尖閣問題、いわば二国間領土問題は、世界中のどこの国でもシビアで神経質な問題だ。うかつに触れない。うかつな煽りも入れられない。
だが石原都知事はまるで２ちゃんねるの右翼ステマ要員のように、子どものように、挑発を重ねた。さすが民間でヒラや課長クラスのサラリーマン経験をしてない、高飛車な元俳優だけはある。
新銀行も三宅島バイクも、民間の人が「これは失敗しますよ、ズレてますよ」と散々忠告したのだが頑固ジジイの都知事は聞き入れずゴリ押しして、そして大失敗してなお責任からは逃げ切った。
丹羽大使…前の伊藤忠代表で小泉政権のときも活躍…彼にはわかっていた。あんな石原のようなけんか腰では、中国に関わる日本企業はいずれ顔面蒼白の事態に発展すると。彼はいわば日本企業代表なのだ。
http://d.hatena.ne.jp/geasszero/20120723/1343009490
もはや火はついてしまった。聞けば五輪招致も都知事の尖閣問題挑発のせいで心証が下がったという。まあ先進各国の国際外交ステージからすると石原都政の尖閣購入騒ぎは「論外」だわな。陸の国境が無い外交領土問題の素人だからあんな子どものケンカレベルをやってしまう。大陸であったらあんなナメた態度一つでロケットランチャーが発射され死者が出かねない。
つくづく、たしょういいことをやっても、多大に悪いことをやって、成果を帳消しにしてしまう男だ。
朝日
中国で１万人デモ、政府庁舎に乱入 王子製紙の計画発端
中国デモ、朝日新聞記者に警官暴行 カメラ・記者証奪う
奥寺記者は、突然カメラを奪われ、取り囲んだ１５〜２０人の警官に地面に押し倒された。自分は記者だと名乗ったが、約２０秒間にわたり蹴られ、体の上に飛び乗られた。暴行がおさまった後で見せた記者証も取り上げられた。後頭部や腕、腰などに痛みが残った。
中国デモ、数十人負傷 地元政府、数千人の治安部隊投入
毎日
中国:王子製紙巡りデモ 排水計画撤回、収束 江蘇省南通
中国王子製紙デモ:社運かけた工場 計画の見直しも
読売と産経は
関連の記事数が少なくRSSにも出てこず、矮小化にヒッシである…こそくな工作
一般民にとっては意外だろうが、日本経済のほころび、破綻というのはね、あんがいにこういう地味だがシビアなところから発端となるのだよ。
こういう系統の新聞記事は、産経は除外しないと駄目。
ゼロ年代からの産経は、貧民右翼構成員向けの機関紙に成り下がることで部数確保をしている確信犯だから＝あかはたの右側よりもっとひどい。９０年代に朝刊を配りながらその内容に感心していた俺が言うのだ。
このデモは、全部とは言わないが、半分は都知事のせいだぞ。いや政治的意図は無く、率直にそう言っている。
インドスズキ暴動のような、自然発生の長年の確執問題とは訳が違う。都知事はダイナマイトの導火線にわざわざ火を付けて放り込んだ。ケンカは先に手を出した方が負けなので中国タカ派は笑んでいることだろう…
