先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

エアコンを普及させたからこそ、球児が倒れる


生物は、
・段々と慣らすと、対応できる(反面、ゆでがえるになりやすい)
・普段から接して慣れ親しんでいる環境には順応する


今や、エアコンやスポーツドリンク…スタミナたっぷり飽食…


クールランニングという映画…ジャマイカ人が寒さに慣れるため冷凍庫に入って訓練…
日本人も同じだ。夏冬とも常春なので、暑い!寒い!倒れてしまう。春にしか暮らしてないんだから、夏も冬もいわばいきなり冷水に飛び込んで心臓発作するに等しい。


これじゃ、誰だって熱中症で倒れるわい…
昔の庶民が素食でも水ぐらいでも倒れなかった理由を問い直したほうがいい…今のうちに。


だからといって、いまさらエアコンを使わず水だけですごそうにも
コンクリートジャングル、コンクリート校舎…
雑木林などの日陰はほとんど無い…緑のカーテン?竹槍ですか???
すでに住環境が人工すぎて、かつてのように無理なく自然には対応できない…なんせ自然が相手ではなく人工物が相手だから。


東京都青梅市の、しかも西部の田舎・山沿いに暮らすとわかる。自然に溶け込んでいれば酷暑もさしたる苦労はない。
というか昔はよほどえらいとか特殊な職業でもない限り、真夏なのに長距離移動するようなことはなかった。むしろどこでも水分が手に入って交通が発達して、無理して真夏でも歩き回れるようになってるほうが不自然といえる。
昔は、京都とか都とか…ごく一部の都市環境だけの苦労だったんだろう。いまはそれが全市民に普及してしまった。


「暑かったら無理せずエアコンを」というのは厳密には誤答で
熱中症になるほどの環境…こと住環境を改善しないと。
こないだ熱中症で死亡した老人の住むアパートも、現地映像を見るとコンクリートマンションで最上階で日当たりがよすぎる感じだった。
・鉄と石材はすだれなどをかぶせる(手すりとか)
・直射日光はすべて銀マットや農業用遮光シートで遮蔽する
アスファルトは赤外線吸収材…部屋に近いならどんどん打ち水しないと
ベランダ全面などおおきな採光窓を銀マットで遮蔽遮熱すると、室内はいわばクーラーバッグの中みたいになって室温は外気温よりも下がる。夕暮れまで密室にした方が涼しくなる。うちはビニールハウス栽培用の特殊な遮光カーテンとキャンプ用の厚い銀マットの多重構成で遮光遮熱しており外気温より5度低いことも…

http://gendai.net/news/view/108824
埼玉大会で熱中症球児に苦言、ネットで大ブーイング
【最新トピックス】
2013年07月12日 18:22 更新


 記録的な猛暑の中、夏の甲子園県大会が行われている埼玉で、高校野球関係者による無神経な発言が相次いでいる。ネット上では「球児たちを殺す気か!」と大ブーイングが起こっている。

 発端は、川越西高校の筒井一成監督(41)が口にした「試合で倒れるなんて初めて。何をやっているのか」という発言だ。11日の対浦和西高戦では、野手が暑さのために両脚けいれんを起こしてダウン。エース投手は9回二死に熱中症で右手にしびれを感じ、そのままグラウンドを後にした。

 こうした熱中症球児らへのキツい苦言だが、12日の一部スポーツ紙で、<(監督は)あきれ顔だった>という“オマケ付き”で報じられると、ツイッターなどで怒りの声が噴出。「この監督、あきれ顔とか頭おかしいだろ」「この気温でスポーツしよう、させようと思うほうがどうかしている」「これ、本当に監督とか理事がこんなこと言ったんだろうか?だとしたらあまりにも脳筋すぎる」「寒気がした」といった批判が次々と書き込まれた。

 同県高野連の高間薫専務理事(58)も、別の会場で球児や応援の生徒が熱中症で倒れたことに対し、「ちょうど期末試験が終わり、体が慣れていないんじゃないかな。対策を考えないと。毎日これでは困る」とコメント。生徒側の体調管理に問題があるかのような言い草に、非難はエスカレートしている。

http://www.nikkeibp.co.jp/archives/386/386786.html
お風呂の汗腺トレーニングで“大汗知らず”
2005年07月19日


