先従隗始・温故知新

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みなさん、東電にダマされてはいけません

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120514-OYT1T01014.htm
 国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(黒川清委員長)は14日、東京電力勝俣恒久会長を参考人として招致し、公開で質疑を行った。

 勝俣氏は福島第一原発事故について、「反省する課題は多々ある。大変な迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝した。

 勝俣氏は、菅前首相が事故翌日に同原発を視察したことについて、「(当時の)吉田昌郎所長らが対応したが、所長は事故の復旧に全力を尽くすのが一番大事だった」と述べ、首相視察が事故処理の妨げになったとの認識を示した。

 さらに、「(所長に)電話での照会が、首相や首相補佐官からダイレクトにあった。芳しいものではない」と、菅前政権での首相官邸の対応に不満を述べた。
(2012年5月14日23時27分 読売新聞)

いるよなーこういうヤツ
・自分の不都合なことがいっぱいあっても、ひとつも言わない
・むしろ特定の誰かを悪人に仕立て上げる、明確にその意図がある


この場合、東電のみの悪行でなくて、脱原発の動きを阻もうとする原子力ムラ利権、米国の同利権、が陰からそそのかしている。
菅総理が早期退陣させられたのも、脱原発を露骨にしていたからだ。


菅総理がきてる間も作業自体は続いていた(どのみち現場は機材などもナイナイづくしで、自分たちがいま正しい作業をしてるかも不明で、アヤシイものであった)
・総理が来ようがくるまいが爆発に遅延や前倒しはほぼなかった(科学技術的な話)
・なぜ総理が現場まで行くと決めたか
経産省など省庁のどこも情報を把握できず、一切の情報を官邸に報告できなかった
=なぜなら、東電本店すらなにも把握して無くてアタフタしていたからである(すっかり平和ぼけで、省庁も東電も機能してなかった)
・吉田所長は、たとえ本店などが海水注水するなといってきても、かまわずしてしまえと、部下たちに示しあわせをして、準備万端だった

注水停止命令は形だけ 指示無視、第1原発所長- 共同通信

 東京電力福島第1原発で事故後、1号機の原子炉で始めた海水注入を東電本店が
中断するよう求めたが、吉田昌郎所長が現場の作業員に「今から言うことを聞くな」と
前置きして「注水停止」を命令し、注水を継続していたことが。政府や東電関係者への
取材で29日、分かった。「事故調査・検証委員会」もこの「形だけの停止命令」を把握、
過酷事故が発生した際、現場がどのように意思決定すべきか考える具体例として注目している。


爆発が電源喪失から何時間後に発生するかは、これは技術論ですでに決まっている↓
・運転中の水蒸気爆発:即時
・運転停止スクラム後の電源喪失による水素爆発:おおむね一日後
廃炉などで一切稼働させず、プール冷却のみの場合:水素爆発に至るような温度上昇まで1週間


総理がきても大して手が止まるわけではなく
どのみち震災後まる一日で爆発するのは決定していた…
総理どうこう言うのなら、しばらくECCS系統がDC電源で稼働してた3号機も、いずれバッテリーが切れて結局は1号機の2日遅れで爆発したが(1号機は旧式で、イソコンしかなくてこれがうまく機能せず早めに爆発しただけのこと)
この説明がつかない。総理は3号機のジャマはしていない。
(逆に言えば3号機はECCS系(RCIC、RHRなど)がうまく動かなければ1号機より爆発が早かったかもしれない…燃料装荷数が多く、MOX=高熱源であるため)


欺瞞がありすぎる。


おれは、原発事故のせいで4月上旬までほとんど外出できず、(おかげで30日間で6kgやせた)
こもりっきりの代わりに徹底的に、原発事故を追った。特に専門家や現地作業員らとネットで多く話し、激論を戦わせ、専門文献と図解をあさり、特に海外の生情報を収集し続け、とっとと詳しくなっていくことにつとめた。だから5月頃までの時系列は頭にたたき込まれている。原子炉関連の基礎知識もだ。


一番最初の、東電本店の記者会見(生中継 TVでなくユーストやニコ生だったかも)…あれはひどかった。この報道の勝俣と、清水だっけ…
じつはこいつらが、もっともフクシマ原発の対応作業の、初動対応の足を引っ張ったのだが…(現地スタッフと、原子炉メーカーと、両方の)


勝俣だっけか、白髪頭でフガフガと、開口一番、ひどいことを言った。
「原子炉に海水を入れてしまうと…二度と使えなくなってしまううう…それだけは避けたい」


「バカかこの野郎!」
怒鳴った。何度かTVにむかって怒鳴った。


(再度だったか爆発前だったか…まだ爆発前の11日だったか、うろ覚え…どっかに動画残ってないかな)水素爆発があるかもしれない、おっかない状況で
海水を入れたくない?????


