先従隗始・温故知新

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青梅・御嶽神社行きの坂道で練習(激坂特訓向き)


前回の記事
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120903/1346670571


ここらで有名なのが風張林道。奥多摩周遊道路へのショートカットだがかなり勾配があるという。
そこまで遠征しなくても、青梅市内で激坂特訓できるスポットはいくつかある。


御嶽神社参拝ルート
(他の方のを、参考にhttp://esprit-de-nord.cocolog-nifty.com/blog/mitake.html
ただし麓のケーブルカー駅より上はあくまで居住者向けのギリギリの狭い道なので、軽トラックが頻繁に通るし、こちらは徒歩でも自転車でも譲らなきゃいけない。周遊のように我が物顔だとNG、大勢で詰めかけるのもNG。3人組が限度だと思う。朝5時過ぎぐらいがすいてていいと思う(クマ、鹿などに注意)
序盤は30%なので押すしかないだろう。


軍畑線の登坂
都道 軍畑線を軍畑大橋〜軍畑駅のとこから吹上トンネル方面へ上がっていく。ややゆるいが長いので筋トレになる。下り坂の終わるあたりに一本木がありT字路になってるので、そこで折り返してまた上り下りして、往復トレーニングという手もある。


・小沢峠、付近の集落の山道
いうまでもなく大会もおこなわれるダウンヒルスポット。


鎌倉市扇が谷にある海蔵寺の手前、扇が谷坂
は神奈川県だけどwあと鎌倉山もあちこちに急坂が。だがなんといってもあの有名なロケ場所、鎌倉高校前の坂道はきついよー、江ノ電踏切こえてすぐ右折してもきついよー、眺めはすばらしいけどね。あと笛田公園のとこも麓から来るとものすごいキッツイとこがあるw


昨日は御嶽へいってきた。麓の駅までで折り返し。下りは50〜60は出るがブレーキ性能が低いので抑えめに。小さい孫連れのじいちゃんとか住んでるので。
やはり空気が薄いわけではないので、周遊より少しはこぎ続けられる。
看板は15%とあるが瞬間20超えしてると思われる。
青梅駅からなら9kmなのでケーブルカー麓の駅で折り返しても往復20kmちょい。これが着地が風張峠になると80kmはある。
御嶽でもかなりきつい坂道なのだが、20kmでは帰宅しても大して疲れてない。入浴もみほぐしマッサージも適当で済ます。
まあでもさすがに実車重16kgで20−1.75タイヤに40T-28Tでは周遊や御嶽のノンストップは無理だね。せめて11kg、20−1.5に36T-28T以上で試したい。


オレの場合は折りたたみシティモデルなので、ロードと違い、林道も立ち寄れる。


きのうも序盤は、馬引沢峠にいく林道の中間まで走ってクロカンを満喫。かつ森林浴…しかも貸し切り状態。1.75でも20インチで車重15kgだから出来る芸当。タイヤがよくサスペンションしてくれる。(ちなみに馬引沢峠=長淵山ハイキングコースこそは、自転車で崖や急坂を登り下りしたり担ぎ上げたりとクロカン満喫にもってこいのコースだ。しかも案内板がつたなくけっこう迷うw)
そんでガレ場道ダウンヒル(本当は馬引沢峠まで登ってからの方がダウンヒルは楽しい)を終えてから吉野街道で御嶽参道へ出向いた。オンオフをクロカンできるのはフルサイズより折りたたみの得意分野だ。べつにイボタイヤではないふつうのタイヤでいいのだ、空転せずよくグリップしてくれる。登山道も走れるところは走って走れないところは担ぐか押すことで対応できる。重くてでかいCTBでは面倒で実質不可能な芸当だ。
バイクもそうだが、大型バイクは大きいので重量マスが分散し、とっても重く感じ、取り回しづらい。ティッシュペーパー入りの箱を倉庫作業で扱うと、重量が分散しすぎて持ちにくくて仕方が無い。…この点で折りたたみ20インチは重量が集中しており扱いやすいのだ。上り坂で担ぎ上げるとき、崖を降りながら自転車を下ろすときに。実際やってみりゃあわかるがね。


