先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

福島の事故原発では、8割の汚染水は漏れて消えている。政府は隠蔽を指示


あべそうり「汚染水はアンダー・コントロール!絶対にどこにも漏れてません!」

http://gendai.net/articles/view/news/147729
 先週末に発表されたショッキングな数値をどれだけの国民が知っているだろうか。


東電は先月30日、福島第1原発の原子炉1号機について、「格納容器下部の破損配管から、1時間あたり最大3.4トンの汚染水が漏れていると推計される」と明らかにした。

 1号機はメルトダウンした核燃料を冷やすため、1時間あたり4.4トンの注水を続けている。その実に約8割が、格納容器の外に漏れ出しているわけだ。

 注入した水は当然、核燃料に触れて高濃度の汚染水となる。東電によると、漏れ出した汚染水の放射能濃度は1時間あたり最大237万マイクロシーベルトに達した。この数値はロボットなどを使った調査によって推計したもの。とてもじゃないが、人間は近づけない深刻な汚染レベルだ。

 破損箇所をふさがない限り、汚染水のダダ漏れは続く。東電は「格納容器の他の場所からも漏れており、今後もロボットを使って調査する」(広報部)と言うから、食い止めるのは遠い先の話。毎時3.4トンなら1日81.6トン、1カ月2448トン。これは1号機に限った量で、敷地全体では途方にくれるほど莫大な量の汚染水が日々発生していることになる。


驚いたのはメディアの対応である。

 今回の東電の発表をキチンと伝えたのは、民放キー局ではテレ朝のみ。NHKも発表翌日の早朝5時台のニュースで伝えたが、視聴者の多い朝7時のニュースのラインアップからは外した。全国紙はナント、「8割漏洩」を一行も伝えず、完全に黙殺である。


 メディアは怖いのだ。細川の支持が高まり、脱原発の世論が原子力ムラと一体化した既得権益を吹き飛ばすことを。その証拠に細川・小泉の演説内容をほとんど報じない。前出のNHK朝のニュースは都知事選の話題を一秒も伝えなかった。脱原発コンビの主張にフタをするため、意図的に都知事選報道を矮小(わいしょう)化しているようにも映るのだ。

 今のメディアは自分たちの利益のためなら、平気で権力と手を握る。戦前・戦中と同じように「不都合な真実」を国民に隠し続ける。こうして「報道の自由」を勝手に自滅させていくのだ。


 評論家の佐高信氏は、「3・11後も電力業界は自民党議員にカネを配り、原発新増設を促す『模範回答』まで配布していた。メディアも同様です。3・11後も有力スポンサーとして君臨し金の力でメディア支配を続けている。電力会社に牛耳られたメディアに、原発の真相を伝える気概を求めるだけムリな話です」と突き放した。むろん、福島原発の現状を報じないのは、元首相コンビが「脱原発」を訴える都知事選の動向とも無関係ではないだろう。


事故原発の現場からツイッター報告

[happy11311] Happy11311 Feb 04, 7:34pm via Keitai Web

続3:なんか、今の安倍政府と東電は似てる感じがするでし(>_<)安倍政府も消費税アップを前にアベノミクス、三本の矢、景気回復って大々的にアピールしてるけど市場の反応は思い通りにいってないみたいだしね。東電も元請けだけ集めて話しするけど、そこには現場の泥臭い話は出ないだろうから…、


[happy11311] Happy11311 Feb 04, 7:33pm via Keitai Web

続2:夏は、不安と暑さと苦しさを天秤にかけて全面マスク解除エリアでマスク外す人は増えるけど、根本的には不安だし心配なんだよね。これから東電も「安全なエリアですよ」って環境改善アピールして、現場公開視察を増やすんだろうけど、作業員はなかなか東電の思い通りにいかないのが現実なんだ。


[happy11311] Happy11311 Feb 04, 7:31pm via Keitai Web

続1:この現場状況に対して東電は「何故なんだろ?」って疑問を持ってるらしいんだよね。理由は色々あるんだけど、やっぱり汚染の不安が一番の理由だと思うんだ。あと今の季節はサブい日が多いからマスク付けてる方が冷たい風を直接受けないって理由もあるけどね。


[happy11311] Happy11311 Feb 04, 7:30pm via Keitai Web

ここ1年東電は、特に力を入れて作業員の装備軽減化、被ばく低減化のため環境改善に取り組んできてて、エリアを除染して全面マスク解除エリアを拡張してきたんだ。ところが全面マスク解除エリアにもかかわらず、依然として作業員の多くが全面マスクを着用して作業しているのが現状。

