先従隗始・温故知新

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雪国と関東都市部の雪かきは同じではない


雪国、こと郊外や田舎:
ラソン雪かき。どうせ終わらない。またすぐ降り積もる。
長時間やってもバテないような作業。
住民は雪に慣れており、あくせく完全除去しなくても大丈夫。


関東など都市部:
スプリント雪かき。すぐ溶けて凍るので、翌日に持ち越すと大変に危険。
日中に一気にすべて片付ける。時間との戦いである。
住民は雪に不慣れであり、ヘタに放置すると事故と怪我に繋がる。


前者の作業は詳しくは知らないが、(ググればいくらでも教われる


後者の場合、雪氷を、
置くのか、溶かすのか、
事前に見積もり計画し、作業中には瞬時に割り振らねば行けない。


水はけと水路はよく考えないと、どぶ板の位置はすべて把握しないと、
水たまりだらけになったり、これが一晩を経ると凍る。
片側にしかどぶがないのに、どぶがないほうにぶっつむと
道路に川が出来て、乾かず、一晩で全面が凍る。


頭を使わねばいけない。


要するに、土木工事、道路舗装なのだ。水回りと歩道と車道とを、一気に設計施工構築する。


日向に均等に撒いてアスファルト温度による、あるいは車が踏みならす、
ことで溶かし、下水に流れることを狙う。


雪国のように一カ所にぶっつむことばかりすると、そいつらは中々溶けない半永久凍土となる。
後で困らないよう、積み方をよく考えなくてはいけない。
雪国と違い、太平洋岸の住宅地は、雪氷の置き場所が考慮されていないこともある。


日向や幹線道路に恵まれていれば、どんどん撒くのもアリだ。車への迷惑を考慮しつつ。
日陰と横丁ばかりなら、積み場所の確保となろう。こういう地域条件では下水やどぶや小川などに恵まれないことも多い。


とりあえず今日は、家の前は15分で片付けた。
長々やってもしょうがない。金属の雪かきスコップで一気にやっつける。
氷になってたら砕氷してばらまく。
ツールとテクニック…要するに頭を使えと。
小さいスコップやプラスチック雪かきでは、いつまでも終わらない。
大体がプラ雪かきって、雪国の粉雪をどかすツールだろ。
関東で一気に路面の雪を除去するなら、金属製の、しかも縦長の雪用スコップじゃないと使い物にはならない。
特に翌々朝以降は氷になるのでプラでは歯が立たない。
さっきも戸建て新築中の、土建のニイチャンが、プラ雪かきで全然進んでなかった。


ドカタですらツールを誤ると、計画を立てないと、ダメなのだよ。


コツはもうひとつある、自分ちの前だけやらないことだ。
それでは、自分勝手で尻切れトンボな、つぎはぎだらけの、道路工事公共事業だ。


自分が通行する道路を、可能な限りぜんぶやっておく。
ヒマが限られるなら、細い道をつくるだけでもいい。
でないと「ウチの前は安全だけど、隣の家の前で事故が」ということになってしまう。


歩道、車道、四輪、二輪、いずれの都合だけで考えてもダメ。
たまに、カーブ前にある家が、平気で路面に雪を捨てて踏ませて溶かそうとしている。
二輪を殺す気かと。


まさに街づくり、まさに道路、市街地の設計計画なのだ。