先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

青梅市滝ノ上・大柳町にて、土砂崩れ発生


(2015年夏の土砂崩落はこちら)
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20150717/1437104940


 ◇


国道411号線、青梅市柳町の万年橋の手前、成田山の寺院の側壁が崩落(17時台か?)、
とうぜん斜面上は墓地であるため、いくつか墓石ごと落ちてくる可能性あり、いまも時折、あらたな崩落が散発している。


続報待て。


 ◇


19:56続報


現場の地図、ストリートビュー
http://g.co/maps/6xpnu

大きな地図で見る

余談だが、こないだの『ウソ通り魔騒ぎ』の地域でもある。


現場までは完全通行止め、住民以外は原則締めだし

山間部に比べれば規模は小さい、復旧開通はすぐだろう…(しばらく工事で片側交互だろうが)



18時頃か?付近で交通整理のホイッスル音がはじまった。計画停電以来だ。すぐさま現場で警官に聞くと「土砂崩れ」ああなるほど、と。それにしても、昨夏の台風の連続でもビクともしなかったのに…


ひとまず現場直行で様子見、警察のバリケードが甘く…法面側に立ち入れるため一般人が近づいていたので、警官を呼んで封鎖を進言し、すぐさま封鎖完了。斜面がずっと続くとき、かつモルタルなどで擁壁されてるときは、連鎖崩落を懸念せねば。…などと考えてる間にも、斜面のウエの墓地から水脈がいくつかできているので斜面に向かって垂れ流しになっており、その周辺がたまに再崩落している…崩れるたび警官の警笛。


いったん帰宅してデジカメ用意してまた現場へ。撮影後、こんどは消防に聞き込みしていくつか情報を仕入れる。
・まもなく消防の重機が到着、がれき撤去、法面山止め、すぐ片側交互通行になる模様
・帰宅中に消防が怒鳴っている「まもなく重機来るが!運搬車両はあまり現場に近づけるなよ!振動を起こすな、再崩落の引き金になりかねない!」


また、東京都建設局のメットの人に「斜面の延長線上の、住職の家はあかりがついてるが、避難させなくていいのか」と警告。


消防、警察、東京都ふくめ、緊急車両が50台近くいる?


 ◇


20:22 リンク集


【国道411号、通行止め情報のURL一覧】
まだ、青梅市、東京都、国交省、いずれも情報は出していない。マスメディアによる報道までもしばらくかかるのではないかな。
http://www.road.ktr.mlit.go.jp/ 国交省
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/tukou/pass.html 東京都建設局
http://www.city.ome.tokyo.jp/ 青梅市


21:30 続報
雨はほぼ上がり、星空が大半ながら、雲も速い流れ…台風の目のような突風が絶えず。
住職の家は、明かりが消えていた。一時避難できたか?(未確認)
動画:現場の様子http://www.youtube.com/watch?v=XMl3nuEZlXY


重機が複数到着


多摩ケーブルTVhttp://www.t-net.ne.jp/はカメラ取材に早々に来てたのに、HPには一文もアップしない…意味薄!加入者向けのTVニュースでおしまいかよ…


 ◇


22:40 続報
画像まで

全国紙、某社のみ現地取材きた模様。明朝の多摩版に間に合うか?
…基本的に本日は『全国的に大荒れ』なので、青梅の崩落程度では二の次扱いにするマスコミが大半…八王子の最大瞬間風速39mとか滋賀県の竜巻で電柱何本も倒れるとかいったほうがよく報じられてる。


23:25追記
たった今、TBS News23x http://www.tbs.co.jp/news23x/にて現地映像入りで報道あり。
今も現地の、突風は収まっていない。やや風速が落ちて、頻度が減っただけ…しかも星空だけど急に雨が降る…。取材で外へ出るときはメットやゴーグル着用。雨より突風(落下飛散物)が危ないから。


青梅市HP、第一報を出した。
http://www.city.ome.tokyo.jp/z-kinkyu/240403ooyana411tuukoudome.html

