先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

日本の廃炉技術は30年遅れ 理由は「安心安全神話を信仰し、廃炉をバカにしていたから」


と業界人に言われるという、それが日本の原子力


池上彰が福島第1原発へ取材に来た時にいまの小野所長がはっきり答えてたのが
「わたしらは電力のプロであって、原子炉の廃炉は全くわからない素人で、だから汚染水漏らしてばかりなんです、すいません」


おいおい…素人たちが勉強しながら汚染水管理作業に従事してるってよ…
東電に限らず、全国の原発は原子炉の「通常運転以外は」全部素人の人々が運用しているってことだ…
想定外とか制御を外れた大事故になったらもうアウトだ。地域ごと汚染で実質消滅。まいどフクシマの繰り返し。


これからどんどん不足し枯渇する、原発の施設系作業員とくにベテランを、これから育成しなくてはならないことよりさらに深刻じゃないか…

LN BB-45 ‏@BB45_Colorado

@ka2nd @wdb201126 まぁ、デコミッションでは、日本は米国に比べて20年は遅れているので、もうどうにもならないです。90年代の原子力関連論文を読んでいますと、米国をあざ笑っていた過去30年で、取り返しのつかないほど後進的になってしまったことがよく現れています。
23:28 - 2014年5月5日


http://www.gns.ne.jp/eng/atm/qa_2/2_30.htm
デコミッショニングとは寿命がつきた原子力発電プラントを解体し、放射化部分を除染した後、これらを貯蔵あるいは処分するプロセスを意味します。デコミッショニングは通常、原子力発電所を20〜30年間運転し、発電所の寿命を全うした後に行なわれます。 商業用原子炉施設のデコミッショニングについて現在考えられている一つの方法は、燃料とすべての液体放射性物質を原子炉から取り除いた後、原子炉を100〜150年間密封管理(モスボール法)して放射能を自然に減衰させてしまう方法です。放射能が減衰すれば、作業者が放射線をうけることなく、当初放射線を有していた部材を切断することができます。原子炉圧力容器や遮蔽材、その他の原子炉部材はまだ少し放射能を持っていますが、それらは低レベル廃棄物として地層の浅いところに廃棄することができます。

つまり、「通常の原発廃炉にも200年」はかかるのに


爆発で吹っ飛んで周辺の放射線量は高いし原形留めてない原発
「40年で廃炉完了」とか
嘘つきにもほどがあるわけ。
40年で官僚の間違いじゃ?官僚作文というか。


今まさに、事故原発敷地内の線量が高すぎて、施設内も建設系も作業員がどんどん被曝上限に達して退場してて
それで人材難が深刻化してもうすぐデフォルトすることが確定してるのに…


アホが多すぎて原発任せられないわ。政府も電力業界も、その手下どもも。


宇宙開発用の原子力電池は、フランスなどに製造委託すればいいだけ。どうせ宇宙開発=政府の高額予算でやるものだし。
日本は地震津波立国なので原発はあぶなすぎる立地なのを自然現象により実験的に立証してしまった。
原発は大陸専用と見るべきだ。


そんなわけで人生があと30か50年かしらんが
どうせまたフクシマレベルの原発事故はあると思っているので
(震災大国・島国日本)
(そして魔術による戦争や謀略が内戦・国家間紛争含めて盛んな国でもある=時の政権次第で某国より魔術的な震災テロをお見舞いされる国)
複数ある線量計はずっと大事にしておくし、汚染地帯を毎年巡って計測してみることもやめないつもりだ。
そうやってバカにされたり迫害されるような人材こそが、有事に一番頼れるのだ。事故が泊だろうが玄海だろうが現地へ飛んで行くぞ。

http://megalodon.jp/2012-0227-1054-30/www.chunichi.co.jp/s/article/2012022690021454.html
 フランス原子力安全局長のアンドレ・ラコスト氏は、1999年の茨城県東海村での臨界事故や、2004年に関西電力美浜原発で起きた配管破裂事故を例に挙げ「日本では5年に一度、事故が起きていた。大事故があるなら日本だと思っていた」と、教訓を十分に生かしてこなかったことが大事故につながったとの認識を示した。
 事故調も、安全意識の甘さがなぜまかり通ってきたのか、今夏の最終報告で解き明かす考え。委員長の畑村洋太郎・東大名誉教授は「安全文化という考え方に真正面から向き合わなければならないと感じた」と述べた。

 ◇


ミホコノジリってのはその意味ではまさにこの役目を仰せつかってるエージェントみたいな国立の物理研究者。
美味しんぼの件についても作者をからかう側のツイートばかりRTしてる。池田信夫と同じように。http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20140430/1398826414

http://www.com-info.org/ima/ima_20140430_natori.html
作られた権威を鵜呑みにする日本人
『医師たちはなぜ沈黙するのか(3)』


