の欠陥)、PS部分はけっこう割れる…ボールジョイントの受けとか(材質を心得ていないことによる欠陥)。樹脂も金属も木材も、硬質だと割れるし、軟質だと粘る…これ基礎知識。RGのPS樹脂は硬質を目指したんで割れてしまうんだな。
…そういうことを、RGゼータの設計者は、徹頭徹尾、実物(テストショット含む)をさわりまくって作り上げていく作業をしてなくて、CADにらめっこしてエラーバグ取りして終わりにしてるから、製品になるとこういう欠陥が出てしまう。


金型成形品と違って、アロンアルファ貼り合わせの場合は必ずしも最適形状を実現できない(特に関節動作部)…しかし目の前の素材・材質との戦いだからバーチャルよりも発見が多く、生半可にデジタル設計製造するより、高強度・長寿命で仕上げやすい。あの原発だって、設計図面ばかり相手にしてる技師や科学者の妄想(安全設計)通りにはいかなかったでしょ。


マチュアモデラーはいっぱいいるが、たとえ歴が何十年でも、設計樹脂業界のプロはほとんどいない。製造業実務…樹脂成形品の設計や整備修理を手がけた経験がないと、なかなか変形ギミックを工業合理的に設計するのは難しい…ウェーブライダーなんて最初からあきらめるヒトが大多数となる。
結局、バンダイの次にウェーブライダー完全変形をやったヒトが、おれぐらいになってしまう。あとはネット時代以前に人知れずトライしたヒトの中に、優秀な人がいたかもしれない…


つまり、バンダイネクスト、二番目に(セミプロ以上によって)設計された完全変形ウェーブライダーだ。バンダイ的ではない複数の発想が盛り込まれており、かつデザイン的に配慮され2000年以前のバンダイ製品を凌駕している。
一見するとRGの模倣部分があるようでも、ちゃんと設計者の頭脳で考え直し、最適化したり、モディファイしている。どうしてもウェーブライダーに用いるべきメカは限られており、マネのつもりがなくたって同じものを使うしかない場合もある…ドアにはヒンジしか採用しようがないようにね。
よく理解しないままのサルマネは一切やらないし、バンダイ以上の技術や完成度もいくつか達成してある。元・金型屋、整備工として。
今後、完成し、変形手順を公開していけば、以上の発言も大げさではないと判明する。およそロボプラモ&トイ設計屋では思いつかないテクも実装。

これは旧キットをベースにしてるので(なるべくキットの形状のまま、というのがポリシーでもあるので)野暮ったくも見えてしまうけど
これがフルスクラッチとなれば、またぜんぜん異なる出来になるのは間違いない。(RGってF15かF18っぽいけど、本作はイントルーダーみたいに野太いもんな)
…ただフルスクラッチは処分が面倒でね…やれ版権がどうのでネトオクに出しづらい。うちは完成品は在庫しない主義=つくることにしか興味がない、ので。


それにしてもウェーブライダーのフォルムって亜音速すら無理…せいぜい攻撃ヘリだね。実機を参考にする際に参考に出来るのはその領域しかない。飛ばしてもまともに飛ぶまい…ゼータプラスすら。
飛行機に格納するか、それにちかいリガズィにするしか…この記事冒頭でも考察したけど。


とかくバンダイには言いたい。「PGだのMGだのと模型化専用デザイン画に逃げてないで…アニメ版変形手順に忠実に作ってみろよ。」バンダイは独占企業の性質を帯びているからチャレンジングスピリットが足りない。
これに関しては、本作例が『世界一ィィィィィ』であるのはある意味で、残念なことだ…フライングアーマーを後ろへ延ばし、シールドの前後長を延ばし、脚部を小型化すれば、さらにアニメ設定に近づく。
本作例と同じものは、5千円ぽっきりで作って差し上げますが(ただし要MGかRGあたりのABSランナー複数)…素直にMG買って我慢しようって言う価格設定ですよねw