よくまあ生放送で、あんなばかげたことが言えた!今でも腹が立つ。


もし海水注水をしなかったら、数時間ないし一日〜数日遅れたら・・・
『水素爆発が起きていた、繰り返されていた』
『いや、圧力容器が増加し続ける水蒸気の高圧に耐え切れずに”破裂”し、ウランなど高汚染物質が東京に降り注いでいたかもしれなかった(=関東の終了=日本の終了)』
臨界反応を防ぐ手立てがないからだ。炉内の温度を下げられず圧力も下げられないからだ。とにかく仮設ポンプで入れられる大量の水が海水しかない。


いかに東電本店が、総理官邸どころではなく、失態を重ね。現場の足を引っ張ったか↓

http://diamond.jp/articles/-/11628
 地震発生時の11日、福島第1原子力発電所1〜3号機は自動的に止まったものの、津波により外部の設備が使えなくなった。予備の電源も失われ原子炉内を冷やすシステムも動かなくなった。炉内を冷やさなければ、燃料棒が溶け深刻な事態を招く。東電はまず電源を復旧しようと電源車を送った。しかしそれをつなぐ部分が水没しており結果的に失敗した。

 そのうちに1号機では炉内の熱で水蒸気が発生し、圧力が高まっていった。破裂しないうちに放射性物質を含む水蒸気ごと逃がし、圧力を下げる必要があった。これをベント(排気)という。「ベントをやらなければならなかったが、本店は非常に消極的」(政府関係者)という状況だった。

 福島第1原発の現場責任者は、吉田昌郎執行役員発電所長である。その陣頭指揮は光っていたようだ。「吉田所長は勇敢で現実的だった」と政府関係者は言う。「しかし、本店を経由してしか現地に連絡できなかった。だから12日朝、菅直人総理がヘリで現地に飛び『ベントしろ』と言った。吉田所長の背中を押しに行ったんだ」(政府関係者)。

 冒頭の「全員撤退」という話が飛び込んできたのは、そのときである。政府側はあわてた。

 政府側が現地に連絡すると、吉田所長らが懸命に注水作業をしているところだった。そして、「水が入った」と言っているのに東電はいっこうに発表しない。

「とにかく、本店と現地に温度差があった。そもそも予備電源が切れたときの想定がなくて驚愕した。最初から自衛隊でも警察でも使えと言っていたのに、本店はあまりにも悠長だった」と、政府関係者は言う。

 プラントメーカーの東芝首脳も唇をかむ。

「最も原発を知っている技術者たち専門家集団は地震直後からスタンバイしていた。東電の本店の廊下にもいた。しかし部屋に入れてもらえなかった。東電とメーカー、官邸が仲間になれたのは地震発生の3日後だった。もっと早く手を打てたはずだ」



http://diamond.jp/articles/-/11636
「われわれのエンジニアや研究者たちをもっと使ってくれれば、もっと早くに事態を収束できたはずだ。東京電力地震後の対応にはがっかりだ」──。

 ある東芝首脳はこう吐き捨てた。危機的状況から脱せない福島第1原子力発電所の状況にいらだちを隠せない。
磯子エンジニアリングセンター新棟。地震発生直後から危機対応の準備は万全だった

 東芝には最先端の原子力技術を研究する磯子エンジニアリングセンターがある。福島第1原発とはホットラインで結ばれており、地震後も、衛星通信によって正確な情報を得られる状況だったという。「エンジニアがいつでも動けるような体制は整っていた」(同首脳)。

 加えて「日立製作所の設計した4号機についても、うちのエンジニアが対応できるように考えていた」(同首脳)。日立は茨城県の日立事業所が被災している。その対応に追われるだろうと、東芝は配慮していたのだ。メーカー側は企業の枠を超えて、福島第1原発の危機に対応する準備を整えていた。

