先従隗始・温故知新

はてダからの引っ越し(http://d.hatena.ne.jpのURLからここへ自動転送されます)。元サイト:アニメイレコムhttp://kasumin7.web.fc2.com/ire/

インフレになろうが、売れない物は売れないし、企業業績が改善しない企業も多く出てくる

きのうはイオンモール日の出に行ってきたが、モールに名店が数多く並ぶここでは、スーパー側の200円クラスのプリンが全然売れずに3割引シールが全部貼られてずらーーーっと並ぶ…わざわざ神戸製造で東名道をひた走りで運んできたものが、全然売れてないのだ…モンテールやプレシアのクラスでさえ。


これが消費社会のゆがみだ。なんだかむなしくも恐ろしくもなった。
残渣で廃棄されるのがもったいなくて買ってきた。
けどこのクラス、ふつうのスーパーにあると今度はやや高級なので手控えられてしまってなかなか売れないんだよな…


やれリフレ政策だのインフレ誘導で円安だのと…我々は大して上がらない収入の中から、毎日500円のプリンを食べることを強制される日がやってきてしまうのか…GDP上げるってもはやそういうこと。インフレになると言うことは、たいしたことないものまで価格だけ上がると言うこと。


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「独裁が悪い」とか、ミスリードする馬鹿な情報操作担当が居るけど
高機能な独裁は、いわばショッピングモールである。イオンにしかないからイオンにいくんであり、どこでもできるアセンブルでは無い。
じゃあ才能も無いくせに平等にしろと言ってイオンモールを禁止して、ムリヤリに、汚くて古い、良い品が無い、商店街だけで買い物をさせるのが、民主主義だというのか?それとも、商才も無いくせにモールを経営させろと抜かす連中のために税金投入してでもみんなに平等にモールを作ってやって経営させ、見事に連鎖倒産させるのがいいの???


むろん、独裁にもいいものがあって、民主的でも悪いのがあるというわけだ。



日本は特に、組織的とか、多数決とかで、人数と組織の数だけふやせばベストだと『カンチガイ』してきたので
ポンコツで機能不全である議会政治にケチもつけられず、構造改革=修理とかリフォームすらできない。刷新はもっと難易度が高い。


悪い独裁スタイルもあり、そういうモールやショッピングセンターは不採算になるのが早くて淘汰される。
いい商店街もある。やたら活気があって客が集まる。立地の良さがたいていは絡むけど、気立ての良さなんかが大事だ。


『ナニナニなら絶対に良い』なんて免罪符を与えてはならない。


正義の味方なら全部何をやっても正義、などと実際にやったが最後、ヤクザや権力ゴロや他国スジの勢力がその役割を掌握し、好き勝手に悪事をやりたい放題やるようになる。
「だって正義だろ、正義の名の下におとなしく潰されろよ、コロシだって正義ならやっていいんだぜ」という態度を取るようになる。


ひとつの概念だって、それを実際に行った個人や組織によって、性質が正反対になる。
しかも、同じ人や組織だって、ちょっと時間が経過すれば正反対の性質になったりする。


そういうことを常に細かくチェックして、常に正しい判断へ修正を重ねていく…


そういうことができるほど知性的な人間や組織が、残念ながら日本社会や日本の支配体制には、根付かない。頭の良いやつを見かけたら嫉妬して潰せという最悪の出る杭打つ民族性を演じてきた国。


だから日本は、いつまでも、落ちぶれ続ける。正しいことをやってるつもりでも結果は間違ってばかりで。


売れないから、デフレ戦略にすがりたくなるが、
もはやインフレ誘導政策なので、円安誘導によって輸入肉野菜や原油=燃料・光熱費が高くなっていて、そうもゆかない…無理にやっても資本を取り崩す羽目になる。
へたすればマクドナルドは経営危機に陥るかも知れない(最悪はすかいらーくの道)。そういう時点では「デフレ回帰政策を」を声高に叫ぶ勢力が急拡大しているだろう(賛同する企業業界や有権者が激増する)。
そうなればもはや、米国の民主党VS共和党よりもっとひどくなるだろう…

日経
マクドナルド、1月の既存店売上高17%減


 日本マクドナルドホールディングスが7日発表した2012年12月期の連結決算は、純利益が前の期比3%減の128億円だった。客数は増えたが、価格の高いハンバーガー類などの販売が振るわず、客単価が落ち込んだことが響いた。


先ほどNHKニュースで紹介していたが、
いまは「自発的な社会主義化」が各地で増えてるんだそうだ。
・会社としてやっていけなくなったので、全員が株主化、事業主化=合同会社。保険会社と同じ。
いわばCOOP。


かつて社会主義共産主義は、社会主義国家そのものであったり、それに見習って資本主義的な国家や大企業が、手下どもに振る舞ってやる福利厚生のようなものだった。
しかし時代が進んで激変し、従来方式では会わなくなるのは何でも同じ。