あべそうり「汚染水はアンダー・コントロール!絶対にどこにも漏れてません!」


あべそうりの頭のなかでは、あの狭い原発敷地だけでこれだけ多量の汚染物質が完全にせき止められているつもりらしい…
実際は海で希釈されてごまかせてるだけなのだが…とっくにみなさんのお口にもお魚として入ってます。基準値以下なので直ちに問題はないけどね。数十年後にがん発症ぐらいはするけども。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014020600845
ストロンチウム500万ベクレル=過去最高、昨年7月地下水−福島第1


 東京電力は6日、福島第1原発1〜4号機の海側にある観測用井戸で、昨年7月に採取した水から、過去最高値の1リットル当たり500万ベクレルのストロンチウム90を検出したと発表した。計測機器に設定ミスが発覚したため、過去にさかのぼって再測定していた。
 東電によると、昨年7〜8月にかけ、ストロンチウム90の濃度を示す値に不自然な点があることが判明したため、公表を見送っていた。今年2月5日、2カ所の計測所のうち1カ所で、数値を計算する際の係数設定が誤っていたことが判明し、未公表分の再測定を進めていた。(2014/02/06-21:51)


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140207/k10015110011000.html

汚染水 誤った測定をやり直し
2月7日 23時47分

東京電力福島第一原子力発電所の海側の井戸で半年前に採取した地下水について、測定方法に誤りがあったとしてやり直した結果、放射性ストロンチウムの濃度が1リットル当たり500万ベクレルと、これまでで最も高い値だったことが分かり、東京電力は方法に誤りがあったほかのデータについても測定をやり直すことにしています。

東京電力は、福島第一原発の海側の井戸で去年7月5日に採取された地下水について、測定方法に誤りがあったとして測定をやり直していました。
その結果、放射性ストロンチウムの濃度が1リットル当たり500万ベクレルと、国の海への放出基準の16万倍以上に当たるこれまでで最も高い値だったことが分かりました。
この値から、ベータ線と呼ばれる放射線を出す放射性物質の合計の濃度は、この倍の1000万ベクレルとみられるということで、これは東京電力が公表していた90万ベクレルの10倍以上に当たります。
東京電力によりますと、去年10月より前に行っていた測定方法では、放射性物質の濃度が高い汚染水ほど実際の濃度より低い値が出るおそれがあるということです。このため、方法が誤っていたほかのデータについても測定をやり直すことにしていて、去年8月、タンクからおよそ300トンが漏れ1リットル当たり8000万ベクレルが検出された汚染水も再測定の対象になり、データが修正される可能性があるということです。


http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2122628.html
高濃度汚染水のデータ、低く測定された可能性
 東京電力は、福島第一原発で事故発生から去年10月までに発表された高濃度の汚染水のデータが実際の数値よりも低く測定され、誤りだった可能性があると発表しました。

 東京電力の説明によりますと、放射線の計測器は、1リットルあたり数十万ベクレルなどの高い濃度の水の場合、測定しきれずに実際よりも低い数値を出すことがあります。これを避けるため、濃度が高い場合は水で薄めて測定し、数値を補正する方法が採られます。

 東京電力は、去年10月に、濃度が高い場合は水で薄める手順を社内で定めましたが、それ以前は、大量のデータを速く処理する必要があったため、水で薄める手順を省いていたということです。

 事故の発生から去年10月まで、高濃度である原子炉建屋やタービン建屋にたまった汚染水やタンクから漏れた汚染水などに含まれるベータ線を出す放射性物質の数値が、一部、実際よりも低く発表されていた可能性があり、東京電力は今後、過去の水を再分析するとしています。

 東京電力は6日、観測用の井戸で去年7月に採取した水からストロンチウム90が、過去最高の1リットル当たり500万ベクレルを検出したと発表。これにともない、ベータ線を出す放射性物質の数値も、当初発表した1リットル当たり90万ベクレルから1千万ベクレル相当だった可能性があると修正しています。(07日22:13)




事故原発作業員ツイート
http://twitter.com/Happy11311/status/431688054852419584
Happy11311 Feb 07, 4:17pm via Twitter for Android

過小って…。海の測定も含め、ますます信憑性なくなるでし。
それに過小評価で「コントロールされてたら」大変な事になるでし(>_<)


過小評価分を再測定=ベータ線出す放射性物質―東電
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201402/2014020700449&g=soc

あべそうり「汚染水はアンダー・コントロール!絶対にどこにも漏れてません!」


きしゃ「では総理、あなたのお腹の中にいるそのストロンチウムはなんなのでしょうか」

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38322
誰も想像だにしていなかった事態

      • 本の冒頭は、やはりあの日の水素爆発のシーンから始まるのですね。

つぶやき自体は2011年の3月20日からだったので、その前の部分というのはあまり話していませんでした。そこでプロローグとして、3月11日から3月14日まで、爆発のあったあの時までの様子を書きました。

      • ハッピーさんは震災の時には、第一原発の構内で作業をしていたということですか?

