先従隗始・温故知新

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シュガーレスガムの落とし穴、ポコ!


キシリトールはじめ人工甘味料はカロリーにならず、二糖類や糖アルコールなどもほとんどカロリーにならない=消化されない。
糖類の一部には虫歯菌がエサとして群がるものの、うまく栄養摂取できず疲労したり死滅する。
よってやつらの糞尿である強酸がほとんど発生しない。=発酵できない。


しかし


・かむ行為は唾液を分泌し再石灰化を促すが、
 かむ行為は摩擦なので歯を局部摩耗させもする=特に酸っぱいものを飲食してすぐは歯がもろくなってるので要注意
 また唾液を長時間分泌させると再石灰化も進みすぎて、下の前歯の歯石がどんどん増える


・たとえ糖分がノンカロリーでも
 酸味料が入っていれば、歯を良く溶かすクエン酸であることが多い。=クエン酸Naで中和されてることもあるが、その食品のPHに注意…コーラやスポーツドリンクは強酸性


ウメガムをかんでいて、ハっとした。
かつてレモン直食を習慣にして、歯をすこし痛めたクチなのでね…虫歯でもないのにしみたり痛くなったりした。


すっぱいものを浴びた歯はもろくなってる。
強烈にガンガン噛んでると削れてきてしまう。
だから、ガムを噛むときはこのガムベースをクッションにして、歯と歯を直接は当てないように気をつける。
30分以上すると唾液にもまれて歯の硬度=PHはだんだん復旧してくる。


 ◇


もうひとつの懸念は、あまり一日のガム量を増やすと「腹を下しやすくなる」


キシリトール入りシュガーレスガムの多くは、甘みの基剤を「還元水飴」に依存する。
これはマルチトールソルビトールの混ざった、化学反応で大量生産できる多糖類。
このマルチトールも果糖のように、虫歯菌は食べはするが酸を出せない。歯垢バリアを生産するにとどまる。これは医療論文でも実証済みである。
ソルビトールは虫歯菌はゆっくり消化できるが、砂糖菓子を食べた時ほどのスピードは出せないのでPHがなかなか低下せず歯がもろくなりにくい。
クロレッツは還元水飴よりもさらに多く、マルチトールを単体で配合している。


前述のとおり、「還元水飴は下剤作用がある」。
これは小腸でもほとんど吸収できないから、出てきてしまうためで、
毎食後のガム噛みをいちいち全部飲み込んでいると、それを習慣にしてると、やけに腹が緩くなる体験をするかもしれない。


なので毎食後のキシリトール入りガム噛みは虫歯予防の特効薬ではあるが


・最初にしみだす強い甘みは、いっぱい出てくる唾液とともに「うがい唾液」にする
キシリトールなどが混ざった甘い唾液で歯の隙間をよく洗浄し、すべての葉の歯周ポケットから菌のネバネバを吸い出し、吐き出す
・2度目のうがい用唾液で、こんどは歯周ポケットへうがい液を充填する…吸い出すときは吸い、充填するときは口を閉じて内圧をかけてうがい唾液をポケットへ押し込む
・ポケットから吸い出す、うがい唾液を充填する、これを繰り返すと、歯周病も予防できる(システマ液による歯磨き・うがい時にも有効)
(寝る前の歯磨きの時、フロスで隙間を磨く、親知らずなど奥まった歯の隙間も小さい歯ブラシでほじってよく磨く、も有効)
(特に親知らずはほとんど出てこないので菌のすみかとなり虫歯や歯周病になりやすい…ここを先の吸い出し、充填、の繰り返しで洗浄すると効果的)


要は食品製造機械の洗浄作業と同じ。非食品でも似たような作業が多いけど。水たまりみたいにずっと滞留してて、栄養素があると、雑菌が繁殖する。


こうして、ガムからしみだす味の大半をうがい液としてしまって「吐き出してしまう」ならば
一日に多くのガムをかんでも、腹を壊さない。
ただまぁ公共の場や職場では、噛んでる様子を見せないとか、うまく人目につかぬよう洗面所で吐き出すとか、そういった工夫が面倒だけど。


洗面所で日になんども歯磨きするのは無駄で(液体のシステマかGUMでないかぎり、そして前述のように吸い出しと充填の作業をしない限り)
洗面所でガムをかんでは吐き出すほうが効果が高いから。
親知らずや奥歯で威力を発揮。



 ◇


歯というのは、ああ見えて、スポンジ構造である。骨粗しょう症の参考画像で見る骨と同じ。
微少なトンネル、樹木の枝葉のようである。


最初はそこに虫歯菌が定住し、表面を白くする。発酵しながら酸を出してるので溶かす。
奴らの数が増えて、強酸で溶かすことが進行すると、黒くなり、虫歯で検出される。
虫歯はつまり、歯のトンネルをマンションにして定住した菌の、環境汚染なのだ。


糖分は虫歯菌のエサであり
(だから野生動物のように自然のなまものしか食べないと、虫歯にならず、親知らずが整然と生える)
(今でも農村部には、あごと歯の部分が屈強な骨格を、残してる人々が在住している)


クエン酸は、虫歯菌の排泄物とおなじ=酸である。


結論:ゼロ酸味料じゃないと、意味がない。
(PH調整剤として、クエン酸ナトリウムが添加されてる場合、中和が期待できるが、メーカーが実際にPHをいくつにしてるかは、試験紙で調べるかメーカーに聞くしかない)


虫歯を防ぐに手っ取り早いのは


食後すぐ、
まずお茶飲んだりうがいして、食事の味や油脂を一掃し(ここで強酸性も中和できる)、
液体歯磨き(システマ)でブクブクうがいして殺菌してしまうこと。
(歯ブラシで磨くのは一日一回、力加減は軽く、的確に…磨くとは削ること=虫歯の手助け)


液体歯磨きは、リステリンモンダミンなどうがい薬と違い、
殺菌成分が含まれる。
キシリトールなど人工甘味料も含まれるモノがある。
ステマの場合、殺菌剤であるアルコール成分を、歯に定着させる成分が配合され、効果を持続させることで除菌作用を確保している。


山歩きなどでは行動食といって、常に栄養補給をするが
これが虫歯には好都合だ…つねに栄養補給=虫歯ミュータンス菌にも栄養補給
しかも殺菌力のある唾液が不足しがちになる。食べかすや歯垢がバリアしてしまうし、食べかすは菌を急増殖させ強酸が大量生産される。


食べずに口の中がカラだと、唾液で虫歯菌を殺せる=噛めば噛むほど唾液がたくさん出ては循環する。
歯垢や食べかすがあると、それを隠れ蓑にして生き残る(テロリストみたい…)


つまり、
・食事回数は減らす、一日2〜3回
・一日の大半、口内に栄養分や歯垢食べかすをなくしておく。口を閉じて唾液循環を充実させる