先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

ピナレロのRDハンガーはすぐ折れる欠陥設計 決して修正してはダメ


純正である。それでもこのザマだ…


旅先からローラースルーゴーゴーするはめになる。
仮に輪行袋があっても山の中から駅まではそうなる。
まして理由あって自宅までゴーゴーするしかないときは泣くしかない。


へたするとRDがぶらぶらしたりねじれてくるので、ホイールに巻き込まれ、ケージが曲がってRDもご臨終する。
うまく紐かなんかでリアフォークに縛り付けておくことを推奨する。


徒歩だけだとペースは15%まで落ちる。
ゴーゴーができれば50%までは回復する。


ただし、ロードバイクというのは足がつかない高さにサドルを調整してるものなので
サドル高さが一番下までこないと…補導の縁石が高さがない、そもそも縁石がない道路では、徒歩しかない。
なんとかつま先で地面を引っ掻いても、足がベタ付できるより移動量は少なくなる。


当然、ビンディングシューズの靴底は削れるし傷だらけになる。
徒歩を開始する前にクリートは外してしまう。
可能なら布ガムテープを購入し、つま先側を何重巻きにする。プラではなく柔らかいものが靴底になるのでグリップは向上し、靴底が減るのも防げる。深夜だとコンビニになければ我慢するしかない。


以上、45kmローラースルーゴーゴーと徒歩を繰り返した直後に記す。
イオンで休み、腰に立てかけておいて、さぁ乗ろうとしたら暑さでボケて自転車だけ右側へ倒してしまった。
たったそれだけでもうRDが傾いてて低速側でゴネるんで、かるーく曲げ直したらすぐポキン。
20時帰宅の予定が翌朝3時過ぎになった。最初は徒歩だけにしてたので遅れたし、真夏曇天日の片道95kmの復路の最後の45km区間だったので、休み時間が増えた。


静置状態の自転車を倒しただけでRDハンガーが曲がる…もうこの時点で、製造業からしたら「お察しを」である…


シマノのやすいハンガーに慣れていたので、ハンガーとは曲げ直すものだと思っていた。
しかしピナレロのハンガー形状を見る限り、これは【曲げ直し禁止】である。


ハンガー修正ツールとか言うのが売っているが
あれ使っても一瞬で折れるだろう。むしろツールはレバレッジが高いので一瞬で折ることができる。


ああいう形状は金属加工業、樹脂成形業においては
ポッキー
プッチンプリン
と呼ぶ。
「必ずここで折れて下さい」
と、決まった場所からいきなり細くなる形状。
意図せずこの形状にしている設計者は、バカである。構造学というものを学んでいない。
バンダイガンプラも、最近はこのポッキー形状ですぐ壊れる部位がみられるので(RG Zとか)、設計部門と連絡とり合ってお叱りしている。


なのでピナレロ
・曲げ直し禁止
・曲がったら交換
・曲げ修正せずに我慢しておうちまで帰る
・予備もってけ


シマノの汎用ハンガーを改造してつけようと思ってる。これは鉄にメッキ。
でないとカネがかかって仕方ない…
ピナレロ純正は3千円するプッチンプリン
シマノは500円でも何十回曲げ修正しても大丈夫。ただしだんだんクネクネ歪んできてRDの左右位置がずれてくるけど。
リアディレイラーブラケットユニット(Y52U90320)


純正品でも社外品でも折れやすさは同じなので
安い社外品をたくさん買って、携帯工具とともに常に予備で持ち歩くのがいい。


ただ、多分大丈夫とは思うが
もしハンガーが折れる、すぐ曲がる、前提でリアフォーク強度を設計していると
曲がりにくい高強度ハンガーをつけた場合、リアフォークにダメージが行く可能性はある。
…いやでもカーボンアルミ複合材でそんなヤワのはずはないけど。


イタリア人はこういうとこはダメだね…
ドイツ人よりも堅牢性に対してアバウトだ。


自作の場合、純正品のように「途中から薄く」しては絶対にダメ。
これがプッチンプリンとなる。
べつにQRのナットが3mmほど余計に飛び出したってなんの問題もない。


自作するならステンレスか鉄にしなさい。10グラムを競うレースならともかく、旅先では関係ない、むしろ生存性の高さが大事。アルミは折れる。これ常識。折れるものを途中から細くする設計者はバカ。


参考
http://blog.goo.ne.jp/akatouran/e/13d0b63143dfe18c55e796b7156e3776
http://piyodesu.exblog.jp/18498306/


 ◆


GIANTでもIDIOMのハンガーは、丈夫である。
激坂林道の下りで派手にスリップダウンしたが曲がらなかった。
構造は、プッチンプリンの原因、L字断面構造だけではなく、L字ではない厚みの補強が入っている形状。
「わかっている人が設計してる」のがよくわかる。


やたら、軽さやコンパクトさやエアロばかり重視してるので
欧米メーカーの大半が、薄く軽くでポッキーなハンガーを採用し
またこの設計製造を外部メーカーに委託しているようだ。





次のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20150804/1438617764
ロードバイクディレイラーハンガーは再生できる