 7月18日、気象庁関東甲信越、東海、近畿、中国地方が梅雨明けをしたとみられると発表した。いよいよ本格的な夏が始まる。今年も暑くなりそうだ。

 この蒸し暑さの中、外に出るたびに大粒の汗をダラダラ流している人も少なくないだろう。汗をかくのは、体温の上がり過ぎを防ぐための体の防衛反応。しかし、実は大粒の汗は、体温の上昇を防ぐ力が弱いという。汗は蒸発することで体から熱を奪うが、大粒の汗は蒸発しにくいため、体温を下げる力が弱まってしまうからだ。

 現代の日本人は、大汗をかきやすくなりつつある。エアコンの普及や、交通手段の発達などにより運動量が少なくなったことで、“汗をかく機会”が減ったのがその原因だ。大汗をかきにくくするには、「普段から運動をしたり、エアコンを控えるなどして、“良い汗”をかくように心がけることが大切」と話すのは、五味クリニック院長の五味常明氏だ。

 ここで言う“良い汗”とは、乳酸やミネラル分などの成分が少ない汗のこと。サラっとしてべとつかないのが特徴だ。一方、これらの成分が多い汗はベタっとしていて、蒸発しにくく、体を冷やす能力が低い“悪い汗”だそうだ。


休眠している汗腺が増えると“悪い汗”に

 汗ができるには、まず汗腺が血液中の「血漿(けっしょう)」を取り込むが、その後、水分以外の大事な成分のほとんどを血液中に戻すという過程を経る。

 実は、人間の体には200万〜500万の汗腺があると言われるが、その半分近くは普段は休眠状態にある。しかし、運動不足だったり、エアコンの利いた室内ばかりにいると、体は汗をかく必要が無くなってしまい、さらに休眠汗腺の数が増え、活動している汗腺の数は減ってしまうという。

 汗をつくるのに十分な時間があれば、汗の原液からミネラルなどの成分は再吸収されて減り、水分ばかりの良い汗を作ることができる。しかし、時間が足りないと、水以外の成分を多く含んだ悪い汗をかいてしまう。つまり、活動している汗腺の数が減ると、1つの汗腺は他の休眠している汗腺の分まで働かなければならない。そのためゆっくり、水分以外の成分を血液に戻している余裕がなくなってしまうのだ。

 しかし、日ごろから汗をよくかくようにしていれば、休眠している汗腺は活動を始める。活動している汗腺の数が増えれば、1つの汗腺が一定時間当たりに出す汗の量が減るため、良い汗が作れるというわけだ。

 定期的に十分な運動をする、エアコンを控える――などで、活動する汗腺の数を増やし、良い汗をかけるようになる。といっても、運動する時間もなかなか取れない上に、エアコンが利いているオフィスに一日いるビジネスパーソンにとっては、なかなか難しい話だろう。そこでお勧めしたいのが、お風呂でできる“汗腺トレーニング”だ。


熱めのお湯で手足を温め、風呂上りは自然乾燥

 汗腺トレーニングでは、体の内側を温めることで、長い時間汗腺を開かせ、汗をかくようにする。そして、その汗の蒸発により体を冷やす。五味氏は「汗腺トレーニングを2週間ほど続ければ、夏を快適に過ごせるようになる」と言う。

 五味氏によると、汗腺トレーニングの手順は次の通りだ。まず43〜44度といった熱いお湯にひざから下を10〜15分ほどつける。5分間も行うと、汗をかき始めてくる。

 次に、36度程度にぬるくしたお風呂に、10〜15分ほど全身をつからせる。ぬるいお湯につかることで、副交感神経が刺激され、体はリラックスした状態になり、汗腺を休ませることができる。

 湯から上がったら、体から水分を拭き取り、服を着ずにそのまま汗を乾燥させる。このとき重要なのが“エアコンが利いていない”場所でゆったりとくつろぐことだ。これはエアコンの冷気により体の表面が冷えてしまい、汗腺が閉じてしまうからだ。せいぜいウチワで軽くあおぐ程度にとどめておこう。こうすると、良い汗が出てきてそれが蒸発し、自然に体が冷えてくる。

 また、この時にリンゴ酢や黒酢などの入った飲み物で、水分とクエン酸を補給すると良いとされる。クエン酸は細胞がエネルギーを作り出すのに必要な物質で、汗腺の細胞にクエン酸が取り込まれると、細胞が元気になると言われるからだ。

(田村 嘉麿=健康サイト編集)

〔参考文献〕
五味常明:読むだけで汗が少なくなる本;講談社 2004.
五味常明:デオドラント革命;ハート出版 1987.