先従隗始・温故知新

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原発事故と脱原発は、学園紛争でも冷戦でも無い


・あの学園闘争みたいに、こ難しい政治談義で見下して考えたがる向き
・あくまで小市民として、嫌なモノは嫌だと主張を続けたい向き


これらは、相容れない。
そして今の時代、政治とか一部産業の都合をごり押しできる時代でも無い。
なんせ放射性物質の混じったがれきが嫌だと言えば、受け入れができない時代だ。政府が頑としてチッソ三井鉱山の肩を持った時代とは違う。


池田信夫は経済を語る分にはおもしろいが、原発に関しては藤沢一希とタッグ組んで原発ロビーにリベートをもらって徹底擁護する立場なので全然ダメだ。おまけに石頭のインテリ気取りと来ている。さすが元NHK。彼のブログ発言を長年見ているとどうも、バックに官僚筋が居るようなのだ。そりゃ原発擁護任務を有料で請負もする。

http://agora-web.jp/archives/1508757.html
今回の反原発騒動は、60年安保や70年安保に比べても指導者の知的水準が低く、歴史にも残らないだろうが、彼らの勘違いに対して「民意」が鉄槌を下したことは共通だ。

民意というのは単に、「民主党ダメだったネ」の棄権票でしょう。自民票は組織票オンリーだから全然増えなかった。いかにも原発のY/Nの意思表示があったかのようなミスリードは見苦しい。むしろ原発事故や放射能汚染について忘れるよう考えないよう政府の空気作り洗脳作戦は密かに進行してきたので、原発で票を入れる人よりも景気経済で票を入れる人ばかり(組織票ばかり)多かった。原発可否には浮動層の票そのものが寄りつかなかった。


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原発擁護系の筆者や識者が書く記事は
野田総理が国有化したから中国と険悪になった」とミスリードするのが常だが、実情はもちろん異なる。
・左派政権には未然防止できるわけが無い、石原都知事&極右コンビによる『中国にケンカを売る』暴走(これが右派自民政権なら事前に裏で話をつけて未然防止できるルートがある)
・石原暴走が重なってしまえばもう、左派政権には、都政の暴走を政府に吸収するしか手立てはなかった…未然防止できない時点で詰んでいた


中国から尖閣へ船や飛行機が飛んでくるようになった原因の主犯は石原
衆院選の第三極筆頭の維新の会が票を獲得できなかった主犯も石原


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いわゆる想定外…
急ごしらえの設備なので、十分な設計検証ができないのだろう。予算も期間も潤沢では無い。

http://www.asahi.com/national/update/1225/TKY201212250787.html
放射性物質の除去装置、稼働めどたたず 福島第一原発


写真:多核種除去装置の核となる放射性物質を吸着する機器=横浜市東芝京浜事業所拡大多核種除去装置の核となる放射性物質を吸着する機器=横浜市東芝京浜事業所

写真:福島第一原発の敷地内に建設中の多核種除去設備=東京電力提供


 東京電力は25日、福島第一原発の汚染水から放射性物質を取り除く「多核種除去装置」から出る廃棄物を保管する容器の強度が足りないことを、政府と東電の廃炉に関する中長期対策会議で明らかにした。補強して確認するのに時間がかかり、装置の稼働のめどがたたない。

 容器は放射性物質がたまると交換する。交換の際に落下しても、内容物が漏れ出さない強度が必要だ。東電は6メートルの高さからまっすぐに落としても漏れがないと確かめたが、逆さまで高さ3メートルから落とした場合などに容器の一部が壊れ、内容物が漏れると分かった。

 この日の対策会議で、容器を強化した上で、改めて強度を確認することが決まった。東電は当初、9月ごろに多核種除去装置を動かす予定だった。容器の強度確認試験は来年1月にも始めるが、装置を稼働できる時期は未定という。