2013/04/02
あとは、サイドアーマーと、背中まわりと、頭部ぐらい…
腕の付け根は上下スライド式にして、肩以下がやたら低くなるのを解消。


2013/04/03
なんせ、このサイズで設定通りの変形をするので…指や爪が入らないなど、RGなみには神経を使う変形手順となっておりますw
なのでバンダイも故意にしてるっぽいけど、あちこちが外れるようにしてあり、部分ごとに変形に専念できる。本物のゼータは未来の高性能プログラムによって完璧にしかも0.5秒で変形させちゃうけど、人間が1/144のミニチュアを変形させるんだから、これでい〜のだ。


サイドアーマーのマウントアーム、予想よりかなりかかった…きょうで両方出来ると思ったのにな。円運動で望みどおりの座標に送るのは難儀なので(届いても、樹脂成形製品と違うのでパーツの接着部分が強度を出すため出っ張っててうまく合わさらなかったり)、結局は各部に採用してるスライドレールによる微調整方式としてしまった。


2013/04/04
反対側のサイドアーマーマウントアームは、コピー側なので精度を高められた…毎度こういう繰り返しだ。試作側はどうしても精度に難が出る…不出来でもなるべくオシャカにせず使うエコ主義なので。
棒や板の貼り合わせ部品は、強度問題から必ずしもRGの同部分のようにまっすぐに作れなかったりして、サイドアーマーがコンパクトに折りたためない原因にもなっている…つかえるABSがRGのランナーのみなので小さく細く少量でいわばレアマテリアルなのでなおさら…。クネクネしてるほうがカッコいいんだけどね。


2013/04/06
頭部エレベーターを実装したが首は作ってないのできょうは仮止め。


旧キットの最大の欠点が、可動範囲がところによりゼロに等しいのが普通だったってこと…
70年代を引きずった80年代中盤はそうだった。ポリキャップが一般的になってきても、まだまだだった。
ってか、いまのSDガンダムと同じで子供のおもちゃだったから値段も500円で作りも適当で…(お菓子のおまけが大きくなっただけ)


たぶんRGでもとれるポーズだが、一応。
フライングアーマーが自由可動なのはこちらが軍配。
面倒なのと強度・安定性確保のため、腰以外の可動部は増やしていない。左肩はヒンジ作動範囲設定が適当だった副産物。
脚部に関しては、あくまで変形メカニズム実装として腰アーマーをすべて可動化させただけ。サイドアーマーはMS時にポージングする際も可動範囲が広いよう考証してある。
こうみえてオリジナルギミックは少なく、大半がデザイナー藤田師匠が設定画で提示した通りに具現化しただけ。

MS in Aciton!


2013/04/10
週末は出かけないと体が衰えるし、用事が重なってまとまった時間がとれなかったりするし、まあ現状でも常人に比較すれば短期間集中で作業が進んでる方なんだけども…
頭部はやはり時間がかかっている…角も全部動くし首のポリキャップ可動部も新設計だし、顔はカドを彫り直すし…80年代の安物の金型成形品はエッジがきちんと出てなくてノッペリしているからねぇ…
ってか設定通りの完全変形って1/100でも手で動かすのは厳しい気がする(指どころか爪すら入らない、スライドレール部などがやたら細くもろくなる)。最適サイズは1/60だなぁ…藤田師匠容赦ねえww
まぁそれはプラバン接着でスクラッチする場合の話で、バンダイみたいにABSで射出成形してパーツ最適形状を得られるならもっとカンタンになるんだけどね、メーカー側としても、ユーザー側としても。


2013/04/11
魔女がほうきで飛ぶのって、ギャプランみたいに航空機として無理の無いフォームに変形できそう…冒頭で宣言したニュー・ウェーブライダーの構想を、この魔女型可変航空機でやってみよっかな…
ツノは本当に工数が増える増える…ちゃんと完成する頃にはこのエントリーを投稿して”ほぼ一年”になってしまうな。塗装前にバンダイへ里帰りさせないと。


2013/04/12
これのために0.8mmと1mmのドリル買ってきたわカインズで。安いセットだと1.5までしかない。
1mm穿孔や1mm丸棒化(ドリル旋盤で回して削って細くしていく)に耐えるのはさすがガンプラ専用に調合されたABS樹脂だけはある。「おまえのドリルは天を突くドリルなんだよ!」