はい。当日ももちろん作業をしていました。大きな揺れがあって、そのあとくるぶしまで、水がきました。

横8メートル、縦15メートルの燃料プールのふちから水があふれました。プールの水というのは、だいたいプールのふちから300ミリ下、30センチ下くらいなんですよ。だからあれくらいの揺れがくるとあふれてしまうんです。柏崎でも女川でもそうなんですが、大きな地震がくると水が溢れてしまうんです。

僕らも、慌てて水が階段室にいかないように新たにフェンスを設けたのですが、それも今回はあまり役に立たなくて・・・。1号機なんかは、そこからオペレーションルームに漏れちゃったりしてね。

それと、燃料プールのまわりにはもともと空調設備がプールの壁面についているんですよ。ダストが上にあがらないように吸い込んでいるんですけど、今回はそこに水が入って4階のダクトから漏れたっていうのが検証されているようです。プールの水はどの号機も漏れたと思います。

      • その後、水素爆発も起きるわけですが、現場にいながらはどんな心境でしたか?

まさか爆発するとは夢にも思っていないんで・・・。今まで柏崎も女川もそうですが、けっこう大きな地震がきても、スクラムは、ドンといっちゃえば、止まると思っていました。ステーションブラックアウトというね、全電源が喪失されたらこうなっちゃうというのは知らなかったんです。

想定していたのは、非常用電源が稼働して冷却が再開されるというところまで。そこまでしか知識として持っていませんでしたから。認識もなかったんで、それがなくなったらどうするの? というところまでは考えていなかったんですね。東電の職員さんたちもそうだったと思いますが、誰も想像だにしていなかったですね。

      • ハッピーさんは現場ではどのような立場なのですか?

その頃は、班長クラスでした。一班10〜15人くらいをまとめていました。作業経験は20年以上になります。ただ、僕らも上から指示される通りに動くしかありませんでした。「ホースをもってきてくれ」など、言われるがままです。

ライン構成もどれが使えるのか、再稼働にしたって、全電源喪失した時に、今では注水をいれるラインを組んだりしていますが、当時はそれが詳しくわかりませんでした。少なくとも2ライン必要だと思うんですよね、直接炉内に入れるとか。既存の古い設備、BWRが本当に対応できるのかどうか、いろいろと心配でした。

      • 水素爆発の時にも中に?

はい。爆風と音がもの凄かったです。ドーンといって上から瓦礫が落ちてきて、びっくりしたんだけど、とにかくものが落ちてくる状況が長かった。このままいったら天井がぶち抜けて、それに当たったら死ぬなと。

いったい何が爆発したのかわかりませんでした。3号機が爆発したなんて想像もできなかったのですが、このままだったら死ぬのかなと思いました。どこかが爆発したんだろうなというのは分かったので。「瞬間的に死ぬな」という実感です。

線量的には、そもそも点検中にも高い線量の中でやっているし、その線量がどれくらいのものかという認識はあったので、意外に冷静でした。ただ、致死量というがあるのですが、そこまでいっているのかどうかはわからない状況でした。

そうです。オーバースケールだったので、なるべく線量の低いところを探って逃げました。表にいた自衛隊や消防の方々はその場から逃げるだけでいっぱいいっぱいだったので、その時点で外の線量がどれくらいあったのか、というのはわからなかったのではないかなと思います。

知識のない方の方が怖かったと想像しますね。

      • では、今の第一原発の収束作業はどのような段階なのでしょう。

今やっていることというのは、3年近く経ちますけれども、野田さんが宣言した12月16日の冷温停止状態、「100度いかないんですよ」という、そこまでしかできていません。強いて言うなら、環境中の放射線量がすこしずつ下がっていて、汚染の度合いが少し改善されたぐらいです。

正門に管理所ができたり、中に休憩所ができたりはしましたが、収束作業自体はむしろ進んでいません。建屋の中の調査が全然進んでいません。1号機、3号機のがれきの撤去がおわっただけです。