青梅市柳町清宝院付近で石積みが崩れ、隣接する国道411号線は4月3日午後8時現在通行止めとなっています。
復旧の目途は不明です。なお、都バスは迂回運転中です。
通行止めに関する情報は、西多摩建設事務所管理課電話0428-22-7219へお問い合わせください。


今後も気象情報等に注意してください。
青梅市気象情報はこちらhttp://www.micosfit.jp/oume/


うーむ、法面自体は「民地」なので、寺院さんがすぐ自腹で工事して復旧できるかは不透明、ということだろうか…昨年の日の出町の都道付近での崩落のケースと同じかな。


参考までに
昨年の青梅市内の土砂崩落現場リポート。

http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20110917/1316247854
東京都西部 都道251号線 梅ヶ谷峠 崖崩れで通行止め 2011夏


http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20110813/1313225049
東京都西部 成木街道 崖崩れで通行止め 2011夏

http://news24.jp/nnn/news89033642.html
寺院敷地の土砂崩れる 東京・青梅市
(東京都)
 警視庁によると、3日午後6時半頃、東京・青梅市で寺院の敷地の土砂が約15メートルにわたって崩れた。土砂は墓地の墓石も巻き込んで国道に流れ込み、国道411号線が上下線ともに通行止めになっている。ケガ人はいない。

なんかあの時間に、15秒ぐらい、すげーゴゴゴゴ音がしていたの、あれ雷じゃなくてもしや…「まるで、野生の牛や馬の大群が近くを走り去るような(土の地面の上を)、音と振動であった」


 ◇


翌04/04 1:38 続報
だいぶ片付いた模様。


04/04 14:00
東京都がHPにアップ。

http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/tukou/pass.html
平成24年4月4日(水) 12時00分 現在
区分:継続
路線名:一般国道411号
通行止め区間及び延長:
(青梅街道) 青梅市滝ノ上町1354番地
青梅市民会館南交差点)

青梅市柳町1541番地
(万年橋南詰の交差点)
0.7km
開始日時:4月3日18時40分
解除日時:未定
摘要:擁壁崩壊による


04/04 15:00 続報
現場状況。民地ゆえに時間がかかりそう…日の出町の件と同じ。


04/04 18:00 続報
進捗させる『意欲』が現場にはあまり見受けられない。役所がヤル気がないからだ。


余談ながら本日零時〜22時までに『青梅 土砂崩れ』などのキーワードでの検索でこの記事エントリーへやってきたアクセス数が、googleとyahooのみで7〜800近くになっている。つまり昨日はもう時間が遅かったし外出も控えていたのでさほど知られていなくて、本日現地で知って慌てて検索した方が多いのかと思う。


あとはなんせ、ウチと、NNNニュース(三行半の文字だけ)しか、ネット上には情報がない。


なんせ初動はマスコミよりこちらが早かった(朝日さんは「通報ありがとうございました、さっそく向かいました」というようなお返事。…当ブログより取材が早かったのはTCNだけ)。というか昨日はあまりに大荒れの天気でマスコミも方々飛び回って忙しく死角も多かったろうけど…九州で似た事故だと大木が幹線道路へ倒れてクルマに直撃というのもあったくらい。


で朝日さんいわく「今朝の多摩版に、写真付きで載ってる、かも…(ボツじゃなければ)」とのこと。まだ未確認だけど。


…結局、新聞買ってみた。写真は青梅のよりもっと強烈な八王子駅前のになってたけど、荒天被害まとめ記事の末尾は、今回の一件だった。(TV報道によれば西新宿では看板が外れ老人に直撃し重傷とも…)
以下転記

朝日朝刊 多摩版4/4
強風で看板あわや 八王子JR駅前一時騒然


〜ビルの看板の一部が強風で外れそうになった。はしご車などが出動〜


(略)