ロードは舗装道路しか走れないので行って帰るだけになって単調でつまらない。


 ◇


道中で、一生懸命なロードくんとすれ違って考察したこと。
バイクと自転車の大きな違いは
・すごく体力と筋力をつかうハードスポーツである(バイクもレースやスポーツコースランのレベルだと大汗だけど)
・ゆえに、エクササイズ要素をかなり意識すると言うこと
バイクは、好きなのに乗ればいいが
自転車は、よりパーパス重視で無いといけない。


ロードは、時間を稼ぐ乗り物だ。都心から省力性で短時間で移動することを重視している。(よね?)
だが、それはひとつの楽しみ方、やり方でしか無い。


青梅在住なら、べつにロードである必要が無い。
ロードで23区から奥多摩でも
折りたたみシティモデルで青梅から奥多摩でも
かかる時間は大差ない。使う体力も大差ないかもしれない。


時短というニーズのためにロードに乗るのは都会人だけだ。
青梅のような片田舎では、趣味でロードに乗るので無い限り、必要性は薄い。


くだんの若いロード君は今週末の周遊ヒルクライムにでも出場するのか、時速45km程度でぶち抜いていった。
・もし本当に出場するなら「目的がある」のだが
・都会から疾走してきているのだとすれば、これもやや目的があるのだが
・同じ土地に住んでいて「おれのほうがはえーんだ」みたいな感覚でぶち抜いたのだとすれば。これには目的が無い。ただの自己満足だ。


単なるエクササイズなら、同じ時間、同じ体力消費を意識すれば、マシンはなんだってよい。
仮に練馬から周遊でロード、折りたたみで青梅から周遊、同じ時間と同じ疲れだったら、同じことだろう。
ロードで無いと出られないレースがあるならまた話は違ってくる。


ロードは本体数万円で、修理も万単位が多く、チェーンは切れる、パンクしたら即交換…手軽では無い。
折りたたみ20インチシティモデルは1万円だ。こっても3万円だ。部品も安い。


…このように、色々と経験や年数を重ねて多くを知るようになると、ワンパターンでセオリーなやり方とは、違うやり方が見えてくる。
バカの一つ覚えでロードだけが自転車ロードスポーツだと思いこんでる面々には、目を覚ませと、他のやり方にも視野を向けてみろと、言いたい。


かつてバイクも、レーサーレプリカでなければバイクにあらず…という時代があって、若い女子でもCBRに乗っていた。そしていっぱい死んだ。
そういうもんだと、ロードレーサーしかないんだと、受け売りで、右へならえで、ろくにスキルもないのにみんなレーサーモデルに乗ったから、扱いきれずに事故る者が多かった。


今の「街にも山にもロードしか居ない現状」は、あの時代そっくりだ。またやってるのかと、バカの一つ覚えを。


家の折りたたみ自転車をぜんぜん乗らずに錆びさせてる暇があったら、ロードを売却してその折りたたみで山を目指したらどうかと。むろん山沿いの片田舎にいないと無理な話ではあるが。前40T以下で無いと登坂は厳しいが。
ちゃんと整備すれば40Tでも25kmhぐらいは出る。急がなくても山がそう遠くないなら問題は無い。速度を出すから事故る。メットなんかかぶらないといけなくなるんだ。


おれは都心でバイク便もやって、社内最速、社内トップセールスまで言った。多くの死人や血まみれの事故現場をみてきたし流血も何度かした。サーキットもオフロードコースもかなりのペースで、何年も走り続けた。ジムカーナも警察主催の技能講習会もどんどん出た。
色々と知っている…交通社会とか、マシンとか。なにをどうすべきかを。


自転車の世界には、バイクのレシオの概念で自転車のそれを語れる人間があまりに少ない。どうしたことか…ロングとショートすらよくわかってないやつが、なんでロードなんかで飛ばすんだと。そんなだからいつまでもパーツメーカーは可変長のクランクを出さないんだ。スポーツサイクルなんて可変長じゃないと使い物にならんぞ、バイクのサスストローク・セッティングのようにね。150mmがいいスポットも170がいいスポットもあるんだから。身長で大いに変わるし。とうぜんロングクランクはショート効果である。ショートクランクはロング効果で重いが脚の移動量が減るので低身長者にはラクだ。


バイクも自転車もその両方の技術概念に熟達した人間が増えれば、自転車はまだまだもっともっと進化できる。いまの自転車は「自転車しか知らない片手オチの技術者」だけで作られている。ジオンの技術者抜きでつくられたガンダムマーク2のように。