獨協医科大学放射線
名取 春彦


目次
(1)
1.フクシマの矛盾はICRPの矛盾
2.ICRPが犯した過ち
(2)
3.損得勘定を人命救助の基準に導入した
4.医学にも医道にも反する
(3)


5.放射線防護政策において、医師集団は蚊帳の外

 医学は人間生物学ではない。人命救助や健康を守るというはっきりとした目的を持つ学問である。言わば究極の実学である。
 アスピリンの解熱作用のメカニズムなどわかっていなくても、ニトログリセリンが何故心臓の冠動脈を拡張させ狭心症に効果があるかは未解明でも、症状が治まり病気が治るなら使うのが医学である。ただし、医学も科学であるから、確実に効果があることはデータをそろえ実証する。
 それに対し物理学などの科学は人体を物質と見る。物質の変化に関心はあっても、その変化が人々の生活や病気の治療にどのような影響を与えるかなどには関係がなくても構わない。電子顕微鏡でも見ることのできない原子や微粒子レベルの現象を、ああでもない、こうでもないと理屈を構築し、まるで実際に見てきたかのようにストーリーを組み立てる。うまいストーリーづくりが彼らの関心事であって、それが人命救助や健康を守ることに結びつかなくても構わない。


 原発事故が起きてから、物理学者などの放射線の専門家たちがしきりに放射線の人体への影響について語るようになった。御用学者と一部の熱心な医師たちを除けば、人命と健康を守る専門家であるはずの医師たちが黙っている。  医師たちが放射線を知らないからではない。
 医学の中で、放射線医学は放射線を病気の診断や治療に利用したり、被曝による健康被害を防ぐことを目的とする。放射線医学の進歩の結果、現代医学のほとんどの領域に放射線医学が関係している。放射線とのかかわりが全くない診療科などは考えられない。
 知識がないといえども、医師国家試験を受ける前に一通りのことは学んでいる。患者から聞かれて答える自信がなければ、放射線医学の専門家に尋ねればよいことである。

 原発事故に対する政府と東京電力の対応は、被災住民にとっては理不尽なもので、見捨てられた住民は不安を抱えながらも何を信じてよいかわからなくなっている。家族や子どもたちを守るために放射線を理解したいと思うが、書物で勉強してもなかなか理解できない。物理学者たちの解説は机上の論理ばかりで、現実世界の実際のところはわからない。
 それなのになぜ医師たちは黙るのか。
 それは放射線防護の領域は医師たちではなく、物理学者や実務担当者たちが担うとされたからである。物理学者や人間を見ない生物学者たちが、放射線の健康への影響の専門家として起用されている。そのようにしたのはICRPである。
 ICRPの前身は国際放射線医学会の一つの専門委員会であった。第二次世界大戦終結し米ソの冷戦が始まると、米国は核戦略上常に優位に立つことが要求された。米政府は国際放射線医学会の有名無実の委員会に、予算と人材を送り込んで学会から独立させ、名称をICRPと変更した。そして実質的に米国にとって都合がよく、しかも体裁上は独立した権威ある国際機関に仕立て上げた。原発推進が米国の国家戦略となると、それに都合のよいようにICRPも変えていった。気骨のある医師たちを排除していったのは、人命や健康への影響に敏感な医師たちの存在は、核戦略原発推進の妨げになるからである。
 ICRPは独立した国際機関を装うが、実質的にはIAEAの子分のような存在であり、両者の存在目的は、共に米国の核戦略原子力政策を擁護することにあると言ってもよい(詳細は参考文献)。
 驚くことに米国は、400人の大富豪が米国民全体の収入の半分を独占し、マネーが政治を支配する社会である。大富豪は、議員やロビーストたちに膨大な資金をつぎ込み、一般サラリーマンより大富豪の方が税率が低いという理不尽な大富豪優遇税法まで成立させている。
 正義も民主主義も名ばかりで、全てがマネーで決まる。国家戦略もCIAもNSAもマネーで動く。アフガン戦争もイラク戦争もその結果である。原子力マフィアがマネー追及のため政府を動かしIAEAICRPを思い通りに操るのは当然である。
 だから、IAEAICRPに道理や民主主義を期待する方が間違っている。ICRPから医師たちが排除された結果、被曝による健康被害は軽んじられ、人命まで損得計算で勘定される。事件事故による被曝の健康への影響は、曖昧にしたまま放置されることになった。
 ICRPは専任研究者の存在しない委員会である。委員の起用は、医学系は名誉と権威という餌で少数の御用学者を長にすえ、社会性がなく物静かな研究者をそれに従えさせる。その他は物理学者や生物学者などで占められ、実務は有能だが従順な実務担当者が担う。そこには医者たちの思いを代弁してくれるような医者や医学者はいないのである。


6.医師たちよ、なぜ沈黙するのか!
 原発事故直後、私の大学では「国民を混乱させてはいけないから発言を慎むように。政府が唯一正しい」という趣旨の通達があった。混乱するのは政府がきちんと説明できないからであり、その状況は今も続いている。
 真理探究の府であるべき大学が、真理探究を社会的使命とする研究者に対し「政府が唯一正しい」と通達してきたのである。これは、国の放射線防護政策を推し進める上で、医師や医学研究者たちがいかに邪魔な存在と見ているかを端的に示している。

