先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

ほんとうの経済危機は左派ゴシップしか報じられない。原発事故と同じく

不都合なことは、右側と体制側にはいえない…

霞ヶ関や永田町の内部に出入りしてみたらわかる。彼らが言えるわけがない。

むしろ代議士や公務員が職業的すぎるから、かれらが職業を失わないための措置を含まねばならず非効率化し、迷走する…誰のための支配で権力なのかというポイントがよくずれる。

・バブル景気の最中は、バブルであるという指摘は箝口令が敷かれる…

・ゆえにバブルがはじけてから「なんでだなんでだ」と騒ぐ決まりになってしまっている…

つまりアベノミクスだの株ブームだのも、そのお祭り騒ぎの最中は誰も何も言えはしない…傍流の左派がゴシップで発言する以外は。

マネーゲームに頼ること、駆け込み需要を散々煽ること…いまの日本政府与党の景気浮揚”幻想”政策は、小泉ブッシュ時代のアメリカ主導のそれそのものだ。文句や悪口が言いたいのではない…事実がわかるから”怖い”…からこそ言い続けるしかないだけだ。ほんとうの苦難はもう少し先…1〜3年後に控えている。上がるどころか急転直下だ。おれは政府筋にリーマンショック発現時期を数年前から知らされていて、ほぼぴったり的中していた。

http://gendai.net/articles/view/syakai/143408

【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】

「アベクロサンバ」への懸念を報じないメディア

2013年7月12日 掲載


 IMFが発表した世界経済見通しで、日本が先進7カ国のトップとなったそうだ。13年の成長率見通しは2.0%で、前回の4月時点から0.5ポイントの上方修正。米国やユーロ圏はもちろん、中国やブラジル、ロシアも下方修正されているのだから、パッと見は、日本の明るさが際立つ内容だ。

 新聞各紙も、「アベノミクスが評価された」と楽観的に報じている。〈IMFは「消費と純輸出に支えられ、予想以上に成長が力強い」とした〉(日経)、〈安倍政権の経済政策「アベノミクス」の効果を反映〉(読売)、〈「市場の安心感が回復し、民間需要が増えた」と説明〉(毎日)という具合である。

 だが、IMFは、無条件にアベノミクスを支持しているわけではないようだ。朝日は、IMFのブランシャール調査局長が、〈「アベノミクス」が世界経済の「新たなリスクだ」と指摘した〉と書いている。ロイター通信も、〈財政再建構造改革を実現できなかった場合、投資家の信認が失墜する恐れがある〉と伝えた。ほかのメディアは、肝心の部分をカットして、安倍首相と黒田日銀総裁の「アベクロサンバ」が認められたかのように報じたらしい。IMFは、それほど日本の経済政策を歓迎していないのだ。

 それなのに2%成長とは評価が過大ではないか。「消費」と「輸出」を根拠としているが、いずれも一時的な動きに過ぎない。先行きは不透明だ。

 消費については、来年4月に予定される消費増税を前に、駆け込み需要が出るだろう。資金に余裕のある高齢者も、「どうせなら今のうちに」というビヘイビアー。ただ、企業の業績が持ち直し、みんなの所得が増えて消費が活発になる、という健全な姿とは違う。

 輸出については、これほどの円安なら多少のプラスは当然だが、かつてのような「輸出立国」は望めない。グローバル化の進展で生産拠点は海外に出払ってしまった。安倍首相は、成長戦略の第2弾で投資減税を考えているようだが、移転した設備は戻らない。わざわざカネをかけ、日本での生産を増やそうという企業はないだろう。国内は空洞化した。輸出が力強く回復するシナリオは描けないのだ。

 2%成長の達成は簡単ではない。


 ◇


「おまえほどの見識と弁舌なら、とっとと政界入りしてこい」

などと、揶揄だけでもなく言われることはたまにある。

しかし…できないのは以下の理由が大きい。職業になってしまうと、中枢に入り込めば入り込むほど、何もできなくなってしまう。

「現実は甘くない」とは、職業に就いた側がそうでない側を諭す言葉として知れ渡っているが、

実際に重要なのはその逆に、職業に就かぬままあちこちを動かす困難であろう。そうでないとできないことが山ほどあるが、地位も後見もないからナメられまくり袋だたきにされやすい。

…ということは、反響によって正誤判断がしやすくもある。職業についてえらくなってしまうとたいていの失敗や悪行は擁護されてしまい、不都合な報告は聞こえにくくなり、というか他人の報告だけが頼りになってしまい、判断力が鈍くなる。無所属のままあちこちに動いてもらうならば、出来不出来などによって遠慮無く文句も賞賛もくるし、距離を置いた上で一人で悩み決断できる。

エンジンパーツになるかオイルになるかは、ケースバイケースである。

http://gendai.net/articles/view/syakai/143420

参院選応援で バケの皮がはがれた進次郎

2013年7月13日 掲載

オヤジと同じワンパターンの中身なし

 参院選で「離島・被災地・過疎地を回る」と宣言した小泉進次郎青年局長がアチコチで大人気だ。

 オバさんたちに「キャーキャー」言われているのだが、地方にとっては死活問題のTPPにてんで触れないなど、あざとさが目立つ。

 告示日に飛島に渡った時も大歓迎されたが、TPPについては話さず、その後の酒田市内の演説でも一言も触れなかった。盛岡駅前、被災地・岩手県大槌町の仮設商店街での街頭演説でもTPPについては話さなかった。