 しかし、次々と起こる危機的状況に東電と政府は混乱していた。せっかくの準備をよそに、なかなか東電や政府から支援要請の声がかからない。それでいて状況は悪くなるばかり。前出の東芝首脳がいらだつのも無理もない。


「東電に原子炉に関する知見がないとはいわない。でも燃料や炉心、格納容器など、それこそなにからなにまでいちばんよく知っているのは実際に図面を描いたエンジニアでしょう」。メーカー側は口を揃える。


本店を通じてしか
機材・物資の依頼や
政府との連絡など
一切できなかった福島第一原発スタッフ…
そのくせ、おつかいひとつ、満足にできない…無能デスク族集団
報道になった当時からムカムカして止まらなかったもんだ。

http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/595.html
福島第1原発:東電、水素爆発予測せず ベント手順書なし
http://mainichi.jp/select/today/news/20110817k0000m040142000c.html
2011年8月17日 2時31分 毎日新聞


 さらに作業に追われる中、機材が約10キロ南の福島第2原発や作業員らが宿泊する約20キロ南のJヴィレッジに誤って配送され、取りに行かざるをえない状況になった。ある社員は「東電本店のサポートが不十分だった」と話しているという。


どのツラをさげて、あのフガフガ勝俣は、国会で『オオウソ答弁』したのだろう…


上記の通り、真実はすべて報道ベースでネット上に広まっている。
事実を知る人間が無数にいる。
ダマせないぞ。

http://2chnull.info/r/atom/1325941673/201-300
202:名無電力14001:2012/03/02(金) 22:18:40.40 downup
東京新聞「ベントして減圧すれば海水注入できる」などと書いているが
ECCSはすべて不能だしD/G駆動の消火ポンプは3/11夕から駆動しないので使用できない
だから最初から消防車で注水するしかない
しかも減圧しなくてもベントする10時間前から消防車で注水している

東京新聞のとおり「ベントしてからD/G駆動の消火ポンプで注水する」 なんてつもりでいたら
結局D/Gポンプが動かなくて結局パーだった

しかも大熊町の避難をまって手動ベントに取り掛かったことや
手動ベントがダメだった後に、空気圧縮機などの機材が必要になったがその調達にてこずったり
ベントに必要な機材がJビレッジや福島第二に誤配がされ、それを取りに行っていたことなど
東電に不利な部分が全く書かれていない

民間事故調の報告は東電にかなり甘い


・吉田所長は指揮命令系統を無視し、勝手に注水を継続させた
菅総理は東電でもないのにベントしろと強く迫った(大学の専攻が原子力だったので知識があった)


コンプライアンス上は、このふたりはとんでもない人間である。


だがこの二人の、信念と専門知識に基づく行動は、日本を確かに救った。(のかもしれない、というべきか否か…)


既存の、あらかじめ完備されてた指揮系統、連絡網が、ぜんぜん機能せず、麻痺…なにひとつ情報が入らず、政府与党と官邸の官僚が原発の爆発を知ったのは日テレなどのTV報道の映像によって…そんな状況で、
ふつうの人間ならそれらを見限って、ホットラインでもなんでも確保しようとするだろう…当然の努力だ。

http://mainichi.jp/select/news/20120515k0000m010122000c.html
菅氏が視察後も吉田氏と携帯電話で直接やりとりしていたことにも不快感を示した。

吉田所長だけでなく原発側は、本店を嫌っていた。
総理も同じだったろう…本店だけが窓口なのに、本店から情報が来ないんだから。




当時のネット上では、中学生が勝手に、NHKニュースをネット上でストリーミング再配信していた。なんとしても津波原発事故の被災民の役に立ちたかったようだ。NHKが悩んだ末、これを黙認すると発表…

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120306/its12030607340000-n1.htm
第11部 前へ進むために(6)ネットが速報伝えた
2012.3.6 07:33 (1/3ページ)[知的財産]

違法配信 独断で黙認

 ≪震災直後、NHKニュースを無断でネットに流した広島県の男子中学生(15)≫

 □「とても大胆な行動で、今思うと、自分でもおそろしいですね」

                   ◇

 3月11日の東日本大震災発生直後、大津波警報が赤く点滅するNHKのニュース画面を見ながら、広島県に住む中学2年の男子生徒=当時(14)=は「この画面をネットに流したら、助かる人がいるんじゃないか」と考えた。