2013/04/15
一番最後に一番難易度の高いのが残った…
スカート部のリアサイドアーマー、これの変形時スライドギミックを埋設するスペースがぜんぜん無い…3D立体的にレイアウトを模索するのにえらく時間がかかった。
スタビライザーもやはり余分な部分がほとんど無くて、強度をつけたり、純正部品を切り貼りして流用するのに、かなり難儀だった。


2013/04/16
リアスラスター・アーマーが完成。スタビライザーはすでに完成しあとはヒンジつくって本体と結合するだけ。
つまり、明日完成予定…
あとは細かい調整を来週までに終えてバンダイへ送って戻ってきたら塗装して作例記事を書く。


2013/04/18
ついにオールパーツ・ラインアウト。「Zガンダムの開発は成功した…http://www.youtube.com/watch?v=IouHdSjczKM
塗装を含めた完成作例は別記事でアップするがしばらくかかりそう。


スタビのヒンジはオスメスで角度がぜんぜん合わなかったので、ヒートペンで最低温の160℃で『曲げた』。一部分が熱が伝わりきれず白化するがこれもコテを当てて撫で続け続けると潰れていって白化=スキマ断裂構造が消えてくる。


2013/04/19
バンダイっちゃつくづくつまらん企業に成り下がったな…
あいかわらず大本営は東京・駒形、しかしホビー事業部は静岡だ。そしてネット窓口=メールフォームは駒形にしかなく、静岡のホビーサイトは門を閉ざしている。


この作例を見本で送りたいと申し出ると「規則により、ただ返送するだけになりますのでご了承」だとさ…中央官僚が、現場のことも無視してかってに決めて行きやがるの…


技術者が、現物を手で触ってじっくり眺めて判断、しないでどうするんだよ…一部ガンプラを超える技術も込めているんだぞ、ガンプラにだって技術者の世代交代やデジタルIT環境への生産環境移行とともに、逆に劣化してる部分もある…彼らに学ばせたいことがいろいろあるが、せめて現物を手に取らせなきゃ無理だ。クリアランスや表面処理なんて画像と説明文だけでは把握できない。


なんか、こういう記事にかぶる部分だね。
http://diamond.jp/articles/-/34702

 翻って、今の日本のモノづくりはどうか。


 既に市場が存在することを前提に、「予定調和」的なモノづくりを行い、作り手にとっても買い手にとってもワクワク感のない商品ばかりを生み出していないだろうか。


 いくつか例を挙げよう。


 まず、ブルーディスクレコーダーがそうだ。地デジの普及とともにほぼ全ての家庭において薄型テレビが置かれるようになった。薄型テレビの特徴は、その名前の通り、かつてのテレビと比べて奥行きがほとんどないことであるが、市場で売られているブルーディスクレコーダーの多くは、従来のビデオデッキ時代の規格を引きずっている。平置きが前提で横幅も奥行きも長く、とても薄型テレビとともに置きやすいデザインとはなっていない。

MGやRGじゃ駄目だという客が多めなのがゼータ以前の世代。
MSジョイントはすぐ折れる欠陥品…うちの作例は折れる部分は無い。
だがバンダイ社員はルーチンワーク、日々の仕事としてしかガンプラを開発していない。長期的な企業収益が念頭にあるからだ…ワクワクしながら模型をこさえていく人々ではすでに無くなっている…80年代とは違っている。ストリームベースの小田さんもいちどは入社したがすぐ追放されたし、その後(90年代中盤)からバンダイは企業性を強めていく…角川みたいに。


以下、全パーツがそこそこ高精度になってるわけだが…これはツギハギが可能だから容易に製作できる。
マイクロサイズの金属加工は切削の一発勝負で、あとから継ぎ足しは出来ない。射出成形プラスチックも同様だ。
しかしこんな模型程度なら、アロンアルファ耐衝撃用でいくらでも継ぎ足し可能。強度もなまじのPSやABSよりウエであるぐらいで、柱強度を増すために上塗りしたりも出来る。
故に、3度づつ微調整とか、0.2ミリづつ乗っけていくとか、微調整を重ねられるので作り手としては非常に楽ちん…オシャカも少ない。