これからの時代を見据えると、
・資本主義も従来方式ではもうじき倒れてしまう
・とはいえ従来方式の社会主義共産主義はもっと以前に倒れてしまった
どちらもあてにできないのは、最近の「自民も民主も」で答えが出ている。
労組や春闘ですらアテにできんということなのだろう。


なので働く人々は自発的に率先して、実態に見合うことをやり始めた。
つぶれそうな病院、もうからない商売を、一端解散し、みんなで事業主や株主になって引き受けた。
いわば自発的、自立的な、社会主義集団だ。考えてみればソ連だって小さな小さな共同体の集合体だった。


病院経営を、事業主みんなで考える。従業員は一人も居ない。清掃員すらいないので自分たちでやる。
豆腐屋さんをみんなで経営し、開発もお客さんを交えてみんなで話し合って決める。豆の味を引き出していて評判となった。
非常に家族的だ。だからむしろ、国家とか企業という単位では大きすぎて無理だ。これは北欧国家がせいぜい500万人なので高福祉が行き届く道理にも共通する。


資本主義で民主主義で右翼で経団連だから良くて、それに仇なすヤツはぜんいんアカで左翼だとか
そんな連中が支配する限り、『日本の自滅は早まる一方』であろう…


きちんとしたリノベーションが進行していると感じる。自発的で、必要に迫られていて、「必要は発明の母」「ピンチをチャンスに」非常に理にかなっていて好感が持てる。


昨日の関連記事(言っておくが、ネズミの引っ越しが盛んになったのは日本の体質の新陳代謝の観点からは非常に良いこと)
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130207/1360153943
日本の家電などメーカー企業で増加している「ネズミの引っ越し」


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ケーヒンに何ヶ月か下請けの期間工で入ったけど「つっかえねえ会社、つっかえねえ正社員ばかり」だったよ、
ありゃ正社員が官僚化してて全然ダメだ。現場はヤクザが経営する企業舎弟である現場請負業者に占拠されてるから「ものづくりが大好きな職人肌」はゼロ。
誰もライン設備をメンテできないから、経験者であるおれが頼まれちゃうんだもの…入って一ヶ月でね。90年代は別のメーカーにいたからね。


ホンダがたどるのは、非上場デルの道…パソコンは自作レベルのパーツをアセンブルしてるだけなので過去10年で価値がどんどん下がった。
クルマも明らかに自作パソコンのレベルまで下がってきている…社内共通どころか、パーツメーカー依存で世界中のパーツ&ユニットが共通になっていく。


あ、ちなみに
たまに伊藤社長にはメールを送っており、グローバルに即した体制一新を呼びかけたのもおれであって
カブがとっとと世界共通仕様になって中国生産になったのも、そういうことですので。
伊達ではございません。自分が何者か名乗るとなるとシロウトとかアマチュアとなってしまうけどね 笑

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0103S_R00C13A2000000/
「系列」に衝撃 ホンダ、成長への賭け
2013/2/4 7:00


 新たな部品調達・生産計画はこうだ。世界販売台数で上位3車種のシビック、多目的スポーツ車(SUV)「CR―V」、セダン「アコード」をそれぞれ15年、16年、17年に新モデルに刷新する。3車種について、排気量が異なるエンジンも搭載できるよう基本設計を変更して車台(プラットホーム)を統合。約3万点とされる部品を金額ベースで4〜5割共通化する。共通化比率は現行の数%〜約20%から一気に跳ね上がる。

■系列部品メーカーは1社も招かれず




 さらにメガサプライヤーが驚いたのは、設計・開発業務の一部をホンダ本体からメガサプライヤーへ委ねようとしていることだ。

 車体やターボチャージャー(過給器)など19品目については、部品メーカーと共同開発チームを設けて、設計段階から一体となって取り組む。車台やステアリング(操舵=そうだ=)装置、空調システムなど8品目は仕様だけを提示して部品メーカーに設計、開発してもらい、モジュール(複合部品)として組み上がった状態で仕入れる。どの材料を使い、部品を幾つ使うかはメガサプライヤー任せ。一連の取り組みで部品の調達コストを一気に3割減らす。すでに基本設計に着手しており、今春にはまずシビックのすべての部品の発注先を決める予定だ。

 これだけの業務の質と量に対応できるのは、世界中に供給拠点を持つメガサプライヤーに限られる。このミーティングには、ホンダ系列の部品メーカーは1社も招かれなかった。




 ホンダが新たに採用するのは「モジュール生産方式」と呼ばれる手法だ。独フォルクスワーゲン(VW)が先行したのを皮切りに最近の自動車業界の潮流になっている。各部品を車種ごとに一から開発するのではなく、あらかじめ1つの固まり(モジュール)として設計しておき、複数の車種で転用する仕組み。開発・生産コストの抑制に大きな効果を発揮し、VW躍進の原動力になったといわれる。日産自動車など日本メーカーの間でも追随する動きが出ている。

