先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

武蔵村山音頭…じゃなく線量測定巡業


志村、うしろ、うしろ!…にホットスポット。まあ志村は東村山だけど


最初に、関東でもホワイトナイトな透明性対応で知られる23区北部の北区や足立区。
これの対応基準を掲載しておく。
『距離によらず、0.25μを超えたら除染』

http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/emergency/728/072878.htm
 区では9月20日、今後の放射線対策として、区の施設で測定した空間放射線量が毎時0.25マイクロシーベルト以上の数値が測定された場合、その箇所について専門機関で再測定し、なお毎時0.25マイクロシーベルト以上となった場合に、除染等の必要な措置を講じることとしました。

まあ、実際には5cm付近までしか近づけないようだけど。実際の職員からのメール返信を見る限り。
だが、空間1mで1μ超…で判断して『逃げてる』文科省と一部自治体より遙かにましだ。女神のようだ。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111115/1321329150

2 最大毎時0.80マイクロシーベルトの空間放射線量を測定した場所は、

町会事務所手前(明治通り側)の雨どい出口、地上から5cmの高さです。

3 測定場所は、雨どい出口が4ヶ所ありましたので、各地点で、地上5cm及び1mの高さを測定しました。

地上から離れているので、紙やビニール等は敷いていません。

いかが文科省ガイドライン。逃げたい自治体はこれを準拠にしている。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111021/dst11102121120019-n1.htm
高線量地点は連絡を 文科省ガイドライン策定


地表から1メートル地点の空間線量率が、周辺より毎時1マイクロシーベルト以上高い数値が検出された場所を地方公共団体や市民団体が見つけた場合、文部科学省へ連絡するよう求める方針を決めた。


 ◇


では計測レポ。
きょうはオフにするはずが
線量計を持ち歩いてしまうといつの間にか測ってしまう。


すぐ隣で近い、武蔵村山市内の巡業と相成った。
今月は遠征続きで、自腹が大半なので、予算が続かない。


『線量相場』は、ほぼ『南関東と北関東南部で一様(松戸柏など広域ホットスポットを除く)』なので
ここらへんもやはり相場通り。
雨樋出口が
土壌なら1μ付近、芝生だともうちょい多い。
コンクリでセシウム浸透型だと0.7前後。
(詳細は、原発カテゴリの記事を参照http://d.hatena.ne.jp/geasszero/searchdiary?word=%2A%5B%B8%B6%C8%AF%5D


青梅市結城市など、田舎のノンビリ自治体は(ノラリクラリかもしれんが)
補償から逃げ切りたい中央政府文科省の甘過ぎガイドライン通り(福島県にしか通用しないレベル)
『空間1mで1μ超えだけ除染対応する』
に準じている。まったく東京や関東の役に立たない基準だ。
北茨城市那須塩原でも0.1であるのはNHKの毎日の報道でわかるとおり。


23区でも北部はむしろ、松戸・柏の近隣で準ホットスポットであるため
中央政府の基準など無視して、積極的である。
北区の事例でも、自治会館は公地民地がグレーだが、さっさと除染作業に入ってくれた。上述の通り。


武蔵村山市は、その中間の、中途半端な基準である。
『空間1mで安定的に0.2μを超える場合』
これも…松戸柏でも、ほとんどそんな地域はない…しかしあすこらへんは雨樋線量が5〜10μなんてザラだ。
むろん福島の多くの地域では、空間1mが1μの環境で生活させられているのだが…
かと思えば会津若松など0.2もいかない地域もある。


ただ武蔵村山市は担当者がフランクで、通報や意見を聞くタイプ。
こちらの線量計や計測法などにも興味はあるようだった。


青梅市入間市は、話など聞いておらず、
隙あらば役人の権力プレッシャーによって追い返すごろつきである。それに比べたらだいぶマシ。


とりあえず「関東で空間1m線量なんて無意味ですから、地表5cm未満の線量で対応しないと駄目です」とはアドバイスしておいた。
空間で計測できるほどセシウムが豊富なのか、
地表まで計りにいかないとホットスポットが見つからないのか、


