先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

ビームサーベル発光加工の研究


液晶パネルの内蔵反射シートの技術を流用する案。


これだと従来のようなLED発光でアクリル棒のやつと違い、先端が暗くならない。
あれはどっちかって言うとぼんやり暗いが、


この技術を使うと隅々まで明るいし、まぶしいぐらいである。
原理的にはソーラーレイ。


ただ惜しむらくは設備がないと加工ができないこと。
ただ液晶パネルを分解してシートを取り出して、曲げようとしてもパラパラと反射シートだけ剥離して崩れてこぼれてくる。
曲げ加工不可能。それがノートパソコンなり液晶TVなりのリフレクタシート。(拡散シート、リフレクタフィルム…だいたいフィルムかシートか板と呼ぶ)
つまり、最初からビームサーベルとして成形製造しないとダメ。


紙やすりでこすってぼかしガラスのようにしている人もいるが
あれでは反射板のような決まった角度にならず規則配列でもないのでただ散乱するか光が止まってしまうだけ。
リフレクターシートとはいわば0.01mmの45度反射板を1億個並べてるような、非常に精密な代物。ゆえに印刷技術である。ちなみに液晶パネル本体も印刷物である。

(注:業界内でも呼称が統一されていない現状だが、厳密にはリフレクターシートはバックライト周囲に配置して光を特定方向へ反射させるもの)
(その定義だと、このシートは「光拡散シート(フィルム)」のほうが通じることが多かろうと思われる)




http://techon.nikkeibp.co.jp/article/WORD/20101129/187675/
http://www.tsujiden.co.jp/product/product_film.html


液晶パネルの光拡散フィルムはいくつか方式や種類があるが
球状の透明微粒子
これの場合は、たとえばビームサーベルの芯を透明樹脂で作って表面にこの球状微粒子をコーティングし
クリアピンクのカバーで覆うという構造が考えられる。(ビームサーベルの作画は二重構造にみえるものが多いのでビジュアル的にも効果的である)
これだと白色LEDで発光する前からピンク色を保てる。
微粒子コーティングする芯の部品は透明で未着色なので透明度が高く発光性が高い。


 ◇


バンダイから返答。
こういう他人の意見を聞かない「閉鎖的」な姿勢だから


自分たちはすごいことをやってるようでも、陳腐だったり自己満足だったりするとか


行き詰まる方向へ傾いちゃうんだろうに…
MGなんかにしても、すごいようでいて、どこかもろい…設計がね。


理由付けはごもっともとは言えるけども…お粗末。

バンダイお客様相談センターでございます。
メールをいただきましてありがとうございました。


このたびは弊社にご興味をお持ちくださいまして、ありがとうございます。
さて、大変恐れ入りますが、弊社では一般のお客様からの、
「新商品」や「キャラクター」、「物語・シナリオ」、
「楽曲」、「マーケティング」等に関する企画やアイデア、メモ、
スケッチ、文章、楽譜、コンセプト、ギミック等のご提案を受け付けておりません。


これは、当社自身も新商品や新キャラクター等の各種複数の開発プロジェクトを
常時遂行しており、偶然にも、当社自身が独自で開発したものが同一又は類似
してしまう可能性が全くないとはいえず、お客様との間で大きな誤解が生じて
しまう等のご迷惑をおかけしてしまうことを避けるためのものです。


せっかくのご提案で恐縮ではございますが、
何とぞご理解くださいますようお願い申しあげます。


なお、同様の内容は当社のホームページ上でもご確認いただけます。
http://www.bandai.co.jp/support/faq/201003/5578.html


このため、宜しければご提案ではなく、サーベル点灯に対するご意見として
承らせていただければと思います。ありがとうございます。



2014/12/03
さて、液晶パネル用の光拡散フィルムの技術を使えば
「まぶしい!直視しづらい!」
ぐらいに光り輝くことは立証された。


しかしこれは製造・生産設備を経ないと実装は不可能。


自家製で出来る範囲のローテクで、どこまで輝度を向上できるか実験を重ねる。


基本的に、アクリルパイプで十分。
マジックファイバーはどのみちあまり光らない。パイプ全体で均一な光度を確保する間接照明に向いている。


加工技術もそんなに高度ではない。
・45度テーパー:三角ヤスリ
・すりガラス:紙やすり
・中空加工:ドリル


ただし


アクリル加工は【非常に危険】が伴います。
他の樹脂と一緒になさらぬよう…
・ガラスのような特性が強い
・PC樹脂なみに硬い
割れる。
割れると高速で吹っ飛ぶ
持ってる部分が割れるとガラス状になって指を切り裂く。
吹っ飛んだ先が眼ならば失明の危険。


丸棒をビームサーベルの形状に削っていくのも、
通常の模型屋やホムセンDIYコーナーで売ってる作業・加工用のじゃダメで、
鉄工所や自動車整備で使うようなかなり大柄で荒目の金属切削用ヤスリじゃないとちっとも削れない。
硬いし削れていかない、つまり摩擦が大きいのですぐ高熱になり、下手くそだと溶けてきてくっつく…ドリルであれば内部で詰まってしまって二度と抜けなくなる。


実務で製造加工を経験した人が行ったほうが良い。プラやABSと同じと思ってかかると大怪我するよ本当。
実務レベルの「センス、スキル」および実務レベルの最低限の工具や安全装備がないと、最悪どうなっても保証はできない。


アクリル棒に穿孔するのは非常に危険。
スタックする。スタックするともうドリルを取り出せない。
アクリルを割るしか無い。おしゃか。
それならまだいいほうで、いきなり割れて吹っ飛ぶ、四散する。
ほじくるようにして大きめの穴にしながら、切子を頻繁に取り出す。ゆっくりちまちまやるしかない。
まっすぐ力んで作業すると数秒でスタックして割れて吹っ飛ぶので、素人アマチュアにはおすすめできない。


さて


試作例はこちら。第一号。
コツは
・光の入射側は、徹底して平面を出し、磨き上げて鏡面にする。ペーパーは800〜2000、フェルトとバフで仕上げ
・三角ヤスリでミゾを入れると散乱が増えてその部分が明るくなる。
・しかしその部分をクリアで塗ってしまうと散乱が減る。ミゾが塗膜で埋まったり、すりガラス効果も減っているため。
・塗って暗くなったら、塗料が亡くならない程度にまた上からヤスリがけ。
・奥へ進むと段々と輝度が落ちてくるので、先端側から細く穿孔する=穿孔の終点から光が出るので穿孔区間が明るくなる、ただし長すぎると光が届かなくなってむしろ暗くなる…ムクの部分と違って中空部分は光ファイバーのような導光効果は少ない区間であるため。


