先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

原発事故から2年までにあらたに判明した、3号機爆発までのプロセス


おれの311のツイッター

http://twilog.org/kasumin777/date-110311
地震ナウ。東北震度6の余波なので、東京都はいえど、時間が長い…揺れも大がかりだ、震度は2,3くらいだけど、いつもと違った…大丈夫か仙台

posted at 14:50:20


青梅市は山岳部で岩盤質…関東大震災すら揺れず古い建築物が今も多く残る。自宅は青梅駅付近で海抜200m…多摩川渓流沿いの絶壁(岩盤質)の分譲マンションや道路橋も、全部無事でビクともしてない。
ホント、地震じたいは全然軽かったので…TVつけるまで事態の深刻さは全然わからなかった。
官邸&青梅市役所には大まじめに「有事の際、東京都内で臨時政府を開くなら青梅市にしろ」と提案してある。


きょうのNHKニュースウォッチ9にツイッターで意見。

kasumin777


やっぱりNHKニュースともなると、無難で、観念的な、ツイートしか番組で紹介しないな… #nhkw9 #NHK


@nhk_news震災の年は浜通りJヴィレッジまで、翌年は飯舘村浪江町まで、放射線量調査にいった。津島地区の雨樋は550マイクロ…長泥は330マイクロ…そういうことを防護服もマスクも自分でそろえてやってくれば、風化なんてなかなかしない…だから今年も行きます #nhkw9


@nhk_news 震災の記憶の風化と言いますが、むしろ震災直後から国家経済維持優先で「忘れろ忘れろ」の風を…大都会中心に吹かせていたではないですか…状況が変わると真逆のことを言うのは調子がよすぎる…そういう『一貫性のない国政』だからうまくいかなくなっているのでは #nhkw9

おまけ…きょうのニュースウォッチ9の最後に大越が捕手やってた件

学生時代

新潟市立石山中学校を経て新潟県立新潟高等学校卒業後、浪人生活を経て[2]東京大学文科3類入学。新潟高校では2年次に強肩の捕手として甲子園を目指した。翌3年次に投手へ転向し、春の県大会で準優勝したが、夏の県大会はベスト8で終わり、結局は甲子園出場の夢はかなわなかった。東大進学後も野球部に所属し、強肩と野球センスを生かした右アンダースローの投手でエースとなり、東京六大学リーグで通算50試合登板、8勝27敗、防御率3.52、142奪三振。8勝は東大の投手では5位タイ。神宮球場ではホームランを打っている[3]。「東大だったんだから頭脳派だったんでしょう」とよく言われるというが、むしろその逆で力と気迫を前面に押し出す投球が身上だったという。本人は「8勝も東大としてはまずまずだと思うけど、それよりも27敗を誇りに思う。よくここまで使ってもらえたと思うし、よくここまで投げぬいたな、と思う」と語っている[4]。

1983年には太田誠(駒澤大学野球部監督)によって、日米大学野球選手権大会の大学日本代表メンバーに史上初めて東大から選出された。その時の大学日本代表メンバーには明治大学の広澤克己、竹田光訓、日本大学和田豊、法政大学の小早川毅彦らがいた。大越は第三戦で二番手投手として登板している[5]。大リーグのセントルイス・カージナルスで活躍したマーク・マグワイアとの対戦経験もある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%B6%8A%E5%81%A5%E4%BB%8B


 ◇


http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0310/
NHKスペシャル
3.11 あの日から2年
メルトダウン
原子炉"冷却"の死角
http://www.dailymotion.com/video/xy4cg1


この番組は、国会事故調が報告書(書籍)をまとめた時点では判明してなかったことも明かしている。
おれは震災当日から7月頃までほとんど家にこもってネット情報収集や井戸端会議(2ch原発板から専門家ツイッターアカウントに至るまで多彩)にいそしんでいたから、日々の原発関連報道も時系列を覚えているし、色々とくわしい。


事故調報告書の時点では確か
・FP注水のためにRCIC停止し、しかしうまくFPが入っていかず、これは炉内高圧のため
…というまとめ方だったかと思う。んでRCICリブート試みるも失敗してドカン。


