先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

二項対立=官僚の常套手段の不毛論争=国際的には永久不毛テロ合戦…ながら


雪も、福島原発からの放射性物質も、日本各地へ降ってくる。
いわば『全体共有災害』だ。


さて、おとといは東京地方も大雪でした。
「プロ・専門家・有資格者だけしか、何もするな、何も言うな、素人どもは黙って待ってろ」
…つまらない小災害ですら、311震災の復興のように遅々として進まなくなります。ただ一日だけの大雪ですら。


「おとなしくプロを待ちましょう」と言われ…
役所は、3日間待てば雪かきのプロを3人、8時間だけよこしてくれるという。
10万円すぐ降り込めば、民間が飛行機やヘリを使って当日中に10名よこしてくれるという。
いや、いくらカネがあると言われても人手が足りませんと言われるかもしれない。もたもたして無駄にした時間のぶんだけ、転倒で怪我する人が出る確率は高まる。


雪かきなので、当日中にかいてしまわないと、凍る可能性が高い。ラクなのは初日だけ…


なので、私は素人ではありますが、付近の地域住民を招集し、一斉に歩道車道の雪かきを一斉断行することにしました。自分がやらないと誰もやり出さなそうだったからです。
最初はお店の前まで車がはねた雪が飛んだりと不備があったけど、次々に学び、欠点を減らし、暗くなる前に人が通る部分や、坂道の、雪はゼロになりました。


いけないことかもしれません。
体制側が「素人雪かき禁止令」を出していれば、私は斬首でしょうね。


…きわめて極論ではありますが。要は
・前提論者
・結果論者
どちらにも、異なるシチュエーションにおいて、主役になれるシーンがある。同時になることは少ない。



片方だけが常に正しいと言うことは物理学上「ありえない」


以上は、以下への反論…反論でも無いかな。

https://twitter.com/#!/product_red/status/175199388564598784
俺の個人的な意見なのだが、RIを扱ったことのない人、測定したことのない人は少し黙っていた方がいいなんじゃないかな?
皆が混乱するだけだよ。
疑問を口にするのは大歓迎だよ。



https://twitter.com/#!/product_red/status/175202221649182721
さっきのツイートは補足をしないとダメだな。俺は放射線、見えない、分からない、怖い、という人たちの味方だけれど、扱ったこともないのに知ったかぶりして「トリチウムとは・・・」とかいう人たちをどうなのかと思っているということだ。


https://twitter.com/#!/product_red/status/175173681444683776
トリチウムが話題になっているのだが、俺からしてみれば測ればいいじゃん。と言う感じなのだ。
https://twitter.com/#!/product_red/status/175175078596722688
測れる施設は山ほどある。ただ、測ることになると誰がカクテル代を払うのか、誰が放射性廃液の処分費用を負担するのか、誰が測定結果に責任を持つのかという話になってくる。


地方・田舎の公的有資格者は、きまじめで、融通が利かず、こうでないとだめだ!的な「体制側のファン」になってる人物が多めのような気はする。似たような人種は、やはり地方・田舎から猛勉強して中央省庁・霞ヶ関まで上り詰めたようななかでもキャリアの人物だ。

彼らにも無論、なんせプロで第一線だけに、輝かしいシチュエーションは多いのだけど…「彼ら”だけ”で常に、誰の協力も仰がず、彼ら主導のみで『世間を全部』ハンドルします」つっても…無理でしょ。震災復興を見れば明白で。(端的には「うちまでプロのあなたが放射線量を量りに来てくれるのか、もしくは代理の方が」という話に通じる)


そうでなくても、政府一任だと、原発放射能被害関連は、うやむやとか、コッソリ原発産業復活をもくろむとかへ、いきやすい…


やり手の経営者だったのに、震災直後に会社を譲渡し、被災現地のためのNPO立ち上げてあっちで動き回ってる人もいる。やはり行政主導ではなんにも進まないので思い切って自分たちで草の根に動くために、そうしたのだと。木村真三先生(震災直後は役所にいたが、放射線量をはかるなよという命令が来たので辞表提出・・・すぐ放射能汚染地図を作成に現地急行)のような達者は、少なくない…そして彼らのように「震災直後に辞表」タイプは、勘が鋭く、『真理』を読み解くのが上手な人が多い。




プロは、素人やアマチュアの使い方が下手か、まったく協業をやったことがない。こと日本の縦割りで杓子定規な社会では…


そして素人というか一般庶民は、プロの助けだけを待っているわけにはいかない。南相馬の黒いなんちゃら騒動にしても、プロダクトレッド氏が言うようなニュアンス…「誰が責任を取るか」的な意味合いで、役所も議会も『逃げ腰』だ…(銀河英雄伝説の、ヤン側とラインハルト側の対比がわかりやすいhttp://blog.livedoor.jp/nnnhhhkkk/archives/65447061.html