こうした技術的スタディで把握したコツを踏まえた試作品。
よくタクシーやハイヤーについてる棒ぐらいにはよく光っている。


ただし自転車の高輝度LEDのレベルじゃないと光ってくれない。
キャットアイEL130、1LED、75カンデラcd、3ルーメン相当。
秋葉原の秋月で4カンデラと2カンデラのLED素子買って点灯してみたけどぜんぜん暗くてダメ。
どうせ買うなら照明用のパワーLEDじゃないとだめみたい。こっちは100ルーメンは行くので明るすぎるんだけど3Vで動いてはくれる…ただし130mAなのでBR425電池(容量25mA)では5分ぐらいで電池がなくなるw
妥協点で行くと、秋月でも3Vで7〜50cdぐらいのも売ってるので、これにする予定。これなら20mAほどで済む。


真ん中のほうで一筋だけ特に明るくなってるけど、これが「一箇所だけわざとミゾを深くした」部分。ほんとちょっと深くすると一気に明るくなるよ。ここが光源となって周囲も明るさが増す。
先端の方は穿孔しないと光に元気がなくていかにも暗い。

このビームサーベルには隠し機能がある…


「先端が光ってるので、ペンライトになる!」


12/05
さっそく秋葉原千石電商秋月電子で超高輝度LEDを購入。
このうち、平型LEDの人気機種「雷神」がNSPWR70CS−K1でやっと及第点。http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=4DBT-U6FS
キャットアイのEL130と互角になった。つまり公称75カンデラ(おそらく5ルーメン)に並んだ。
ちなみにこの雷神じたいの公称ルーメンは15だから、メーカー公称値なんてあてにならん…
おそらくEL130はぶっといレンズで増幅するのでルーメンが低くてもサーベルは明るくなるのかも。
雷神は車内ランプや尾灯に使われるワイド照射角の機種なのでかなり拡散してロスがあるのかも。


実際、EL130はレンズのお陰で遠くまで非常に集束された強い光が届くので、2m先を照らした壁が非常に明るい。
雷神で同じ壁を照らしても、いかにも車内ランプみたいに広い範囲をぼんやり照らす。
集束レンズが足りてないのがそのまま、サーベルの先端まで明るくできない弱点となっている。
つまりビームサーベルをまんべんなく明るくするには、前照灯と同じレンズが必要ということ。
いちおう秋月にも集束レンズは売ってるけど。でっかいのが。


雷神をキッチンアルミテープで周囲を巻いて漏れを減らしたらEL130とほぼ同じ光量が得られた。
しかしやはり、欲を言えばEL140とおなじ5倍の光量(400カンデラ)がほしい。これは明かりを照らした室内でもサーベルの光ってるのがわかる。


研究は続きそうだ…
最悪、ライトを分解して流用とかもあり得る、ただし装置が小型じゃないのでサーベルに収まらない…
レンズだけ流用してもかなり違うかも。


巷でもてはやされてるルアー用のBR425リチウム電池3Vだが「期待はずれ」
ものの数秒で電圧が落ちる…どんどん暗くなる。やはり容量が小さいのでキャパシティが低すぎる。


EL130で光量テストし、その電池ボックスを流用して同じアルカリ電池2本3Vで雷神LEDをテストしているから
条件は一緒。どちらでもいつまでも光量はさっぱり落ちない…さすがアルカリ乾電池。


秋月で買ったΦ5の40カンデラのやつは若干暗く感じるが、これも光軸の集束率次第で巻き返すかもね。
それにこいつは青白い光なので暗く見えやすくはある。
ちなみに雷神はいっこ200えん、秋月のは10こ300えん 苦笑


ガンダムの設定自体は、柄にエネルギーバッテリーがあるけれど
1/100サイズではサイズ的にムリ。
やはり有線を通して体内の何処かに単5アルカリ電池を仕込むほうが良さそう。あるいはLR44もアルカリ電池だから電圧が長持ちするかもしれないが。
とにかくリチウム電池BR425は全然ダメだったわ。EL130にこれを装着して点灯してみても乾電池2本より常に暗い。
まぁ欲を言えば高圧バッテリーから抵抗を通して供給するとか工夫すりゃいいけども、どのみちコンパクトにはならない。


まさに「MSにビーム砲を装備させるとは!」の世界。
小型化が非常に難儀。


12/09
秋葉原と通販とで、ライトストリングとマジックファイバーを揃えてみた。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20141209


12/10
照明用パワーLEDを買おうと思いたち、連日ではあるがまた秋葉原へ。
青梅駅付近から自転車で秋葉原駅付近へ、片道150分ほど。途中休憩したり買い物を終えて出てくるとちょうど3時間。多摩サイを使うので片道58kmほど。
帰りは夜で寒いので1時間ほど上積み、足がつってしまって回せない…4℃の寒さと水分不足と。


光源としては大満足。明かりの下でも光ってるのが明瞭にわかる。
単3が2本程度ではほとんど発熱もないから放熱対策も不要っぽい。放熱ってのはLED素子を電球やライトや蛍光管のボディの中に閉じ込めちゃう時にするべき対策。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-07689/

順電圧VF 最小2.7 標準2.85 最大3.3 単位V
IF 350 mA

いちおうtyp=IFぎりぎりの抵抗も買っといたが、乾電池じゃ必要なさそう。容量2Ah以上だから数時間持つし。
けっこうみんなアバウトにサイリウムLEDライトに流用してるし。グーグル検索:チアライト 改造


どうせ有線で配線して乾電池電源にするし(コンパクト乾電池にいいのがないので…容量少なすぎてすぐ電圧下がる)
それだったらハードオフのバルクでDC3Vアダプター調達し、これを安定電源にした方がいいだろう。



電子工作や、工作機による精密加工が
まるでわからない、という素人の場合は
こちら↓のほうが簡単でいいだろう。ただし火事には注意、換気は十分に。


これはスーパーでもらえる白いストローをガスレンジで適度な距離であぶって引き伸ばしたりして変形させ、余分な先端を切ったもの。
そこへマジック・インキピンクで着色。PS樹脂なのでべつにふつうのプラモ用途料で構わないが。
まさに蛍光灯と同じ発色が得られる。ただ半透明が失われるので明かりの下ではやや輝きが弱いが。


だから理想的には、真っ白ではなく、半透明のストローがいいだろう。
完全に透明だと側面が光散乱しないので全く輝かない。


射出成形する場合、半透明樹脂に蛍光ピンクを混ぜて成形するといい。光散乱粒子(フッ素系やシリコン系などいくつかあるらしい)も添加するとなおいい。
集光レンズは別部品で成形してランナーに添付する。…ただしオプト系レンズって普通に成形しただけでは透明度が出ないから(0.1ナノm精度)…レンズやさんで精密仕上げしたものを袋入りで別添付するしか無いかも…


アクリル樹脂はガラスと同じなので加工に危険が伴う…割れた破片が鋭利で硬い。筆者も加工中に樹脂を手持ちしてた親指と人差指をカッターのような傷だらけにしてしまって止血に苦労した。
おまけにきちんと輝かせるにはかなり高度な表面加工を数多くこなさねばならず、技術的で、素人にはムリであろう(偶然が重ならない限り、いくつも壊すだけ)。前述のようにドリルで穴あけしても素人では固着させて抜けなくなってしまう。