内部の放射線量は毎時1シーベルト=1000ミリシーベルト(=100万マイクロシーベルト=その場に数分いるとすぐ死ぬ、ものすごい電磁波=放射線地獄環境)を越えています。無人重機とか、短い時間での作業なので、人の入れる環境にはなっていません。燃料デブリがあることが問題なのですが、そこに辿り着く入り口にすらまだ到達していません。

      • 昨年は汚染水の海への流出がクローズアップされました。安倍総理は「完全にブロックされた」と発言しましたが、現場の実態はどのようになっているのでしょうか。

敷地はもともとかなり汚れていたので、ホールアウトした汚染もあるし、土をはかればかなりの濃度で汚染も出てきます。そこに雨が降ればこれまでも側溝を通って海に出ていたわけです。この2年間。側溝を止めていた訳ではないので。今までも雨がふればずっと流れ出ていた。それがやっと測定し始めて表に出てきたわけです。

汚染された水は今までも海に出ていた。流れているのを完全にブロックしているというのではなくて、政府は「環境への影響は無いよ」と言っているわけですが、そこが僕にはよく分からないんですよね。海側への、環境への影響がないよというのも分からない。

ただ言えるのは、サンプリング数、測定場所が少ないんじゃないの? ということ。測定している場所もそこが妥当なの? ということですよね。把握するのに数ヵ所だけでいいの? と。

さらに、海の汚染実態の調査に関しても、東京電力がサンプリングしている水は海水の上水ですよね。海底の水を調査しているわけではないと思うのですが、底には相当たまっていると思います。そういう所を測定してしまうと公表しなければなりませんよね。

公表すると対策しなくてはいけない、だから計らない、というイメージです。これまでも、トラブルがあってやむを得ず対処するということが続いてきました。積極的に自ら投資して、安全性を上げていくという形ではないんですよね。今のイチエフの収束作業もそうで、積極的にいろんなところを調査しているわけではなくて、すべて問題がおきてから対処するというスタンスなんです。

たとればセシウムは汚泥とよく結合するので、海底土に集中して貯まる。


プルトニウムなども最も重い重金属なので海底へ海底へと降りていく。
わかっててはからない東電と、よくやったぞと東電をほめる政府。…このゴマカシコンビが健在だからいま再稼働してもまた数年〜十数年後には爆発事故に至る。


『東電の社員ですらつい最近まで原子炉がたやすく爆発するなんて知らなかった」のに


「絶対に大丈夫ですから、五輪に来てください、再稼働もします」


って断言しなきゃいけない代議士をいう職業=オレオレ詐欺だよね。もはや詐欺犯罪の職業。


政党行政と組織犯罪のプロ…いずれでもない、利害関係と無縁で、かつ無欲な、雲の上の仙人が実質的な支配を行わないともう
人類社会の永続性は不可能だな…


ちなみに浪江町中心部へ抜ける国道?で
原発の爆発直後、何も知らずに浪江方面=国道6号方面へ逃げようとする車列の
反対車線を自衛隊車両がサイレン鳴らして暴走してきて
拡声器でたったひとこと
「戻るなああああああああああああああ!!!」
とだけ叫び、避難民の進行を阻止したそうです。
NHKの検証番組だったかな、避難民がインタビューに答えていた。


 ◇


もんじゅには 
『次』があるので…つまりもんじゅは増殖炉の試作に過ぎず小さい。もとより研究対象だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%85
次の計画は『実証炉』と言ってほぼ商業用原子炉に並ぶ規模となる…
そいつが成功したら原子炉と増殖炉の2トップで日本の各電力に売りつけよう、プルトニウムもどんどん使おう、という計画だった。


つまり、もんじゅを頓挫とみなして廃棄転用するなら


実証炉以降も廃棄せねばならない。
これもまた、もんじゅを核ゴミ研究用にリサイクルするのと同じで
もんじゅ以降というのがあるなら、同じ利用法でなくてはならないので、大幅な計画の練り直しとなろう。
むろん、もんじゅだけで足りるならば『次』は不要である…余ったゴミの処理研究だけなので他律可能性は高い。


