先従隗始・温故知新

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紅茶と日本茶、そして中国茶ウーロンなど


お茶の由来は、中国であるという。
紅茶は中間のインドなどを経由して欧州へ伝来した。


ゆえにか、茶葉の扱いは中国に軍配があるようだ。
こちらが2煎以降の数回をピークにするのに対して
他はアットワンスである。


しかし、量り売りのFTGFOPくらいの高級紅茶葉のばあいは、また違う。
好みにもよるが、中国種にちかいものの場合。
3煎までは対応可能だ。


但しコツがあって
・500mlに対し、片手にとっていくつかパラパラこぼれるくらいの茶葉を使う
 濃いめ


すると
1煎は、香味の強烈なハーブティとなり
2煎は、普段はティーバッグで済ます人が好みそうなくらいの香味とコクになる。
3煎は、ふつうのほうじ茶とほぼ一緒になるので、ペットボトルに入れて出先で飲むか、食後にでも飲む。


ちなみに中国茶も、表参道など都心のブティックストリートで売られるほどのものは
1煎をさっと湯通ししたり捨てることは、しなくてよい。…と店員も助言してくると思う。


昔は米と同じで、とがないとぬかがくさかったり、粉っぽかったから、
洗っただけだ。
米も茶葉も、水分が抜けて硬いのが多く、きちんと水に浸すことが必須だった。


しかし今の無洗米も、高級茶葉も、そんな必要がない。
洗練度を上げているからだ。製法や保存法や物流工程など。


中国茶に関しては、10年ほど台湾人とつきあいがあり
彼は表参道でプロとして働くほどであったので
まあ私の言うこともまず間違いはないだろう。受け売りだけに。


…あと、良く誤解されるのは
「缶に入った茶葉は低品質で、量り売りのは高級だ」
という安直理解。安直宣伝。


・新茶ものの量り売り:
 葉っぱの生っぽさを味わう、ボジョーレヌーヴォ的なもの。
 反面、薄くて淡泊。ウーロン茶みたい。葉が丸ごと入ってる。
・缶入りのフョションなど:
 茎に近い部分の濃ゆい風味を味わうためのもの。
 発酵や焙煎法の工夫などで香味はむしろ高い。
 切り刻まれているので成分がしみ出しやすい。


ある一線以上の品質の製品はどれも
個性とかジャンルであって
必ずしも、価格やジャンルが、品質の差になってはいない。
えらい高い価格でのむヌーヴォが、かならずしも絶対的最高ではないんだよ。


たとえばフョションの缶茶葉は、サントリーのウーロン茶に近い。
香りの豊富さは比較にならんけど、味わいはね。
でも高級ウーロン茶葉はツーンとして透き通り、まるでハーブティで、別物だ。
かならずしも、後者を誰もが、いつでも好むとは限るまい?




茶の花。チャノキの花。椿の親戚。