 その瞬間、脳裏を懸念と不安が駆け巡った。「相手はNHK、あとでどうなるか」。手持ちのiPhone(アイフォーン、高機能携帯電話)を使って動画投稿サイト「ユーストリーム」で配信した経験もほとんどなかった。しかし、母親が阪神大震災の被災者だったことが、少年の背中を押した。「今、東北には自分よりも不安を抱えている人がものすごい数いるんだ。自分がやらなければ」

 配信を始めたのは、最初の大きな揺れから17分後の午後3時3分。ミニブログツイッターを介し、「ユーストリーム地震のニュースを見られる」という情報は、またたく間にネットを駆け巡った。

 配信に気付いたユーストリーム・アジアの担当者は迷った。明らかにNHKの著作権を侵害した「違法配信」だ。普通は直ちに停止する。だが、停電などでテレビを見られぬ人には貴重な情報源ではないか。

 この状況を出張先の米国で知らされたユ社の中川具隆(ともたか)社長(55)は、午後4時ごろには、「われわれの判断で停止するのはやめておこう」と指示する。NHKの要請があった場合のみ停止する。中川氏は現場にそう伝えた。



 ツイッター上ではNHKの対応にも注目が集まっていた。NHKの番組宣伝を行う公式アカウント「NHK−PR」は、顔文字やユーモアを交えた「つぶやき」でツイッターの世界では有名人である。

 そのNHK−PRが午後5時20分、少年の無断配信のアドレスを、自分のつぶやきを読んでいるフォロワーに紹介した。そして、こう書いた。「私の独断なので、あとで責任は取ります」

 同アカウントの担当は1人の広報局職員だ。「免職になるかもしれないと少し躊躇(ちゅうちょ)したが、それで助かる人が一人でもいるのならと思いツイートした」。そして、少年。「NHK広報さまのツイートがあったのであそこまでできた。あの中継は、みんなで作り上げたんだと自分は考えます」

 あれから1年、2人は産経新聞の取材にメールでこう答えた。

 NHKは午後6時過ぎ、少年がユーストリームで行ったテレビ画面の無断配信の継続を正式にユ社に許諾した。NHKのデジタル推進部門の責任者、元橋圭哉氏は「放送を届ける使命を果たすためには、誰でもそうしたと思う」と語る。そして、午後9時ごろからはユーストリームで公式に番組の同時配信を開始。前後してTBSなど民放12局も続々と同時配信を始めた。計13チャンネルの視聴は震災発生から2週間で延べ約6800万回にも達した。

 混乱の中、1人の中学生の“暴挙”が引き起こしたネットと放送の融合。ただ、それを再び行うかとなると、関係者から積極的な声は聞こえてこない。元橋氏は「未曽有の災害だったからしたこと。今、同時配信をやりたいということは全くない」。NHKの松本正之会長は「臨機応変に対応していくことが必要だ」と述べるが、具体的な議論が進む気配はない。

 それでも、1年前の出来事が成功だったことは疑いない。テレビの伝える情報の価値は再認識され、ネットは被災者が、そこに書き込むことで、「誰か」と情報や不安を共有し、安心感を得る場になった。

 「あのとき、かつて街頭のテレビに人が群がったように、テレビを中心としたコミュニティーができていた」。元橋氏は語った。


 ◇


最後にクギ刺しておく


いま再稼働がどうのと言ってる敦賀の各原発

オフサイトセンターすらなく…つまり建物の中で指揮命令や、作業員の着替えや寝泊まりも、できない…


常備してる機材も、フクシマ原発と大差ない…


=事故が起きれば、フクシマと全く同じか、あるいはもっと劣悪な対応環境下に置かれる


=なにひとつ進歩などしていない、対策など進んでいない


福島第一原発を襲った津波=海岸線で5〜6m、遡上してきて13m、遡上時点での原発施設内での水深3〜5m
いわば、子供の津波だ。中津波だ。


女川港の海岸線の大津波:15m そのうしろの丘陵までの遡上高45m
こんなの原発に直撃したなら、作業員の多くが流されて溺死だ。建屋の建材も『配管も』流されて引きちぎられるだろう。フクシマは事故対応できてるだけラッキーである…「軽微な原発事故」
ちなみに女川原発は湾の入り口にあって津波方向とも並行であり、小さい津波浸水で済んだ。宮城県地震津波に学び、建屋の海抜も高めであった。原発を避けるように女川港へむかった大津波は…震災で一番高い大津波記録となった。リアス湾の悲劇であると言われる。