これは科学的な性質の違いだ。
一緒くたにしてはいけないのである。




まずは三ツ木の消防団倉庫。
雨水浸透式のアスファルトは、土壌と同じく、浅い地層にセシウムをキャッチし、ため込む。


萩の尾自治会館、寺社を兼ねている。
ここは敷かれた砂利が線源から3cmは線量計を遠ざけてるが、砂利をどかして密着すれば1μだろう。


中藤の歩道橋雨樋を以前測ったので、近くの公園兼自治会館の雨樋を測る。
芝生か…ため息をついた。雨樋+芝生(苔むし)は最悪だ。


案の定けっこう高いので、遊んでる小学生たちを呼んで数値を見せ、雨樋には近づかないよう忠告する。
ちゃんと助言しないと「公園全部やべえ」とか勘違いして逃げ出そうとするので、線量の範囲をよく説明する。
とりあえず、雨樋には近づかないと言うことは理解したようで、あっちのブランコとかで遊び始めた。


隠したってしょうがない…小さい子供にとっては、大人の倍近い線量の影響を受けるのだ。
背も低いし、内臓も皮膚も薄いし、細胞分裂も活発だし…
ちゃんと教えてやるしかない。


すぐ市役所に行き、環境課の担当者に説明。
青梅市と違い、ゴロツキっぽい追い返し対応ではなかったのでやや安心。
すぐには動いてくれないとしても、将来的にずっと動かないわけではない。
行政とはそういうものだ。貝のような石頭行政だけがいつまでも動かない。短期は禁物。


民地では対応しづらいというので
(まあね、日の出町の梅ヶ谷峠も、土砂崩落は民地だから行政は動かなくてずっと通行止めだったしhttp://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111121/1321840503
すぐ裏にある建物の雨樋線量も計り、参考にと、また参上して通報しておいた。


こういうのは嫌がらせとかいった感情的行動ではなく、必要な追加情報だから。
すでにわかってる人間がリードする…公民とか政治とかに限らず必要なことだ。


そんなことより、帰路に立ち寄ったコンビニに公安筋っぽいゴロツキ男が待ち伏せ
携帯で通話しながらにじり寄ってきて「てめえころすぞ」などとささやくのはいかがなものか…


その公安なり右翼さんの、お子さんお孫さんだって数年後、発病するかもしれないのに、病欠を重ねるかもしれないのに…
お父さんとしての公安や右翼がおれにつっかかてきても
彼らの子供や孫はむしろ、後で俺のようなボランティアに感謝するのではないのか。


短絡性急はよくないね、特に原発事故関連は。


 ◇


本日分の、測ってガイガー投稿。
http://hakatte.jp/spot/27365
http://hakatte.jp/spot/27366
http://hakatte.jp/spot/27367
http://hakatte.jp/spot/27368


測ってガイガーは運営者からして素人なので、計測などしたことない人々なので
見当違い、迷信を信じている、『ド素人』だらけ。
ゆえにあそこの報告数値の大半は、見当外れか、無意味なものだ。
http://hakatte.jp/spot/27337
0.772などかける必要がない。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111021/1319118740
冒頭説明文(KEK研究所教授、野尻氏の主張の通りhttp://nojirimiho.exblog.jp/14456384/
http://maps.google.co.jp/maps/ms?msa=0&msid=216896075475772757370.0004af5254669affdb05e


知らない奴は、馬鹿なかけ算をして、見当違いの数値を出す。
よしんば0.7をかけるとしても、0.25までの話だ。
ガイガー管方式の線量計は、低い数値が苦手だからだ。
なのに0.772神話を信じ込んでる『ド素人』は、1μ近い数値でも0.7をかける始末…


測ってガイガーが、達人の計測者によって開設されていれば
バッチリとFAQ解説がついて、同じ誤りいつまでもさせないはずだが…
こういうサイトはお金儲けでひと当てしたい中小ITベンチャー企業がつくるサイトなので
数値計測投稿の、数さえ集まって、集客できれば、
内容の『質』は二の次なのだ…馬鹿な話だが
(私は元々、都心でSEやってたので業界事情に精通している)


結論:測ってガイガーを閲覧するときは、
投稿者の質が、玉石混淆ですので、投稿者ひとりひとりをよく見極めてから利用しましょう。