 被災地では巨大道路(三陸沿岸自動車道)や景観破壊の巨大防潮堤の建設は着々と進んでいるが、そうした“おいしい工事”のあおりを受けて入札不調が続出、肝心の住宅再建などの復興事業は遅々として進まない現実があるのに、それも無視。それじゃあ、何をしゃべっているのかというと、「今回の参院選でねじれを解消し、自民党に安定過半数を与え、野党のせいにできない状態に追い込んで欲しい」というワンパターン演説だ。そんな小泉を密着取材するテレビ局もいるのだから、異様だ。

 小泉局長に「なぜTPPについて話さないのか」と聞くと、「TPPについて話したことはある」と回答。「どこの街頭演説で話したのか」と確認すると、「覚えていない。街頭演説で何を話すのかは政治家の専権事項だ」と居直った。

 そこで「TPP交渉で重要5品目の関税が守られなかったら、交渉離脱をするのか」と聞いたら、「これからの交渉次第」と逃げてしまった。

 最後に訪れた福島県相馬市と南相馬市では、「福島の原発廃炉になるまで見届ける」と言っていたが、それじゃあ、福島県以外で原発をどうするのかというと、「意見が分かれている問題」などと言う。

 こんなのが自民党の次代のエースとは、完全に化けの皮がはがれてきた。


 ◇


ついでにもうひとつ

こういうところでしかいえない真実を告げておこう。希望を砕くような真実だが…

・デフレ傾向だけでは食えないから、高級路線、プレミアでいこうという風潮は、90年代末にもあった

・しかしそれも時限式で、せいぜい10年も持たない…今やってるけどもっと短く終わるだろう

・インフレ高級商品も、ゼイタクに慣れた大衆はすぐ飽きる…

・飽きられると、値下げするしかない…値下げしても売れない商品は消えていくしかない…

・気づけばまた、デフレだらけになる

・かつてのインフレ商品を次第にデフレ値下げ対象にしていくのでローラー作戦であって、徐々にインフレ商材は乏しくなっていく

・インフレプレミア商法が一通り飽きられて一巡したら、またむこう10年はこの手口が使えない(舌が飽きたらしばらく食べたくない道理で)

・かつてより、飽きられてデフレ化した商品が多いのだから、10年後のインフレ戦略はより困難になる…日本の庶民は気位の高い貴族だらけなのだから…かつての中世西欧貴族よりもっとゼイタクを知り尽くしている

香港やマカオはインフレ高級街とデフレ庶民街で二層化しているが、

ネイティブは後者に、外国人観光客は前者に、という棲み分けだ…

日本で今更、免税ショップの拡大が見込めるのか…

香港やマカオシンガポールと違い、北欧とも違い、日本国は規模が大きすぎて少々の収益アップでは支えきれない…

アベノミクスなどと言い始めた連中は、詐欺のようだとわかってやってるのだ。

職業だから、詐欺的でも短期的でも成果を出して見せないとクビが危ない…そうやって代議士も公務員も大企業もどんどん詐欺師の仲間入りをして常連になっていく…

かつては、勝った勝ったと連呼しないと幕僚のクビが危なかったが、

いまは、もう勝ったもう勝ったと連呼しないと政権や省庁のクビが危ない…

基本構造が全く同一。主幹産業が軍事なのか経済なのかと…見た目が変わっただけ。勝ったと言わないと非国民、もう勝ってないというと非国民…いろいろな嫌がらせをされてギギギギギギ…となる。

立派な格好をさせて立派な紳士のように見せたアベポスター…プロの詐欺師の世界ではまず身なりと立ち居振る舞いと言葉遣いを徹底して洗練するのが基礎なのだが…投資詐欺も、キャッチセールスも…MXTVの保守を標榜する詐欺学者詐欺政治家はきまってかならずこれをやる。おれは保守でインテリだから立派なんだという虚像を形成する…

この点は、汚らしくて不器用そうで近づいてもらえない左翼側のほうがややマシだ…保守系というのはおいしいニリンソウとまちがいやすい猛毒トリカブトのようである。

だいたいが保守って何だ。保守保守といって右なんだと言いながらせっせと国家を独占し独裁してセッセと壊していく…作用は極左ゲリラなのだ…

適度な雨は潤いだが、角のゲリラ豪雨は何もかも奪っていく…

日本社会ってか日本支配中枢の世界では、日本は右翼保守の私物だという思い込みが強いから人数も財力も多く、よけいに好き勝手に改悪し壊していく作用が強い。左翼は政権すら取ったことがないので素人みたいで何にもいじれなかったのは民主党

左翼は冷戦・共産崩壊とともに弱体化し去勢されてしまい、より「人権だ住民だ」というほうを苗床にしていって、まるで原理的には保守勢力なのである…

おかまの男と、おなべの女みたい…

ビートたけし主演のドラマにこういうのがあった。刑事のたけしが最終回にヤクザになり、たけしが面倒見ていた不良グループが更生して警察に就職し、たけしを取り締まっているのだ…

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%91%E4%BA%8B%E3%83%A8%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%AF

19世紀からの議会政治システムも、すっかり老朽化して使い物になっていないのだ。形骸化している。昔の手順さえ守ってればいいという怠惰が支配的だ。