先従隗始・温故知新

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東京都西部 都道251号線 梅ヶ谷峠 崖崩れで通行止め 2011夏

いつのまにか、規制になってた。
あまり通らない裏道だから…


東京都建設局で、告知されていた。
青梅市役所HPには告知なし…現地が日ノ出町側のためか…市境なのにね)
(なんと日の出町役場HPにも告知なし…)
ほかにも日原鍾乳洞の先もだそうだ…無理もないなあそこは。


http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/tukou/pass.html

一般都道251号
日の出町大久野(西の入ホオバ沢林道入口付近)
3.2km→0.2km
開始:9月4日4時30分 解除:未定
理由:土砂崩落による
梅ヶ谷峠入口交差点から坂本交差点間は引き続き通り抜けできません


google地図



大きな地図で見る
ストリートビューで全方位をご覧いただくとわかるとおり、


現地は「元・寺社の『廃墟』」
荒れはて気味の斜面の植木などが見受けられ、
長年閉鎖された門と参道入り口がわかると思う。
民地であり、使われぬ土地であり、権利とか連絡先とか費用負担とかややこしそう…


さっそく現地入りして現状を把握してきたが(土日は休工らしい)
ここは、成木街道の現場と違い、ちょっと面倒かもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20110813/1313225049


・やたら水を含み、液状化している
・今も水が噴き出している
・ゴミ埋め立て地?崩落斜面からブルーシートの朽ちたやつとか出ている
・民地である


つまり
・土壌改質の必要?
・水が抜けきるまで放置の可能性
・民地にモルタル工事が出来るのか


なんかここらへんが「解除時期:未定」の理由なのかも。


画像の通り路面からは土砂撤去が終わっているが、
どかされた泥といい、非常にぐじゅぐじゅの液状化である…


成木街道の場合、単純に急斜面なので薄皮がはがれたような、乾いた粘土質の崩落だったように思う。
だからモルタル吹き付ければほぼ終わった。


だが今回の梅ヶ谷峠の場合、あるいは地盤強化では済まず、
水路(水の逃げ道)整備などの、ややこしい工事になる可能性がある。
水の逃げ場としては脆弱だから液状化して崩れたのであり、水路がこのままではまた同じ現象が起きかねない。


参考…
家屋でも大変
http://www.kamagaya-info.com/machino_benriya/jyuutaku_shuufuku/jyuutaku_shuufuku.html
斜面の事例
http://www.tenox.co.jp/clip/topics_20030602.html



とりあえず週明けに取材を試み、コメントを追記する予定。







続報9/19
他ブログで説明あり。
画像を一枚、お借りすることにする。

http://www.e-giin.net/_public/public_view_page.php?parts_id=9&id=oosawa

 場所は梅ヶ谷峠、かつての雲龍寺に入れた残土の流出です。


2〜3日で復旧できるとの予想が、全く進まず見通しがつかないとのこと。
 
 早急に交通解放を行うため、鋭意土砂の撤去作業等を行いましたが、いまだに斜面崩落の危険性があるとの報告。


問い合わせは
 東京都西多摩建設事務所 管理課
道路管理係 ℡0428−22−7219

http://e-giin.net./oosawa/
日の出町会議員、公明会派のようだ…おれは公明創価は苦手だ。


土砂が麓の小川をせき止めて天然ダムになっちゃったんだな…
んでぬかるみ化して工事難航、しかも崩れた土砂はタチわるい残土でしたと…


…やっぱりな、残土だったか。ありゃ人工物だから流れ出すと止まらんぞ、宅地埋立てよりもさらに雑だし(ただ積んで埋めてるだけ)。
水がはけてから、
・問題の土壌を撤去するなり(斜面を崩し緩やかにする)
・擁壁などで処置するなり(コンクリモルタルの崖にしてしまう)
…なんにせよ手間はかなりかさみそう。
とかく土壌改質や水路確保が要だ、そのまま擁壁しても後ろ盾(支持材)の土砂が水を含んで崩れたら意味がない。


まあ、おれが問い合わせるまでもないね。そこは議員がちゃんとやってるから。



また追記。
具体的な、残土に関するソースを発見。
最終処分場の遮蔽シートが破れてて大騒ぎになった報道は見たな。2000年頃の。
やはりトラブルのメッカなんだね西多摩は。業者も工場もゴロツキばっかだもん。


http://www2u.biglobe.ne.jp/~GOMIKAN/sun/sun24a.htm

 こうした残土捨て場は、ほとんど土砂流出防止策が取られていない。日の出町と青梅市の境にある梅が谷峠の雲龍寺では、寺院建設との名目で行われた造成工事で大量の残土が山の斜面に投棄された。

 毎年、豪雨のたびに境内から土砂が流れ出して都道を塞ぎ、住民に不安を与えている。


かなり『有名』なんだな…これじゃまた、ろくな崖崩れ対策が打たれず、
また今年か来年に土石流になって流れてしまうぞ…
とはいえ民地…役場にはどうにもできん。


大量消費社会は『無理』だ。
原発だって無理だし、ゴミにしたって無理なのだ。
無理なのだが、何十年かはやれますよというだけ。


昔は、欧米だけがまだまだ未開の地が多い地球で、やりたいほうだいやってただけ。やれてただけ。
いまは世界各国が贅沢放題だ…おそらくあと数年、十数年しかもちはしない…