大雨の影響とみられる被害もあった。午後6時半ごろ、青梅市柳町の寺院、清宝院の法面が崩れ、土砂が国道411号をふさいだ。青梅消防署などによると、約20mにわたって崩落。片側一車線の道路のほぼ半分まで流れ出た。
崩落現場を目撃したという近所に住む男性(52)によると、「『バリバリ』という音がしたので見ると、一番高いところが崩れていた。乗用車が巻き込まれたが、無事避難できたようだ」と話した。


まるい石っころをセメントで固め積み上げた、古めかしい風情ある壁なので当然…土砂はあまり遠くまで流れなくても、石はその強い慣性力によって道路の対面の端っこや歩道の上まで、いっぱい転がってきてたよ「なんせ、丸いまる〜い石ですから…」・・・青梅駐在の記者さんは21時前にきたんだろうから、もうその頃には石っころだけは片付いてしまってたんだね。私は最初の到着が19時前か過ぎだから、まだ手つかずであちこちに散乱してて、自分で蹴っ飛ばしてどかした・・・すでに暗いから、誰かが片付けておかないと、気づかず転倒する人が出てきかねなかった。


 ◇


2012/04/05 ひとまず仮復旧


http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120405/1333606602
事故現場のネット動画集を作成。


15:00に、片側交互通行で復旧しました。路線バスも復旧。


青梅市、東京都建設局とも、HPを更新済み。

http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/tukou/pass.html
該当記述を削除ずみ


http://www.city.ome.tokyo.jp/z-kinkyu/240403ooyana411tuukoudome.html
平成24年4月5日(木曜日)午後3時をもって解除の予定です。

なお、当面の間、片側通行の見込みです。
通行止めに関する情報は、西多摩建設事務所管理課電話0428-22-7219へお問い合わせください。

また、迂回運転中の都バスについては順次、ダイアの調整を行い、正規ルートに復旧予定するとの事です。

詳細については下記都バスHPをご覧ください。

都バスhttp://www.kotsu.metro.tokyo.jp/bus/index.html


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2012/04/09
見回り行ってきたが、まったく変化なし。
どうも寺院で工事の資金集めしてから、という感じのようだ(未確認)


…梅雨までには工事完了していただきたいが…じゅうじゅう分かってるとは思うものの。


こんどは崩落しにくいホームベース型のブロック積みにしてほしいけど、予算の制限がない自治体のようにはいかないんだろうなあ…


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2012/05/03追記
崩落法面の真上にそそり立っていた墓碑が撤去され始めた。


2012/05/11追記
法面擁壁工事が開始。


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2012/05/22
モルタル擁壁工事終了し、全線開通していた。
さすがに用心してか、かなり水抜き穴が増やしてあって、斜面もゆるくなっていた。


青梅市や東京都のHP、どこにも解除連絡掲載が無いなー…


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お ま け コラムと引用記事


備えは万全だったのか?
本日も発生した「帰宅困難者」さまがたは…彼らを客としている交通インフラも、その周辺地域の都市インフラや各企業・施設も…
さっきニュースのインタビューで地方から舞浜ネズミーにきた人が困ってたぞ…電車動かない、どこに泊まればいいんだ的な。


なにも311震災ほどの、特別にも特別なときだけ、電車麻痺が起きるわけじゃないぞ…百年に一度的なときだけが危機だと思うな、遠い日の危機だと思うな。有事意識つまり戦時意識が足りなすぎる…消防救急にかぎらず『常時待機でうかうかできない』あの心理状態が。

http://diamond.jp/articles/-/16876
首都直下型地震への備えは万全か
教訓に捉われた現実味なき「帰宅困難者訓練」


 東日本大震災の被害を受けた東北沿岸は津波常襲地域であり、『津波てんでんこ』、すなわち「津波が来たら血縁を絶やさないためにも、肉親にも構わず各自ばらばらに逃げろ」という教えや文化が根付いてきた。しかし、最近は科学技術の発達、例えば津波を防ぐ巨大防潮堤、緊急地震速報津波警報などの“新しい文化”によって、“昔からの教え”が疎かにされてしまった面がある。