 だが、ホンダはこの生産方式から、最も遠い距離にいるメーカーだと自動車業界の誰もが思っていた。

 「ホンダは車体裏のカバーの小さな部品ですら独自に設計したがった。」


 実際、競合大手の背中は遠ざかるばかり。トヨタ自動車とVW、米ゼネラル・モーターズ(GM)が世界販売台数1000万台を目指してしのぎを削り、900万台に迫る日産自動車ルノー連合、700万台の現代自動車が追う。

 中でも新興国展開で先を行くVWと現代自の躍進は目覚ましく、07年から12年にかけて販売台数をそれぞれ5割、8割増やした。同じ時期、
「良い車を作ればおのずと売れる」と規模の追求と一線を画してきたホンダの伸び率はわずか1%。400万台近辺で停滞していた。


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アベにノロイを込めたたかはしよういちくんの記事…

http://diamond.jp/articles/-/31640?page=3
今回のアベノミスクでわかったように、

アベはミスする??
アベはリスク???


ううむ…高橋陽一くんはきょうも燃えてるよ!…なんだが、
洋一くんはどうなんだろうな。大仁田はすぐ炎上していたけど…


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前回記事↓のつづき

http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20130205/1360025724
通貨戦争の敗者はユーロか

http://www.nikkei.com/markets/features/27.aspx?g=DGXNMSFK0701X_07022013000000
 フランスのオランド大統領は5日、ユーロ圏各国が中期的なユーロ相場の目標水準を定めるべきだとの考えを示した。安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」による急激な円高是正を機に、日米欧で相対的に金利が高いユーロに投資マネーが殺到。急激なユーロ高がユーロ圏経済に悪影響を及ぼしかねないとの危機感が募ったという。ちょうど先進7カ国(G7)がドル安是正のために各通貨の変動許容範囲の設定を決めた87年の「ルーブル合意」をほうふつとさせる提案だ。

■ユーロ高に不満強まる

 日本が長引く円高とデフレの悪循環にもがき苦しんでいるように、ユーロ圏にとってもユーロ高はようやく落ち着きを見せ始めた経済を揺るがす危険物だ。ユーロ圏のもう1つの大国、ドイツは目標水準の設定にこそ反対姿勢を示すが、そのドイツもまた、日本のアベノミクスによる円高是正に最も批判的な姿勢を示す。

 ユーロ圏は欧州債務不安による大幅なユーロ安の下で貿易・経常収支を改善させてきた。こうした動きに水を差されてはたまらないというわけだ。


 しかもユーロ圏周辺では、スイスが為替相場の目標水準を決めて無制限の為替介入を実施してきたほか、デンマークはマイナス金利による自国通貨の防衛策を導入。英国でも追加金融緩和観測がくすぶる。

 日本は「デフレからの脱却が優先順位の一番で、円は結果的に安くなっている」(麻生太郎財務相)として円安誘導策を意図的に進めているわけではないとの立場だが、ユーロ圏からみれば、世界各国が通貨防衛に走っていると映るのも致し方ない状況だ。


 安倍政権が描く脱円高・デフレは、日銀による大胆な金融緩和と政府による思い切った財政出動の間に、規制改革などの成長戦略を進め、企業活動を活性化させるシナリオ。円高是正で息を吹き返す輸出産業が競争力を回復できるかがカギを握っており、そのためには世界経済の好転が不可欠だ。

 今のところ市場参加者は、政権のシナリオに円安・株高で呼応している。だが仮にユーロ高の悪影響が実体経済に及び、欧州不安が再燃したら……。日本が「ユーロ圏はユーロ安の恩恵で貿易・経常収支が改善した。アベノミクスで結果的に円安・ユーロ高が進んでも批判される筋合いはない」と意気込んでも、市場がユーロ安に傾いてしまっては詮無いばかりだ。


http://www.asahi.com/business/update/0208/TKY201302080032.html
ユーロ売られ、1ユーロ125円台で推移 東京市場


 8日の東京外国為替市場は、ユーロが売られ、円が買われている。午後1時現在は、前日午後5時時点より1円19銭円高ユーロ安の1ユーロ=125円30〜33銭。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が7日の記者会見で、欧州景気の先行きに慎重な見方を示したことを受けて、利益確定をねらうユーロ売りが進んだ。

 対ドルの円相場は、同07銭円高ドル安の1ドル=93円44〜46銭。財務省が朝方発表した2012年の経常黒字額は過去最少の4兆7036億円だったが、あまり材料視されていない。

風が吹けば桶屋が儲かる、的な論理のすべてを網羅している”大天才”がリフレ政策を陣頭指揮するならまだしも、アベノミクスは頭の悪い連中が集まって仕掛けているので、末文の皮肉のようなことになるのは目に見えており、また回避策もろくに浮かばないだろう…一年後や数年後に、安倍総理の評価は正反対となる可能性は高い。
アメリカが日本を転ばせるために仕掛けたトラップのような気もする。