電源喪失後10時間以内にメルトダウンは完了する(菅総理が訪問したときにはすでに…)。そのような大量の高熱源はもはやどうにもできず、いくら注水したところで水素爆発は不可避…むしろ状況によっては注水量が多いと水蒸気が増えすぎてしまって炉心破裂を招いたり水素漏出量を増やしかねない。


 ◇


2012/05/17追記


やはり菅前総理はけっこう知識があったようだね。見抜き方=リテラシーは高い。
法令遵守で根拠を求めるのも基本的に正しい。そこで即答できないのは、閣僚と、閣僚を補佐(操る…)関係省庁の落ち度でもある。なんでも即答しろというのは酷ではあるが、国政ならばこそ大事なことだ。


それと、大震災と原発事故目前と…これほどのそれこそ世紀に一度の事態では、すべてに完璧を求めるのは不可能だ。それこそ、平時のようにつつきまくればいくらでも落ち度は生まれてくる。そこで、じゃあ勝負に勝てば何をやってもいいんだとつつきまくる連中は、人間としてどうかという話だ。なにより、そうやってつつきまくって勝利して王座に就いた連中は、蹴落とした勢力からも遠慮無く砲撃を食らうだろう…だがそういう君主がいつまでも国を支配しては結局、国はどんどん傾いていくだけだ。稼ぎにはいかず毎日夫婦げんかだけをやってる家庭に等しい。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120517-OYT1T01080.htm
 国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(黒川清委員長)は17日、昨年3月の事故当時に経済産業相だった海江田万里衆院議員(民主)から参考人聴取を行った。

 海江田氏は事故当時、原発の危機的状況を踏まえ、原子力災害対策特別措置法に基づく「原子力緊急事態宣言」の発令を求めたにもかかわらず、菅首相の了解を得るのに手間取り、政府の初動対応が遅れたことを明らかにした。

 国会事故調が、国会議員から公開で聞き取り調査を行うのは初めて。

 海江田氏は事故当日の昨年3月11日夕、東電からの通報を受けて緊急事態宣言の発令を求めるため官邸を訪れたが、菅氏と面会してから宣言発令までに1時間以上かかった。

 この日の聴取で、海江田氏は発令が遅れた理由について、「首相の理解を得るのに時間がかかった」と説明。海江田氏が宣言発令と原子力災害対策本部の設置を求めたのに対し、菅氏が「どこに根拠があるのか」と尋ねたため、枝野官房長官首相補佐官らが関係法令の確認作業に追われたという。菅氏はこの間、与野党党首会談に出席するなどしていた。

 海江田氏は、菅氏に事故を初めて報告した際、「『大変なことだ。(1986年に起きた)チェルノブイリ原発事故)のようになる』という言葉が2回か3回、首相の口から出た」と証言した。菅氏はこの時点で、深刻な放射能漏れを招いたチェルノブイリ原発事故のような重大事故になると、危機感をあらわにしていたことになる。


震災直後もネットでさんざん言われたことだが
「民主主義国家は、とにかく、何をやるにも時間がかかる、手間もかかる=手順化されてるから。」
「それがいやだからって、都合のいいときだけワンマンで無法にやってくれったって、それじゃ民主主義の屋台骨が揺らぐ。いつでも無視して勝手をやっていいというグラグラした体制になりかねない。」


震災で時間のかかる政府対応がいやならば、
平時の内に「震災など甚大災害時には、ワンマン・トップダウンを拡大する」とでも決めごとをしておいたら?
でも、そうするとこんどは、菅総理みたいに不要な部署を次々に作りすぎてしまって、むしろパフォーマンス低下を招くこともあり得る…


何度か言ってるが「完璧なやり方はない」
インフレもデフレも、それぞれ欠点と利点があり
ワンマンも議会民主主義体制もおなじことである。