NHK取材はその後の専門家による再現実験や、東電の内部検証会議などを追って
・FP注水自体はうまくいっていたが、経路上に未確認の主復水器バイパス系統があったため、そこからFP送水の半分以上が主復水器にいってしまった
…ことを明かしている。


おれも某業界のエンジニアの端くれであり、いかな工業製品プラント類であっても、構造レベルや技術常識レベルでので把握理解は可能だ。
炉内のハイプレッシャーが一因で、かつなんらかのリークがあるというのはすぐ察することはできた。というかこの作用機序は爆発事故直後にはネット上では気づかれて指摘されていたが…


事故原発3号機、当時の炉内圧は3気圧超。しかし熱源がない復水器は当然に1気圧。
よってバイパス系統がとても細い配管でも、多くの送水はこちらへ流出し、復水器がある室内を漏水だらけにした。
途中にはポンプがあるが、内部のスクリュー構造上、これが動作していないとワンウェイではなくスルーになる設計だった。
通常運転中はともかく震災で停止後であるから、当然にポンプは停止中。


番組では、さもこのFP送水がうまくいってればメルトダウンが防げたように言っていたが、そうだろうか。
4気圧とかそれ以上になっていく炉内高気圧…『消防車の低圧ポンプ』でどこまでやれたやら…そういう圧に対して送水するような設計ではないし、何日も常時作動する想定もしていない。
いったん露出して何千度もの温度上昇を持続し続ける、一部溶け出している核燃料…へたに水をかけることでの水蒸気爆発やジルカロイ水素発生反応の助長…なにがあるか、わかりやしない。


あの原発事故の時系列を知れば知るほど、せいいっぱい日本の神様は助け船を出していた。


汚染物質は飯舘村を超えず、福島市まではあまり汚染物質がやってこなかったとか
たまたま燃料仮置きプールが漏水しなかったとか
4号機は送水しないとなすすべがなくてプール内燃料が露出してしまい、それと同時に過熱して溶け出す
…はずが3号機から配管を通ってやってきた水素ガスのおかげで建屋が爆発して上から送水可能になったとか…



神仏の性質を知る者ならこう言うだろう…
「カミは最初は甲斐甲斐しく助けてくれる…『こんなモンで済んだ』といううちに、やめておけ」
と。
次はないか、あってももっと助け船は小さい可能性が高い。神仏の加護とか神風みたいなのに甘えてはいけない。


番組では、東電や霞ヶ関は「一度も、電源喪失メルトダウンを想定した『非常用設備』を作動させる訓練をしたことが…一度も、なかった」
と明かしている。これはアメリカやスイスでは絶えず行われていることだ。設備配管も必要に応じてすぐ改修されるが、日本ではまず設備改修などやらない…「やると共産党にかみつかれて安全神話が崩れるから」
番組では米9mile原発を現地取材し、http://www.nrc.gov/info-finder/reactor/nmp2.html
IC動作訓練をしていること、FP専用ショートカット直通配管を福島事故後に設置したこと、を紹介。
だがそういった改修が行われたのはまだ日本では東海原発のみ、工事中も中部電力など2電力のみ…おなじ震災が起きればおなじ設計ミスで同じ爆発をするおそれが全国の原発にはある。




1時間後のNHK教育ETV
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2013/0310.html
何が書かれなかったのか
〜政府原発事故調査〜
実は、調査にあたった元委員の多くが報告書に満足していませんでした。新たな安全規制の原点となる事故調報告に、一体何を書くことが出来なかったのか。なぜ書けなかったのか。


ここで検証役の畑村さん(東大教授)が言ったことに、技術者のおれもまた納得する。
「事故当時、水位計が機能しなくなったのは、水位計配管内で突沸が起きたからだろう、どうせ原発技師たちは「ありえない」とか言うだろうが、私はそういう彼らの方を信用できない」


だいたいがボーイングスペースシャトル原発…事故を起こすまでは自信過剰で、人の話を一蹴するぐらい石頭でね…
そういう連中が、他人の指摘や忠告を無視し続けると、大事故が予約される。


…いずれの検証者も「役人に裁量権が一任されていることが大問題」で一致してる。
しかも中央とは言え課長クラス…大勢いる課長が、縦割りで、保身意識で動く…
こういえばみなさん納得だろう「保安院つかえなすぎ」と、事故当時の報道でいらいらしたでしょう。