2013/04/21
きょうのわんこ(ぜーた
 BGM:Z GUNDAM OST1 Track6「エゥーゴ」終盤
腕部は仕上げ作業中…
クビの長さと可動領域はRGより余裕度が高く見栄えがいい。ツノも変形方式の違いにより長く長く出来ている。
よーし、次は1/60旧キット、その次に1/220、ゆくゆくはジャンボグレードをも、(どっかにあるという1/1さえ)完全変形させちゃうぞー!w(予算ねーよ


誰かガラクタ・ジャンクでいいので現品を寄付お願いしますw
改造後の現品は返送も可。


2013/04/23
難関…
かかとの後ろのカバープレート、存在するためのスキマが1mmもない…
せいぜいRGみたいにヒンジ式にアレンジするぐらいしか手立てがない…あふぅ
スネのカバーは順調に装着できたけど。


2013/04/24
昨日の難問は解決。広めのスキマに差し込んで自由にカタカタ動くようにした。足首可動範囲確保が主目的。
いよいよ本当に最後の最後、胸部の△のアレに着手…予定ではF−15のインテークみたいに可動。ガンプラのMG・RG・PGのゼータはすべて、ここはトンガリっぱなしにしてあってユーザからは賛否両論。


2013/04/25
バンダイ静岡には血判状だけ送ったのでそろそろ届いた頃だろう…
△のアレ、可動で実装できた。MS時は折りたたまれ、突起では無くなる。藤田版デザインにも似てくる。
次はWRへのライフルマウント、マウント時のライフル自由回転と、銃身の伸縮を実装…また時間と手間が…WRって細かい可動設定が藤田氏から文章で指定されてて、WR時も脚やスタビはグリグリ動いて可変スラスターになるし、マウントしたライフルもグリグリ動いて敵を追うし…模型化からすれば無茶な話ばかり設定画に書いてあるwww


2013/04/27
バンダイ静岡の開発チームへ手紙自体は届いたようだが、プラバン貼り合わせのサンプルは梱包の上で返送されてきた…はやい。すっかり大企業になり、いちいち客の提案など聞いていられないようだ…「日々、膨大に届いており」とある…本当かは知らないが。
どんな大メーカーも、こうして徐々に客の声が開発に届かなくなる。


さて、ライフル完成し、ほぼパーツは出そろった。あとは各部調整、本組み、塗装だ。



2013/04/28
RGと本作と、それぞれ欠点、無理な部分がある。むろんアニメのかっこいいメカに科学考証しすぎは意味薄ながら…
・RGにかぎらず、MG以降のWRは前後が長すぎる。
翼面積も多すぎて、これではいかな亜音速以下でも、きりもみや急旋回など運動性が無くなってしまう(最新戦闘機にカナードが流行しているのは翼面積揚力を加減できるからで、大型旅客機も離着陸専用のフラッペロンという収納式の翼が装備されている)ので、RGのTVCMみたいな機動的な大気飛行は不可能。なにより完全に藤田版変形してはいないため重量マスが分散しつまり同じ重量でもハリボテ的に大型化ワイド化してしまっており、これも運動性を損なう。戦闘機なのだからコンコルドみたいに高速直線飛行が10時間以上も続くためのデザイン設計ではダメで、ミサイルやビームを素早く回避しなくてはいけない。
・本作は、機種方向が短く、安定飛行性に欠けると思われる。
いわば白鳥のように機種方向は細く長いのがベター。しかしRGやMGもフライングアーマーがどこまでも翼面積を稼ぎすぎており、機種方向にまで『不要な』翼面積が存在する…


厳密を突き詰めすぎると、バルキリー形状しか大気圏で戦闘機として飛行できない。脚部を折って空気抵抗物を増やす時点でナンセンス。旅客機のジェットエンジンが大きくてもいいのは前面から空気を吸い込むからだ。


