http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34810
最後には、大半の債権者が黙って従った。複雑極まりないプロセスを経て、ギリシャ国債を保有する民間債権者の大半は3月9日までに、手持ちの国債を、額面が古い国債の半分にも満たず、表面利率が低く、期限の長い新発債と交換することに同意した。史上最大のソブリン債務の再編によって、ギリシャは約3500億ユーロに上る債務のうち、約1000億ユーロを帳消しにすることができた。
今回の債務再編は、不良債権に対する一種の保険であるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のソブリン債への支払いに対する金融システムの抵抗力を試す最初の試験にもなるだろう。