日本には、世界中と戦える、遠征して進駐できる、ほどの軍隊がない。
だからシビアアクシデントの最悪の最悪の事態を想定し、つねに厳しい事故訓練をしないような、そういう日本国には、原発は無理なんだよ…
しかも、世界有数の大地震・大津波大国…
リーダーシップ=軍事用語。平時は民主的な議会と総理による支配でもいいが、有事には軍の司令官が一人で全権委任されるという非民主的システムを指す。
…ただ事故原発ではむしろ吉田所長が全部決めるために大行列ができて、それでいっこうに決済が(中央司令部側の事態把握もまた)進まなかった。これも結局は官邸やホワイトハウス、幕僚本部のような、タスクフォース組織が整備されていなかったからだ。


原発事故はいわば大戦争レベルで、国家が終わるかもしれないという非常事態で、だから軍がないならやめとけと。(いまさら日本軍なんかつくったところで遅すぎるけどね…その日本軍は急ごしらえで機能しないし、世界中で戦争して進駐してくるわけじゃないし、核兵器保有したり国際社会の安全保障を主導したりするわけでもないし…)


何もかもが、すでに遅し。


 ◇


事故原発作業員ツイッター

https://twitter.com/Happy11311
3月5日
大越キャスター、首までチャック上げてテーピングしないと汚染するでし(-.-;)それじゃ作業出来ないでし(>_<)


3月5日
@sennomiya 首が太い人が上までチャックあげるのは結構苦しいんでし(^_^;)
@hanehibiki 東電が云うSBOの第一の原因である津波対策を国や東電が未だに着手しないのは理解出来ないでし(-_-#)



3月8
ただいまっ(^O^)今日も無事終了でし。今日も暑かったなぁ…。今日は現場からJVに帰った時、身体サーベイの退出モニターにかかり、体育館で入退域のバーコードを読みとらせ、体育館を出たらフジテレビの人にインタビューいいですか?って声をかけられた。
続き:東電広報の人と安藤優子キャスターもいたけど、「忙しいので…」と丁寧に断わり帰ってきたでし。昨日はテレ朝の古館キャスターが来てたみたいだけど、会わなかったなぁ
古館さんアゴ紐ちゃんと締めないとダメでし(>_<)


3月9日
東日本大震災3.11から2年が経とうとしてる中、今月の3月25日には富岡町、来月4月1日浪江町警戒区域再編により、警戒区域が1F原発から約10kmに縮小する事が決まったみたい。
続き1:これによって避難指示解除準備区域に指定された地区には、泊まる事は出来ないけど、日中は人の出入りに規制がなくなり今の楢原町みたいに、自由に立入が許される事になるんだ。でもこれってオイラは、かなり危険だと思うんだ。
普通に考えて、除染もしてない区域に住民や一般人が自由に立入り出来るっておかしいでしょ。
続き7:そこで考えたのが警戒区域解除する事で作業員や工事車両の出入りを自由にし、除染を迅速に進めたかったはずなんだ。だからオイラは警戒区域解除の最大理由は、決して住民の為じゃなくて、除染作業の為だと今でも思うんだ。
続き15:国は昨日、新聞報道されたように「早期帰還者には、精神的賠償を見直し増額する」みたいな事を言い出し、大きな人参をぶら下げ、金で命を買うような国になってしまったかもしれない。国や自治体はどんな手段を使っても1日でも早く住民に帰還して欲しいんだろうね。
続き16:でも、それは住民の為じゃなくて自治体の維持や存続、国のエネルギー政策の為なんだ。昨日の新聞みて富岡に家のあるオイラの仲間も「ふざけてるよなぁ、人をバカにしすぎだよ」って怒ってた。国や自治体や企業のいう事を決して鵜呑みにせず、自分や家族、子孫の命は自ら守って欲しいな。


続き16:あとマスコミやメディアや研究機関の人たちには、警戒区域解除されたら直ぐに富岡町浪江町に入り、独自に汚染モニタリングを実施し、速やかに公表して貰いたい。国や自治体が発表する数値と、いかにかけ離れた数値なのか、きっとはっきりするはずなんだ。


