先従隗始・温故知新

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新茶は生がいい


狭山茶生産地を散策。


刈り取らないアホ毛の部分の若葉をいただいてくる。(かまぼこの表面部しか収穫機にかけない)
だいたいお札一枚面積分あれば、1〜2人分。
まだ開いてない第一葉と、その下の第二葉と、茎。
よく紅茶のパッケージに描いてある部分だ。


うまい。
なんというか、やはり乾物と生ものの違いだ。
紅茶もだが、この時期の収穫はセカンドフラッシュといって、
香りが強いが、色は薄く出る。


漢方薬もだが、エキス剤にしたアルミパックのは、香りがない。
香りが命の処方だと、エキス剤はベツモノになってしまっている。作用が劣っているのだ。
やはり材料を買って煎じるので無いと、本来の作用にならない。


これはお茶も同じ事だ。
漢方材料は、いちど乾燥させる方がいい材料が多いらしいが
お茶の香りに限っては、むしろ乾燥させて荒茶にしてはだめだ。
アミノ酸のうま味は濃くなるらしいが、
香りは確実に、乾物にすると減ってしまう。


だからこそ、生茶も最近は人気になってきたのだろう。


もらってきた茶葉を
1お湯で洗う。最近はセシウムの問題もあるので、やや念入りに…
2大きめの葉だけ、真っ二つにちぎる。
3普通の乾燥茶葉と同じ時間で、熱湯で煎れる。
4二煎目は、さらに細かくちぎる。見た目、全然へたってない。湯通ししただけのように健在だ。


色が薄くて「これ、出てるの?」と思うが
香りがものすごい。ものすごい、というのがぴったりだ。
香り茶である。名産地の品種なので、特にそういう品種なのかも。


通販でやや値の張る
FTGFOPのセカンドフラッシュ紅茶葉も、やはり色は薄い。
香りを楽しむものだ。


おなじようなゼイタクを楽しむなら、
産地で若葉をいただいてきて、その日のうちに煎れよう。



二煎目は、茶葉を熱した鍋底で軽く煎って
一晩乾かして飲んでみた。


やはり
・味は少し濃いが
・香りは…全然抜けてる


高級紅茶葉もだけど、一煎目が命。
あの突き抜けるような生葉の揮発性の香りは。