画像は2014/12/11 10:30ごろで雨天。やや暗い室内と、蛍光灯照明下である。じゅうぶんに輝きが目視できる。
LEDにはコリメートレンズ(集光)を装着して直線輝度を増してある。ようは自転車前照灯のように光を前方に集めている。
凝った射出成形品を作るなら、構造を二重化…芯棒をこれにして、外装は透明ピンクにすると、面白い外見になるかもしれないね。


究極のまぶしいまでの発光をやるならば
1mmx2mmぐらいのマイクロLEDをしきつめてサーベル内部へ挿入する。三菱状に3方向へ向けて一直線に並べる。
http://www.led-paradise.com/product/779

赤色チップLED
1.6mm×0.8mm×0.68mm
Vf:2.0V(typ)
If:20mA

隙間なく30〜50ぐらいのLEDを詰め込めばどこの部位でもまぶしい〜ぐらい輝く。
ただしマイクロでも消費電力は3mmLEDと一緒なので
50も使えば、パワーLEDの3倍ぐらいの消費電力(2〜3vで1A=特殊用途の電球一個分ぐらい、ちなみに豆電球いっこが1〜3WクラスのパワーLED一個に等しい=3Vで0.3Aぐらい)となるが…


要は警備員が使う誘導棒や、コンサート会場必須アイテムのチアライトと同じ構造であり
光拡散とか、光集光とかいった、筒側の加工もかなり精密で考えぬかれたものでなくてはいけない。
せいぜい内径4mmの筒に、3列で30も50も詰め込んだLEDをどう配線するかとか…パラレルでもきっつい。
難易度はあまり低くないよ。技術レベルがメーカーレベルだから。


いっそバンダイがやらなくても、WAVEやコトブキヤが製品化すればいいのに。


MGばんばん買ってるヘビーユーザーは1本3000円でも買うだろ。PGサイズはLEDを増やすよりも少し大きめのチップLEDにすればいい。
廉価版は1LEDリフレクター式にして(へたすりゃBR435みたいな筒電池でもOK、基本は乾電池かボタン電池
高級品は50LED式にする。(単3以上の乾電池、できればDC電源じゃないと厳しい)


要は50LED式なら照明がさんさんと輝いてる室内でも輝きが明白に目視できる。真夏のカンカン照りの屋外でも光ってるのは識別できる。
3列三菱配列なら48か51だな。


1LEDをコリメートやリフレクタで光らせると光量が少ないので、室内でも少し暗がりでないと迫力がないし先端が暗めになる。


だからたとえば秋葉原などの大型ホビーショップや、コンベンショナルイベント…キャラホビとかで、新製品をディスプレイするなら50LEDじゃないと厳しい。ただ先端は細くなるのでLED入りきらないからそこだけ反射式でもいいだろう、距離も短いしね。


これを一般用途向けに応用すると、たとえば
スーツ姿で三角メガネの未婚巨乳教師が、光る指導棒で黒板を指し示す、などという用途が考えられる。
重要な記述はマグネット付きのマジックファイバーLEDかリボンLEDを下線部の代わりに貼り付けて強調する。


ただビームサーベルってMGで15cmはあるんで
LEDには細長さがほしいよね。2mmだと距離を稼ぐのが辛い。
とすると、こういう大手メーカーの製品が良い。ノーベル賞を出したメーカーだ。
こいつは高輝度LEDなので明るい。全長も端子含めて4mmある。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-05329/

日亜高輝度白色チップLED
◆順電圧VF:3.2V
(IF=20mA)
◆サイズ:3.0x1.4x0.6mm


参考までに、グーグル画像結果:パワーLED チアライト
http://goo.gl/IgI0ho


 ◇


では、光拡散のための「塗料」はないのか。


ある。
安価に済ませるなら、艶消し塗料。ガラス材などの微粒子が入っており光を乱反射で拡散することでツヤがない外見を実現する。


もっと高価で専門的なものは、なんと液晶パネルに入ってる光拡散フィルムと同じものが入手できる。
住友テクポリマー…おそらくライトストリングに使われてるのもこれの応用だろう。
http://www.tech-p.com/about/


おそらくまぶしいまでの光拡散率は、テクポリマーでないとムリだろう。


2014/12/14
透明ストローでのテストを色々。
ためしにフラットベース塗ってみたけど暗くなるだけなので却下。ペーパーがけだけで十分みたい。


白ストローによるピンク蛍光管仕様のほうが、全体均一。
透明ストローにライトストリングし込むと見た目は輝かしいが、ご覧のように場所によって光にムラや絶対差がある。表面コーティングされたファイバーなので加工によって途中から細くしたりはできない。先端はアクリル樹脂を挿入するなどして均一感を工夫する必要がある。



12/15
やはり刀身に塗ったピンクをその上からサンドがけしてつや消しすりガラス状にすると、先端まで光の見栄えを均一化できた。


レンズはいま試験で使ってるライト用のコリメートレンズでは大きすぎ、削って加工するにしても取りしろがありすぎてすごい手間がかかるので
XP終了でお払い箱になったノートPCのCDドライブからレンズを取ることにした。
とはいえちゃんとぜんぶ分解して素材ごとに分別して、リサイクル業者へ持っていくのだ。ひとつ部品だけ取って捨てるようなことはしない。なんせ元DELLヘルプデスクだからなんでもできる。


このレンズをはめて点灯してみるとちゃんとコリメートレンズ同等の光が得られたので合格。
あとは配線の仕様を決めて、サーベルを組み上げるだけ。
配線はどうしてもボディー内部を這わせる感じか…
でも合体変形モデル、関節可動範囲が広いモデル、ってそういうの銅線にとって厳しいんだよな、エルガイムみたいに有線にして割り切ったほうがいいかな。
つまり、体内導線にすることは簡単に可能だが、技術的ではなく合体モデルで可動範囲が広いので難しいということ。
目を光らす程度なら低圧3mmLEDなのでボタン電池を頭部に内蔵するだけで済むけど…
パワーLEDはねぇ最低でも単3が2本だから(容量が小さいとすぐ電圧低下するので)、できればDCアダプターがいいぐらい。
3V豆電球と消費電力が一緒なのですぐなくなる。試験点灯を数日かけて合計何時間か続けてると朝には電池がヘタってる。


12/15
うーん、Ver3.0とかニューガンダムは、拡張キットで眼が光るようだけど…しょぼいなバンダイのオプト技術は。
http://atest.jp/archives/52077769.html
最近の超高輝度LEDやパワーLEDを知らん、少し古い技術しか知らん連中なのだな。80年代の工作セットの臭いがする。


うちのガンダムの目はじゃあ、高輝度LEDでビカーーンと光らせますかぁ…
というかみんな忘れてるようだけど、ガンダムの目は光るときは「白」で、ちょうまぶしくフラッシュ発光。
できるだけ消灯時も目立つよう、目の裏にアルミを張りつつも導光したい。


