先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

昨今の、自転車走行取り締まりの急激な強化について


青梅市内を巡回中のPCが、やけに執拗にネチネチ絡んできた。


いつも歩車分離式信号で歩道が青の時に自転車が次々にビュンビュン通過していくような
片田舎で取り締まりもゆるい交差点、「青梅市民会館南」http://goo.gl/maps/2vCnD
「歩行者自転車用信号」表示がある歩道信号。


こちらは歩道信号が青だから、わざわざ路側帯から(理由は後述)減速したままゆっくり渡ったが(ここではほぼ100%みんなそう渡る)
「歩道を走らないと違反だ」と強硬な態度硬い表情で言ってきて聞かない巡査長。バッジはVA175だか157
PCはスバルレガシィ、ナンバーは八王子2845だったかな。http://white.ap.teacup.com/vfr750p2/198.html


だいたいこういう時の警官というのは、ウエの通達によって態度が硬化している。ロボットになってる。


歩車分離、歩行者自転車用信号だから、歩道青の時にわたらなかったら自転車は永久に渡れない。
なのに青で渡った自転車を「警告」したと言いはるので、道交法矛盾に従いこちらも抗弁した。


ここは坂の下だから、自転車は勢いがつき、制動が大変だし
歩道青待ちのスペースは狭くて歩行者でいっぱいのことも多い。
(下手すりゃ突っ込むか接触する)
(以前は歩道柵がもっと出っ張っていて、もっと歩道が狭かったので、私が国交省と警視庁へ連絡し、都の建設局が動いて柵を引っ込ませ、歩道を広くしてもらった経緯がある、それでも広い車道に比べて歩道がまだ狭い、人のすれ違いがやっと)
だから都心からくるロードバイクたちも、地元民自転車も、めったに歩道側にが上がらない。えらく空いてる時に主婦ママチャリが乗っかるぐらい。


なにより、歩車分離だから、ナナメ横断する歩行者もけっこういる…
幼稚園保育園が近いので幼児連れも目立つ、のに歩道は非常に狭い。
車道側から進入したほうが安全マージンが大きい。歩道走行だと全方位の歩行者と動線がクロスしやすい。


こちらの根気強い道交法説明で
あちらも「うわ、無理筋やっちゃったかな」とうっかりを心中で認めたようで
その件では絡んでこなくなったが


今度は「次の信号で云々、走行車線がどうこう、してただろう、どうだ」などと、重箱の隅をつつき始めた…
要は尾行してたわけ。
(あんまり自転車まで執拗に尾行すると、バックミラーなしでは自転車にも乗れなくなっちゃうぞー…【警察発のロードバイクMTB自転車不況】が起きかねない、かなり大きな市場だが)


幼稚園帰りの母子が、青になったばかりの歩道信号を渡るかわたらないか「いつまでもせまい歩道上でウロウロ」してるから
こちらも歩道に入れず(ウロウロしてっからぶつけちゃうもんね)
いつまでもわたってくれないから横断歩道上を直進したらhttp://goo.gl/maps/SBZV3
コソコソと尾行してたPCがとまれーとか拡声器で言ってきたわけ。


いわゆる「別件逮捕」の流れであり、かなり悪質だ。
政治方面の要人(右翼側左翼側問わず)への嫌がらせ工作などでもない限り、なかなかない。
市民会館交差点でもヒトコトだけ拡声器で言われたが止まらせはしなかった。青でみんなと同じように渡ってるのに変なコト言うなと思った。
それを次の信号で違反を見たからと停めさせたのに
市民会館の案件で因縁を振ってきた…それで警察官の不備があって突っつけなかったからと
別件を持ちだしたのだから、別件逮捕の性質である。たまたま取り締まらなかっただけ。


いつもは、ふだん市街地お住まいの皆様がよく目にするような、アバウトに自転車が走っていい、いっさい注意などされない、車道幅も広くスペースに余裕がある交差点だ。
このへんの国道411とはそういうのどかなところ。


つまり、自転車に対し
「いきなり」
そんな自動二輪みたいな厳格な取り締まり姿勢を見せたら
町の主婦や学生やサラリーマン大勢が、警察や権力の「敵」になってしまう。


少なくとも昨今のイスラム人質事件じゃないが、公権力側がふだん片っ端から大勢の市民へ冷遇とか風当たりで接しまくったならば、
いざというときの「味方」はゼロになってしまうだろう。政府も役所も「はだかの王様」になってしまい、実質能力が著しく劣ってしまう。


へたすると自動二輪より街往く自転車連中のほうが、収入が多かったり、自民組織票だったりと「影響力、納税額」多いからねえ…高齢だったり地位があったり店持ってたり。


どうしても無謬主義で自分の因縁ふっかけを正当化しないとならない警察官だから
その別件の因縁で畳み掛けて話を落ち着かせてきたが(ヤクザや野獣と同じ、獲物を仕留めたと思うまで引き下がらない)


やはり最初の交差点での「不当逮捕」的な不起訴的流れは特に「まずい」ということで
駅前で取り締まりやってる警官にお願いして、署内会議で検討にかけてもらうよう頼んだ。


