先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

今のネット時代は、すごくいいコンテンツも一瞬で終わり、休む暇なく次のコンテンツを追いかけ、余韻がない


それを端的に評してるのが、ツミッター2015だった。
あんだけぶっ詰めて、1クール番組作れそうでも、たった一日で終る。
http://togetter.com/li/802280?page=1
http://bosel.blog64.fc2.com/blog-entry-3496.html


まだツミッターはいいほうで
路地裏さつき、赤生にいたっては痕跡すら殆ど残らない。


それはそれで、高品質だねっって締めてもいいんだが


やはり、今やたった1クールで次々に貴重なネタ元を消化していき、ネタ切れが目立ってきたTVアニメ業界を見てもわかるように
ネット通販やら短寿命ヒット商品目白押しで、なんだか先行き不安なグローバル経済のように


そういう意味での「ツケ、因果応報」が遠からずやってきそうではある。


おばあちゃんは、30回かみなさいとうるさかった。
なんでもかんでも捨てるもんじゃないと、何でもかんでも再利用して何度も使った。
それは人間の文明であってもつい最近まで、モノを生み出すのはすごくお金と労力がかかったから。
そうした世代は、何にでもつらくあたり、理不尽を強制する…これも力仕事、マンパワーの側面が強くて当然の社会に追随していくには軟弱では不可能だったからだ。


大金でもハイテクでもなんでも湯水を垂れ流すように浪費できるようになったのは、ここ30年ぐらいの極めて短い期間の事だ。
今や「あの世代」に比べたら、1970年以前の人類史に比べたら、ものすごくラクをしながら無数の商品を手に入れ食い散らかせるようになった。


小泉ブッシュコンビに代表される、世界マネーバブルはしかし、10年と持たず大やけどをおった。
歴史あるリーマンブラザーズも消えてなくなった。


思いつきによる知的資源も
物的資源も
やがては尽きる。
ウナギやマグロでわかるように、乱獲を続けるとあっという間に無くなる。


まだ、ほんのすこしの間は、無自覚でいられるだろう。
けど、いま若い人が中年に、いまの中年が高齢に、さしかかるころにはバタバタと限界が相次ぐのではないか。


今時点の幼児や、学生はもう、ものづくり経験がない。
貧しい家が多く、家で遊ぶものがないから外で遊び、自分でオモチャも自作したような世代…団塊ジュニアまでの世代とは違い、
あの頃の夢…「なんでもかんでも買って済ます」を
体現した世代だ。自作する必要がない。なんでもかんでも手に入れては食い散らかす。
だからたとえば模型業界は虫の息にさしかかろうとしている…


結論:タイプム〜ンは世界の破壊者