12/18
いよいよビームサーベルの試作一号を図面引き。
配線やプラグジャック類は年明けに秋葉原で調達か。


1/100で強い発光をさせるには、サーベルから配線が出てたり、LEDがやや大きくてはみ出たりと
そういうところは目をつぶらないとムリ。1/60でもギリギリやね…
ユニコーンエクシアみたいに変形しないなら配線内蔵で足の裾から出せばいいけど…合体変形ものはねえ…
それでもいまのガンプラは可動範囲が広いので、いつも動かして遊んでるとやがて断線しちゃう…
断線してもすぐ配線を交換できる構造を作るのは大変だ。


また、よくNゲージの細い配線を流用してる人がいるけど
あれではNゲージ用の暗いLEDしか使えない。照明用パワーLEDは定格が大きな太めの配線が必要だ。3V 1Aは流れる覚悟で。
しかもNゲージは可動しないので配線は「度重なる曲げ」を考慮してない。


とりあえずハードオフで3.3V 1.2AのACアダプターを入手。
パワーLEDは品種によっては0.1V電圧が上がるとものすごく電流が増えるので油断できない。テスター買わないと。
単3と単1の電池ケースとつなぎ変えができる回路にする。


本放送中にガウォークとアーマード買ってきてジオラマ作って綿球と麦球で被弾部位を光らせたのが最初だっけ、こういう工作は。


12/18
さっそくアキバで調達。
ACアダプターからの3.3Vをつないでみたが
このLEDのVF上限値であるためまるで太陽のごとく光る…照明の部屋でも明るく見えるほど。


しかし
やはりパワーLEDだ…ものの5秒でアチアチに熱くなった。
指で配線を押し付けてるので、10秒もすれば触れなくなり端子から煙が出てくる…なんの熱対策もしてない仮組みだから。


いかに配線以外の金属もつないで放熱するかだな…
(後日、テスター測定の結果、電流は1.2Aとわかった。そりゃ発熱するわ…ACアダプターというのは上限いっぱい電流を流してくる。機器側で抵抗回路がある前提の代物)


ちなみに乾電池2本では光は暗くなるが全く発熱しない。10分でも指で持っていられる。
おそらく電圧は3V未満のはずだ。(後日、2.5Vほどと判明、電流は1Aちかいが)


12/19
思い立ったが吉日、10A対応のテスター買いにまたも秋葉原の秋月へ、しかもなんと千円なり…ふつう大電流は数万円。
2日連続って最近多いが、所要達成すると全然行かなくなるんだけども。
ついでに千石でこて先Φ4もいくつか購入。


外へ出てみると停めてた自転車がいたずらされナンバー錠の数字はめちゃくちゃ、タイヤに画鋲刺されてパンク。
こういうときはとっとと仲がいい神々を通じて「祟って」
犯人が無事に帰宅できぬようきちんと贖罪のバチを受けさせるよう徹底するのが私の長所である。
組織犯罪の場合は、構成員であれば祟られて心臓が止まるのは誰でも良かった、反省はしていない、となるほどの徹底ぶり。
せいぜい私を付け狙う悪党どもは、訃報が新聞に載らぬよう注意することだな。よく埋まったり燃えたり轢かれたり撃たれたりしてるからな…諸君らの仲間がな。
あ、プロの悪党だから自分さえ逃げ切れればなんでもいいんだっけか。


幸いにこちらもプロであれば、芳文社の前でいちおう念入りに20分以上かけて点検修理。
走行してみると重いので、圧が不足している…携帯ポンプじゃしょうがない。吉祥寺のセオでポンプ借りて4Barにして家路を急いだ。
片道乗車3時間未満。ハンガーノックするので帰路は食事時間を長く取った。


さっそくテスターで例のDCアダプターの電流測定…やはり定格に書いてある上限で出してるな、1.2Aと明記されたとおり。電圧も定格3.3Vより少し多い3.4V。
これじゃ、定格がVF2.85V IF350mAのパワーLEDは、10秒で端子が何百℃に達し煙が出てくるわけだ…完全に定格オーバー。
カーボン抵抗を入れて350mAを保たねばならない。


ちなみに今までテストで使ってた乾電池の電圧は…なんと2.5〜2.6V。単1でも単3でも、けっこうくたびれてる。
電流はむしろ2.6Aとかくるんで、電圧が高いと耐え切れなくなるんだなLEDって。メーカー公称最大値3.3Vだから3.4Vだとオーバーしている。


翌日
なのでさっそく秋葉原へ抵抗を買いに(またか
もう3日連続、まるで出勤だ。さすがにバイク。雨予報だし実際結構降ったし。
事前に合成抵抗を計算してリスト作って、必要なプラグやジャックも決めてから買いに行く。
本当は近場の店も検討したが、1Ωだの0.xΩだのを細かく在庫してるのはやはり秋葉原だけだ。


帰宅後さっさと抵抗回路を作ってしまう。好きな抵抗や電源を抜き差しで交換できる仕様。


作った合成抵抗3.75Ωで、ACアダプター3.4V、抵抗無しで1.2Aだったものが、抵抗を通すと0.73A。電圧変化なし。
これでビームサーベルのVF2.9V IF0.35Aの1WLEDに通電すると、なんと熱があまり出ない。乾電池より明るいのは当然として。…これ計算上、2Wクラスなんですけど…
ためしに3分間、指で配線を接触し続けたけど、ほんのりあったかいだけ。
これなら真夏の酷暑にディスプレイしても問題なかろう。


これは、ACアダプター4.2Vを同じ抵抗を通して0.67Aで通電しても同じだった。ほんのりあったかい。
あるていど電圧が高くても大丈夫だが電流があまりに多いとLEDじたいが抵抗器をやらされてアチアチになるようだ。
ちなみに2.5Vしか出さない乾電池で1Aながしても、端子は冷たいまんまだし、暗い。LEDの定格が標準2.85V最低2.7Vなので、渦電流のようでも殆ど通らないのかも。


本当は電圧を下げるために抵抗を通したのだが
どうもACアダプターに定電圧回路があるようで、おかげで電流値も思ったほど下がらなかったようだ。
かたほうはソニーMZR55で1998年のMDウォークマン用。トランス式だろう。これ非安定化アダプターだよな…なぜ電圧が下がらんのか…
こっちは2A以上から700mAまで下がった。
もうひとつはバッファローUS112、無線LAN親機用。これはスイッチング式なので安定化回路があるのはわかる。
こちらは1.2Aから700mAまで下がった。
どっちも電流しか下がらない。なぜだ…


この画像だと、これが一番良く光って見えるが、カメラ側の露光の加減でしか無い。
じっさいはこないだの10秒で煙が出てきたほうの画像、あれがヤバイぐらい光ってた、まるでストロボみたいに。
液体窒素や水冷回路を組み込まないと冷却不可能だろう。


12/21
いろいろ試して、仕様が固まってきた。
どうやら、3Vアダプターでは定格到達不可能。


ACアダプターは、出力先に抵抗がない場合は定格以上に放出する。
3V表記のアダプターでも4.2V 2.6Aとか出す。
そのくせ、抵抗3Ωをつけると今度は電圧も電流も落ちてしまう。2.75V 240mAなどと。
しかも、電流を増やすと電圧は下がる「反比例」。
つまり3Vで300mA流したいときに、
240mAですでに2.7Vであればそのアダプターではダメなのだ。3Vアダプターではどれもダメだった。


