先従隗始・温故知新

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福島高汚染地域への遠征でわかったSoeks01Mの欠点(バグと体制不備)


おとといはひどいめにあった。すっかりやる気をなくしてとっとと帰ってしまった。これが原発爆発直後ならばへたすれば高い被爆をしても気づかないところだった!
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120601/1338486612


・たぶん1.5L以降ぐらいなら大丈夫?1.3Lだと71マイクロで数値表示がフリーズ(カウントを数えてはいるらしい)
・以前からだが、Soeks本社にも、日本代理店を名乗るSoeksJPにも、いくらメールしても返事はない(ただのしかばねのようだ)


これじゃ、より本格的、実務的に、使いたい人にとっては不利だ。
「使い物にならない」
実務とかヘビーアマチュアのレベルでいかなる機械を使っても、やはり頼れるのは『充実のサポート体制』である。
かつてのライブドアみたいに、電話しても全部門前払いの実質ヤクザ企業では、たしょういいサービスを提供していても「怖くて使えない。」トラブルがあったら全部台無しだから。たとえば中国製のバイクやEVはどうだろうか?すでに街角でゴミになってるものが目立ち始めている。


このままSoeks社の体制側から返答がなければ、今後は大々的に「Soeksはゼンゼン駄目ダメ」と宣伝することにする。機能や耐久性ではなくアフターケア体制の点で。
いわば「使い捨て線量計…壊れたら買い換え」ということで宣伝していく。


Soeksでしかできないことも多いが…
ガラケーみたいにポケットに
・竿でつり下げて遠方や危険箇所を計測
・カウント音を頼りにホットスポット探し
・三色信号で瞬時に危険度把握



すべて、台無しだ。「いざというとき、高汚染危険地帯で、使えないのでは意味がない」
飯舘村でたった71マイクロでカウントストップした…つまり原発爆発時だったら下手すれば死んでいたか、逃げ遅れたと言うことだ。


…今後は、
・SoeksのCL以降を入手するにしても、手軽な使い捨て用途に限定(ロシア)
・主力機は、妥協でTERRA黒、できればポリマスター1703MO-1で調整(ウクライナベラルーシ


なんせ「放射能被爆環境で、生き残る」ことに直結するからね。でなきゃなんのための犬の鼻…線量計なんだ。検知できず、数値を表示できないのでは。


…ったくプーチンよぉ、おまえ一人だけ落第生だぞぉ…


ポリマスターは、カタログサイトを見ればわかるが、体制過剰である。原発作業企業が使用に耐えうるものだ。だから高い的な、典型的なBtoB仕様である。KTCみたいな。
充実のサポート体制に、修理時は代車ならぬ代替機まで無料で貸与、乾電池一本で一年間動くなど…エネルギー補償だのはあって当然。でも10万円からよ、と。しかもカウント音は出せない…調査には不向き。その代わりに「ここより高い線量を見つけるとアラーム」というややこしい機能がついてくる…基本的に1sv〜10svぐらいまで対応。


TERRAもそれに準じた体制はあるが、やはりややSoeksとおなじGM管にしては3〜4万円は割高とも思える。アラームがうるさいようなのでOFFにすればカウント音だけを聞けるかな。MOSPIC JPという企業が東京の中央区で修理受付けしている。http://www.mospic.jp/
どうも液晶の半田付けが悪いようで、数ヶ月でセグメント欠けすると報告が多い。新型のドット液晶なら多少は改善してるのか?バックライトも装備、設定内容も保存…ただ連続使用時間は2000Hから1500Hへ減。黒いのが10msvまで、Pプラスが5msvまで、どちらもベータ存在率を測定可能、どちらも実売価格に大差なし。…液晶欠けのときや夜間測定時を考えると新型がいいかなあ。
新品安売りで1ミリ上限のPが2万、5ミリのP+が3万、10ミリの黒旧型が3.5万、黒新型が4万…Soeksと上限もGM管もおなじPで2万はSoeksの倍額以上でしゃくに障るし、P+はやや高いし…、新型黒は液晶の堅牢性が向上してるのかまだ人柱時期だし…


Soeksは1万円だが売りっぱなしで実質『使い捨て』…サポート付きで5千円のエアカウンターS(10マイクロまで)にすら劣る。さてはて。


今持ってるSoeks 1.3Lは、あまりに腹が立ったので原監督がベンチから立つやいなや審判のところへ猛ダッシュし、殿がご乱心怒り心頭で脇差しを抜刀して斬りかかったのを家老らが数名で押さえつけて「おやめくだされ〜」って必死で止めているんで…なのであやうくヤフオクに出しかけたが(そもそも福島県民からヤフオクで頂いた経緯…いわば一昨日は里帰り)いやまて、アロカなどサーベイメータさえ30マイクロ上限だし、コイツは南相馬R6でゴム紐が緩んだドリンクホルダーから風圧で落っことしても、即席でつけといた板チョコフードと、密閉チャック袋に入れてあるので空気が若干密封され風船状態、…これらがクッションになったおかげで無傷で、動作したまんま、車にせんべいにもされず落っこちてたしw(封鎖地点手前なので消防とパトカーと数台しか通らないのと、おそらく現地ではみんな線量計は一目見てわかるので回避したんだろうと、あとあの辺は今も段差起伏だらけで速度出せないというのもある…しばらく気づかず推定15分、2kmほど離れていたがUターンし発見時は無事で安堵)…まあそんな縁もあるし、予備でとっとこうかと思い直した。71マイクロ上限なら通常使用には必要十分。新バージョンのものと違って数値の平均化もしないのでサーベイ向きだしな。
きっとね、このSoeks、売り払っても、海に投げ落としても、グリフィスのベヘリッドみたいに戻ってくる気がするんだよ…


 ◇


2012/06/03追記
なんとSoeksはバージョンCL以降の新型でも「320〜327」以上を表示できない模様…やっぱだめだわ。平均化なしのAL未満が71まで、AL以降が327まで…本当はもっと高いのに低く出るのは『危険!』71だとおもって素手で押しつけてたら実際は700でしたとか最悪だから…・Soeksでは買い換えず、いまある旧型はサブ予備へ回す。


けっきょく、いま黒TERRAが新型切り替えで、旧型が放出傾向なので、3万未満で安く仕入れることにしました。飯舘や浪江の方々も持ってる人が多いうえに画像付きで630μsvとか画面に表示されてる前例がいくつかあるので、実績がある。


黄P+はまだ安くならない…おそらくこれも黒と同じく大液晶の新型に切り替わると思うけど(液晶を頑丈にしたり、設定情報をRAMに保存できるようにするため)。
黒は軍用なので高い線量下でも長時間耐久したり、校正を証明書出したりしている。やはり10msv対応とベータ量計測は頼もしい。やっぱセグメント液晶じゃないと晴れの日ではぜんぜん見えないんだよね…


体勢を再度立て直したら、また行ってくる。飯舘と浪江でいくつか計り直したいポイントがある。


 ◇


mks-05シリーズ
terra新型

terra-p+

PM1703MO-1http://www.senetto.com/main/pm1703mo_1