WRの発端であるスペースシャトルも、後部だけ翼面積を太らせて「凧 グライダー」として空港まで滑空する設計となっている…ものすごい速度で落っこちてくるいわば隕石だからこそ可能で、ブレーキは空気抵抗を利用するエアブレーキのみ。大気圏内ではロケット燃料はすぐ尽きて航続距離は伸ばせず、また大気圏突入まで燃料なんて重くてかさばるものは貯蔵できないので、こういう設計思想となったのだろう。RGの翼形状では凧としては無理だな…戦闘機ならばタービンエンジンを積まないと。ゼータ+は地球専用だからタービンじゃないとおかしいね。
つくづくWRは宇宙にいたほうが矛盾が少ない。


2013/04/30
ちょうどMXTVSEED DestinyやっててRGのCMが流れたw
ほぼ設計通りに仕上がってきた。「真の姿」に徐々に近づいている。
あとはフライングアーマー延伸と、WR時に前に出来るスキマを適当に間仕切りしてふさぐ。


RGを上面斜めと側面から観ると薄く見えるのは、アニメ設定画の「へ」の字の主翼形状を省略してまで、ペタンと薄く見せることを優先したため。MGなども共通と思う。
本作はキッチリと「へ」を再現しており、側面から観ると厚く見えてしまう一因。


2013/05/03
記事を起こしてちょうど1年にして、ほぼ完成。もうあらたに作るパーツはない。残るは微修正しながら塗装だ。
今年2月末に作業開始なのでざっと60d×3h=180時間ぐらい…やはり複雑な変形メカやプロポーション追求などで時間はかさんでいる(バイファム系よりずっと)。
シンキングタイムがかなりの割合を占めるのが特徴(総時間の4割ぐらい?)…工学設計のような事前設計ではなく、脳内設計図に脳内加筆したりぶっつけ本番のアドリブにも期待するようないわゆる職人JAZZ方式のため。


祭日のきょうは地域の祭りがあって、外は太鼓の音が響く。なんだかターンエーのようだ。


バンダイのMGやRGと違いフライングアーマー先端は片刃にしてある…これは航空設計に基づき、胸部パーツが上に向かって片刃なので、帳尻あわせのためには下部は逆片刃にしないとまっすぐ飛べないからだ。基本的に航空機は砲弾型へ近づけないとマトモに飛べない。
よってRGはフライングアーマー先端を両刃にしているがこれは誤りであり、頭部が見えなくなるように四角形のオブジェなどを並べてふさいであるが、これも航空的にはあり得ない…砲弾型か、ブレード型か、タービンエンジンのように円筒か角筒でも空気はスルーするか、これしか選択肢はない。四角い塊がジェット気流の当たる位置にあったらまっすぐ飛べずウォブルが起きたり、ちょっとしたことで機体が乱れ墜落するかもしれない。
…よって本作はWR時も頭部が見えてしまう筒抜けになっている…こうすると旋回時に気流はスルーするので旋回性や安定性は向上する。これはオートバイが旋回性能を稼ぐために採用している発想。


ちなみにフライングアーマー両先端にはクリアパーツ埋め込み、その気になればLEDなどで発光できる…位置的にみてビーコンランプではなくヘッドライトだね、主な用途が宇宙空間やコロニー内部なので、あると便利な時もあるだろう。実物大ガンダムやPGみたいにビーコンランプを各所に実装するとかっこよさそうだけど、1/144と小さいからやらない。


以降は、作例記事へ移行。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130516/1368636220
ゼータガンダム 旧キット1/144を完全変形させた作例




 ◇


ところでキリコはどこをどう協力したのか…


    、_、---`ー 、ヽ._
    >:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´ ̄ミ、
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
,_ノ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、
./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、
〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/::.:八:.{:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.∧
j,イ:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:// _ヽ:.:.:.:.:レ- 、:.:.:.!
 |:.:..!:.|:.:.:.://  ノ斥ァ ヽ:.:.:| ,.-ヽ:.ハ
 |:.:.:.|`ヽ/   _,.イゞ”´   V:|/ 、 }:.:.:!
 |:.:.:.! _ ´  ´     V{-、ノ ∧:.:|
 ヽ!:.:Yfr磷ヽ         r' /:.:.:.:.|ヒザが折れるとことか!まるしースコープドック
   \ヽ   j          |/ \从     ,.
     ヽ| ヾ、 '          !    \   /:::
.    八   `,. -‐  ̄    /   _,. -=≦/:::::::::
      `ヽ   -― ´    /  /: : : :/|::::::::::::
          \      ′/: : : : /:::/|:::::::::::
         ヽ___,. イ /: : : : :/:::::::/: |::::::::::
           /ヽ/: : : : /:::::::::::/: : :!::::::::::



