先従隗始・温故知新

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BWRが松下なら、PWRはソニー


BWRが2サイクルエンジンでPWRは4サイクルエンジンともいえる。
後者はとにかく構造が複雑で配管が多い。福島並みの震災津波があったら、BWRよりさらに対処できる余地が少ないことだろう。


平時より配管亀裂損傷で水漏れの事故が相次いでいた…華奢なのだ。これは1次冷却水にホウ酸を多く混入しているために金属配管に錆が好発するためでもある。


PWRとは加圧水型という意味なので当然、炉内圧はBWRより高い。
PWRは冷却水系配管が炉心の1次系と発電タービン側の2次系に分かれており、BWRみたいに事故時に単純に送水とかいったわけにはいかない。この構造により普段は1次系における人的作業を減らし作業員の被爆量を減らしているのだ。炉心と隔離された2次系配管には基本的に放射線源がない。


ちなみに敦賀1号機は福島第一の事故炉とまったく同型の骨董品40年もの、GE社Mark1初期型(イソコンつき)だ。現地ではこいつがベントしたらしき広大な面線源が広がっている。原発12km地点の松原高校付近で地面のどこを測っても0.3〜0.5μsvであった。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/344941.html
 福井県内にある原発7基の再稼働差し止めを滋賀県の住民らが求めた大津地裁の仮処分審で「材料や機器劣化による原発事故の危険性は関西エリアが最も高い」とする井野博満 東大名誉教授の意見書を住民側が提出することが20日、訴訟関係者への取材で分かった。

 井野氏は意見書で、原子炉の健全性を評価するため圧力容器内に置かれた試験片の耐性を分析。「最も劣化が進んだ九州電力玄海原発1号機(佐賀県)に次ぎ、全国でワースト2〜6が福井県に集中している」と指摘し、事故があれば近接する関西地方が大きな被害を受ける可能性を示した。

http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/fukui_req20110608.htm
4.タービン動補助給水ポンプに全面依存する危険について
 3月30日付の国の指示が示したチャート「PWRにおける津波発生時の事象と対応策」では、炉心冷却は「タービン動補助給水ポンプによる蒸気発生器2次側への給水冷却」に全面依存しており、関電の対策もそれに従っています。
(1) タービン動補助給水ポンプは原発の各号機に基本的に1台しかなく、安全性を保証するための多重性を満たしていません。

(2) 各原発では、このポンプはディーゼル発電機と同じ階にあるか、より下の階にあります。ディーゼル発電機が機能喪失するのに、なぜこのポンプは健全だと言えるのでしょうか。

(3) このポンプはこれまでしばしば故障を起こしています(2000年代だけで6件)。それなのに、地震津波に襲われた条件のもとで、けっして故障しないという保証はどこにあるのでしょうか。