では、と4.5Vアダプターを試した。オーム電機4.5V300mA…災害用防水ラジオの電源にとアキバ秋月で買っておいたもの。
無抵抗では7.5V 0.6Aをマーク。
抵抗3.75Ωで、2.96V 0.36Aと、ほぼ理想値になった。


オームのACアダプターの定格は300mAだがこれは4.5V程度の電圧時の話で、ワットでいえば3Vであれば1500mAまで発熱を抑えられる計算(計算通りに行かないのが実際のハードウェアや素材の難しさだが)。
これは実際にアダプターの発熱を手触りで検査すればいい。これは配線とかプラグ・ジャックでも同様であり12V0.5A定格であれば6Vでは1Aである。


つまりトランス式でもスイッチ式でも、3V350mAのLEDに対しては4.5Vなければダメということだ。
あとは定格電流値が300mAより低ければ、抵抗入れても低く出る…がこれもちゃんとテスター実測しないと危険だが。
抵抗器以外の整流回路でもいいが、こちらは高価、複雑、かさばる、など、ビームサーベルに用いるには欠点も目立つ。330mA流したいのにそれに近いダイオード半導体が売ってないこともあれば、入力電圧が12Vなどと車載向けだったりして、いいのがなかなかない。


さすがに2.96V 360mAだと定格ギリギリなので、1分すると、端子に配線をくっつけてる指先がやや熱く感じられるほどには発熱する。
裸ならともかく、ケースにハウジングするなら放熱アルミ入れたほうがいいかなと思える程度。
明るさはやはり上々。


2.76V 240mAだとやや暗いがそれでも昼間の室内やデスク蛍光灯の下でも明るく見える。
これはほとんど発熱しない。何分たってもホッカイロ程度でもはや暖房。


乾電池…これは抵抗すら不要。
そのかわりどんどん電圧も電流も落ちてくる。


期限切れだが未使用の単3アルカリがLED点灯時にIFが0.21Aまでくる。開放電流は5A近いので十数秒で指がやけどしそうになる。
くたびれてる単1だと点灯時0.015Aぐらい…開放でも0.2Aぐらい。
電圧はどちらも2.6Vほど。未使用でも期限切れ3年後だと内部抵抗が上がってるのか電圧は低い。


配線をプラグ・ジャック化すれば、好きな電源を選べる。
抵抗にもプラグ・ジャックを装備すれば自在に抜き差しできる、USBメモリみたいに。値が違うのを複数作れる。


12/22
一日だけ休んで、またきょうもアキバ千石へ…3つのアダプターすべてを最適な数値に収めるため。
府中にも抵抗売る店があるけど、おれみたいに半端な数字の低抵抗ほしがる人間にとっては「ない」から、種類が。


ついでにワイズ上野アサゾーでシマノビンディングペダルのネジ緩め工具を買う。


青梅駅付近の自宅から〜アサゾーを出るまでで2時間半。やはり青梅街道ルートのほうが5km短縮できることもあり、多摩川サイクリングコースと甲州街道を使うより速い…むろんバイク便とメッセンジャーのテクニックは駆使しているが。
へたくそな週末中型大型バイクライダーなんか秋葉原青梅駅で3時間かけるだろうね。うちは小型のリードでも1時間45分だけど。時短=時間の節約と、安全と、両立するにはかなりの非凡なる才能が必須。


今度こそ最後だよな…?
あす組み込んで実測の数値を記録する。


翌日
結果


【使用LED】
東芝
照明用・高光束LEDランプ 白色6500K TL1F2−DW0_L
・VF順電圧:2.85V(標準)@IF=350mA
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-07689/


【ACアダプター】
ソニーMZR55 トランス
定格3V 500mA
開放4.2V 2.6A
抵抗2.2Ω使用 2.77V 0.31A 2分30秒するとやや熱くて低温やけどしそうでLEDに押し付けてる配線を離す
LED点灯時開放電圧3.5V 抵抗電圧0.7V


バッファローUS112 スイッチ
定格3.3V 1.2A
開放3.4V 1.2A
抵抗1.67Ω使用 2.77V 0.26A 2分45秒するとやや熱くて低温やけどしそうでLEDに押し付けてる配線を離す、未使用アルカリ乾電池同等
LED点灯時開放電圧3.3V 抵抗1.67Ω電圧0.53V
抵抗1.34Ω使用 2.85V 0.36A 1分すると熱くてLEDに押し付けてる配線を持ってられないので離す、定格0.1A超過
0.33Aだと1.5Ω必要。
抵抗4.2Ω使用 2.75V 0.13A 、ちょっと使った単3アルカリ乾電池同等
(完全に定格オーバー…抵抗なし 3.3V 0.8A 10秒もすれば煙 このLEDのデータシートの製品個体差ランクには最大3.3Vのもあるがいま手元にある個体のランクは不明、絶対最大定格はDCで550mAと記載あり)


オーム電機36J-D0445 トランス
定格4.5V 350mA
開放7.5V 0.6A
抵抗4.2Ω使用 2.77V 0.36A 1分すると熱くてLEDに押し付けてる配線を持ってられないので離す、定格0.1A超過
LED点灯時開放電圧4.4V 抵抗電圧1.6V
0.33Aにするには4.85Ωは必要。


ちょっと使った単3アルカリ乾電池
開放2.77V 4A
LED点灯時開放電圧 抵抗未使用 2.7V 0.16A 5分してもあったかいまんまなので疲れたのでやめた。


いずれも数値はウロウロ変動する。この通りの数値で抵抗計算してもピッタリにならない。


暗がりなら130mAでも十分。
デスクスダンドや同等光度の間接照明しかない部屋で、光源から30cmも離せば大丈夫。
ただ高光度照明で明るいとか太陽光がよくさし込むような部屋では、光ってるかほとんど判別できないので、
そういう場合には330mAかけるしかない。蛍光灯の直下3cmでも光ってるのがよく分かる。


LEDの個体のVF順電圧が2.77V付近で落ち着くようだ。近似値で何Aかけてもここに収まる。
ということはVF3.2Vの個体と比較し、熱を持ちやすい。


トランス式アダプターに限らない、乾電池にもある現象かもしれないが、電圧が上がると電流は下がる。
つまり電圧が下がると大きく電流が上がるので、ジュールの法則的に発熱が増える。電流かける電圧。
電圧は2.80~2.75ぐらいの小幅な下がり方で
電流は0.25~0.27と上昇割合が違うため。3に対する0.1よりも1に対する0.1のほうが比率が大きいため。


実際に普段から使えるアダプターは、いま組んである抵抗セットのままであれば、
バッファローだけになりそう。
ほかはビームサーベル側に排熱装置を組まないとならない。まだ設計を検討中。


はっきりいって光量とライトストリングの組み合わせのお陰で結構明るいので
机の下の暗がりをピンクの明かりで照らして探しものができる。
元々はライトストリングは車内外照明用。


2014/12/24
世間はXMASイブかなんか知らんが、社会とパージされた我には無縁!
食べたいときに食べ
したいことをしたいときにする!