・自転車に、歩道信号を渡るのを徹底させるなら、最初に歩道への誘導を徹底せよ
・誘導看板の設置、路側帯白線を交差点手前で歩道へカーブさせ誘導する道路表示など(23区には多い表示)


母子がいた横断歩道にしても、事故防止の観点では致し方無い場合、違反とみなさないケースは二輪や乗用車でも多い。
環七と青梅街道の交差点で黄色線を踏んだが、タクシーの乱暴運転の回避だったからお咎め無しだったこともある。都内屈指の厳しい取り締まりスポットだけど。


布石も準備もせず、
いきなり取り締まりだけ先行されても


いきなり攻撃対象になった主婦も学生もサラリーマンも自営業も、黙ってはいないだろう。


おまけに、警察官は少ないから、市民の大勢をいきなり取り締まっても手が足りない。
捕まる数は少ないのにやけに厳しく厳罰では「ずるいぞ、あそこにもっと悪いのがいるじゃないか」とクレームが殺到する。


自動二輪なら学習していて多少は頭がいい連中が多いが
自転車は未成年ガキや、免許持ってすらいないおじちゃんおばちゃんばかりだ…ものわかりなどいいはずがない。


そうなると制度崩壊、実質効果なしになりかねない。
準備不足と強引な行政執行が、せっかくの「良い試み」だったはずのものをパーにしてしまう。


ちゃんと段階を踏んで、準備を万端にしてから、人々の意識や学習も終わってから
やってほしいものだ。
取り締まりが逆に社会全体でギクシャクを産んだり、最悪は「新手の事故」を発生させかねない。
現地は、歩道を下り坂暴走する小学生がよく砂利でころんで怪我したりおばちゃんとニアミスして謝ったりしている。自転車皆歩道に上がれ、では事故は確実に増えよう。


現場裁量が勝るべき現場など無数にある。
すべて100%画一的に法規順守徹底では、車社会ですらパンクしてしまうのは、免許持ちなら全員わかること。


ちなみに青梅駅前交番の警察官によると
おととい26日に駒木町で死亡事故があったためhttp://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130827
やはり署長通達で、重点的な取り締まり&警らをさせてるんだと。


問答無用で首を切りに来るアルカイダ兵士と同じぐらい熱烈に、市中で見かけた違反容疑に対して片っ端から因縁ふっかけて回ってる、
その原動力はやはり「通達」
暴走するか運転停止してるか、ONOFFしかない原発のような、無制御の怖さだ。


あの高知県の白バイとマイクロバスの衝突事故も、
2日前に県警本部長通達で、現地で高速走行訓練をせよと通達が出たばかりだった。


それにしても、あれはカミつきすぎだ。
警備や運送の実務を通じて、道交法も熟知し、都心の厳しい交通社会も熟知しているベテランでも
さすがに度が過ぎている、ズレていると、思う。


それに、自分は
先進各国の政財界に人脈を持ち、国内外へ影響力を方々に張り巡らせている。警察側や自治体とてそれはある程度把握している。


勝手に味方をしてくる公権力に対して


こちらは、相手がヤクザだろうが権力だろうが公だろうが民だろうが見境なく、バランスやケースバイケースを判断しながら
勝手に敵になったり味方になったり=すべきときに、すべきことをする、を繰り返している。
いわゆるフィクサーやバランサーの役割を何十年も続けている。影の総理と呼ばれることも幾多。


こちらは絶大な味方もする、
だが公権力はすぐ、公務員の屁理屈で、突如、大きな敵に成り下がる。


こちらは本当は、状況に応じて味方も敵もするのだが(勢力に安座しない、就かないということ)


権力がああでは、味方の役割はできなくなってしまう。味方になった時いきなり背中から斬りかかるからだ。


そうして権力に大きな味方が次々いなくなっていくから
機能不全が進行する。


権力…公務員と議員はお店を開けない。金儲けも出来ないし、知らない。世間の大半は、無数に細分化された民間である。
戦前とは違う。高度成長期とも違う、20世紀とも違う、2000年頃よりも更に違う。
激変した。おかみだけで田んぼの年貢や鉱山採掘を回せばいいほど簡単な時代じゃない。


はだかの王様化が進行していくのを、「昔と同じでやってるんだからいいんだ」などと
安易に思考停止しないで欲しい。肯定しないで欲しい。


すでに政界ですら、与野党だけでのハンドルは不可能になってしまった時代。
政官財ですら、政官財だけではもう全然回ってない。だから日本経済は主力商品がなくなってきたが、新手のそれらは生まれてこない。


国が滅びて、王様だけ生き残ってもコッケイだと、ラピュタの王族の末裔は言った。
日本国はすでに、かなりそれが進行してしまっている。
だが民間へ出ない、民間経験もない、政官の人々にはそれを感じ取るセンサーがない(特にエリートクラス)。


話を聞かない総理、話を聞かず圧力でにじり寄ってくる行政側…不安材料が増している。