大量消費国際社会が破綻した後
多大なしっぺ返しが待っている・・・
未来の富まで先取りして贅沢しまくった分、
贅沢社会破綻後はなにもかも不自由不足するだろう…
あるいは、食糧難で生存競争…イナゴ大群破滅の道かもしれない…



9/22
軽く短時間の電突。上記した都の連絡先へ。
・民地なので地主と折衝中
・民地なので公側から工事はできない(管轄は道路部分のみ)
・早急な公共道路復旧への努力を促す「指導」


だそうです。けっこうかかりそうだねえ…
てか、民間人側が、金がかかる擁壁&水路化工事を、行政なみにやれるわけがない…予算が…
金儲けのため、てっとりばやく残土産廃を粗雑に埋め立てるような連中…


結論:
土建やくざによる残土産廃、埋めっぱなしで危険な地帯があるので、
梅ヶ谷峠は荒天の最中と直後は、通行しない方がいい。


というか台風の影響は大丈夫だったのかな…まあ突風ばかりで雨量はたいしたことは無かったし…
多摩川が氾濫ぎみに増水してるのは、小河内ダム放水のせいだし…


 ◇


9/27、現地取材。
結論から言うと
・1年以上、おそらく未定のまま通行不可…理由は以下の画像の通り。


原発事故によく似ている…
・業者が金儲けするに任せて、残土やゴミを埋め立てまくったとばっちり
・埋め立てた残土が多すぎ、対策工事ったってやりようがない…何年かかる?いくらかかる?(原発事故による除染と似た話)
・おそらく山の表面に埋めまくった残土が流れきるまで土砂崩れは続く…その間何年でも通行不可…開通させてもまた崩れる、雨天になるたびに危険だ…元々の山の表面が出てくるまで何十年だろうか。
・たとえ元々の山の表面が露出しても、植生が復活するのにまた数年…植生するという保証もないが…


とりあえず上まで登り、実態を見てきた。
(※ 道無き道を行く山岳徘徊(ただの登山じゃ無く)に慣れている者が行なっております…一般人は『生命の危険』があるため、安易に模倣しないように!)


最初に映像から2点。
http://www.youtube.com/watch?v=PxrXz140a_4
http://www.youtube.com/watch?v=q5FNx7w6lrQ


台風通過後何日目だ…何度か通り雨はあったが、異常なぬかるみっぷりだ…土砂が粘土ペースト化して厚み何mも保水し、水を逃がさないで居る…いわば液状化したまませき止められており、また些細なタイミングで一気に土石流になる。


































はっきりいって産廃の残土やゴミ破片だらけできったない土地だったが
ぬかるみ地点もうんざりするほどどろどろだったが
一番下からわき出してくる水は、こんなきれいなんだ。
やばい物質の燃えかすを埋め立てたりしてるようには見えないので、においもしない刺激も感じない…ので、すすぎに使った。

自然は、ちゃんとすれば、ちゃんと機能するのだ。


原発だの、残土の無責任埋め立てだのは
きわめて後先考えない無責任…これは巡り巡って人類社会を追い詰め、滅ぼしにかかる原材料。


うまくつきあえ。相手の存在や性質を、無視するなよ。


 ◇


10/17
週末に現地の実況見分してきた。


なんーーーーにも、変わらず。
放置プレイ。
やはり民地なので、地主の財力ではどうにもならないのだろう…


ほぼ、半永久封鎖と思った方がよさそう…国有地にでもならない限り。
埋め立てられた畑土のようにやわらかい残土をどかすしかないが
その規模を想像するだけでも、かなりの事業規模である。公共事業と考えても相当な規模と予算と工期になると言うこと。


なんがしかの、施設利用にでも転用できればいいが、立地的に…難しいか。
周囲にあるのは中曽根レーガン会談の日の出山荘ぐらい…


 ◇


10/24追記 続報あり
現地工事作業員の方にお話を伺った。
「1年?かかんないよ」


ちょうど、東京都建設局のパトカーがきたので話を伺った。
「もろい表土をどける工事と聞いています、これから詳しく事情を聞きに行きます」


ニュアンスからして、
・数ヶ月で工事が終わり、そして都道開通へ…
そういう段取りらしい。


ただ、都側も
これから工事業者に詳しい説明を聴取したり、実況見分…というのが現時点であるので
具体性はまだ乏しいと思った方がよさそう。


目安は半年前後かな。


はたして、どこまであの膨大な表土をどけられるのか…
どこへもっていくのかも気になる。
多くのダンプで何往復しても、中々片付くまい…


もうそろそろ凍結や降雪だ…降り積もった落ち葉や木の実ごと路面は凍り付く…


 ◇


11/6追記。


現場…単純に山止めにするようだ。
ただ、この高さで足りるかな…液状化するとかさが増えるし『ダム化』するからな。
雨水の流路をきちんと整備しないとダメだろうな。


自転車は、かついで柵をまたいで通り抜けるぐらいなら、何も言われなさそう、
工事現場そのものの邪魔にならなければ。


都道の管理は都なので、
崖崩れは民地で起きてて、復旧作業も民間がやってるので、
あまり強くは言えないだろう。
都道自体は広いから人が通るぐらいなら邪魔にならないし。
重機も民地側に収まってて都道には出てこないので。


 ◇


11/21追記


先週木曜、11/17に規制解除されたようです。
いちおう、現地検分に行ってきます。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20111121/1321840503


検分の結果…
なんだか釈然としない、応急工事ぶり…予算難か…
冬に向けて、秋川街道の迂回路が無いと困るからとりあえずでも開通させたか。