なんだかまた自転車で「府中のアキバ」、エステーシーふちゅうまで。
ちょうど距離が秋葉原より半減するので楽ではある。お散歩ペースであちこち立ち寄ったり球型可能。
青梅〜秋葉原みたいな片道60kmコースは帰り際の買い物も見込んで余裕を見て6時間は取らないといけないし(冬は午前出動)休憩もろくに許されないから。疲れると踏めなくなるし寒くなると足が動きにくくなるし時間が長くなると疲れるし夕方ラッシュが重なると悲惨だし。


きょうはビームサーベルに使うパワーLEDの放熱用のスズメッキ針金を購入。
狭い容積でなんとか放熱しないといけないので、設計が大変だ。
ついでに近くのコーナンビームサーベルのボディとなるアルミ丸棒5mmと8mmも買った。やはり金属でないと放熱に寄与しないし、樹脂は高熱がかかると溶けて危険だから。


こいつがうまくいったなら、自作でバイク用ヘッドライトLEDを自作しようかと。既成品もシンプルな構造なのでパクりやすい。


12/26
なんとか形にした。技術的習作なので、このぐらいでいい。


おそらく、電子機器として実用に耐える形にして、ここまで明るくビームサーベルを発光させたのは、「世界初」かと。
ちょっとパワーLEDあてがってみました程度なら、幾人かやってるだろうけど。製品一歩手前までの形にはなかなかできんでしょうから。
…この仕組みは、スターウォーズのフィギュアとか、FFSのMHとか、いろいろ応用が拡がる。
グーグル画像検索で「ビームサーベル 発光」ってやっても、みなさん部屋を暗くしたり、紫外線反応塗料で済ませてるでしょ。
明るい部屋で発光が明瞭にわかるほど、ルーメンを稼ぐにはパワーLEDしかない、これは電池では電流不足でまともに光らない。


持ち手の部分はアルミ棒。パワーLEDはとにかく放熱を稼ぐ必要が有るため。
なんか銀の線がはみ出してるのも、放熱のためのスズ線。
これでも1WパワーLEDだから簡単な方だ。ヘッドライト用の5WLEDなんてヤクルトみたいなヒートシンクがついてる。


LED装着部もほんとうはアルミでやりたかったが、スペースがなく絶縁が取れないので諦めた…
アルミは結構、電導性がいい。
反面、金属じゃないと眩しい光が透過してしまうのがネック。しかしアルミテープで遮光するクリアランスすらない。
…まぁ、やっぱり1/60でもギリギリぐらいのサイズだよな、LEDや配線のサイズからして。


今回使った東芝のLEDより(6.4x5.0mm)
こっちの製品のほうが小さくて収まりがいいんだけど(有名なCREE社の同等製品、XP−G 3.5x3.5mm)
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-06718/
そうすると今度はハンダの強度がとれなくなる…大きいってことは面積で強度を稼げる。小さいとハンダ付けすら大変。
つまりこれだけ小型だと基板に付ける専用みたいな感じ。ビームサーベルにつけてLED本体も強度材にするのは不可能。
ちょっと動かしたり、指が触っただけでもはんだが折れちゃう。
「しかも、小さいってことはハンダや配線の量も減る=放熱効果が低くなる=すぐアチアチ」
だから、模型および関連アクセサリーのメーカーが、サーベル筐体を金型で生産するぶんには、筐体だけで強度確保できるので、このCREEのLEDのほうがいい。鋳物などでギザギザした一体型オールアルミボディにして放熱板を兼ねたりできる。
個人の自作では金型品や鋳物ほど一体化や強度出しが出来ないし放熱対策も限界があるので、東芝のほうが推奨。CREEではすぐ壊れたり、ショートして発火の恐れも増す。…まぁ安いから両方で試作してみればわかるよ。
XP-Gはいったん丸く切り抜いた基板にはんだ接合してジャンパを伸ばしてはんだも配線もいっぱい付ける、とかになるかな。柄>太い部分>その先の細い部分、は圧入一体型にして強度をもたせ完結させる必要がある…LEDは構造材として強度材として使わず仕舞いこむだけ…1/100じゃかなり難儀。


LEDにハンダした配線は、ハンダ付け優先のスズメッキ線。(家電メーカーが基板のジャンパーに使う)
0.4mmのやつを自分で撚り線にして使用。余ったやつを放熱用にと差しこんである。


絶縁は紙一重で、プラマイのうち片方だけ、自転車のブレーキケーブルのインナーチューブ(ナイロン)や絶縁テープで絶縁。
スズ線をなるべく露出しないと放熱を稼げないのでこうした。実際にLED端子が熱を持つまでの時間が3倍は遅くなった。
人間は数Vの1A以下ぐらいじゃ感電を体感できない。十数Vとか10A以上なんかが組み合わさると露骨に体感できるような感電をする。
交流AC100Vの場合は片方だけ触ってもアース側でない場合は感電する。直流ではプラマイ両方さわらんと基本的に感電しない。
OK?


なので定格時間(自分で設定)も短い。
LEDがプラスチックへ固定されてるのだが、LED端子は200℃へ届こうかという熱さになる。
プラスチロールやナイロンの融点は240℃付近だから200前後でも柔らかくなってくる。(ただし製品ごとに大きく差があるので製品データシート参照のこと)
配線の被覆や、絶縁テープなども、だいたい似たようなもんだ、基板向けの被覆テープや銅線被覆なんかヘタすると100度とか150度ぐらいしかもたない。
だから高熱源を放熱する箇所では銅線配線ではダメで、被覆をプラスチックやナイロンでやり直す。銅はどうにも熱伝導トップクラスなのであっという間に被覆が溶ける。


自分で指で触り続けて、抵抗値=電流値によって、定格時間を決める。
LED定格電流=350mAへ到達する抵抗値では、3分。
300mAで7分ぐらい。
260mAで10分程度。


自分が管理するぶんには、におい、煙、熱さなどで、そろそろやばいと気づけるが
とてもじゃないが、電子工作技術スキルが不明確な第三者には、そのままオススメはできないね。
ショートって何かといえば結局は樹脂が溶けたり破けてプラマイが接触することだが、それすら知らない人には特に真似してほしくはない。


次はガンダムの目をビカーンと光らせる工作…


画像はバッファローのアダプターで350mAギリギリで撮影。
コード付きで撮影するとカッコ悪い…安心せい!
なぜかいつも、不思議な閃光や、岩場やペンギンや敵MSなどが、コードの部分を遮って隠してくれるのだ!彼らは最近は深夜アニメにおける様々な自主規制に役立ってくれておる!


