先従隗始・温故知新

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青梅市、線量計測と、除染作業に、積極転換

青梅市線量計測と、除染作業に、積極転換


これはホメすぎたので以下撤回。(経緯は以下。http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120201/1328090140
しょせんは東京都も青梅市も、『放射能ないない詐欺』犯罪者である。


北区など、23区の積極的自治体に準拠し始めた模様。
・0.23μsvh以上が検出されたら除染する
・地表面近くでも計測し、最大値を掲載
・雨樋出口付近も測定するようになった
これにより青梅第三小で除染が行われている。


都内自治体へ指導する立場にある、
都庁じたいが計測機器を172Bへ切り替え始めている。(各自治体貸与分を含め)


すべて、当ブログのはたらきかけによるもの…とまでは断言はしないが
粘り強く各所へ向けて説得を続けたのは確かである。何度も何度も。時に右翼に脅されながらも。


以下、青梅市メール送付内容を一部抜粋

市長、および環境政策課各位。


1/15付の市報に、市内市有施設の線量計測結果が出ていました。
以前よりも改善努力が見受けられ、23区でも前向きな姿勢の自治体のほうへシフトしている印象を受けます。


ただ、東京周辺の学校や公園は、垂れ流しの雨樋というのがほぼ皆無なので、高い線量を探すのは宝探しほどの難易度になるといえるでしょう。
私も、関東一円では、茨城県結城市の結城中学校しか見たことがない。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111208/1323313694
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111127/1322324872


付則ながら、茨城県北〜Jビレッジまでの計測結果です。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111213/1323731776
Jビレッジ〜四ツ倉以外はむしろ、東海原発付近が恐ろしいことになっております。
正門から1km地点の地面が広く1μシーベルト東海村にメールしても返事はない。


この傾向は敦賀原発付近でも同じです。12km先の地点なので、やや低いですが。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111120/1321746738


市有地にかぎって計測と除染を行うならば


市の体育館裏が、よくないですね。真摯に受け止め、「芝生はがし」を含めた除染を行ってください。
芝生とコケ…地表面にセシウム水分を吸い上げる二大悪。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111130/1322634902


その芝生は、セシウムスポットである【滑り台出口付近】において
・青梅東部側の都市部ならまずないのだけれど
・西部北部の山間部集落の公園は、過疎で使う子供が少ないため、芝生がボウボウである…
わかりますね、こうなります。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111113/1321152335
高いでしょう。ここも芝生はがしを含めた表土入れ替えが必要。たぶん大半は芝生の草や根っこに集中してますが。


よくまあ〜略〜こんな遠出を繰り返すと…ぜんぶ野宿ですからね、飯代も普段通り。交通費だけなら微々たるもんだ。
人間、どん底の生活でもやろうとおもえばできるもので、
逆にどれだけ予算や立場に恵まれていても、やるきがないならやれないわけですね。


青梅三小で0.5ほど出たと言うことですが
自治体は地面密着では計測しないので、密着なら1μかもしれない。関東一円、だいたいその数値に収まる。つまり相場平均。


私が同じ施設を測って歩けば、ホットスポットはいっぱい見つかることでしょう。10倍〜100倍の箇所を発見できる。
しかも、たった一人で、2日もあれば、市報に載った全箇所を測ってきて、数倍〜数十倍ものホットスポットを発見できる。


いわば、ホットスポット発見屋さんといってよいスキルと経験がすでにあります。


やっかいな左翼だの市民活動家…などと旧時代の概念でやっかいがるのはやめませんか?
我々はタダの無党派層で、しがらみがないだけで、都市部にはこうした多くの市民計測者がいる。
ホットスポット発見のセミプロなのだから、むしろ活用してもらわなくては困る。柏市は線量が高いので、そうした官民連携が進んでいる。
http://mainichi.jp/select/science/news/20111230k0000e040092000c.html
なんでも抗争で争点にしていくのは戦後昭和の時代のやり方で
いまは嫌々でもみなが協力連携していくしかない時代。


私は、東大ほか各大学教授および研究所研究員やら原発作業員やらとネット談義を重ねており習熟が早い。
エステー製薬のエアカウンター開発に関わった、首都大の福士教授といっしょに、世田谷区のパワーラークス(ラジウムが出た現場)で計測したこともある。


オカネがなくても、人に極力頼らなくても、やろうとおもえばできます。


ようやく、都庁も私の説得メールに応じて(都知事に直談判したからね)、アロカ172Bに切り替えてきたようですね。
「安全側に配慮されている設計であり、38〜46%ほど高めの数値が出る」
などとデマ同然の文言を、青梅市も書かなくなりましたね。


進歩です。
”迷信”がなくなりましたね。


ただ、1SV=1Gyは、緊急時の対応です。「爆発があったーーー!」「容器から放射性物質が漏れた!!」
今すぐ逃げないといけないほど危険なら、メモや電卓を叩く暇がないし
放射性物質はミストやチリだからむらがあり、どうせ正確な把握はしきれない。だから緊急時はおおざっぱでいいと。


厳密には0.8SV=1Gyでなくてはいけない。(原子力安全委員会 準拠 ということはIAEA国際原子力機関の決定に準拠か?)


また、人体影響は、
・線種や電子ボルト出力でも、
・頭部か手足かでも、
全然違うため
係数をかける。
http://www.alpajapan.org/kannkoubutu/cosmic/COSMIC3.HTM


1SV=1Gyというおおざっぱな計算は
危機的状況下で、降り注ぐ放射性物質放射線は「ぜんぶガンマ線である前提」。
0.8SV=1Gyよりは1SV=1Gyのほうがシーベルト数値は多くなるので、少ないわけではないのでOKという話。


しかしこのほか、線量計にはメーカーごと、機種ごとに、校正作業による個性がある。
アロカ166や171などグレイ計測シリーズは、122や172Bなどのセシウムシーベルト計測シリーズより、2割低く出るようになっている。
詳しい解説はアロカの技術部の社員さんの解説を参照のこと。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111108/1320676230
> TCS-166では1R(レントゲン)/hの照射場で8.76mGy/hです
> 一方TCS-172Bの場合1R(レントゲン)/h での照射場は10.5mSv/hとなるように校正


> TCS-166 空気吸収線量率μGy(グレイ)/h
> TCS-172B 1cm線量当量率μSv/h


机上の計算だけなら、グレイで計測してからそれをそのままシーベルトにすれば数値は高くなりそうだが
実際は、アロカの166などグレイ計測器を使ってしまうと、むしろ低く出てしまうという話。
(アロカ社内での校正作業の仕様によるもの…人体影響であるシーベルトだから多めなのか、万一に核種にアルファ線中性子線がまじることもあるので多めにしてるのか、詳細は不明)
(もし多めにとってるのが上記の理由でも、「安全側の高めにしてる」のではなく、グレイが低いだけである。我々は人体なのだからシーベルトが適正値である。)


…こんなの、どの機種も使い慣れて、技術論も知っている、ごく一部の人にしかわからない。
原発作業員(放射線管理資格取得者)に聞いても、知ってる人はまずいなかった。彼らもただのユーザーにすぎないから。