3月9日
続き8:そこで今回の富岡町浪江町警戒区域解除なんだけど、これは楢葉町の場合と比べて、かなり危険だと思う。楢葉町も確かに汚染してるけど、富岡町浪江町は汚染レベルの桁が違うんだ。今までの警戒区域解除と全然違うという事なんだ。
続き10:オイラが一時帰宅した時に計ると平均で0.02mSv/h位でホットスポットはその10倍の0.2mSv/h位ある場所も存在する。これって1Fの構内のヤードとたいして変わらない数値だし、むしろ新しい砂利や整地した1F構内の方が低いよ。
続き11:0.2mSv/hって4号機下の作業場所とあまり変わらない線量だし。そんな除染もしてない3.11から時間の止まった手付かずの場所に今月3月25日からいきなり「自由に入っていいですよ」なんて有り得ない。国や自治体やゼネコン元請けは、人の命なんてこれっぽっちも考えてないよね。


フジテレビで「土曜プレミアム突入!福島原発に挑んだ男たち〜激闘秘話!命と執念の12日間」が始まった。
1号機爆発の時は構外にケーブルとバッテリーを探して、かき集めてたんだよなぁ…。でも爆発音と煙は見えたでし。
オイラ達作業員はこの2階の会議テーブルとモニターの廻りや下の階にみんないたんだよ。だからテレビ会議のやりとりは2階にいた人は作業員はみんな聞いてたよ。
3号機爆発の時は建屋でケーブルひいてて、死んだと思ったでし(>_<)
自衛隊怒ってる。これで自衛隊も不信感抱いて協力的じゃなくなったんだよな。
オイラも3号機爆発のあと、「もういいから、ここから離れろ」って指示されて避難したんだ。
このあと、16日からの対応は50歳以上の人が中心で作業してたんだ。
オイラも志願したけど「お前の出番はあとから必ず来るし、その時は連絡するから今は休んどけ」って言われた。でも1Fの作業員の事が気になって仕方なかった。
オイラは親に1Fで作業してるって言えなかった。親に言ったのは1年以上たってから伝えたでし。


3月10日
21:00からは録画予約したけど、Nスぺ「メルトダウン 原子炉 "冷却" の死角」を見るでし(^_^;)
オイラ達は津波来たときは、人員点呼、安否確認中だったんだhttp://www.youtube.com/watch?v=VBWR99hzIAo。たぶん引き波の時だと思うけど、津波風が西側から来て突風と雪が舞い降りて来たんだ。
3.11の22:00頃はGM管100 kcpm振り切ってて、GM管壊れてると思ってた。オイラ達は線量計も持ってないし、一晩泊まってたからいくら被曝したかわからないんだ。
2号機RCIC、1号機だとHPCIなんだけど、HPCIは1号機原子炉建屋の地下にあったから水没したんだ。だから1号機はIC頼りになったんだ。
なぜ?今までイソコン動かした事ないの?って思うかもだけど、IC(イソコン)の動かした事ないのは、イソコン動かすにはフィルター付いてないし、生蒸気(放射性物質)出るから今までやってないんだと思うんだ。
一本の配管が原子炉までバイパスなしでつながってる配管なんて、既存の原発では一つもないよ。だから、いくら訓練しても意味ないんだ。オイラは以前にもつぶやいたけど、外から高圧注入できる専用の配管が必要なはずなんだ。それもないのに再稼動なんてしちゃダメなんだ。
続き1:それに高圧力になった原子炉に冷却水を注入するには、それ以上の圧力が必要だし消防車じゃダメなんだ。いつも訓練見てて思うけど、消防車で冷却水を簡単に入れらる状況じゃない事は1Fをちゃんと検証すればわかると思うし、規制庁だって電力会社だってわかってるはずなんだ。
続き2:今の対策は世間的なアピールだけで、実質的じゃないんだ。本格的にやるには相当な時間と予算がかかるからね。ただの目くらましでし。

http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120715/
浪江町津島、雨樋線量550マイクロシーベルト(付近の地表1mは3〜7マイクロ)
おそらく双葉町では2〜3ミリシーベルト


だいたい地表1m線量の10〜100倍が雨樋出口の地表面線量なので
ハッピーさんは富岡だかの自宅の敷地内に200マイクロのとこがあるというので、雨樋出口は最大20ミリシーベルトが存在するのだろう。へたなレントゲン撮影よりも高い。CTで50ミリぐらい。