 住民が放射線を理解しようと欲するのは、放射線から身を守るためである。政府からの納得いく説明がないから、住民たちは自ら放射線を正しく理解しなければ自分たちの身を守れないことに気が付いた。書店には放射線関連の書籍がずらりと並んだが、どれを読んでもすんなりとは理解できない。国民は何を信じればよいかがわからず混乱するばかりである。
 そういうときに住民が頼るべきは、身近にいる“お医者さん”たちである。住民の健康を守るのは地域の医師たちの役割である。被曝について説明し不安を解消することも大切な医師の仕事である。そして医師は、常に窓口をオープンにしており求めてくる患者を決して断わることはない。
 日本医師会は「かかりつけ医」制度を推進している。かかりつけ医は分野を問わず、住民の病気や健康上の問題を引き受け相談に乗ってくれるはずである。
 相談を受けた医師が、自分だけでは問題解決まで至らないときは、さらに専門機関に紹介することになっている。しかし、医師たち自身やその家族たちをも、同じように被曝から身を守らなければならない。地域生活に密着する問題は、専門機関に丸ごと預けてよいはずはなく、わからなければ医師も自ら住民と共に学び考えなければならない。
 決して政府広報ICRPの勧告をよく理解もせず受け売りするのだけは止めてほしい。それは自分たちをも含め住民を見捨てることになる。
 改めて強調するが、医師は学者と違って住民たちと共に生きている。



http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20140502/1399005488

まぁこの件は東電の発表でもいわきの病院に搬送してから死亡確認ということになっているから東電としても1F(いちえふ)内で死んだことにはしたくなかったのかも知れない(竜田p.33)

とだけ書いている。そして、心筋梗塞だから「勿論被曝との関連はない」(同前)ということを強調している。

 そこが強調されるべきところだろうか、と首をかしげたくなる。

 布施『ルポ イチエフ』では、2011年に心筋梗塞で亡くなったケースで、やはり労災扱いにしようとしない業者(社長)の態度について書いている(このケースでは遺族の奮闘で労災扱いが実現した)。


『いちえふ』のあやうさ

 ぼくが竜田『いちえふ』について危惧するのは、この点である。「プレイボーイ」では、本作品が記録としてすぐれていることを高く評価したうえで、「危うさ」についても書いた。

 脱原発運動への敵愾心が先に立ち、客観的な記録を逸脱したり、ふみこむべき問題にふみこんでいないのではないか、という恐れである。


通りすがり 2014/05/03 03:32 >Nさん
第一話に、福島第一で働こうと思った動機を次のように語る場面があります。

「安全面についての不安は
 無かったと言えば嘘になるが
 今回の事故について放射線
 ついて自分なりに調べてみれば
 一部のマスコミや「市民団体」が
 騒ぐ程のものではないと
 わかったし
 逆に彼らの言う「フクシマの
 隠された真実」みたいなものが
 あるとしたらそれを見て
 やろうじゃないか
 ぐらいの気分になっていた」

この吹き出しのバックはデモの絵になっており、
そこに描かれているスローガンは
「フクシマの子どもを守れ!」
「再稼働反対!」
原発反対!」
となっています。

ですから、著者は福島第一の現場で働く前から、放射能の危険性や市民運動・メディアに対してこういう意見を持っていたようです。この漫画がそういう視点からの記録だということは頭に入れておくべきだと思います。

ちなみに第一話はネットで読めますので、ご確認ください。
http://www.moae.jp/comic/1f


geasszero 2014/05/06 04:56 飯が食えなくてアルバイトに来た人でしょ作者は。数十年のキャリアで業界の隅々の汚れを知ってるわけじゃない。
それにしょせんは下層労働者だから上から下までわかるわけでもない。

しかし下層どうしはうまがあうもので
中身をよくわかってない「安全安心、美味しんぼがにくい」プロ市民たちは
なぜかこの、情報不備のいちえふを根拠としてやたら名前を出しますね、ツイートやコメント欄に。

佐藤元隊長議員に通じる危うさを感じます。あの人も現場側ガー現場ガーと怒鳴る以外にあまりメリットのない人。偏った人。そこを右に利用価値とされてる。

ちなみに、ミホコノジリさんが登場する、ただしい線量計の使い方マンガがありましたが
あれですら、いちえふと同じ扱いになってましたから…専門家がからめばいいとは限らない。
右の安心安全たちが利用価値とすれば、おなじ問題を抱えてしまう。
ミホコノジリを否定したりそれ以外の方法をするやつは非国民だからいじめるぞ、無視するぞ、と。
ガイガー管の種類や特性すら自分で説明できない人間の集まりが、シンチ万歳とか安い機種はダメとかシッタカを叫んでいた。