ナトリウム炉は
「空気に触れると激しく燃える」
ナトリウムとはそういう金属だ。空気中で化合物としてしか存在できない。
そんなもので炉内が満たされてるので
漏れた時は大騒ぎになった。
もし爆発レベルに慣れば、関西も中国地方もみんな廃墟になりかねない。
なんせナトリウムの爆発規模の火災を止める手段は「ない」
そして、燃えるのはナトリウムと「プルトニウム
燃え続けるし消火できない=福島原発のように一瞬では終わらない=プルトニウムが燃えるのが止むまで待つしか無い=大阪も東京も終了
あのチェルノブイリも爆発して原子炉内部が大気開放されたまま何日も燃え続けたが、決死隊つまり「高い被曝量ですぐ死ぬことが確定した」兵士や民兵たち10数万人が人海戦術で原子炉を埋めたのだ。最終的に石棺というコンクリパネルのドームをつくった。従事した大半が死んだか、重い後遺症で長年苦しんでいる。


日本では決死隊は作れない。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0602J_W4A200C1MM8000/
もんじゅ「増殖炉」白紙 政府、エネ計画から削除

2014/2/7 2:00


 政府は発電しながら消費した以上の核燃料を生み出せるとしてきた高速増殖炉もんじゅ福井県敦賀市)の実用化に向けた目標を白紙に戻す。これまで掲げてきた開発計画や期限を新たなエネルギー基本計画に入れない。トラブルが続き、燃料となるプルトニウムを増やす「増殖」のめどが立たないためだ。原子力発電所から出るゴミを減らす研究施設に衣替えする案が出ている。


 核燃料を無限に使い回しできることをうたい文句に、もんじゅは「夢の原子炉」と呼ばれ、原発から出る使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクルの柱とされてきた。核燃料サイクルの政策は見直しを迫られる。

 政府は月内にも閣議決定を目指す新たなエネルギー基本計画で、もんじゅの位置付けを見直す。2010年に決めた計画は高速増殖炉について「25年ごろまでの実証炉の実現、50年より前の商業炉の導入」という段取りで普通の原発並みのコストで発電できるようにする目標を掲げていた。新たな計画にはこの文言を入れない。

 もんじゅの炉内では増殖と呼ばれる特殊な核分裂反応が起こり、投入した以上の核燃料が発生するはずだった。1995年に冷却材に使うナトリウムが漏れる事故が起き、組織的な情報の隠蔽が判明。その後もトラブルや管理の不備が相次ぎ、原子力規制委員会は13年5月に運転再開準備の停止命令を出した。活断層の調査や新規制基準への対応など再稼働への壁は高い。実証につながる研究成果を出す時期のめどが立たなくなっていた。

 新しい基本計画では核のゴミを減らす研究を、もんじゅで進める方針を明確にする。高速炉を使えば、強い放射線を出す期間を約10万年から300年に短縮でき、体積も7分の1に減らせるとされる。新たな目的を与え、もんじゅの存続と原発政策への理解を得ることを目指す。

 使用済み核燃料の最終処分場は国内にない。核のゴミや管理期間を抑えられれば、政府は処分場建設に自治体の理解を得やすくなるとみている。自民党内でも研究と処分場の選定を一体で推進すべきだとの声が出ていた。核のゴミの減量化と並行して増殖に関する研究も続ける方針だ。

 もんじゅは建設後の約20年間でほとんど動いていない。新しい計画の下で施設を再び動かせるかは不透明だ。核燃料サイクルは使用済み燃料のウランやプルトニウムを加工して高速増殖炉で燃料として再利用する政策。高速増殖炉を実現できなければ、高いコストをかけてプルトニウムを取り出す意味は薄れるため、核燃料サイクル全体の見直しが必要となる。

もんじゅの存続と原発政策への理解を得ることを目指す。
>核のゴミの減量化と並行して増殖に関する研究も続ける方針だ。


まだ、あぶないねぇ…


 ◇



http://gendai.net/articles/view/newsx/147759/
除染作業員は「ワケあり」だらけ


 初め「山田一郎(仮名)、38歳です。今日から皆さんの仲間に入れてください」と、日焼けした笑顔で愛想よく自己紹介していたのだが、3日後に警察から「窃盗で留置している」と身元照会があって大騒ぎになった。作業員仲間のオカマの安ちゃんは、「彼が来た日から毎日1000円札が1枚足らなかったの。彼が1枚だけ抜き取っていたのね。私のタイプだったのに」と怒り、現場監督も「松川駅に着くなり、女房に送りたいから前借りさせて」と請われ、「8万円も渡した」と嘆く。

 彼は、除染作業のベテランという電話での売り込みに、現場監督が即決した作業員だった。だが、3日後にスーパーで家電部品を盗んで捕まり、その後の調べで各現場を転々として盗みとサギを繰り返していたことが明らかになった。