         ,.. -─‐''''' ‐`ヽノ
         ,.‐'´            ~`ヽ
.      /                ヽ、
.    /                 i.
    /   {( ト 、              .}
   .!  .ノ八ヾ=、三ー 、_         !
   l  /‐- 、     ,..-─ヾj l j   (
    {.   i ‐r:qヽ   ‐f┬o;-ヽjノノ    ゝ
   ヽ.  l.`‐-'/}   ー-‐__`ー'、.     {修正してやる!歯を食いしばれ!
    \. l.  ヒ._     `゙ 6 }     l
     j, !.   `___     _ン   ノ
     ヽ、_ ヽ、  -    |l ̄` ー-r'´
.     |l ゙̄ー-丶、__,,. ‐'_,|l    _ ノ
      |l_   .f,「  ̄  7ヽ ̄  ̄`.二/^
     \  _,7 .| `ー--‐'//   / ̄
      \ヽ. |     /   /


 ◇


2013/11/30
引き続き、
RGゼータガンダムの欠陥設計について、バンダイに苦情・提案のメール。

それなりの金型製造エンジニアとして言います。
「MSジョイントは、欠陥品」


ふつう、あらゆる樹脂成形製品の可動部は、
【クリアランス】
を大事にしますね。プラモだって今まではしてきた。


けどどうも、MSジョイント=MSJをわかる若手と、わかんないベテラン中高年に
ディバイドが生まれてしまってる。隔絶が。


ベテランが、若手の過ちを指摘できていない。MSJの設計図を読めるベテラン中高年がいないのか?


RGのゼータはMSJに構造に欠陥がありすぎ
手足が次々にもげる。


樹脂も金属も収縮するので。冬場はさらに硬化し縮んで締まり、折れやすくなる。
↑これ加工業界の基礎ね…


当方は金型工ですから、
MSJの破損部も
リアランスを調べ、切削によるユルミ調整を繰り返した。
腕の付け根が90℃折れるギミックの部分です。


結果…
・いくら削ってもゆるまない
(もはや、ブレーキシューのように緻密に摩擦し合ってる”部分”がある)

・クリアランスはゼロである
(そりゃあんな無茶な成形法では…逆にどうやったら0.1mmでも隙間が作れるのか聞きたい)

・クレのシリコーンスプレーを吹くと、まるでベアリングのようにスムーズになった
(ある程度、可動部の摺動面どうしを削って、当たり面積を減らした上で…まったく切削しないともっと硬いだろう)


それにしても、なんで腕の付け根なのに、あんなゲート部分みたいに細くするのかね…
プッチンプリンみたいに折れちゃうじゃん、そこから。


もう冬だから苦情が相次いでるでしょ?窓口に。


股の結合パーツもおなじく細く薄い…すぐ折れる。
しかもクリアランスが無くて補修や補強のしようがない。


私がバンダイ社員なら、真っ先にこの設計担当者を呼びつけて叱ります。
1ヶ月ぐらい、私の元で修行させます。
とにかく「プロに育ってない」


プロとしての提案は
・0.1mmのクリアランスを確保し、すこしがたつくぐらいでいい
・ガタの部分はロック機構で吸収する


・つまんないミクロな構造設計=見かけ倒しは不要。おもちゃならおもちゃらしく強度確保せよ


なんでうちのゼータは今でも健在なの…
http://www.modelers-g.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=15517


厳しく言えば
・MSJ該当部は設計変更し、初期版購入者のうち希望者に無償配布せよ


それは製造企業が行う当然の責任。PLの部分。


 ◇


2015/01/17
2年後にやっとRGを修理した話
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20150117/1421410951




なぞのマニュアル
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20150214/1423909464



2機目と1/60
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20171004