先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

シャングリ・ラとか
ソラカケとか

微妙に脇から主役声優を持ってくると、あんがいおもしろ、目新しい、らしい。



ソラカケDVDのCMにミクが出てるのだが
あのマシンボイスって、ブキミ、未完成、じゃあ??声優の直しゃべりのほうがよくねえ?

と、正論で冷めていられるのは、20代前半ですらないからなのかどうか。

つまんないツールやメディアでも喜ぶよな。いまや。

10年前の10代はまだ、オハナシで感動できないとブーブーいう人種がけっこう多く生き残っていたような。
すでにガンダムW万歳みたいなのが出てきていたけれど。


若手のものずくり能力が落ちているから、
生むよりも買うだから、姿勢が、

あれで満足するんだろう、もっと高いレベルのものは出てこないんだろう、と納得はしている。
以前一度、調査検証したしな。


戦後すぐの世代は、
王侯が鑑賞するオペラ歌劇みたいな、
重厚な、王政や貴族が擁護して洗練させたような、

ああいう重厚な文化に触れて育った。

そのデータを、一次投入するモノだから、

ものすごい作品が次々と生まれた。

ルーツをひもとくと、名だたる作品群だったのだ。

でもいまやミクで喜んじゃう世代は、アニメを見てアニメを作る世代の、そのまた下の消費者だ。
従順な消費者の、燃えかすみたいな。

divideされている。
王侯や政府、各国政府が奨励し洗練度を高めたような、
文学や演劇からは、もはや隔絶されている。アクセスがない。

プアDB。

現代のオタクだけで狭く作り込んだストレージにしか、アクセスしない、できない。


デジタルディバイドなるものは、未来世代優位だが、

カルチュアディバイドともなると逆に、現文明継承の資質を疑わせる、未来世代にとってつらいことになってしまうだろう。

デジタルだけで、やってけるか、やってけねえだろうなあ、

という危惧はある。どうにもならんし、時が来たら来たでやりくりするしかないんだが。


アキバ文化は華やかしいが、

そういう表裏一体、光と影の上にある、ことは覚えておいてもいいだろう。


(一例)
ハヤオと
ゴロウ


いやアニメじたいは、今でも輝いている。リリースが絶えない。

でも、アニメ自体はフォーマットとしては古いモノだ。
南極観測船しらせ(退役)より古い。
グラディウスⅢ発売でグランゾートな1989年に入学し今年卒業した安蘭けいよりも。

なにか、
ポスト放送
ポストアニメ

みたいな媒体を生もうとすると、どうにも、どれもこれも陳腐でな。
こと日本は狭い。マニアックになる。

ネットは所詮、オモチャ止まりなのかな、やっぱ。そういう特性なのか。

若い世代が、こんなすごい新しい一大媒体を作った、
なんていうのはもう、時代じゃないのか。

文明は飽和している。
コンビニ弁当も、値引きしましょうという時代だ。
新品よりはリユース、リサイクルだ。

インターネットをもって、
欧米フロンティア型の経済システムは打ち止めなのか。

いまあるインフラの中で、表現していく文明期が、はじまっているのだろうか。

家庭を築くまでの、20世紀までが終わり、
家庭が構築されてから何をやるかという21世紀以降なのか。


もうこうなると、アルファネットやUNIXを生んだ世代にタイムトラベルで来てもらい、
現代のインターネットをいじらせるとどうなるんだろう的な。
ジパングのノリですな。