これまでのアクリル透明樹脂での導光と違い、(LED方向へ眺めないと明るく見えない=視野角が非常に狭く限定的)
ライトストリングの独自の利点は、「どこから眺めても均一な光り方に見える」いわばホタルや蛍光管。

白の丸プラパイプ30cmにライトストリングを通して発光すると、このようにプラパイプ全体が蛍光管のように輝く。50cmまで明るく届くのでビームライフルの軌跡も可能となる。
プラは曲げに加熱が必要だがファイバーは柔らかいので自然に曲がる。
銃身から1cmほどは普通の光ファイバーでつないで目立たなくして、軌跡の部分はライトストリングを内蔵し、被覆はクリアピンク塗装した透明か白のストローやプラパイプで。
あるいはビームライフルってサーベルより銃口が細くてLED内蔵が辛いので、銃口から1cm先に軌跡のパーツを配置し、軌跡開始地点へLEDを内蔵する。
少し太めのバズーカやハイパーライフルなら、銃口ではなく銃身の奥の方にLEDを内蔵し、光ファイバーで導光するとロスが殆ど無い。ロスじゃ日常茶飯事だからね。


 ◇


…このように、大容量乾電池や安定AC電源を用いて、やっとまともに高発光するのだから、


たかがボタン電池やコイン電池の類でどうにかしようというのは、甘すぎる。
とっとと暗くなる。最初から暗い。
たしかに内蔵式はカッコイイけどね。設定通りだし。
でも、1/60ですら内蔵電池でビームサーベルはまともに明るくは光らないよ。ジャンボグレードでもない限りは。


1/60やジャンボグレード1/35ならば有線配線でも余裕のある敷設ができる。
内蔵電池なら最低でも単3x2本がほしいので1/35から。2000mAhが確保できるので明るい時間も長い。
リチウム乾電池CR123Aだと600mAh前後。これと同サイズの充電池16340もそのぐらい。単3と同じような外径で全長が少し短い。


どのみち、高発光したいときはACアダプターが必要なので
電池とアダプターとの2電源方式にしておいた方がいい。電池もアダプターも複数種類をつなぎ替えるにはプラグ・ジャック式が便利。


 ◇


…さて、続いては
ガンダムの目をストロボ・フラッシュ】


RX-78は眼が光るシーンではストロボしている。
つまりかなりの光量がないと再現できず、再現した作例は見たことがない。できても写真撮影上のトリックによるものがせいぜい。


さっそく実験。


の前に、まずはバンダイ批判から…
ビームサーベルの発光も、
カメラアイの発光も、


旧態依然である。


たしかに70年代から今まで蓄えた技術を使っているのだろうが
なんだか80年代の麦球工作からちっとも変化してない。
そのぐらいの「どうせおもちゃだろ」の技術で止まっていて、妥協している。
MGは大人のおもちゃにしたはずなのに、LED技術は旧キットのままだ。


では実験結果をお見せしよう。
というより、アンチバンダイ技術を考案し、盛り込んだ上でのテストである。


バンダイ
・とにかくクリアパーツ
・とにかく電池内蔵
クリアに固執しており、社員の発想力がメクラになっている。


だがガンダムは実はクリアパーツなどではないのだ。作画でわかるでしょ。
・むしろ蛍光管
光源を、白で蛍光化してから投光している。


クリアパーツの欠点は皆さんご存知のとおり。
・むしろ光を吸収するため暗くなり、明るい部屋でもカメラアイが暗くて見えない


これに対する技術的なフォローは2つある。
・裏に銀のレフ板をはりつける
・そもそもクリアパーツをやめて蛍光管化する


前者の作例はこちら。バイファムシリーズもカメラスクリーンが暗いという点は不評だったが、見事に解消している。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120329
だがレフ板方式は、発光させるとなるとかなりの工夫が必要で複雑になってしまうのがネック。


だから、後者の選択がベターである。


実は「GのレコンギスタGセルフの目には最適な手法」でもある。
画像を見てほしい。


単にいちど目をくりぬいて、0.3mmプラバンを貼り付けただけ。
そこへ黄色マジック塗っただけ。
(このマジックがキモ…普通の塗料だと隠蔽力が強くて光を遮ってしまうしキレイに透過しなくなる…クリアイエローかマジック推奨)
この時点で、多少暗い部屋だろうが視認性がいい。


そしてLEDを発光すると、黄色が薄れてむしろ眩しい白になる。
この「眩しい白」の表現を、ガンダムではよくやっていた。


ちなみにこれ、昼間の直射日光を当ててもなお、眩しく光ってるのがわかる。自動車ヘッドライト照明用のLEDと出力は同じなので。1Wと言っても自動車用より面積が小さくなっただけ。
ビームサーベルと違い150mAだが十分。放熱しなくても熱もあまり出ない。
サーベル配線から並列分岐すれば電源確保できる、この場合は300mAでもっとまぶしくすることもできる。このLEDは10mAから光るのでワイドレンジ。

なぜGセルフに最適かというと
いちど目の部分を穴開けて、上から0.3mm板を貼り直すのだけど
そうするとのりづけした部分があるから、目の外周部分がうっすら二重の隈取りに見える。
Gセルフは目がうっすら二重隈取りに見えるようなデザイン・作画なので、非常にマッチする。


このままではカメラアイ以外にも光が漏れ、強い光なので全体に透過してしまう。
これは自動車バイクのヘッドライトと同じく、銀レフレクターで覆って、アルミテープで目張りして、光が必要部分以外に漏れないようにする。


問題は、やはり電源だ。
このクラスの発光となるとどうやってもボタンコイン電池では不可能…電流が小さすぎる。
最低でもアルカリ単3が必須となる。=外部電源となる。


基本的に
内蔵電池=妥協、動かして遊ぶアクション重視。
外部電源=静置ディスプレイ重視。配線を仕込んで外とつないでも良い場合。


体内に配線通す場合は、ふつうにガシガシ動かして遊ぶと断線してしまう。
予めポーズを決めてから配線を通す。動かして遊ぶときは配線を取り外す。
本作はあくまで技術的習作なのでこうした体内配線はトライしない。


採用するLEDは、日亜の雷神にしようと思ったが
なんせレンズ込みなのででかい…レイアウトが厳しかった。
ここもビームサーベルと同じ東芝1Wに決定、厚さ1mmは魅力ですわ。どのみち10mAでも300mAでも光るので光量調整ができるし、左右の目で一個づつというレイアウトすら可能。
これがCREEのXP-Gとかになると、これもレンズ付きなので出っ張ってしまう。
寸法によって適材適所で決めるのが良かろう。


簡単にアルミテープで目張りしてみるとこんなかんじ。十分だろう。
LEDのルーメンが大きすぎてカメラのCCD性能限界を超えてるのでうまくコントラストが出てない。
ここに、さらにLED側のリフレクターシュラウド(自動車ヘッドライトのリフレクターと同じ)を装着すると光が漏れなくなる。


重ねて言うが、
有線でAC電源とまで行くと、あまり素人が遊びで使えるレベルじゃない。手軽ではないしプロレベルの電気系スキルも安全上必要だ。
プロやヘビーユーザーが、グラビア雑誌とかいうステージで駆使する技術の領域になる。