たった一元しかないプロが逃げてしまったら、おとなしく待ってる「体制側ポチの市民」はどうするのか…まるで警戒区域に取り残されたペットや家畜たちでは無いか…(まさに「日本経済をなんとかもたすために、被災民は被曝しまくって犠牲になってくれよ、情報隠蔽は徹底するから(放射能騒ぎは弾圧強化してでも起こさせないから)、的な現状があるのだが…足尾鉱毒水俣病のパターン)


四川震災も、なんせあの広大な(統治体制が、本当にギリギリな)中国だけに、人など足りないづくしだったそうで、中学生が、学校で、下敷きになったクラスメートの
死体を次々に運び出し、脳漿が散らばっていたら泣きながら拾い集めてあげたそうだ。ジャイアンのような頼もしい少年だった…インタビューで涙を流していた。


「可及的速やかな対応が必要かも知れないとき」
「それが大規模災害や広域災害という規模であると思われるとき」
は、プロとか素人で、二元判断をすべきでは無い。
理想的には、普段からヨコとタテを風通しよくして、通じ合って(訓練でも親睦会でも何でもいいが)おくことが望まれるが…


役所一言対応だと「住民は何をすればいい、手伝えばいい?」の視点が欠落する。


雪かきで、通行人は誰も助けに入らない。身だしなみおっしゃれ〜な中高生はばつが悪そうに素通り。一番体力が余ってる彼らが。お礼を言ったり挨拶するのは、まだ何も身についてない幼稚園児のみ…ぉぃぉぃ…
日本人はみんな自然と、役所的な「役割分担徹底社会」をたたき込まれているから、よほどの交通事故とかでもないかぎり、誰も加勢に入らない。声かけもしない。東京都内ならばなおさらだ。これが役所社会の弊害なのだ。「やるべき人だけがやればいい、俺は関係ない」


日本は左翼的である。右翼も役所も自民党さえも、根源的なみんな社会主義国家を動かす共産左翼であった。だから融通が利かない。
『みんなやる気を失った共産主義国家の末路』のように、様々なシチュエーションにおいて、「何をしていいのかわからない」「それは私がやることじゃ無い」
という、意欲低下を示す反応がメジャーである。日本はまさに、識者や週刊誌メディアも示すとおり、「社会主義国家の末期」になっている。


以下は蛇足

http://gendai.net/articles/view/syakai/135410
豪華報告書を緊急出版 民間事故調のウサン臭さ


「だって、先月28日に開かれた会見で報告書が配られると思っていたら、アッという間になくなっちゃったんです。『ふざけている』と思ったのは、そもそも28日に会見を予定しながら、報告書の中身がどんどんリークされて、話題が先行したこともある。調査報告なのにメディア戦略が露骨であざとい。ヘンな組織だと思ったら、すぐに本を売るという。ははん、そういうことか、と思いましたね」(会見に出たジャーナリスト)
 報告書はカラー写真が豊富に使われている豪華版。「調査報告書なのにこんなに凝る必要があるのか」という疑問は当初からささやかれていた。そうしたら、会見後、すぐに緊急出版が決まり、約10日後には書店に並ぶ“手回しのよさ”。「多くの人から問い合わせ……」なんて言っているが、最初から出版を決めていたのは間違いなかろう。

<日米同盟礼賛が目的!?>

 そうなると、「この民間事故調って何だ?」と言いたくなるのだ。仕切った独立系シンクタンク元朝日新聞主筆船橋洋一氏が理事長。船橋氏は28日の会見でも真っ先に挨拶をした。委員長は北沢宏一・前科学技術振興機構理事長。そのほか、遠藤哲也・元国際原子力機関理事会議長、野中郁次郎一橋大名誉教授らが並ぶ。「高い専門知識と見識があるメンバー」と自画自賛しているが、だからといって、なぜ、彼らが調査するのかが分からない。菅の対応をボロクソ批判していたが、その一方で、東電に乗り込んだことは褒めていて、菅は「公平に評価していただいたことは大変ありがたい」とか言っていた。日米同盟の役割にもスポットを当てていて、日米防衛当局のラインが「最後の砦」になったと褒めていた。
「ウサンくさいにおいがプンプンしますね。彼らにはどういう権利があって、なぜ、調査・検証に乗り出したのか。それがよく分からないからです。船橋洋一氏といえば、親米保守。米軍のトモダチ作戦礼賛が目的だったのではないか。緊急出版の話を聞くと、ますます怪しげだと思います」(元外交官・天木直人氏)
 この事故調の委員長を務めた北沢宏一氏が、今春にも発足する原子力規制庁の初代長官になるんじゃないか、というウワサも根強くある。だとしたら、この報告書はそのためのデモンストレーションということになる。