先従隗始・温故知新

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◆神田昌典『2022−これから10年、活躍できる人の条件』を読み解く


ないものは、つくる。つくるしかない。
バカには触れるな。交わるな。悪平等で群れへの参加強制な没個性ロボット社会…の時代を後ろへ追いやれ。
人生は孤独だ。誰か居て当たり前、何かモノがあって当たり前、定住で当然、という固定観念を捨てろ。

…以上は俺の持論。

神田昌典『2022−これから10年、活躍できる人の条件』を読み解く



・これからは、まわりから見れば、かなりクレイジーなことを率先して行う人だけが飛躍できる。
未来を切り開くためには、いま手にしているものを潔く捨て去らなければならないタイミングがある。



・2012年には、「効率」「情報」の時代が終焉し、
「共感」「つながり」の時代へ本格シフトする。



・今回の歴史の転機では、日本には、まったくモデルがない。
それは、なぜなら、おそらく日本が世界のモデルになるからである。



・都市圏での大地震が起これば、国家の存続を揺るがすほどの損害が生じる。
人命をはじめとした犠牲を少しでも減らすためには、
ひとりでも多くの人がリーダーシップを発揮しはじめることが急務。


減災の最終的な決め手は、緊密なコミュニティがあるかどうか。
救助隊員が倒壊した家の前に駆けつけたときに、
「誰がどこに寝ているか」といった草の根レベルの情報があれば、さらに多くの人命が救えたという。


・つまり地域を愛するリーダーが多数生まれ、地域コミュニティが強くなれば、
地震も怖くないし、犠牲も最小限に抑えられる。
当たり前の結論だが、この当たり前が、できない。



・要するに、問題の本質は、・・・防災は資金がかかり、利益を生まない、ということ。

じつは、この難問を一挙に解決してしまうのが、「祭り」なのである。
祭りは、優しい情報インフラの構築を加速化させる。


現実的な第一歩として、祭りに関する情報と、防災に関する情報を共有するポータルサイトを創る。
サイト内では、賛同する地域企業が、祭りや防災のために提供しているサポート内容を広報する。


重要なのは、この活動を通じて知り合う人々のコミュニケーションを深めること、
つまり、飲み会を頻繁に開催することだ。

祭りや防災を言い訳に、いままであまりつながりがなかった、
地域の若手人材同士の交流を活性化させるのだ。



・会社というものは、変わっていく。
要は、緊急性が高まる社会問題に対して、「器」に使われるのではなく、
「器」を使いこなす社会が出来上がるということなのだ。

同じ未来を見ている者同士が、国境を超え、「器」にとわられず、
柔軟につながり合うネットワークを形成していく。



・父から子への、3つのキャリア・アドバイス


私が自分の息子に伝えるアドバイスとして、書き留めることにする。
実際問題、これからの時代、キミがやるべきことは3つ。
この3つは、世の中がどんなになろうとも、必ず宝に変わる。
だからつべこべ言わずにやれ。

1.まず、海外留学。まず英語、そして中国語。
外国語を集中して学べるのは、20代までだ。

キミが普段、考えていることを録音すれば、40分にもならない。
自分の話したいことを、先生に外国語に直してもらい、ICレコーダーに収録。
それを繰り返し繰り返し聞いて、暗唱するのがいい。



2.二つ目は、ボランティア体験だ。
まずは、被災地に足を運べ。
君が被災地に行ったところで、何も変わらない。
だが、君は大きく変わる。

日常が大きく欠落したとき、はじめて自分を見つめ直すことができる。
欠落の中で、自分が世界で埋めるものは何かに気づかされる。
そこは、日本でありながら、世界のリーダーたちを集める求心力に満ちている。

アンテナを張れ。
自分に合ったボランティアの機会を見つけたら、飛び込め。
ボランティアは、新しい世界の扉を開くパワースポットだ。


3、三つ目は、優秀な人材が集まる場所の空気を吸え。
生活のためだけに金を稼ぐような仕事には、関わるな。
とにかく無理目を狙って、優秀な人がいそうな場所に近づけ。

セルフイメージが、未来のキミを創るのだ。
だから、有能な人と同じ空気が吸える日が一瞬でもあればいい。

この3つは、異なるように見えて、結局、同じことを言っている。
日本人は世界のリーダーだ。
それを自覚せよ、ということだ。



・自分を超える決意が、あなたのキャリアを安定させる。


・リーダーになるために必要なスキルを身に付けるには?

鍵は、エクス・フォーメーション。
あなたが、現在においても、未来においても、活躍するための、鍵となる言葉。
それは、エクス・フォーメーションだ。


イン・フォメーションとは、その言葉通り、内に形創る。
外から情報を受け入れて、自分の中に認識を形創ることだ。
それに対して、エクス・フォーメーションとは、外に形創る。
自分の内にある認識を、外へ形創っていく。


インフォメーションは、世の中から求められている自分を創る。
それに対して、エクスフォーメーションとは、自分が求めている世の中を創っていく。


・シンプルに言えば、検索できない答えに価値があるのだ。
1を10にするだけでなく、0から1を生むことができるか。
自らの経験や知識そして人脈を動員し、解決策を実行、結果を出せるか。



・エクスフォーメーションの1つに「講演」がある。
そんな場に立つことは、あなたにとって、かけがえのない学習機会になるはずである。

「え?講演は学びじゃなくて、教えることですよね?」と思うかもしれないが、
実際には、教えることはあなたにとって、一番の学びになる。

なぜなら、自分の経験や知識を人前で発表することを目標にしたら、
そのために正確な事実を調査する。
わかりやすく説明するために論理的な道筋をつける。

詳細を記憶するし、リスナーからの質問を通して、気づかなかった盲点を見つけ出すこともできる。



・重要なのは、「日本から世界に向けて大切なメッセージを伝えよう」と準備するプロセスそのものが、
あなたを世界に近づけていく強力な手段となるということ。



・いままで時流が後押ししてきたのは、「経営の効率性」を重視する文化。
その流れが、東日本大震災以降、急速に変化した。

いま顧客が求めているのは、「共感」「優しさ」「つながり」といった、
「顧客との親近感」に変わったのだ。



・今後の会社のあるべき姿。

1.会社は自社の競争力の源泉となっている文化を把握するべき。
それを軸に据えた上で、積極的に外部リソースを使うことで、スピード感のある組織に変わってくる。


2.ここ十数年、会社の経営効率化が進む中で、現在、息苦しく感じている社員は、
おそらく「革新性」「共感力」に優れた人材。
環境を変えることにより、再び能力を発揮する。


3.定年後も働かなければならない時代では、40代になったら、
ライフワークを自らはじめられる力を持つべき。

4.希望退職を受けても再就職先を見つけるのが困難となっている現在、
会社は、40代社員に新規事業を立ち上げの知識・経験を提供すべき。



これら一言でいえば、この転換期においては、起業力=生きる力になってくる。



・起業を目指す人の不安が、無くなるか残るかの違いがある。
それは経営者や起業家が集まる場(コミュニティ)にいるかどうかである。




・自分の仕事だと思えるプロジェクトが現れたときには、それだとわかる。
もう疑問なしに、わかってしまう。

本当に熱中できる仕事に、リスクはない。
そして、それがライフワークに出会えた瞬間なのである。

肩書きは、名刺のうえにあるのではなく、あなたの頭の中にあるのだ。



※コメント

大きな組織には理不尽なことが、たくさんあるが、それが大きな学びになる。
そのなかで出会った優れた上役ほど、人生を左右させることもある。
それらの経験は、みなさんが起業するうえでも、きっと役立つはずだ。


【発行】国際インテリジェンス研究所
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