先従隗始・温故知新

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movixさいたまにて…

おおかみこどもの雨と雪
8/20、15時回で300席の6割。終盤にしては、モビックスデーで千円とはいえ入りがいい。
客層はオサレすきな若いカップルや女性客多め。
一般層になかなかイメージいいらしい。


内容は「細田守大日本人」いわばドキュメンタリー。
あるいは「細田守の狼合戦ぽんぽこ」


いま勧善懲悪とか起承転結のベーシックなのが流行りだから、こういう淡々とドキュメンタリーって少なくなったから、違和感感じる人も多いのだろう。よく適当な動物の育成観察をテーマにこういう映画作るよね、たまに。ちなみに、けいおん!もダラダラと日常描写で終始するがこれもドキュメンタリーの一種と言える…芝居らしい定例行事があれこれ決められた起承転結重視では無い。

女は成長が早いがしだいに現実に目覚めて溶け込んでいき、男のこは性徴を境にいきなり男になると…成長描写としては基本的だね。だんだん両者が入れ替わっていくんだよな。

細田と似てるのが赤根和樹。こちらもやや理系的に淡々と演出を並べていくタイプだけど、アキトみるかぎり…過去作とおなじく「素直すぎる羅列っぷり」良くも悪くもヒネてないしヒネリもないが、つまんなくはない。ヒートガイとかあのへんから作家性は同じまま健在。悟朗タニグチなる亜種もいるがこちらは色々と個性的。淡々とにしては熱血とかやるしwあのひとはタニグチ初級中級の頃は絶頂期だったけどタニグチ上級に進化したら自己崩壊を始めたな…ほどほどがいいタイプなんだろう。「おおかみこどもの悟朗と洋介」ってなもんで、洋介は最初は手のかかる、悟朗お父さんがいないとだめな暴れん坊だったが今や逆にどこでもこなすタイプになった。悟朗は最初は上出来なお方だったがギアス後期の頃からだんだんと昔の洋介のような単独暴走を強めてしまった。


なんというかこれも魔女の宅急便と同じく、女性の苦労を描いてるので共感されそう。魔女は思春期や社会出たての、おおかみは産後の苦労。


大して皮肉というのでは無く、あの富野由悠季がホメたのも、わかるよ。地味だがよくできている。普通の監督はこれまで作らなかったような作品だ。(宇宙ショーだのなんかいろいろあったよねこれまでに)
そしてなにより、ターンエーやキングゲイナーなどで何度トライしても富野にはできなかった「子供映画」として完成度高いからwなかば嫉妬してるなこれは。
河童のクゥいらい久々に、完成度というのを意識した。


…それにしてもお母さん…ながく山暮らしだったのに、子供を探索するのにあの装備服装はないだろ…まるきり山に入ったことの無い素人だよな。
そこだけ矛盾がはなについたけど、制作者が山の達人でも山里の出身でも無いから仕方が無いね。
水でおぼれる事故もだけど、しっかり装備して万全で行かないと「ミイラ取りがミイラ」二次遭難でむしろ親が死ぬのはよくあること。劇中でも子供は山の達人だし。


あともうひとつ「あんな雪山の斜面で暴れたり叫ぶと、雪崩が起きて死ぬぞ」も言っておく。
ドラマティックな自然描写は魅力的だけど、それを鵜呑みにして事故に至る都会人が出かねないことも忘れずに。

http://www.ookamikodomo.jp/interview/index.html
Q 『おおかみこどもの雨と雪』の着想のきっかけは?

自分の身近で子供が出来た夫婦が増えてきたときに、親になった彼ら、特に母親がやたらカッコよく、輝いて見えて、子育ての話を映画に出来ないかなと思ったんです。自分が体験してみたい憧れを映画にしたという感じです。


http://mantan-web.jp/2012/08/20/20120820dog00m200024000c.html
おおかみこどもの雨と雪 : 公開30日で観客動員数が240万人を突破

だいたい30億円か。1日1億円という割り算だな…


コードギアス 亡国のアキト1
8/20 19時回 180席のうち40名ぐらいか。後半にして入りはいい。
感想は上に書いた。赤根カラーだけどよくできている。ただのアンソロよりははるかに上質でさすが上映レベルOVA。


ナイトメアフレームが、旧作のブ国製ボトムズ的一辺倒から、ネコみたいな忍者みたいなEU独自性が加わって深みが増した。
なんかラグランジェにつづき、今作にもキュアレモネードが…しかも髪黄色いし…


シーツー「おいおまえ、色々とわかってないようだな」
レイラ「は?」
シーツー「ネコ耳はかざりではないぞ、ほれ、こうこうこうするのだ」
レイラ「いやこれは別にネコ耳では…ああ瞬く間にネコ耳に取り替えないでください!」
シーツー「ええい、おとなしく指示通りにニャンと泣いてネコ招きするんだ」
レイラ「…にゃん」


どう考えても、ツンデレイラがアキトを落とそうと毎度苦闘するハーレムアニメ…「むっつりこどものアキトとレイラ」


・ウルフルンこどものアコとネコ
うるっふっふとけっこんしてしまった日高との間に生まれたアコとネコ。
アコはソウタに攻撃してしまうが、やがて互いに気になる存在に…
ネコのほうはおばけこわいとか言ってる弱虫だったがやがて3バカトリオを従えて…「だれがさんっばかですか!」