先従隗始・温故知新

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アベノミクスで豆腐屋にトドメ刺した


機序はいくつかあるのだが
安倍政権は、確信犯で豆腐屋を殺した…


・恒常デフレにくわえ、豆腐は付加価値がつきにくいコモディティ
・デフレ負け組側において、スーパーから値下げ圧力、しかし値上げしたい、逆スタグ状態
・安倍政権はデフレ維持を継承せず、一部製造大メーカーと金融業しか儲からないターゲティング制作を明言し実行、円安誘導で原油や輸入品目のからむ業界を串刺しで殺した


おなじ圧力がパン、めん製造業・製粉業などにもかかっているが、
こちらはまだ大企業化してしるのである程度は耐えきれるし、値上げ要請もしやすい立場。


ま、時間の問題。
アベノミクス=安倍政権は遠からずエンドポイントを超える…いくつもの矛盾が噴出して、調子のいいことを言っていられなくなる。今が華だ。長期政権で小泉越えなどとマスコミに流布されているが…むしろ長期になればなるほどデスマーチに拍車がかかることになろう…


経済大国で世界有数の純資産を持つはずの日本国だが
経済政策に関しては、意外と不器用で歯切れが悪い…
小泉〜リーマンショック〜民主政権〜アベの流れを見ても…「一流陣容でもどうにもならん」というほどそれほどにシビアだったわけではなく、日本の政界や政官財の不器用さや高齢化アナログぶりによって、むざむざと『ひとひひとつ小さい自滅を繰り返してきた』印象。あほの若者多数もこれに賛同するか合流していた。


小川町と兜町は、歩いて行ける距離…しかし片方のうなぎ屋は倒産、もう片方は特上ばかり飛ぶように売れている。
これが共和党的なアベノミクス格差化政策だ…
はるかにマシな小泉政権は執拗に叩いたが、最悪にひどいアベノミクスは全然叩かれない気持ち悪さ…
それは小泉が反霞ヶ関民主党も元気な頃であり、アベノミクスは官主導財界抱き込みで民主党は壊滅の危機にあるからだ。
運が悪い日本。まずいことをまずいと扱えない今の状況はかなりマズイ…
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130704/1372894635

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20131102-OYT1T00227.htm
豆腐店、続々廃業「365日働いても利益ない」


経営が苦しい中、豆腐作りに精を出す業者(10月、東京都墨田区で)

 豆腐業者が倒産や廃業に追い込まれるケースが増えている。
大豆価格の高騰に加え、スーパーから値下げを求められるなどして経営が悪化し、豆腐業者はこの10年間に全国で約5000軒が廃業。今年8月に破産申請をした都内の業者は「365日丸々働いても利益が出なかった」と苦しい日々を打ち明けた。

 1957年創業の豆腐業者「仙台屋本店」(東京都三鷹市、8月に自己破産申請)の及川英一さん(37)は、大学を卒業した3年後から、祖父が開業した同店で父親とともに働いてきた。

 従業員は最大20人で1日2000丁を製造してスーパーに卸すほか、10年前には杉並区のJR阿佐ヶ谷駅近くなどに三つの直売店を開設。豆腐を加工した食材なども手がけ、好調な時は年4億円を売り上げた。

 だが、5年前から輸入大豆の価格が高騰。豆腐の一部を別の業者から安く仕入れて費用を下げるなどしたが、3年前には3店舗とも閉鎖。デフレの影響でスーパーからも値下げの要請を受けたが、経営が苦しいため、むしろ値上げしてほしいと相談すると、取引が打ち切られた。

 スーパーの中には協賛金の名目で売り上げの7%の「上納」を求めたり、売れ残った分は買い上げてくれずに丸ごと負担させたりするところもあった。

 今年になって、外国産大豆はさらに値上がりし、1〜9月末の平均価格は1キロ当たり84・2円で、この10年で最高値となった。国産大豆もそれに合わせて値上がりし、経営を圧迫した。

 給与の支払いも遅れ、6月になると従業員も5人にまで減った。及川さんは「365日丸々働いてももう利益が出ない。事業継続は厳しい」と伝えると、残った5人からは「我々も休みをつぶして働くから、何とかならないか」と懇願された。だが、事業が好転する可能性はなく、8月に自己破産を申請した。

 及川さんは、「豆腐の安売りが激しくなっており、どこも経営が苦しい。適正な価格でスーパーに卸すなど販売価格を見直さないと、豆腐屋はいずれなくなってしまう」と吐露した。

          ◇

 厚生労働省の集計では、全国の豆腐業者は12年度は9059軒となり、03年度(1万4016軒)より4957軒減った。

 全国豆腐連合会(東京)は、来年4月からの消費増税分を価格に転嫁できるよう流通業界に理解を求めている。同会は「年間500軒のペースで業者が廃業している。食の安全、安心を守るためにぎりぎりの経営を続けていることを知ってもらいたい」と話している。
(2013年11月2日13時33分 読売新聞)

http://gendai.net/articles/view/news/145628
 三権分立を分かっていないんじゃないかと、首をひねりたくなるような意見もあった。


「国民に近い国会が立法作業をする。その後にくるのが最高裁だ」
「司法の暴走だ」
最高裁が変な判断をしたら、国会議員が拒否しないといけない」
「そもそも今の憲法が常識に欠けている」
「だから憲法改正すべきなんだ」


 本当に立法府の一員なのかと、疑わざるを得ない発言ばかりである。


「今の自民党には歪んだ考え方を持っている議員が多すぎます。憲法を守り、決めた法律には従う。それが法治国家の基本です。国会議員は率先して憲法を守る義務がある。最高裁違憲と判断した場合、立法府が速やかに改正手続きに入るのは当然のことです。それなのに、司法の暴走だとか、憲法が悪いと言うのは傲慢だし、法の支配について理解がなさすぎる。暴走しているのは自民党の方です」(政治評論家・森田実氏)


 こんな順法精神のない連中に、国民を義務でがんじがらめにする改憲をやられたらたまらないのだ。