先従隗始・温故知新

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これは殺人容疑の線は怪しいと俺は見ている

祇園車暴走:衝突後バック、再発進 殺人容疑で捜索


 府警は、藤崎容疑者が意識がある状態で運転していたとの見方を強め、故意による暴走か捜査を進める。ただ、電柱に正面衝突しており、藤崎容疑者の持病とされる、てんかんの発作のような症状がなかったとも断定できないという。


てんかんといっても、脳損傷などに端を発してるから人によって様々な症状があり、副次的に錯乱など『別症状』も併発したかもしれない。(神経の電気信号が異常に刺激増幅され暴走するまでがてんかん症状)要するに、自分が何をやってるのか判別不能な興奮発作状態だとか、それを押さえ込もうとする側が負けてしまってるような、複合的葛藤的症状といった…ある脳機能と、別の脳機能が、完全に独立し単独暴走する症状は、ままある。


カマホリ直前の映像では普通に走行しており、ふだんは普通にまじめに働いており、いきなり自暴自棄などで殺人をやろうと決意するような、アキバ通り魔やマツダ突撃犯のケースとは、パターンがまるで異なる。その心理状態になるような人物像(境遇)ではないと見受ける。


てんかんについて常に病院で診察を受けており「自動車運転は禁止」を再三通告されておることからも
・十数種の薬を処方され(とっかえひっかえか、全部服用かは不明)どれかが欠けるとどんな症状が出るか不明な点を鑑みても(精神異常ブロッカー剤は、切らすと突発性パニック発作などは起こりえるし、これで症状をブロックしても、重大事故を起こしたときなどに錯乱する可能性は捨てきれない…しょせんは薬頼みゆえ)


常人とは異なる狼狽〜錯乱パニックの状態に、陥ったのではないか。単に。


つまり
・医学的症状の線から、疑義あり
・犯行動機の線からも、疑義あり


あとは、警察が立件する際に、業務上過失とするのか、殺人にするのかの判断でしかない。


 ◇


2012/04/15追記
やはり、『錯乱』の線が浮かぶなあ。
平常時は、幾種類かの内服薬によって抑制している過大パニック症状が、交通事故を起こしてしまったという極度の狼狽と興奮によって『閾値超え』してしまい、症状が持続してしまったとか…


薬で症状を抑え込むって言うのは、そういう怖さがつきまとう。降圧剤でも鎮痛剤でも同じ。たとえるなら全身麻酔がいきなり切れるような。


報ステの動画もあるんだけど…
http://hypernews.2chblog.jp/archives/51463243.html
http://www.youtube.com/watch?v=WGWNZXccYyw
この状況判断は、平常心のものではない。
ノーブレーキで時速60kmで電柱まで突っ込めるか?無理だね。素人でもプロでも無理。(容疑者は免許を更新しており素人ではなく、京都を走り慣れてるので不案内でも不慣れでもない)


てんかん持病により、発憤抑制の十数種の薬を飲んでいた容疑者は、常人では起こりえないような『異常な発憤状態』に置かれたのではないか。薬剤によっては「薬酔い」もあるし…


すっかりヤクかなんかで意識が大半ぶっとんでいて、多彩な状況判断ができず、ただひたすら『逃げたい一心だけ』で突っ走ったようにしか見えない。これは精神・神経系の抑制剤を服用していれば、ありえることと思う。酒酔い運転も『そういう作用』が働くのは、身に覚えのある方々もぢつは少なくはないのでは?では?ちなみに私は「公道から封鎖されたクローズド・コース」で原付で試したことならありますよ。ものの見事に曲がることしか頭になくてフルバンクを超えてしまいそのまま転倒しても気分がさわやかだったなあ…あの実験によって飲酒運転の怖さは身にしみて分かった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120415-OYT1T00204.htm
祇園事故の容疑者、時速60キロで電柱に激突


 ◇


2012/04/16追記
当然、当人もかなり用心して、服薬は欠かさないはず。

http://mainichi.jp/select/news/20120416k0000m040111000c.html
祇園暴走:「抗てんかん薬」成分、容疑者から検出

毎日新聞 2012年04月15日 23時18分(最終更新 04月16日 02時16分)

 京都市東山区で18人が死傷した暴走事故で、軽ワゴン車を運転していた藤崎晋吾容疑者(30)=死亡=の体内から「抗てんかん薬」成分が検出されたことが15日、京都府警への取材で分かった。府警は、持病とされるてんかんの発作や服薬状況と、事故との関連を慎重に捜査している


余談ながら、ダイアナ元王妃の交通事故のしかたにそっくりだな…暴走加速してブレーキせず柱に衝突とか。