12/30
なんとか形にした。
けっこう集積しないといけないので大変だ。


ビームサーベルほど熱対策してないのでひとまず100mAでテスト。
300mAで点灯すると、こんなもんじゃない。アルミテープで目止めしない場合、シャイニングフィンガーの拳レベルで光る。

↓同じ明かりだけどカメラ側の絞りを変えただけ。10年前のサイバーショットだしF値3.5なんで明暗差の表現に弱くてね。中古でもF1.2ほどならもっと鮮やかに明暗差が出る。

これをビームサーベルの配線と並列でつないで同時発光させる。


これのような習作=サンプルではなく
作品として作りこむ場合は、配線の内蔵とかいろいろ大変だろうね。


晦日
なんだか大晦日に配線作業。基板用コネクタがピッチ1.0mmで最悪の小ささなのでウンウンうなりながらトライアンドエラーの連続…


でなんとか完成。

撮影後、ためしにカメラアイ側の抵抗も低くして250mAぐらいにしたら、やはり鬼の輝き…ピキーーーン


ついでに11年使ったLEDライトもおなじLEDに交換した。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20141231


2015/01/02
年明けは、改良。


テストでACアダプターダイレクトでつなぐ。
ソニーのアダプターはトランスなので、抵抗のついた製品(たとえ微弱でも)とつなぐと定格ギリギリまで下げてくるんだけど
バッファローのはスイッチングなので容赦がなかった。


つまりソニーのはなんもつながないと4.2Vだけど、製品を動作させると定格いっぱいの3V500mAまで落ちる。
バッファローは製品をつないでなお定格ぎりぎりの3.1V1Aまで引っ張ってくる…まぁ定格が高いのが原因だけど。
東芝LEDの定格は2.85V350mAだから…


するとどうなるか…
サーベル側のLEDが発熱しすぎ、LED接点のハンダが溶けてショート…きれいな山盛り部分ではなく針みたいな細い部分に熱がこもって溶けたようだ。アノードカソードの導通チェックでぴーぴー鳴る。…もっと融点の高いハンダ使うか…短絡しにくいレイアウトでハンダしなおし。
カメラアイ側のLEDはご臨終…こいつはどうやっても復活しなかったので交換。動作電圧になるんだけど光らないからいわゆるオープン。
いやむしろ、LED動作電流を計測するため試行錯誤していたらなんどか一瞬だけショートさせて端子に火花出てたので…そっちのほうがダメージになったかもね。


つまりテスターチェックなどでわかったのは
ソニーのアダプターは、並列に限って抵抗無しで使える(片側250mAほどになるため…ただしもし片方のLEDが消えた途端に2倍の電流が流れ定格超え)
バッファローのはスイッチング式なので、定格の3.2Vまで上げたがる(トランス式は下げる)。定格電流も1.2Aと高い。よって抵抗なし不可。


組み直したついでに色々と改良…
LEDとライトストリングをほぼ密着にしたら、かなり明るくなった。
撮影はかなり絞って画像が暗くなっているが、それでも絞らなかった時ぐらいに明るく写っている。
ソニーアダプター電源直結なので、250mAで出力出来てるのも大きいが。

バッファローにうまい抵抗値をあてがうと350mAで光る。
サーベル側に0.75Ωで350mAになった。上限ギリギリ。
カメラアイ側は同じような抵抗を持ってないので1.34Ωとした。260mAぐらい。
上の画像は、すこしフォトショでレベル補正=明度上げして撮影時より明るくしてあるが、
下の画像は全く手を入れてないので暗いままだが、どちらもサーベルの明るさはおなじに見える=下のほうが明るい。
光の彩度は目で見ないとわからない部分なので、現物はもっと鮮やかな明るさ。

もはや室内照明…ムーディーライト…
しかもなんだか、やらしい配色…
これで2Wいってないので、かなり節電ですよ。…ただ定格近い電流では5分もすると放熱板=サーベルのアルミ柄とかがアチアチになるんで消灯しなきゃいけないけど。
これでギャバンダイナミックとか再現すると、ほぼ実物と見分けがつかなくなるよね…


CREEのXPGも点灯テストしたけど…米粒の半分だから指で持つのも大変!
作業中にすっかり忘れてて床のチリゴミの一部になっていた…
運用がつらそう。
端子もとっても小さいので、ハンダ付け大変。
スズ棒にハンダづけだけで強度材とするのは無理があるサイズ。基板取り付け専用サイズ。
だから、ユニバーサル基板に一度取り付け、基板を切り抜いて好みのサイズにするような二度手間が必要。


東芝1WLEDは6mm7mm四方なのでハンダだけで独立した強度材にできる。
作例も、ただLEDにスズ線をはんだづけしただけ。その強度をあてにしてキャップを嵌めてサーベルも差し込んでいる。
柄が一体化構造になってるのではない。LEDとハンダがサーベルを支えてる構造。スズめっき線はそこそこ硬いのでアルミパイプを通せばカッチリ固定されてくれる。隙間でがたがたしないよう余ったスズめっき線をぎちぎちに詰め込んで放熱材を兼ねてある。
オートバイで、ピボットレス構造で、エンジンにリアアームがダイレクト接続されてるような構造。


01/03
冬の直射日光でも十分に可視である。


10年前のカードサイズコンデジサイバーショットT3なので明暗に弱いので(F3.5だし…)地味に撮影されてるが
実際はもっと鮮やか。
まぁこの時間帯の直射日光じゃ、たとえ蛍光灯スタンドつけてもその光は見えないからね。


カメラアイを350mAにすると強烈に明るい。ライトストリングを経由したビームサーベルと違ってLEDからダイレクトだから。
サーベル側の350と250の視覚差は「うーん、ちょっと明るいかな」程度。LEDの光が直で見えてるわけじゃないので。でも手をかざすと指がピンク色になる。
ほんとうは冷陰極管がベストだけど、あれは両端に端子と配線があるので却下。蛍光管みたいな片側端子の便利アイテムは出てない。


ただまぁ「Gセルフらしさ」は250のほうが出てるね。白プラ板のノリシロ部分が暗くなって縁取りになる。明るすぎるとこの縁取りが消えてくる。


サーベルはこんな大きめサイズなので、1/60でもそのまま持てちゃう。作例が1/80で23cmなんで、30cmの1/60とは大差ない。ショップでMG作例の現物見ると18cmとちっこいので驚く。


01/19
どうも、日光網膜症に近い症状が出ているようだ。
軽症とはいえやや視力が落ちて眼精疲労が増している。これは治癒を待つより他にない。


やはりパワーLEDを組み込むアイテム開発ともなると
サングラスぐらいは常備しないと厳しそう。


03/04
だいぶ治ってきたけど、まだ引きずっている。
最初はやたら涙目が続いた。いまはスギ花粉真っ盛りだがあの頃ほど涙は出ない。


どうもLEDは青色光が多いために、目の網膜を焼きやすいみたい。
グーグル検索:LED 網膜


加工や発光テストなどの作業時はよくよく注意した方がいいだろう。
まだまだパワーLEDというのはつい最近の技術なので、禁忌事項が世間に周知されていない。