先従隗始・温故知新

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アベノミクスの円安マジックでは、業績の帳簿上が改善するのはメーカーだけ


簡単なことだ。


メーカーは世界展開している。円安が差益になる。収益維持のためにコストダウンして低価格モデルに注力移行して下請け切りもやる。


下請けは違う。国内を出て行けないメーカーもある。昨今はホンダがモジュール方式導入し直系下請けをバッサリ切ったばかり。


かくして、アベノミクスの数字のマジックだけでは
メーカーの帳簿しか改善しない。下請けも、株をやらない小市民も、すこしも得をしない。


むしろ円安は燃料費と輸入原料を値上げさせる…100円の食品が140円になり、原油や樹脂が必要な下請けメーカーを圧迫する…


完璧な政策などないが
安倍=極右勢力が票田、は総裁就任前からあまりに不勉強で、右翼勢力と親和性の高いリフレ一派を右翼勢力都合で重用しすぎた。
案の上の失敗であり、最初からわかってた失敗。しかも続けていく限りどんどん状況は悪化する。


本当の話だが、うなぎ屋でアベノミクスで儲かったのは兜町だけ…というデータもある。
中国ウナギは、稚魚の減少による高騰とともに、円安差損でも値が上がってしまい、扱わないスーパーも出てきている…売れないと廃棄処分だから。


いま世界資本主義陣営=先進各国ともメーカーは苦境だ。アメリカとドイツの一部産業以外は。
日本はまだましな方で中国韓国の企業からも頭を下げられているが…だからといって天狗になっている場合ではない。世界各国がみんなして後退を続けている時代なのだ。


少なくとも3年前にケーヒンの現場で見た光景は、オワコンムードに充ち満ちていた。相次ぐ撤退とリストラ、現場の人材の質が低下を繰り返し…官僚化して仕事をしない社員、言われたことしか出来ず職人の勘や常識を全く身につけてないパートタイマーのオバチャンや小僧たち、コストカットで使い続けられすぐ止まるが修理できない40年ものの設備…15年前のメーカー工場の雰囲気やレベルとは段違い。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131208/k10013662211000.html
自動車部品メーカー 4割が減益
12月8日 4時19分


円安などで自動車メーカーの業績は大きく改善していますが、車の部品メーカーは国内での新車販売が低迷したことなどから、およそ40%が中間決算で減益となり、業績回復の動きは部品メーカーの間に十分に広がっていない形となっています。

国内の自動車部品メーカー400社余りが加入する業界団体「日本自動車部品工業会」は、株式を上場するなどしている82社を対象に今年度の中間決算を集計しました。
それによりますと、およそ40%に当たる31社で、本業のもうけを示す営業利益が前の年の同じ時期と比べて減少したことが分かりました。
減益となった企業の多くは自動車メーカーの国内工場向けに部品を供給しています。
業界団体では、エコカー補助金が終了し、国内の新車販売が落ち込んだことや、普通乗用車と比べて利益が少ない軽自動車向けの部品の生産が増えたことなどが原因ではないかと分析しています。
トヨタ自動車」や「ホンダ」など自動車メーカーは、円安などを背景に業績が大幅に改善していますが、部品メーカーの間にはまだ改善の動きが十分に広がっていない形で、業界団体では「市場が拡大している新興国など、海外向けに部品を供給できる態勢を築くことができるかがカギとなりそうだ」と話しています。