11日当日地震直後の津波警報では、予想される津波の高さが宮城県で6メートル、岩手県福島県で3メートルと発表されていた。そのため、人々の間には「どうせ大したことはないだろう」という意識が刷り込まれてしまい、津波警報が“オオカミ少年”になってしまった。


何らかの被害が予想される場面でも「きっと大丈夫だろう」と考えて、逃げ遅れてしまう特性が人間にはあるのだ。

 つまり、人間は直近を含めた過去の経験に左右されやすく、どんな危機的状況でも「自分は大丈夫」だと思いがち。だからこそ、そうした人間の特性を踏まえたうえで、「『近くの経験だけに捉われないという教訓』を持ち、日頃から(最悪の事態を含めた)“最大公約数”で災害をイメージしておくことが重要」(山村所長)だ。

「これらの訓練は、まったくもって想像力を欠いている。リアリティがない」。山村所長は、2月に東京都などが行った1万人規模の『帰宅困難者訓練』を例にこう指摘する。

 この訓練は千代田区や新宿区、豊島区の民間の商業施設や駅などで実施された。その舞台の1つ、伊勢丹新宿本店では、10時開店前の30分を利用して訓練が行われ、約3000人の従業員が2500人は客、500人は従業員として参加。JR新宿駅でも同様に朝の通勤ラッシュが一段落した10時頃、新宿駅構内の一角にブルーシートが敷かれ、“利用客”約150人が1ヵ所に集められて保護・待機させられた。

 しかしよく考えてみてほしい。JRや私鉄各線が乗り入れる新宿駅といえば、1日の乗降客数が360万人を超える世界1利用者の多い駅。JR新宿駅だけでも1日当たりの乗車人員76万6000人というのだから、150人規模の利用客保護訓練は、全くもって現実離れしている。


 現在、日本で行われている避難訓練は災害イマジネーションが欠け、リアリティがないにも関わらず、“シナリオ通り”に進行すれば、成功だと皆が安心する傾向が強い。しかし、アメリカでは訓練がシナリオ通りに進めば、むしろ失敗と見なされるという。なぜなら、訓練によって「課題」が抽出できないからだ。

えっと…竹槍訓練?


私はかつて、あの若田宇宙飛行士の大宮・別所小にいて、名物校長のお世話になった。この方はなんと独断で、誰にも周知せずいきなり全校避難訓練をやって、発煙筒で煙まで出した。「実は…」と壇上で打ち明けるその姿は輝いて見えた…子供心にも貴重な体験をしたと感じた。つねに中庭で学童と遊び、用務員姿で花壇を整備するような人だった。


 ◇


締めに、どうでもいい余談のなかの余談、当記事筆者のおおざっぱな職歴…
・サーバーサイドSE
WEBデザイナー、コーダー
・ヘルプデスク、オンサイト
フォトレタッチ
・射出成形金型試作エンジニア
・生産プラントにおける、ラインマン、ラインエンジニア
・土木・道路系の誘導警備
・二輪系の運送配達
以下、職業未満
・自動車整備、自作部品試作
・家電・PC修理、自作部品組込み
・市民ジャーナリスト、市民コラムニストのまねごと
ほか


どれも半端。


まあただ、忙しく働いて回ってたり学校に張り付いてる、マジョリティな人々と違い、
手すきで、地域に張り付いてる人間とは、有事の際に、かように『役立つ』ということですね。アイドリングポジションの人間を、あまり杓子定規に全否定なさらないほうがよろしい。
大雪の日にも、日中ずっと、地域一帯を、雪かきできますからね。
災害や事件があれば、マスコミの駐在員みたいに急行して取材して、詳細記事をすぐ発行できる。


片方が全部よくて、もう片方が全部だめなどという例は滅多にない。
それぞれの長所、短所、両方を把握しておかないと、問題は解決できない。