先従隗始・温故知新

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原発を透視できるレントゲン様の撮影技術、福島原発にも活用か


これ、なかなかすごい。
X線よりさらに強力な透過力のμ粒子で撮影(観測)する。
β線はほとんど貫通できないがガンマ線X線はそれよりかなり貫通する、μ粒子はもっと貫通力がある。


医学、物理、先端技術が世界屈指の日本だからできること。21世紀だからできること。

http://www.asahi.com/articles/ASG1Q5X2SG1QULBJ00D.html
原発内の核燃料、宇宙線で透視 国内の研究グループ開発

2014年1月24日10時00分


 宇宙線を使って原発内で保管している核燃料の位置を外部から透視する手法を、高エネルギー加速器研究機構など国内の研究グループが開発した。この手法を使うと、東京電力福島第一原発の事故で溶け落ちて場所が特定できていない核燃料の位置を把握できる可能性があるという。



 同機構の高崎史彦研究員(素粒子物理学)らは2012年2月から昨年12月まで、宇宙から降り注ぐ「ミュー粒子線」の計測装置を日本原子力発電東海第二原発茨城県)の屋外に置いて観測した。ミュー粒子線はウランなど密度が高い物質ほど吸収されやすく、X線撮影のような透視画像が得られる。

 観測の結果、原子炉格納容器の形状や燃料プールの位置、保管中の核燃料の大きさなどを特定。プールでは2カ所に分けて保管している状態が見えた。


http://mainichi.jp/select/news/20140124k0000m040090000c.html
 高エネ研の高崎史彦研究員は「計測装置の放射線遮蔽(しゃへい)を強化する必要はあるが、技術的には福島第1原発で使用できる」と話す。

蛇足
https://twitter.com/Mihoko_Nojiri


どこまで正確か不明だが参考に
http://commutative.world.coocan.jp/blog2/2009/05/post-104.html
とりあえず中性子線とちがって質量は高いために減衰力も高いと。
よって被写体内部の密度の違い(密度差分布)を受像できる。



以下は日刊工業

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140122eaac.html
 エックス線や中性子線より透過能力に優れているが、密度の高い物質に対しては吸収される。